乃木坂46松村沙友理、卒業の白石麻衣へ涙の手紙 橋本奈々未さんとの絆も「ないものねだりはしたくない」<全文>
2020.10.29 00:00
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乃木坂46白石麻衣の卒業コンサート「乃木坂46 NOGIZAKA46 Mai Shiraishi Graduation Concert ~Always beside you~」が28日、配信ライブにて開催され、アンコールではメンバーを代表して松村沙友理が手紙を読み上げた。
松村沙友理、卒業の白石麻衣へ涙の手紙
1期生同士、同い年の親友関係で、“さゆまい”ペアと親しまれている2人。「伝えたいことがたくさんあるんだけどせっかく想いを伝える時間を貰ったので、厚かましくも私達2人のことを書かせてもらおうと思います」と切り出した松村は数え切れない9年分の思い出を振り返り、私の中の1番の思い出は、事務所の会議室で2人っきりで内緒話をしたことです。覚えてるかなあ?」と回顧。
7、8年前当時、まだメンバーと壁を感じていた松村は白石と会議室のピアノの下で隠れるように他愛もない話をしたことが大切な思い出になったといい、「女の子は『秘密を共有して仲良くなる』というけれど、あの時の私には確かにその感覚があったし、私はその時、まいやんの心に触れた気がしました。私はそれが嬉しくて嬉しくて、この子を一生大切にしようと思ったんです」と語った。
それから白石の初センターシングル「ガールズルール」で“御三家”と呼ばれた白石、松村、そして芸能界を引退した橋本奈々未さんの3人でフロントを担当。松村は「この3人は運命で結ばれている、と思いました」と思い返した。
「同い年ならではの思い合える関係が本当に心地よくてずっとずっといれたらいいのにと思っていたのに…」と涙を流しながら白石の卒業を惜しんだ松村。「まいやん、初めて会う私のことを助けてくれてありがとう。研修中に、1人でいる私をご飯に誘ってくれてありがとう。プリンシパルの練習中『辛いね』って一緒に泣いてくれてありがとう。私がしんどい時、前を向けるようになるまで待っていてくれてありがとう」と何度も感謝。
「寂しくて寂しくて、どうしたらこの寂しさが無くなってくれるのかが分かりません。こんなこと言われたら、気持ちよく卒業できないよって思わせたらごめんね。でも私は、どうしようもなく不器用で、今までまいやんが沢山愛を伝えてくれていたのに、上手に受け取れてなかった気がしてなりません。『あの時もっとこうしたら良かった、こうしたかった』って“ないものねだり”はしたくないから、これからは遠慮しない関係になりたいです。まいやん、本当に大好きだよ!乃木坂46のために、たくさん頑張ってくれてありがとう。沢山の人の思いを背負ってくれてありがとう。本当に本当にお疲れさまでした」と締めくくった。
「ないものねだり」は橋本さんのソロ曲のタイトル。橋本さんの名前は一度も出さなかったが、そこには御三家3人への確かな愛が表現されていた。
手紙を受け白石も「すごい、まさかさゆりちゃんがお手紙読んでくれるなんて…もちろん知らなかったし、すごい9年分の愛が詰まったお手紙だったから」と目に涙を溜め、「色んなことを一緒に乗り越えてきた仲間だからこそ…うん。これからもお互いね、支え合って頑張っていきたいし私が卒業してもさゆりちゃんは大丈夫。今までだって頑張ってこれたから、9年間も」とエール。
松村が「頑張れない!まいやんがいないとまちゅ頑張れないんだよ~」と甘えると、白石は「まちゅ頑張れる!寂しいけど大丈夫だよ」と勇気づけ、微笑ましいやりとりにメンバー一同笑顔に。
白石も「本当に大好きなメンバーの1人だから。皆大好きなんだけど、特に『好き好き』って言ってきたし、唯一の同い年は私からしたら心の支えになってて。何か分からないけど、同い年ってすごい何でも話せるというか。何か楽しいこととか気がついたこととか悩みとかも何でも話せるし、さゆりんに話すとすごいしっかり目を見てずっと聞いてくれて、私はそれがすごく嬉しくて。手紙でも言ってたけどすごい助けられたし、守ってきてくれたんだなって感じるから、すごくお手紙は嬉しかったし、進む道は別々になってしまうけどお互い手を取り合ってまた頑張っていけたらなって思います!ありがとう」と感謝を伝え返した。
さらに、ライブ後のアフター配信では白石と現役メンバーが1人ひとりハグをしてお別れ。最後に待ち受けていた松村は一番長い時間抱きしめあっていた。離れるとお互いの頬の涙を拭って照れ笑いをした2人。松村が白石の涙を拭った指を舐めようとすると白石は笑って止めていた。
白石麻衣、卒業コンサート
白石の卒業コンサートは、当初2020年5月5日~5月7日に東京ドーム3Daysの開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の為中止となり、配信ライブとして開催することに。国内のほか、海外でも台湾・香港・シンガポール・マカオ・中国の5ヶ国でも配信された。国内219,000枚、海外は10,000枚、合計229,000チケット販売数。推定視聴者数は687,000人(国内:657,000人、海外:30,000人、合計687,000人)。多くのファンが白石の門出を見守った。(modelpress編集部)
松村沙友理、白石麻衣への手紙全文
まいやん、卒業おめでとうございます。伝えたいことがたくさんあるんだけどせっかく想いを伝える時間を貰ったので、厚かましくも私達2人のことを書かせてもらおうと思います。まいやんは、私との思い出で1番印象深いことは何ですか?まいやんの卒業が決まって、色んなところでまいやんとの思い出を話してきました。沖縄やハワイに行ったこと、ミュ―ジックビデオでのハプニング、音楽番組での姿。まいやんとの思い出は数え切れないほどあるけど、私の中の1番の思い出は、事務所の会議室で2人っきりで内緒話をしたことです。覚えてるかなあ?乃木坂46が結成されてまだまだ必死に毎日を過ごしていた、7年か8年くらい前だと思います。リハーサルが終わって、みんなが帰っていく中2人で会議室のピアノの下に隠れるように座って話をしました。その頃の私は「もう一生ここで生きていく」と思ってた大阪から上京して、根暗で自分から話しかけることもできない性格のせいで東京に友達も居ないし、まだメンバーともちょっと壁を感じてしまっていました。だからこそなのか、どういう流れでそうなったのかは忘れちゃったけど、話の内容はお互いの家族のことだったり、他の人からしたらなんてことない話だったんだろうけど、隠れてこそこそと話をするのが、2人だけの内緒話をするかのように、私には特別なものに感じられました。
女の子は「秘密を共有して仲良くなる」というけれど、あの時の私には確かにその感覚があったし、私はその時、まいやんの心に触れた気がしました。私はそれが嬉しくて嬉しくて、この子を一生大切にしようと思ったんです。それからすぐの選抜発表で「ガールズルール」のフロント3人に選ばれて「この3人は運命で結ばれている!」って強く思いました。これが私が、まいやんとの思い出の中でも特に大切に大切にしまいながら今日まで思い続けていたことです。
オーディションの日、駅で私を助けてくれたヒーローは、年月が経って私の大切な人になり、しんどいときは支えてくれて、同い年ならではの助け合い、思い合える関係がとっても心地よくて、ずっとずっと一緒に居れたらいいのにと思っていたのに、今日この日がやってきてしまいました。
この手紙を読むとき、私はどんな顔で読んでるんだろう。ライブでまいやんに想いを伝えられているかな?ちょっぴり心配だから、伝え残すことが無いように今伝えたいと思います。まいやん、初めて会う私のことを助けてくれてありがとう。研修中に、1人でいる私をご飯に誘ってくれてありがとう。プリンシパルの練習中「辛いね」って一緒に泣いてくれてありがとう。私がしんどい時、前を向けるようになるまで待っていてくれてありがとう。まいやんの、根が良い人なところ大好きだよ~!まいやんの、匂いを嗅ぐのも好き、肌を触るのも、ちょっと嫌がられながらホクロを数えるのも好き。まいやんの綺麗な、通る声が好き。実は怖がりで、私に「先に行って」っていうところも好き。私のことを「さゆりちゃん」って呼んでくれるところ、目が合うと、いっぱいの笑顔になってくれるところ、私のことを大好きな人って言ってくれるところ。全部全部大好きだよ。
これから先、仕事場で、ライブでまいやんが居ないことを想像すると寂しくて寂しくて仕方がありません。ぐるカーもおいシャンもいつも横を見たらまいやんとかずみんが居るの、大好きだったし、ユニットもたくさんしたよね。でも、シャキイズムもロマいかもこれから私は誰とペアを組んだら良いんだろう。2人でいつも「キラーン!」って遊んでいたのに、もう出来ないのかな。寂しいよ。寂しくて寂しくて、どうしたらこの寂しさが無くなってくれるのかが分かりません。こんなこと言われたら、気持ちよく卒業できないよって思わせたらごめんね。でも私は、どうしようもなく不器用で、今までまいやんが沢山愛を伝えてくれていたのに、上手に受け取れてなかった気がしてなりません。「あの時もっとこうしたら良かった、こうしたかった」ってないものねだりはしたくないから、これからは遠慮しない関係になりたいです。まいやん、本当に大好きだよ!
乃木坂46のために、たくさん頑張ってくれてありがとう。沢山の人の思いを背負ってくれてありがとう。本当に本当にお疲れさまでした。
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