ちゃんみな(提供画像)

ちゃんみな「最後にしよう」と決めた楽曲明かす 過去の恋愛を赤裸々告白

2019.08.09 19:30

日本語、韓国語、英語を操る“トリリンガル”ラッパー/シンガー・ソングライターちゃんみな。2016年に出場した「高校生RAP選手権」で頭角を現し、2017年にシングル「FXXER」でメジャーデビュー。2019年には、世界的ヒップホップ専門番組に日本人アーティストとして初出演を果たすなど、 ラッパー/シンガーとして日本だけでなく海外からも注目を集めている。そんな彼女が、2019年8月7日、2ndフルアルバム「Never Grow Up」をリリースした。

高い共感性が支持されるちゃんみな

等身大の女の子が抱く恋の悩みを歌った彼女の楽曲は、10~20代の同年代の女性から共感の声が寄せられ、強く支持される。


代表曲である『CHOCOLATE』は、恋愛の甘さと苦さの両方を歌った曲。「late」と「chocolate」で韻を踏みながらリズミカルに展開するサビは耳に心地よく、ライブでも大合唱が起きるほど人気が高い。

別れて気持ちを切り替えた途端に「まだ好きなんだけど」と連絡をしてくる男性に、「you’re too late」とノーを突きつけながらも、ほんの少しだけ迷いや後悔を抱いてしまう気持ち。そんな揺れる心を素直に綴った歌詞は、同世代の女性の心に響いている。

2ndアルバム「Never Grow Up」でも、共感性の高い歌詞が描かれている。ちゃんみな本人へのインタビューを交え、『Call』『Never Grow Up』『GIRLS』『Can U Love Me』の4曲を抜粋して紹介する。

ちゃんみな「恋をしている時に書いた」

『Call』

1曲目は「付き合っちゃいないよ(あの子と) 浮気されろ(されろ)」 という強烈な歌詞が特徴的なラブソング『Call』。好きな人が自分よりもかわいい女性に気移りしてしまう時の切ない気持ちを歌っている。


「多分夢を見てたみたい 一瞬だけど光が見えた すごく綺麗でとても綺麗で だから涙がでるの」という歌い出しから、恋愛に傷付き、悲しんでいることがわかる。

しかし恋をしている時は往々にして、自分の本当の気持ちをまっすぐ伝えられないもの。その伝えられなさが、サビの「付き合っちゃいないよ(あの子と)、浮気されろ(されろ)」という、一見反転したような言い方に凝縮されている。

恋する人が別の女性になびいていく時に湧き上がる嫉妬。上っ面に振り回されてしまう彼への軽蔑。外見がかわいい人に負けた身もふたもない悔しさ。そしてついその相手の粗探しをして自分を保とうとする弱さ…。きれいごとだけではなく、恋をした時に現れる弱さや醜さをふくめた切実な感情が、詰め込まれている。

同楽曲に対し「曲は、実際に恋をしている時に書いたもので、その時は“曲を書かないと、いてもたってもいられない!”という状態でした。悲しい歌詞だけど、うまくいっていない時の方が曲は書けるんです。ハッピーな時はのめり込んでしまって曲が書けないし、そもそも自分にとって創作が必要ない状態になっているから」と明かしたちゃんみな。

自身の恋愛感情のリアリティが、短いフレーズのなかに、キャッチーな言葉で盛り込まれている。だからこそこの曲を聴いた時、歌詞の内容と自分の経験が一瞬にしてリンクし、多くの共感を呼ぶのだろう。

ちゃんみな「最後にしようって決めた」

『Never Grow Up』

2曲目は切ないメロディラインとウィスパー気味の高音ボイスで歌われる『Never Grow Up』。同楽曲もちゃんみなが実際に経験したことや感じた感情をもとに作られ、長かった相手との関係を終わりにするといった内容だ。


「お互い足を引っ張り合ってしまうような、付き合うべきじゃない人っているじゃないですか。でもそういう人に限って惹かれてしまう。もどかしいですよね」とちゃんみなはコメント。

「何から話せばいい 長い長い our story 最後になりそうだね ありがとう愛してた」 「いつかはこんなにも悲しい夜が 来ることなんか最初からわかってた いつもとは違うほんとの さよならをしよう月が綺麗だね」 という歌詞には、別れたくないけど、そうせざるをえない状況に陥ってしまった、八方塞がりの恋心、もどかしさを受け止めながらも「ありがとう愛してた」と前に進もうとする姿勢が描かれる。

実は、これまでにも同じ相手について歌った楽曲を発表しているちゃんみな。『LADY』『OVER』『CHOCOLATE』の3曲がそれにあたる。 3曲とも恋人との別れをテーマにしており、「別れた方がお互いのためだとわかっているのに、また戻ってしまう」という状況が長く続いていた。

ちゃんみなは「今回“この人にこれ以上感情を抱いたり曲を書いたりするのは最後にしよう”と決めたんです」と語るも、同楽曲の歌詞は「月が綺麗だね」という告白の隠語で締められ、一筋縄にはいかない恋愛感情のもどかしさも垣間見ることができる。

女同士のまっすぐで強い友情

『GIRLS』

3曲目は、『GIRLS』。ちゃんみなの親友の名前が列挙され、彼女たちに対して「あなたたちは美しい、わたしはあなたたちのセーフティ」と呼びかけ、ガールズトークのようなムードで進んでいく楽曲。

ちゃんみな(提供画像)
すべての楽曲が恋人の話だけにならず、女性同士の強い友情を感じるのも、ちゃんみなの優れたバランス感覚を見ることができる。

「私は、私の友達は世界一綺麗だと思っているし、誇れる友達です。歌詞にもありますが、本当に私たちが一番キラキラしてるよね、が私たちの口癖なんです(笑)」と強い友情を語ったちゃんみな。

「フックの<ほら私を見てよ>は“ほら私今すごい楽しそうでしょ?”という感じを込めました。“類は友を呼ぶ”や“一緒にいる友達の平均が自分”という言葉があるように、まさにそんな感じで、“私がこんなに楽しんでいられるのは、みんながそうさせてくれるからだよ”という意味を込めてます」と楽曲に込めた思いも明かした。

ちゃんみなが描いた“呪い”の意味

『Can U Love Me』

4曲目は、有名プロデューサーとコラボし、精神的に自立した女性ゆえの悩みを打ち明けた楽曲『Can U Love me』。

「正直1人で生きてける だから可愛げがなさすぎる この国はそんな子は モテない呪いがあるんだ」 というフレーズは、「なんだかんだ言って結局、弱い女が好き」という男性の考えへの批評としても機能しながら、あくまでも「モテないこと、恋愛できないことに対する自分の悩み」として聞こえるように中和しているのもポイント。

「モテない“呪い”」という言葉を与えることで、むやみに敵を作ることを避けながら問題提起しつつ、同じような境遇の女性たちの心を代弁している。

ちゃんみな『Doctor』(提供画像)
「“呪い”というワードは、シングル『Doctor』でも“この時代は情報が溢れる呪いにかかってます”という歌詞で使っているんですが、そういう系の風習は全部“呪い”にしようということで、今回も“この国はそんな子はモテない呪いがあるんだ”という表現をしました」と“呪い”の意味について明かしたちゃんみな。

「この曲は周りの女友達や女性スタッフからめちゃくちゃ共感される曲です(笑)」と周りからの反響についても語った。

直後にある「誰か紹介してって今日も言われた 何かの間違いで突然好きになってくれないかな」というフレーズにも「好きな人であれば、相手の言うことには応えたい」「でもその内容が“誰か紹介して”だというのはつらい」という恋する女性の“あるある”を歌い上げている。

等身大を描くちゃんみなの世界観

ちゃんみな『Doctor』(提供画像)
描かれる歌詞からも分かる通り、ちゃんみなは恋に一喜一憂し、あるいは恋ができない自分に悩みながら、女友達と連帯して自分を保ち、なんとか前に進もうとする普遍的で健康的な20歳の女の子だ。

彼女の実体験や感情にもとづいてつくられた楽曲は、多くの人が自分の体験とリンクさせ、強い共感を呼ぶ。シンプルな言葉によって組み立てられた歌詞は、わかりやすく、一方で深読みできる奥深さもあるのだ。

面として広さを持ちながら奥行きもある歌詞。ちゃんみなの歌詞に多くの女性が共感する理由は、こんなところにありそうだ。 (modelpress編集部)[PR]提供元:ワーナーミュージックジャパン

2ndフルアルバム「Never Grow Up」

ちゃんみな『Never Grow Up』(提供画像)
ちゃんみな『Never Grow Up』(提供画像)
【CD】 ※共通

01. Call
02. I’m a Pop
03. PAIN IS BEAUTY
04. Never Grow Up
05. Yesterday
06. 君が勝った
07. My Own Lane
08. GIRLS
09. Can U Love Me
10. Like This
11. Doctor
12. CAFE
13. アーカイブに保存した曲

-Bonus Track- ※初回限定盤のみ
SAD SONG

【DVD】 ※初回限定盤のみ
「THE PRINCESS PROJECT 3 @ Zepp Tokyo 2019.03.29」

01. I’m a Pop
02. MY NAME
03. CHOCOLATE
04. Doctor
05. Never
06. WHO ARE YOU
07. Sober
08. OVER

ちゃんみなプロフィール

ちゃんみな(提供画像)
日本語、韓国語、英語を巧みに操るミレニアル世代のトリリンガルラッパー/シンガー。

幼少よりピアノやバレエ、ダンス、歌を始める。作詞作曲のみならずトラック製作、ダンスの振り付けなど全てをセルフプロデュースで行いアーティスト活動をスタート。高校2年生時に制作した『未成年 feat.めっし』『Princess』の楽曲が高く評価され⼀躍注目を集めた。2017年2月に「FXXKER」でメジャー・デビュー。同作MVは再生回数が600万回を突破。代表楽曲「LADY」と「CHOCOLATE」では、iTunes HIP HOP/RAPチャート1位/LINE MUSIC総合チャート1位を獲得している。2019 年は2年連続となるROCK IN JAPAN、3年連続のSUMMER SONICへの出演が決定している。

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