冨吉明日香、泡恋(提供写真)

元HKT48冨吉明日香プロデュース・泡恋、初のワンマン公演で涙 AKB48の曲も披露

2021.03.29 17:00

元HKT48の冨吉明日香とHOT DOCKが共同プロデュースし、昨夏より活動を始めた泡恋が、3月27日に初のワンマン公演「わたし、泡恋しています。」を渋谷studioWで行った。

  

泡恋「野良猫」からスタート

泡恋(提供写真)
泡恋のライブは、ちょっとヤンチャな。でも愛らしさを振りまくように「野良猫」から幕を開けた。可愛く猫の手のポーズを示しながら、4人は舞台の上で無邪気に戯れだす。その姿に甘い刺激を受けた観客たちが、フロア中で跳ねだした。奥ゆかしいのに少しだけ積極的な姿を見せるメンバーたちとは裏腹に、フロアではペンライトを振りまわし、その場で大きく跳ねるなど、熱狂を求める人たちが大勢生まれていた。

もちろん、4人の甘えた仕種に魅了され、舞台上を食い入るように観ている人たちの姿もある。たとえフロアにいろんな風景が生まれようと、4人は可愛いその笑顔を絶やすことはなかった。

泡恋(提供写真)
軽快にステップを踏みながら4人は「シンデレラ」を歌いだした。この曲でも4人は、少し甘えた素振りを見せながら、見ている人たちの心へスーッと溶け込んでいく。キラキラと輝きを放つ楽曲へ導かれるように、4人もみずから輝きを放とうとチャーミングな姿を見せてゆく。彼女たち自身が、何時か輝くシンデレラになることを夢見ている乙女たち。少しもどかしい歌声や踊りも見せるように、成長過程の中に生まれる危うい可愛さが、今の泡恋の魅力だ。

メンバーによる「チャレンジ企画」コーナー

泡恋(提供写真)
4人の挨拶に続き、ここからは、各メンバーによる「チャレンジ企画」のコーナーへ。トップを担ったのが、櫻井むむ。彼女はIZ*ONEの「Panorama」のダンスにチャレンジ。櫻井むむは、可愛らしさの中へセクシーさも交えたダンスを披露。らしい“可愛さ”の中へ、少し大人の女性の“色香”を加えて見せてきたところも見どころだった。

次に登場した吉川あみは、NiziUの「make me happy」に乗せ、縄跳びの二重飛びに挑戦。何度か挑戦しながら、ようやくクリア。まさかの内容が嬉しい驚きだ。

泡恋(提供写真)
双葉ゆめは、アコースティックギターを手にyuiの「CHERRY」を弾き語りでカバー。手元を確認しながら歌っていたように、まだまだおぼつかない練習の身なのも事実。それでも、甘いウィスパーな歌声で優しく弾きながら歌う双葉ゆめの姿を、誰もが微笑ましい視線を送りながら見つめていた。

泡恋、新曲「栞」披露

泡恋(提供写真)
海辺を舞台にしたショート映像や仕事風景を映したメイキング映像を挟み、蒼く淡い新衣装に着替えを終え、メンバーたちがふたたび舞台へ姿を現した。元気よく新曲の「栞」を歌いだすメンバーたち。胸弾む気持ちを、ときめく心模様を、彼女たちはチャーミングな振りも交え、見ている人たちのハートをキュンと射抜くような愛らしい姿で歌い躍っていた。その姿は、可愛らしい人形のよう。気持ちを一つに歌う4人の姿が、とても清楚で愛らしい。

続く「Sun Flower」に乗せ、4人は躍動した姿を描きながら、その先に見える光(未来)へ手を伸ばすように歌っていた。彼女たち自身が、花咲くことを願いながら、愛しい人への想いを少し甘えた声で歌っていた。奥ゆかしい歌い方が、泡恋らしいじゃない。その姿は、初な少女が必死に自分を主張しようとしていく健気だけど可憐な姿にも見えていた。

泡恋(提供写真)
「みなさんのために心を込めて歌います」。泡恋が次に披露したのが、晴々とした気持ちへ導く「クリスマスに書いたラブレター」。キラキラした輝きを放つ開放的なポップチューンだ。汚れなき真っ直ぐな想いで、彼女たちは願いを、透明な歌声に乗せて届けてゆく。ハートが透けて見えそうなガラスの人形のような彼女たちの姿に胸をキュッと射抜かれた人たちが、甘えた4つの笑顔に向け、熱い心のエールと手拍子を送っていた。これぞまさに、青春模様の見える王道アイドル曲だ。

AKB48の「桜の木になろう」歌唱

泡恋(提供写真)
本編最後を飾ったのが、河西りせの「チャレンジ企画」。彼女の弾くキーボードの音色に合わせ、櫻井むむ・吉川あみ・双葉ゆめの3人がAKB48の「桜の木になろう」を歌唱。河西りせの奏でる、ゆったりとしたエレピの音色へ、3人が優しく歌声を寄り添えてゆく。4人が心のリズムを一つに重ねながら、想いを込めて歌う姿が愛らしい。何時しかメンバーたちどうしで寄り添いながら、気持ちを一つにした歌と演奏を届けてくれた。

ファンたちの熱い手拍子に迎えられ、メンバーらがふたたび舞台へ。アンコールで泡恋は、眩しい輝きを集めるように、胸弾む新曲の「次の桜が咲く頃までには」を歌いだした。4人は今の季節にぴったりの楽曲を通し、淡い歌声を通して乙女の青春模様を描きだした。舞台上で躍る4人の姿は、ひらひらと舞い躍る桜の花びらのよう。淡く清楚な曲調が輝きを増すごとに、彼女たちの歌声も目映さを増していった。無邪気な笑顔で歌う様が、とても淡くて甘い姿にも見えていた。

泡恋(提供写真)
最後に泡恋は「こころね、ビードロ」を歌い、ふたたびフロアに熱い風を吹かせてくれた。メンバー自身も、力強くステップを踏みながら、心の底から沸き立つ楽しいという気持ちを思いきり歌声やパフォーマンスにぶつけていた。泡恋にとって初のワンマン公演。そこには、この場をみんなと一緒にずっとずっと消せない楽しい風景として描き続けたいと願う4人の姿があった。この日の経験が、これから泡恋の物語にどんな新しい物語を描き加えてゆくのか。

泡恋、初ワンマン公演の感想語る

泡恋(提供写真)
歌い終わり、メンバーたちがこの日の感想を述べだした。

「デビューしてから思うように活動できなかったこともあったけど。ここまでみなさんついてきてくださってありがとうございます。7ヶ月経って成長したなと思ってもらえましたか?まだまだ課題はたくさんありますけど、これからも頑張っていくので応援してください」(河西りせ)

「こんなに来てくださると思っていなかったのでビックリしてるんですけど。個人的には、二重飛びができて良かったなと思っています。わたしはダンスがすごく苦手ですが、二重飛びが出来たことをきっかけに、わたしもキレッキレに躍れるようになりたいと思います。デビューしてからの7ヶ月間で気持ちもガラッと変わり、やっとアイドルになれたと実感しています」(吉川あみ)

「このワンマンライブが決まってから今まで、嬉しいことも悲しいこともいろいろあったんですけど。一人一人チャレンジを披露できて良かったし、新曲を披露できたのも、『聞きたい』と言ってくださるみなさんのおかげだと思っています。大学も卒業し、これからはアイドル活動を頑張っていきたいと思っています」(双葉ゆめ)

泡恋のライブを見て、嬉しがったり泣いてくれたりというみんなの反応を見るたびに、アイドルになれて良かったなと思っています。これからも、応援されることが当たり前だと思わずに頑張っていきたないと思いました」(櫻井むむ)

泡恋(提供写真)
最後に、プロデューサーの冨吉が舞台に登場。この日披露した新曲の「栞」と「次の桜が咲く頃までには」を収録した音源を、7月7日にシングルCDとして発売することを発表。その言葉を聞いて涙ぐむメンバーたちの姿も。7月7日の発売日に向け、泡恋がどんな風に成長していくのか。(modelpress編集部)

セットリスト

冨吉明日香、泡恋(提供写真)
「野良猫」
「シンデレラ」

-チャレンジ企画-
櫻井むむ
「Panorama」(IZ*ONE)のダンス
吉川あみ 
縄跳びを使っての二重飛び
双葉ゆめ
「CHERRY」(yui)のアコギ演奏

「栞」
「Sun Flower」
「クリスマスに書いたラブレター」

-チャレンジ企画-
河西りせのキーボード演奏に乗せ、櫻井むむ・吉川あみ・双葉ゆめの3人が歌う形で「桜の木になろう」(AKB48)を披露

-ENCORE-
「次の桜が咲く頃までには」
「こころね、ビードロ」

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