まゆゆはやっぱり偉大だった!卒業コンサートから見えた渡辺麻友が“憧れの先輩であり続けた3つの理由”<渡辺麻友卒業コンサート>
2017.11.01 05:41
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年末でグループ卒業を発表しているAKB48渡辺麻友の卒業コンサート「渡辺麻友卒業コンサート~みんなの夢が叶いますように~」が31日、渡辺の地元・埼玉県さいたまスーパーアリーナで開催された。後輩メンバーの憧れの先輩として、一番に名前が上がることが多い渡辺。その理由を十二分に感じられる3時間だった。
目次
“永遠の憧れ”まゆゆ、ストイックな姿勢が後輩に刺激
渡辺の魅力を説明するのに「王道」「正統派」といった言葉は欠かすことが出来ない。誰よりもストイックにファンが求める理想のアイドル像を貫き続け、その姿は多くの後輩に刺激を与えた。前半のMCでは、向井地美音、岡田奈々、矢吹奈子、福岡聖菜、川本紗矢、高橋朱里の6人が“渡辺をリスペクトしているメンバー”として思い出をトーク。高橋が、昔渡辺のレッスン着にメロンジュースをこぼしてしまったときに「めっちゃ汗かいたからほぼ汗だよ」と言ってくれたという優しい先輩としての一面を明かすと、福岡は渡辺から前日にLINEで誘いが来て2人で舞台を観に行ったというエピソードを披露。シャイな渡辺が後輩と2人きりでプライベートを過ごすことはファンにとっても驚きの出来事として知られており、岡田は「むしろLINE知らないんですけど逆に知ってるんですか?」と焦り、笑いを誘った。
活動へのストイックさがファンからも厚い信頼を得ている6人。多くを語らずも背中で見せ続けてきた渡辺の姿勢が、頼もしい若手メンバーを育ててきたことがよく伝わってきた。
本編終盤、渡辺がセンターを務めたシングル「心のプラカード」では、メンバーがサプライズで各々メッセージなどを書いたプラカードを掲げたが、「永遠の憧れ」「アイドルの鏡」などいかに慕われていたか分かるメッセージがいくつも見つかった。
また、海外のファンの間でも圧倒的な人気を誇っていることが有名。この日のコンサートには海外メディアも駆けつけていた。
正統派アイドルから1人の歌手・そして女優へ…
かつてはその完璧なアイドルぶりから「アイドルサイボーグ」「CG」という異名がついていた時代も。2曲めで、中心となってかつて引っ張ったユニット「渡り廊下走り隊」の楽曲「完璧ぐ~のね」を仲川遥香、平嶋夏海、多田愛佳といった卒業メンバーとともに披露し、ユニットが電撃復活。さらに同ユニットのシングルに収録されていたソロ曲「軟体恋愛クラゲっ娘」もパフォーマンスし、昔からのファンを喜ばせる。
そして中盤では「シンクロときめき」「出逢いの続き」「守ってあげたくなる」と自身のソロ楽曲を続けて伸びやかな声で歌い上げ、主演ドラマ「サヨナラ、えなりくん」(テレビ朝日系)の寸劇では振り切った演技でコメディエンヌぶりをいかんなく発揮。正統派アイドルの少女から脱皮し、1人の歌手、そして大人の女性・女優へと成長を遂げていった記録をなぞっていったようだった。
11年間の間、ファンを飽きさせることなく目線を奪い続けたのは、彼女が今の自分に満足せず、常に進化を遂げてきたからだろう。
戦友たちに見せる素の一面
真面目なアイドルとしての顔だけでなく、もちろん素顔も魅力的。同期で親友の“まゆゆきりん”コンビとして知られる柏木由紀の前では、まるで子どものように無邪気に甘え、総選挙で1位を争い続けた仲としてライバルとして言われることが多い指原莉乃とは実はいつもふざけあっている仲。
MCで峯岸みなみは「“まゆゆきりん“が白いペアなら“さしまゆ“は黒いペアみたいな?(笑)」と表現し、“さしまゆ“も「意外と好き」と発言。
アンコールの同コンサート2回目の「初日」では、初代チームBの浦野一美、多田、片山陽加、菊地あやか、田名部生来、仲川、仲谷明香、平嶋が集結。囲み取材で渡辺自身が「みんなオーディションを受かって一緒にがんばってきた仲間なので、久しぶりに会うと離れていてもどこかでつながっているような。顔を見るだけで泣いちゃうみたな深い関係ですね」と話していたように同期と顔を合わせた渡辺は安心しきった笑顔を見せていた。
筆者も、取材の際は率先してスタッフや記者を気遣う姿がいつも印象的で、まさにプロ意識が高いというイメージを彼女に抱く。舞台裏では飾らないで無邪気、でもいったんステージに立つとカッコイイ“プロ“の顔へ…そんなオンオフの切り替え、ギャップも彼女が尊敬されるゆえんだ。
最後まで王道のセットリスト・貫いた世界観に感動!
卒業コンサートの打ち合わせは20回近く深夜に及ぶまで行ったといい、並々ならぬ拘りを見せた渡辺。長年のファンにはたまらない王道アイドル曲を詰め込んだセットリストと、セットや演出もクラシカルな世界観で統一。衣装も、冒頭のMCでつい柏木が「今日めっちゃ麻友に合わせた衣装だよね、ちょっとしんどいんだけど(笑)引き立て役にして!」と吐露するほどの可愛らしいもので、35曲中33曲に出演した渡辺は何度も衣装を替え、観客の前に登場した。
また、中盤では渡辺自身が期待している若手メンバーから選んだ若手選抜メンバーで数曲をパフォーマンス。囲み取材でも名前をあげたチーム8の小栗有以は、ラストシングル「11月のアンクレット」の最後の渡辺がマイクを置くシーンで真後ろにたたずんでいることでも、ファンの間で“エース継承”として話題を呼んでいたが、渡辺もコンサート冒頭に「深読みしてもらえたら良いなあと。みんな深読み好きでしょ?」と言っていた通り、11年間の集大成だったコンサートから、渡辺の思いを余すところなく汲み取りたい。
「渡辺麻友卒業コンサート~みんなの夢が叶いますように~」概要
開演:18:30終演:21:30
観客動員数:1万7000人
出演メンバー人数:101名(卒業生も含む)
影アナ:渡辺麻友、横山由依
若手選抜コーナーセットリスト・メンバー
17真夏のSounds good!(渡辺麻友&福岡聖菜のダブルセンター/若手選抜①…小栗有以、川本紗矢、福岡聖菜、樋渡結依、久保怜音、倉野尾成美、山内瑞葵、小畑優奈、山本彩加、田中美久、松岡はな、荻野由佳、高倉萌香、本間日陽、瀧野由美子)18君のことが好きだから(渡辺麻友&川本紗矢のダブルセンター/若手選抜①)
19希望的リフレイン(渡辺麻友&小栗有以のダブルセンター/若手選抜①)
20さよならクロール(渡辺不在/若手選抜②坂口渚沙、山邊歩夢、西川怜、鈴木くるみフロント/向井地、谷口、込山、千葉恵里、坂口、中野郁海、山田菜々美、北川、渋谷凪咲、白間美瑠、兒玉遥、朝長美桜、矢吹)
21ヘビーローテーション(渡辺不在/若手選抜②向井地美音センター)
渡辺麻友、年内で卒業
渡辺は第3期メンバーとして、2007年より活動を開始。第1回の総選挙開始から9年連続で神7入りを果たしている唯一のメンバー。今年6月17日に沖縄で行われた「第9回 AKB48選抜総選挙」にて、年内の卒業を発表。10月28日に名古屋・ナゴヤドームにて最後の全国握手会に参加した。AKB48劇場での卒業公演日は12月26日。
11月22日にAKB48として参加するラストシングル「11月のアンクレット」を発売する。(modelpress編集部)
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