あいみょん/撮影:永峰拓也(提供写真)

あいみょん、涙のツアーファイナル ダブル発表にファン歓喜<ライブレポ>

2018.12.18 12:00

新世代アイコンと称されるシンガーソングライターのあいみょんが17日、「AIMYON TOUR 2018 ―HONEY LADY BABY―」のツアーファイナルを東京・Zepp Tokyoで開催した。

  
あいみょんにとって過去最大規模となる今回のツアーは、10都市11公演が即日ソールドアウト。年末には「NHK紅白歌合戦」への初出場も控える中、アンコール含め全21曲を熱唱し、会場を埋め尽くしたオーディエンスを魅了した。

あいみょん/撮影:永峰拓也(提供写真)

あいみょん「獣になれない私たち」主題歌「今夜このまま」披露

バンドメンバーとともにあいみょんがステージに登場し、歓声が送られる中、ライブは『満月の夜なら』からスタート。「東京ファイナル!よろしくお願いします!」と叫ぶと、軽快なカントリー調の人気曲『ふたりの世界』では「まだ眠たくないのセックス」という歌詞でコール&レスポンスをし、『ジェニファー』では凛とした歌声でボーカリストとしての魅力を伝えていった。

あいみょん/撮影:永峰拓也(提供写真)
「本日ファイナルです。最後の最後、全力を出し切って終わらせたいと思います」と話すと、「あいみょん」の名付け親である大事な友人に贈った『○○ちゃん』、あいみょん流の応援歌『プレゼント』を続けて演奏。「みなさん、元気ですか?」と呼びかけて始まったアップテンポの『RING DING』では、ステージ前方まで出て行ってオーディエンスを煽り、ドラマ主題歌として、人気をさらに後押しした『今夜このまま』では、会場中が手拍子で包まれた。

ライブの様子/撮影:永峰拓也(提供写真)

あいみょん、アコギ一本の弾き語り

ここでバンドメンバーが一度ステージから下りると、アコギ一本の弾き語りで『風のささやき』を歌い、シンガーソングライターとしての真骨頂を見せつけたあいみょん。続くMCでは、ツアー中に太陽の塔を見学したことを話し、以前から「いつか太陽の塔の下で歌いたい」という目標を掲げていることを伝えると、「実現したら、また今日みたいに集まってください」と、トーキングブルース調の『tower of the sun』をハーモニカを吹きながら披露した。

あいみょん/撮影:永峰拓也(提供写真)

ツアーを振り返るあいみょん

あいみょんらしいフォーキーな男目線ラブソング『君がいない夜を越えられやしない』、オルガンのイントロに導かれて始まった『青春と青春と青春』に続いては、バンドメンバーとともにツアーを振り返り、各地でやってきたという「ご当地クイズ」を、この日は「時事ネタクイズ」として開催。

あいみょん/撮影:永峰拓也(提供写真)
紅白話も交え、アットホームな雰囲気のまま『あなたのために』が演奏されると、続いては一転、マイナー調の『マトリョーシカ』へ。印象的なピアノのイントロから始まる『生きていたんだよな』では赤を基調とした照明の演出も加わり、シリアスな顔も覗かせた。

あいみょん/撮影:永峰拓也(提供写真)

あいみょん、ハンドマイクで熱唱

「新曲のミュージックビデオの撮影をします」と伝えられ、会場中がざわつく中で始まったのは疾走感のあるパンクナンバー『夢追いベンガル』。ここまでで一番の盛り上がりを見せると、後半ではあいみょんがハンドマイクで熱唱し、さらなる熱狂が生まれる。

「ここから休みなく進みます!」と始まった『愛を伝えたいだとか』では、客席がダンスフロアに様変わり。オーディエンスの合唱が印象的だった『君はロックを聴かない』に続いて、イントロから手拍子が巻き起こった『貴方解剖純愛歌~死ね~』ではバンドメンバーとともにテンションの高いパフォーマンスを披露し、場内はますますヒートアップ。この曲調の幅広さも、あいみょんならではだった。

あいみょん/撮影:永峰拓也(提供写真)

あいみょん、涙で言葉が詰まる

「太陽の塔を観に行ったら、周りに見覚えのある花がたくさん咲いてて、運命だと思いました。今年はマリーゴールドという花がいろんなものを運んできてくれたので、最後はその曲で終わろうと思います」と話すと、『マリーゴールド』を大事に歌い上げて、本編が終了した。

自然と巻き起こった「あいみょんコール」に応える形で再びステージに姿を現すと、映画「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」に提供し、吉岡里帆演じるストリートミュージシャン・ふうかが歌った主題歌『体の芯からまだ燃えているんだ』を、映画さながらの熱量でセルフカバー。

ライブの様子/撮影:永峰拓也(提供写真)
最後のMCでは、「2018年はいろんなことがあり過ぎたので、来年はみんなに感謝を返したいです」と話し、涙で言葉が詰まる場面も。「言いたいことまとまらないけど、みんなのことが大好きだっていうことは言いたいです。自分の音楽生活に絶望は見えへんって自覚しました。出会ってくれてありがとうございました。とてもいい夜でした」と感謝を伝え、この夜の締め括りとして『GOOD NIGHT BABY』が演奏された。

ライブの様子/撮影:永峰拓也(提供写真)

歓声に再びあいみょんが涙ぐむ

最後に1人ステージに残ったあいみょんが「お知らせがあります」と告げると、2019年2月13日にニューアルバムをリリースすること、さらに同2月18日に初の東京・日本武道館での弾き語りワンマンが決定したことを発表。悲鳴のような歓声に再びあいみょんが涙ぐみ、感動的な瞬間となった。「初めての武道館は弾き語りでやりたかったんで、嬉しいです」という力強い言葉を残して、2018年の集大成となるツアーファイナルが幕を閉じた。(modelpress編集部)

ライブの様子/撮影:永峰拓也(提供写真)

あいみょんプロフィール

兵庫県西宮出身のシンガーソングライター。中学の頃よりソングライティングを始め、高校卒業後YouTubeにアップした楽曲のリリックビデオが口コミで話題に。15年3月にタワレコ限定シングル「貴方解剖純愛歌~死ね~」でインディーズデビュー、オリコンインディーズチャートTOP10入りをはたす。5月、初の全国流通盤となる1stミニアルバム「tamago」 12月に2ndミニアルバム「憎まれっ子世に憚る」をリリース。

16年11月30日、ワーナーミュージック・ジャパン内レーベル unBORDEよりシングル「生きていたんだよな」でメジャーデビュー。5月に2ndシングル「愛を伝えたいだとか」、8月に3rdシングル「君はロックを聴かない」をリリース。9月にファーストフルアルバム「青春のエキサイトメント」を発表し、現在もロングセールスを記録中。10月には初のワンマンツアー「excitement of youth」を東京、大阪で開催、全箇所ソールドアウト。

18年4月に4thシングル「満月の夜なら」をリリース、3月からの全国ツアー「AIMYON TOUR 2018 ―HONEY LADY BABY―」、AIMYON TOUR 2018―TELEPHONE LOBSTER―番外編「BOIL」を開催し、全てチケットは完売。6月22日には初の海外公演(ワンマン)を台北legacyにて開催、初の海外公演にしてチケットはソールドアウト。

8月に5thシングル「マリーゴールド」をリリース、ノンタイアップにもかかわらず全国のラジオや有線でヘビープレイされ、デジタルチャートを席捲、18年夏の代表曲となった。

そして自身初の書き下ろしドラマ主題歌として、日本テレビ系ドラマ「獣になれない私たち」主題歌を収録した6thシングル「今夜このまま」を11月にリリース。11月21日から札幌を皮切りに過去最大規模の全国ツアー「AIMYON TOUR 2018 ―HONEY LADY BABY―」を開催、即日ソールドアウト。2018年紅白歌合戦への出演も決定した。

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