NMB48山本彩、ファンからの「マイナス意見を重視」する理由 今後期待するメンバーも語る<モデルプレスインタビュー>
2017.04.05 11:55
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結成当初からNMB48のメンバーとして、キャプテンとして、グループを牽引してきた山本彩(23)。現在はソロ歌手としても活躍する中、このほど自身の過去など赤裸々に綴った初のエッセイ本「すべての理由」を発売した。モデルプレスは山本に、本の内容を通して感じたNMB48の疑問や「素はネガティブ」という山本自身のことを改めて聞いてみた。
さや姉、初のエッセイは100%曝け出せた?
―初のエッセイとのことで、お忙しいイメージですが、いつ執筆を?!山本:去年の秋ぐらいから時間をかけて書いていました!
― さや姉は本音を曝け出したくないタイプということでしたが…本では100%曝け出せてますか?
山本:言いたいことは言ったなって感じはします。でも99%ですね、私には“矛盾”があるのでやっぱり…(笑)
さや姉、舞台裏ではネガティブ?
― 本にはグループやメンバーに“甘えと執着”があると書いてありましたが、そんな風には見えないのです。何事にも前向きじゃないですか、山本キャプテンは。山本:いやいやめちゃくちゃネガティブですよ本当は(笑)。
― それを見せないのが本当に素晴らしいと思うんですけど、一人になると落ちちゃう?
山本:家はもうめちゃくちゃ落ちます(笑)めっちゃ暗いですね。
― 暗い(笑)しかし 実は昨年、沖縄国際映画祭に行った時に、他のメンバーは戯れている中でさや姉が一人楽屋でずーん…ってなっているの見かけたことがあって…(笑)
山本:えーーー!やばーい(笑)何の時やろ。なんで落ちてたんやろ。
― パフォーマンスを最大に発揮した後、そんな感じで落ちているときにはどんな反省をされてるんですか?
山本:ただただ反省しながら“なんで出来ひんかってん…”って自分を責める時もあるし(笑)後はひたすら今すぐには変わらないような無駄なことばかり考えています(笑)
― でもそれはどちらかというとポジティブじゃないですか?次に向けるためのステップのためなら。
山本:わー、その考え方こそすごくポジティブですね!!
― (笑)
山本:(笑)確かに。それがもしかしたら“自分に期待してる”部分なのかもしれないです。
春祭りで反省…ファンからのマイナス意見を重視?
― この間もイベントのカラオケの時に反省してたじゃないですか。でもファンの方は\そんなことないよー/(記者ジェスチャー)って感じだったように思えました。自分に納得いかないと結構落ちちゃう感じですか?山本:あはは(笑)でもあれは自分が納得できなかったのもそうですけど、中途半端なパフォーマンスを見せてしまったっていう申し訳無さと悔しさと…やるせない感じがめちゃくちゃありました…。
― ファンの方にしてみれば、期待よりそれ以上のことをさや姉がしていると思っていると感じますし、完璧主義でストイックなイメージが付いてますよね。
山本:そうですね。でもこの性格はどうしようもないのかなって思っちゃうんです。“満足した!”という声を鵜呑みに出来なくて、どうしてもマイナスの意見を重視します(笑)聞きたくないけどそれを聞かないと自分を保ってられないというか。
― そのエゴサ、傷つきはしないんですか…?
山本:めっちゃ傷ついてますね、勝手に(笑)でも自分の甘い考えを正してくれるんです。
― マイナスの意見もちゃんと飲み込んでいくんですね。
山本:注意してもらえたほうが自分の感覚というか鈍らないというか。価値観が鈍らないというか。ミスし続けてたら、自分の中でそれが当たり前になっていくのが嫌で。
― ああ。やはり前向きです。さや姉は。
山本:そうなんですかね…!(笑)
さや姉、次の目標はシングルの作詞作曲に加えて…
― 本には次なる目標として、さや姉がNMB48のシングル表題曲を作っていきたいっていう話があったんですが、どういう歌をイメージしてますか?山本:最近は特に、ダンスナンバーの楽曲が多かったんですけど、なんかその真逆で可愛いくてちょっとおもしろい部分があるようなはっちゃけた曲を書きたいなって思っています。
― なんだろう。過去で言うと「北川謙二」?
―確かにカラフルな衣装を着て派手にワイワイ踊るイメージありました。
山本:NMB48らしいというか、NMB48にしかできないような感じがいいですね。
― そのワチャワチャ期…?何期だろう…。
山本:なんですかね。ガチャガチャ期(笑)
― そういう曲をさや姉が作詞作曲して、衣装やメイクを考えたりする子もいれば写真を撮ってビジュアル作ったりする子もあって…NMBみんなで一曲作り上げていくみたいなことですか?
山本:やりたいですね。ファッションが得意な子だったりとか、カメラが得意なメンバーがいるので、そういう子はCDジャケットのイメージを考えたりとか…っていう話をすることがすごく多いんですよね。
― それすぐ実現しそうですけどね。
山本:それがしそうにないんですよね(笑)。個々では結構やってるんですよ。私も作曲した曲を作ってもらえたりとかそれぞれはあるんですけど。
― ガッチャンコがない?
山本:ガッチャンコして更にシングルっていうのにはやっぱなかなか…。壁が結構厚くて。でも今年いきたいなっていうのはすごくあります…!でもそれは全てそれぞれのメンバーが今やってることの延長線上なのかなって思います。
さや姉、メンバーを頼りにしている!
― 今、“さや姉と他メンバー”と言われがちですが…。山本:ここぞっていう時、締めるところは自分の責任なので締めますが、それ以外は沢山メンバーがいるから頼りにしてるところはすごくあるんですよ。この子のこういうところの力を借りたい…という感じでめっちゃ甘えていますけどね…。
― なるほど。他のメンバーを頼りにしているんですね。昨年は1期生も含めて卒業ラッシュだったじゃないですか。その時には話し合いの場を設けたということが書いてあったと思うんですけど、どういう話し合いをされたんですか?
山本:やっぱりNMBのグループとしてのことが殆どでした。自分のチーム以外のメンバーのことって見えてなかったりするので話を聞いて情報交換していました!
あとは後輩と話して考えていることを聞きました。そういうときに後輩もちゃんと考えてるんだなってわかれば、もっとこの子と一緒に頑張りたいとも思います。
さや姉、期待のメンバーは…
― たとえばメンバーで言うと?山本:よく話すのは太田夢莉です。
― 山本彩加さんとかは?
山本:あーやんは入って助走期間もなく来てるからこそ一番勢いもあって、それに負けないエネルギーをちゃんと持っています。私もそれに刺激もされるし、追い風を止めずにその調子その調子って言って背中を押してあげたい。引っ張り上げたいと思っています。
― ほかにこの子おすすめですよというメンバーはいますか?
山本:メンバーによって得意とするものが違うのですが…須藤凜々花とか?言いたい放題やりたい放題、結構荒らすタイプなんですけど(笑)ファンの人は見てて楽しいだろうし、飽きさせないっていう意味ではグループにとってすごく必要な存在だなって思う。
でも夢莉みたいにグループのことをしっかり考えながら自覚持ってるメンバーも大切。なんか夢莉を見てると向上心があるくせに、変になんか自分を客観視してるから、センターを与えられても「自分はそんなセンターなんてやる立場じゃないです今は」って生意気だったりするんですよ(笑)。でも頑固さっていうのも真ん中に立つ人間には必要な部分かなとは思う。
― 太田夢莉ちゃん、なんだかさや姉に似てませんか?
山本:似てると思います!自分の考えにそぐわないことは受け付けないみたいな頭の固い考えで。だから夢莉のことも、本人が自分からあんまり出たがらないタイプなので引き出してあげたいですね!
さや姉、これからは次世代メンバーに背中見せる
―キャプテンとして次世代を育てていくことは頭にありますか?山本:あります。自分が感じたことをSNSなどで発信してくこととか。ファンの人は私が他のメンバーを気にかけてることを気にかけてくれるところがあるので。注目度が上がればメンバーみんなそれなりにもっと自分で動くことも増えるやろなって思うんですよね。
― まさに背中をみせる形ですね。さや姉のSNSはすごく影響力がありますし…。
山本:SNSの力はすごく大きいと思います。ニュース記事とかもそうなんですけど、他のメンバーが取材とかを受けても私の名前が見出しに入ってたりとか(笑)
― すみません(笑)つい(笑)
山本:ありがとうございますっていう感じですよ!それって相乗効果が生まれていますからね。
さや姉にとって“アイドル”とは
―最近はソロ歌手として活躍していて、元々さや姉は歌手志望かと思うんですが、実際アイドルとして7年生きてきてどうですか?山本:正直ここまでアイドルに自分がのめり込むと思ってなかったです。NMB48に入ってなかったらもしかしたらもっと音楽にのめり込んでいたかもしれないし、ギターや歌も今よりも練習時間も多くて上達していたかもしれない。でも結果今の自分がこうなっているのも全部このグループに入ったからだと思っているんです。さっきの執着にもつながる話ですけど。
― さや姉の“アイドルのゴール”ってなんでしょう。NMB48を辞める時はさや姉としてはアイドルのゴールなのかな?と感じるのですが、何を達成したら卒業を考えますか?
山本:達成…ではないと思いますね。“次に向かう覚悟”です。ソロをやりながらアイドルをやることで、出来ることもあれば出来ないこともあって。昨年アルバムの制作期間も、その時は音楽に対してモチベーションも高くて向き合ってたから、自分の音楽の未熟さを痛感したからどんどんもっと高めたい高めたいっていう意識はすごくあったんです。
いざアルバムを作り終わると、やっぱりアイドルの方に気持ちが戻って、今度はまたアイドルとしての自分をもっと高めたいと目線が広がりました。
よく言うとソロとグループでのバランスは自分の中ですごく取れていて、美味しいなとは思うんですけど…。でもいつかは一人でやっていくことを考えたら身を固めないといけないなって思ったりとかするので。身を固める覚悟が出来たらかな…って思います。
―覚悟の末の卒業ということですね。では最後の質問ですが、そんなさや姉が夢を叶えるための秘訣とは?
山本:このグループに入って思うようになったのは“言霊の力”というか、言葉に宿る力を感じることがすごくあって。目標を口に出して、こういうことをやりたいって自分で思うことでしっかり明確に思えるからこそ、じゃあそのためには何をすればいいのかっていう具体的にやるべきことだったりとか、方法が見つかっていくと思うんです。
口に出すことで応援してくれる人も出てくるし、その応援が励みにもなって良い循環が起こる。目標として掲げてなかったけど自分にプラスになるお仕事ができた時よりもやっぱり口に出していた目標の方が喜びや達成感が大きかったりとかするので。目標が小さくても大きくても、口に出していくことが大事なのかなと思います。
― 素晴らしい答えだと思います。
山本:ありがとうございます!
―ありがとうございました!
山本彩 プロフィール
山本彩(やまもと・さやか)。1993年7月14日生まれ、大阪府出身。2010年にNMB48のオープニングメンバーとして加入。グループおよびチームのキャプテンを務める。2014年4月~16年5月までAKB48チームKを兼任していた。2015年にはNHK連続テレビ小説「あさが来た」の主題歌「365日の紙飛行機」のセンターに抜擢、昨年末にAKB48として出場した紅白歌合戦での“総選挙”「夢の紅白選抜」では1位を獲得した。現在はソロ活動も行っている。(modelpress編集部)
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