DA PUMP「U.S.A.」はなぜここまでヒットしたのか?倖田來未「め組のひと」も話題となった今年の音楽シーンの特徴【2018年末特集】
2018.12.30 07:00
2018年は“いいねダンス”の『U.S.A.』が社会現象となり、再ブレイクを果たしたDA PUMPが注目された。そのほかにも、今年は倖田來未の「め組のひと」も話題に。この2曲の共通点は、どちらも90年代にリリースされた楽曲をカバー。昨年、リバイバルヒットした荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』の影響で、今年もリバイバルヒットした曲や、90年代を彷彿とさせたユーロビート調の楽曲などが注目された1年だった。
DA PUMP「U.S.A.」で2018年音楽シーンを席巻
DA PUMPが、3年半ぶりにリリースしたシングル『U.S.A』は、1992年に発表されたイタリア人歌手ジョー・イエローの『U.S.A』をカバーしたもの。ユーロビート調の楽曲で、当時の日本ディスコでもよく流れていたという。DA PUMPがユーロビートに挑戦するのは今回が初めて。5月16日にYouTubeにてミュージックビデオが公開されると、覚えやすいメロディ、わかりやすい振り付け、メンバーの衣装だけでなく、“アメリカ”といったカタカナ語のテロップを表示させるなど、視覚面を強調した演出が目を引き、公開されるとたちまち、「ダサかっこいい」とSNSを中心に話題となり、3日間で再生数が50万回を突破、6月19日に1000万回を突破。(※12月27日現在1億3500万回再生突破)その後、6月6日にシングルとして発売された。
倖田來未、TikTokで「め組のひと」再ブーム
また、今年は動画ソーシャルアプリ「TikTok」に火が付き、リズムに合わせたダンスを投稿する中高生が多かった。その影響もあり、『U.S.A.』以外にもリバイバルヒットした曲として話題となったのが、倖田來未の『め組のひと』。『め組のひと』とは、1983年4月1日に発売された音楽バンドラッツ&スターのシングルを倖田がカバーし、2010年に発売されたデビュー10周年を記念したカバーアルバム『ETERNITY~Love & Songs~』に収録。以前より、ライブの定番曲でファンの間では人気があった。
これがきっかけで、9月より開幕した全国コンサートツアー「KODA KUMI LIVE TOUR 2018 ~DNA~」では、既存のファンのほか新たな若者のファンが来場。また、音楽特番にて披露した本家・鈴木雅之とのコラボは、「味が出てる」「心に染みる」など、クールにキレのあるダンスとともに歌う倖田バージョンから一変、しっとり魅せるパフォーマンスに驚きの声が上がっていた。
荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」が影響
そんな『U.S.A』『め組のひと』を聴いていると、昨年2017年にリバイバルヒットした荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』を思い出す人が多いだろう。バブリー芸風で人気となった平野ノラがネタで使用、大阪府立登美丘高校がバブリー・ダンスしたことで注目されるようになり、荻野目は昨年NHK紅白歌合戦のほか、数々のテレビ番組で取り上げられ、2017年再ブームを果たした。青山テルマらも90年代風の新曲をリリース
さらに、『ダンシング・ヒーロー』の影響で、今年はこれ以外にも90年代やバブル時代を彷彿とさせるようなメロディの楽曲が目立った。DA PUMPの『U.S.A』を筆頭に、今年もユーロビート調の楽曲が注目された2018年。2019年の音楽シーンでは、どのような楽曲が話題となるのか。そして、来年のDA PUMPの活躍にも期待したい。(modelpress編集部)
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