Crystal Kay、NY修行に移籍…転機の2年間―栄光の裏で選んだ道「常に進化したい」 モデルプレスインタビュー
2015.09.11 18:00
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アーティストのCrystal Kay(29)が、モデルプレスのインタビューに応じた。彼女にとっての初仕事は、4歳の頃CMソングを歌ったこと。その後13歳のときに、シングル「Eternal Memories」で正式にデビューを果たす。知名度を一気に広めたのは、2005年にリリースした16枚目のシングル「恋におちたら」。キャチ-なメロディが話題となり、ヒットを記録した。しかし、その裏で“ある思い”がどんどん膨らんでいく―「世界で歌いたい」―そして、2年前、彼女が選んだ道はNY修行だった。
9月16日にリリースする、安室奈美恵とのコラボレーション楽曲「REVOLUTION」のテーマは「自分革命」。前向きに生きる人の背中を押してくれる応援歌となっており、今のCrystal Kay自身を表している楽曲でもある。
音楽を学びたいという一心でNY修行へと旅立ち、帰国後の2015年にはLDHへの移籍を正式に発表。6月にリリースした帰国後初のシングル「君がいたから」は、前作「Forever」から実に3年ぶりのシングルとなった。
そして今、「憧れていた」という安室とのコラボ楽曲を発表するなど、これまで以上に精力的な活動を行っている。2年間のNY修行で彼女が得たものは?そして帰国後、想うことは?インタビューでは、リアルな今に迫った。
Crystal Kay:「REVOLUTION」は革命という意味があるんですが、LDHに移籍して3年ぶりに「君がいたから」をリリースして、私も今がステップアップする時期だなと感じているんです。なので、今の心境とすごくリンクする部分が多くて、悩んだり迷ったり、自分に自信がない方々の声を代弁するような気持ちで歌っています。みんな同じことを経験しているから、応援してるよって。
― 安室さんとのコラボレーションについては、いかがでしたか?
Crystal Kay:撮影が終わってから3週間後くらいまで実感がなかったです(笑)。レコーディングで安室さんの声が入ったものを聞いたときに「おっ」ってなったんですが、その後に行ったMVの撮影では、あんまり一緒にいる感覚がなかったです。子どもの頃から憧れてたし、まさか一緒に曲をやるなんて思ってなかったから。いるんだけどいないみたいな感覚でした(笑)。そして、今回のコラボレーションが世間に発表されたときにやっと実感しました。
― そうなんですね。憧れの存在だったということですが、現場ではどんなお話を?
Crystal Kay:すごくシャイな方だったんですが、ダンスの振り付けの話などを。「こういう感じでどうでしょう?」って聞いたら「うん、それでいいんじゃない」って返していただきました。現場の雰囲気もよく、スムーズに撮影が進みました。
― お2人のダンス、本当にかっこよかったです。女性のパワフルさと美しさが表現されていて、圧巻でした。
Crystal Kay:本当に!?嬉しいです!振り付けを覚える時間が撮影4日前の2時間ぐらいしかなかったので、超自主練したんです。安室さんとコラボレーションされている方はたくさんいらっしゃるかと思いますが、MVで一緒に踊るってことはあまりない機会だと思うので。安室さんはダンスも素晴らしいので、絶対体に染み込ませなきゃって思って挑みました。
― Crystal Kayの肉体美も素晴らしかったです。
Crystal Kay:それも一緒に踊るなら痩せなきゃ…と思ってダイエットを。普段から運動はするんですが、食事管理で1週間ダイエットしました。
― 努力の証なんですね。それはどういった方法で?
Crystal Kay:1週間の食事のプランがあって、1日目がフルーツだけ、2日目が野菜だけ、3日目野菜とフルーツ、4日目バナナと牛乳だけ、と少しクレンズのようなものをしました。でも、別に食べないダイエットじゃないから、そんなにきつくなかったです。その日に向けて超がんばりました!
Crystal Kay: 3年前にアルバムをリリースし、その後は「DANCE EARTH」という舞台に出演したり、アコースティックライブを開催したりといろいろな経験をしました。そして、NYに渡ったんです。そこからの2年間は、行ったり来たりしていたんですが、本当に自分探しのような時間を過ごしていました。ずっと日本以外で音楽をやってみたいという気持ちがあったので、向こうのプロデューサーの方と交流を含めたり、60曲以上楽曲作ったり、ライブを開催したり…。日本にいたら感じることができないことや発見もたくさんあって、自分のことがすごく分かった気がします。
― まさに“自分探し”ですね。実際には、どんな気付きがあったのでしょうか?
Crystal Kay:例えば日本って礼儀や上下関係を重んじる部分があると思うんですが、NYっていろいろな国の人が集まっているので、目標に向かって勝ち取りに行くっていう意識が強いんですよね。自分がしっかりしないと負けちゃうし、置いてかれちゃう。遠慮するっていうのは日本人の良さではあるけど、NYだとガツガツしていないと逆にお高く止まってる、って思われることがあるんです。そういう環境にいることで、私って自己PRが苦手なんだなって気が付きました。それが一つ目の壁でした。
― 文化や国民性の違いに戸惑いが生まれたんですね。
Crystal Kay:本当にすごいんですよ。できなくてもできるってハッタリ。そうやっている人の方が結局言ったもん勝ちだからって世界なんです。だから対人恐怖症のクラスを学んだりして。そういうのがないと全然ダメなんだと思い知らされました。
― それは、NYに渡ってすぐにぶつかった壁ですか?
Crystal Kay:割とすぐ。向こうでサポートしてくれた方が、レディー・ガガのマネージャーさんなどそういう人達に会う機会を作ってくれたんですが、そこでどういう風に自己PRすればいいのか分からなくて。向こうは「なんでこの子はこんなに静かなの?」「主張しないんだろう?」って思ってるだろうし、「日本ってちょっとキャリアがあるからってこっちで成功できると思ってんの?」くらいに見られちゃう。それは、すごくショックでした。
― 元々、NYに行きたいという思いは幼い頃からあったとお聞きしたのですが。
Crystal Kay:マイケルとかジャネットとか大好きだったので、小さい頃から歌手=世界って思っていたんです。歌手になったら世界中でツアーしてって、自動的にそうなるものだと子どもときは思っていて。でも、13歳の頃にデビューして、世界のランキングに自分のシングルは出ないんだって気が付いて(笑)。とても単純な話ですが、そこで自分が日本のシンガーなんだって分かったんです。
― あのタイミングでNYへ渡ったというのは、何がきっかけに?
Crystal Kay:日本以外で歌うっていう夢はずっとあったので、アルバムもリリースしてライブもやったから、このタイミングでと思ったんです。どういうタイミングでどういう風に進出できるかっていうのは、私も全然分からなかったけど、向こうに行かないとって、気持ちがとにかく大きくて。日本にいても、向こうでリリースとかできないから。日本でもすごいヒットしてて、海外進出したくても日本から出る人ってあまりいないんですよね。向こうのプロデューサーに曲を作ってもらって、っていう形はあるかもしれないですが、それだとアメリカでは浸透しないと思うんです。あとは「自分の体がちゃんとアメリカにいないとダメ。自分からコミュニティーの中へ突っ込んでいくって気持ちがないとダメ」って言われたこともあって、だったら行こうって決心がつきました。
― そういった経緯があったんですね。2年間と期間は、最初から決まっていたのでしょうか?
Crystal Kay:最初は3ヶ月だったんですよ。でも、それが半年になって、それがあっという間に2年って(笑)。目的は何かのチャンスを掴む、契約ってところだったので、実際1年とか半年でそんなことできるわけないんですよ。向こうでは、「Crystal Kay」なんて誰も知らないですから。まずはファンベースを作らなきゃいけないので、本当に0からのスタートです。日本だとすべてをサポートしてくれる環境が整っているので、それがないという世界ははじめでした。
― 新たな土地で0からのスタートを切るというのは、とても勇気のいることだと思いますが、そこに対する恐怖心はなかったのでしょうか?
Crystal Kay:怖かったし、行っても何も掴めず日本に帰ることになるかもしれないって思いがありました。それって、日本の人からしたら、失敗にしか見えないんじゃないかってプレッシャーも。でも、こうやって帰って来て考えてみると、契約まではいかなかったけど、ライブもやったし人脈も作れたし、すごく自信がついたんです。やっぱり、行ってよかったなって思いますね。
― 日本に戻ってからの活動に変化はありましたか?
Crystal Kay:日本にベースがあるんだから、そこでもっとがんばって成長すればいいんだって、ポジティブに考えられるようになりました。すごくフレッシュにスタートを切ることができたし、NYで身につけた自信を早くみんなに見せたいって思いがありました。
― 新鮮な気持ちで新たなスタートを切った、と。
Crystal Kay:生まれて育ったのが日本なので、ずっといたら今感じてることや自分の良さっていうのは見えなかったなと思います。
Crystal Kay:すごく大きなターニングポイントでした。7年間ずっと個人だったので、次のステップに踏み出すには環境を変えないとダメなんだろうなって思っていたんです。以前、舞台「DANCE EARTH」に出演させていただいたときに、EXILEのUSAさんたちと共演して、すごくいい雰囲気で素敵だなって。みなさん本当にストイックだし、一生懸命だし、こういう環境で仕事できたらいいなって思ったんです。
― 移籍後は、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEさんのドームツアーにPKCZさんのボーカリストの一人として同行されるなど、また違った形で音楽に携わっていらっしゃいますよね。
Crystal Kay:そうですね、本当に最高に感謝しています!自分1人だけだと、あぁいったステージに立てるチャンスってあんまりないと思うんですよ。あの規模のツアーに出て、何万人の前でパフォーマンスさせてもらえるっていうのはすごいチャンスだと思います!なかなか経験できないことなので、本当に楽しいし、毎回毎回勉強させていただいているって感覚です。
― 三代目JSBのみなさんなど、同世代の方がたくさんいらっしゃる環境はいかがですか?
Crystal Kay:心強いですね。同じフィールドで、同じものを感じているので、一気に親近感が沸きます。兄弟のような感覚もあり、すごく楽しいし、とにかく刺激し合えます。
― 常にチャレンジングな環境に身を置かれていますが、そのパワーはどこから沸いてくるものなのでしょうか?
Crystal Kay:常に進化したいって気持ちが大きいんです。今に満足するのはすごく簡単なことだけど、どれで止まっているのは嫌だなって思うんです。もちろん、壁にぶつかって落ちるときもありますけど、落ちたら上がるしかないと思っているので。
― 本当にパワフルで素敵です!挫折したり落ち込んでしまったときには、どんな方法で乗り越えていくんでしょうか?
Crystal Kay:10代の頃は、どういう風に歌えばいいのか悩んだこともありましたけど、結構のほほんとした性格なので、どうにかなるっしょ!って思うんです(笑)。例えば、「恋に落ちたら」で新たなファンベースができたときに、方向性をどうしたらいいんだろうって悩んだことも。R&Bからはじまった自分の音楽が、そこからがらっとJ-POPっぽくなったので、初期の曲を好きなファンとそのときの私の間にギャップを感じることがありました。でも、それもとにかく自分が今やらなきゃいけないものをやれば大丈夫だって気持ちでいたら、乗り越えていました。
Crystal Kay:これでもかってぐらい夢のことをイメージすること。この人に会いたい会いたい会いたい会いたいって、呪文みたいに毎日思ったり、毎日自分に言い聞かせたりすると、自然と行動も変わっていくと思います。実際に私は、ジャム&ルイスやジャネット・ジャクソンのプロデューサーさんに会うことができました。それも自分の“思い”が起こしたことだと思っているので、イメージを大事にしてほしいです。
― ありがとうございました。
NY修行、LDHへの移籍と、人生の転機をいくつも迎えたCrystal Kay。彼女から発せられるパワーの源は、経験から得た確かな“自信”。どんな状況も乗り越えてきた強さは、大きな魅力になる。生まれ変わった彼女の音楽は、これまで以上に多くの人の心に届くだろう。(modelpress編集部)
音楽を学びたいという一心でNY修行へと旅立ち、帰国後の2015年にはLDHへの移籍を正式に発表。6月にリリースした帰国後初のシングル「君がいたから」は、前作「Forever」から実に3年ぶりのシングルとなった。
そして今、「憧れていた」という安室とのコラボ楽曲を発表するなど、これまで以上に精力的な活動を行っている。2年間のNY修行で彼女が得たものは?そして帰国後、想うことは?インタビューでは、リアルな今に迫った。
“憧れ”の安室奈美恵と初コラボ 猛練習とダイエットで挑む
― 安室奈美恵さんとのコラボレーション楽曲「REVOLUTION」は、まさに今のCrystal Kayさんを表現しているような作品だと感じました。Crystal Kay:「REVOLUTION」は革命という意味があるんですが、LDHに移籍して3年ぶりに「君がいたから」をリリースして、私も今がステップアップする時期だなと感じているんです。なので、今の心境とすごくリンクする部分が多くて、悩んだり迷ったり、自分に自信がない方々の声を代弁するような気持ちで歌っています。みんな同じことを経験しているから、応援してるよって。
― 安室さんとのコラボレーションについては、いかがでしたか?
Crystal Kay:撮影が終わってから3週間後くらいまで実感がなかったです(笑)。レコーディングで安室さんの声が入ったものを聞いたときに「おっ」ってなったんですが、その後に行ったMVの撮影では、あんまり一緒にいる感覚がなかったです。子どもの頃から憧れてたし、まさか一緒に曲をやるなんて思ってなかったから。いるんだけどいないみたいな感覚でした(笑)。そして、今回のコラボレーションが世間に発表されたときにやっと実感しました。
― そうなんですね。憧れの存在だったということですが、現場ではどんなお話を?
Crystal Kay:すごくシャイな方だったんですが、ダンスの振り付けの話などを。「こういう感じでどうでしょう?」って聞いたら「うん、それでいいんじゃない」って返していただきました。現場の雰囲気もよく、スムーズに撮影が進みました。
― お2人のダンス、本当にかっこよかったです。女性のパワフルさと美しさが表現されていて、圧巻でした。
Crystal Kay:本当に!?嬉しいです!振り付けを覚える時間が撮影4日前の2時間ぐらいしかなかったので、超自主練したんです。安室さんとコラボレーションされている方はたくさんいらっしゃるかと思いますが、MVで一緒に踊るってことはあまりない機会だと思うので。安室さんはダンスも素晴らしいので、絶対体に染み込ませなきゃって思って挑みました。
― Crystal Kayの肉体美も素晴らしかったです。
Crystal Kay:それも一緒に踊るなら痩せなきゃ…と思ってダイエットを。普段から運動はするんですが、食事管理で1週間ダイエットしました。
― 努力の証なんですね。それはどういった方法で?
Crystal Kay:1週間の食事のプランがあって、1日目がフルーツだけ、2日目が野菜だけ、3日目野菜とフルーツ、4日目バナナと牛乳だけ、と少しクレンズのようなものをしました。でも、別に食べないダイエットじゃないから、そんなにきつくなかったです。その日に向けて超がんばりました!
「自分革命」の2年―NY修行、失敗への恐怖心「プレッシャーがあった」0からのスタートで得たものとは?
― 今作は「自分革命」というテーマということですが、NYでの修行を振り返ってみていかがですか?Crystal Kay: 3年前にアルバムをリリースし、その後は「DANCE EARTH」という舞台に出演したり、アコースティックライブを開催したりといろいろな経験をしました。そして、NYに渡ったんです。そこからの2年間は、行ったり来たりしていたんですが、本当に自分探しのような時間を過ごしていました。ずっと日本以外で音楽をやってみたいという気持ちがあったので、向こうのプロデューサーの方と交流を含めたり、60曲以上楽曲作ったり、ライブを開催したり…。日本にいたら感じることができないことや発見もたくさんあって、自分のことがすごく分かった気がします。
― まさに“自分探し”ですね。実際には、どんな気付きがあったのでしょうか?
Crystal Kay:例えば日本って礼儀や上下関係を重んじる部分があると思うんですが、NYっていろいろな国の人が集まっているので、目標に向かって勝ち取りに行くっていう意識が強いんですよね。自分がしっかりしないと負けちゃうし、置いてかれちゃう。遠慮するっていうのは日本人の良さではあるけど、NYだとガツガツしていないと逆にお高く止まってる、って思われることがあるんです。そういう環境にいることで、私って自己PRが苦手なんだなって気が付きました。それが一つ目の壁でした。
― 文化や国民性の違いに戸惑いが生まれたんですね。
Crystal Kay:本当にすごいんですよ。できなくてもできるってハッタリ。そうやっている人の方が結局言ったもん勝ちだからって世界なんです。だから対人恐怖症のクラスを学んだりして。そういうのがないと全然ダメなんだと思い知らされました。
― それは、NYに渡ってすぐにぶつかった壁ですか?
Crystal Kay:割とすぐ。向こうでサポートしてくれた方が、レディー・ガガのマネージャーさんなどそういう人達に会う機会を作ってくれたんですが、そこでどういう風に自己PRすればいいのか分からなくて。向こうは「なんでこの子はこんなに静かなの?」「主張しないんだろう?」って思ってるだろうし、「日本ってちょっとキャリアがあるからってこっちで成功できると思ってんの?」くらいに見られちゃう。それは、すごくショックでした。
― 元々、NYに行きたいという思いは幼い頃からあったとお聞きしたのですが。
Crystal Kay:マイケルとかジャネットとか大好きだったので、小さい頃から歌手=世界って思っていたんです。歌手になったら世界中でツアーしてって、自動的にそうなるものだと子どもときは思っていて。でも、13歳の頃にデビューして、世界のランキングに自分のシングルは出ないんだって気が付いて(笑)。とても単純な話ですが、そこで自分が日本のシンガーなんだって分かったんです。
― あのタイミングでNYへ渡ったというのは、何がきっかけに?
Crystal Kay:日本以外で歌うっていう夢はずっとあったので、アルバムもリリースしてライブもやったから、このタイミングでと思ったんです。どういうタイミングでどういう風に進出できるかっていうのは、私も全然分からなかったけど、向こうに行かないとって、気持ちがとにかく大きくて。日本にいても、向こうでリリースとかできないから。日本でもすごいヒットしてて、海外進出したくても日本から出る人ってあまりいないんですよね。向こうのプロデューサーに曲を作ってもらって、っていう形はあるかもしれないですが、それだとアメリカでは浸透しないと思うんです。あとは「自分の体がちゃんとアメリカにいないとダメ。自分からコミュニティーの中へ突っ込んでいくって気持ちがないとダメ」って言われたこともあって、だったら行こうって決心がつきました。
― そういった経緯があったんですね。2年間と期間は、最初から決まっていたのでしょうか?
Crystal Kay:最初は3ヶ月だったんですよ。でも、それが半年になって、それがあっという間に2年って(笑)。目的は何かのチャンスを掴む、契約ってところだったので、実際1年とか半年でそんなことできるわけないんですよ。向こうでは、「Crystal Kay」なんて誰も知らないですから。まずはファンベースを作らなきゃいけないので、本当に0からのスタートです。日本だとすべてをサポートしてくれる環境が整っているので、それがないという世界ははじめでした。
― 新たな土地で0からのスタートを切るというのは、とても勇気のいることだと思いますが、そこに対する恐怖心はなかったのでしょうか?
Crystal Kay:怖かったし、行っても何も掴めず日本に帰ることになるかもしれないって思いがありました。それって、日本の人からしたら、失敗にしか見えないんじゃないかってプレッシャーも。でも、こうやって帰って来て考えてみると、契約まではいかなかったけど、ライブもやったし人脈も作れたし、すごく自信がついたんです。やっぱり、行ってよかったなって思いますね。
― 日本に戻ってからの活動に変化はありましたか?
Crystal Kay:日本にベースがあるんだから、そこでもっとがんばって成長すればいいんだって、ポジティブに考えられるようになりました。すごくフレッシュにスタートを切ることができたし、NYで身につけた自信を早くみんなに見せたいって思いがありました。
― 新鮮な気持ちで新たなスタートを切った、と。
Crystal Kay:生まれて育ったのが日本なので、ずっといたら今感じてることや自分の良さっていうのは見えなかったなと思います。
転機が続く…LDHへ移籍 ヒット曲「恋におちたら」で感じた戸惑いも告白
― 昨年の10月からマネージメントをLDHへ移されたということも大きな転機になったのでしょうか?Crystal Kay:すごく大きなターニングポイントでした。7年間ずっと個人だったので、次のステップに踏み出すには環境を変えないとダメなんだろうなって思っていたんです。以前、舞台「DANCE EARTH」に出演させていただいたときに、EXILEのUSAさんたちと共演して、すごくいい雰囲気で素敵だなって。みなさん本当にストイックだし、一生懸命だし、こういう環境で仕事できたらいいなって思ったんです。
― 移籍後は、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEさんのドームツアーにPKCZさんのボーカリストの一人として同行されるなど、また違った形で音楽に携わっていらっしゃいますよね。
Crystal Kay:そうですね、本当に最高に感謝しています!自分1人だけだと、あぁいったステージに立てるチャンスってあんまりないと思うんですよ。あの規模のツアーに出て、何万人の前でパフォーマンスさせてもらえるっていうのはすごいチャンスだと思います!なかなか経験できないことなので、本当に楽しいし、毎回毎回勉強させていただいているって感覚です。
― 三代目JSBのみなさんなど、同世代の方がたくさんいらっしゃる環境はいかがですか?
Crystal Kay:心強いですね。同じフィールドで、同じものを感じているので、一気に親近感が沸きます。兄弟のような感覚もあり、すごく楽しいし、とにかく刺激し合えます。
― 常にチャレンジングな環境に身を置かれていますが、そのパワーはどこから沸いてくるものなのでしょうか?
Crystal Kay:常に進化したいって気持ちが大きいんです。今に満足するのはすごく簡単なことだけど、どれで止まっているのは嫌だなって思うんです。もちろん、壁にぶつかって落ちるときもありますけど、落ちたら上がるしかないと思っているので。
― 本当にパワフルで素敵です!挫折したり落ち込んでしまったときには、どんな方法で乗り越えていくんでしょうか?
Crystal Kay:10代の頃は、どういう風に歌えばいいのか悩んだこともありましたけど、結構のほほんとした性格なので、どうにかなるっしょ!って思うんです(笑)。例えば、「恋に落ちたら」で新たなファンベースができたときに、方向性をどうしたらいいんだろうって悩んだことも。R&Bからはじまった自分の音楽が、そこからがらっとJ-POPっぽくなったので、初期の曲を好きなファンとそのときの私の間にギャップを感じることがありました。でも、それもとにかく自分が今やらなきゃいけないものをやれば大丈夫だって気持ちでいたら、乗り越えていました。
「夢を叶える秘訣」を語る
― ポジティブな思考が、壁を壊していくんですね。では、最後になりますが、そんなCrystal Kayさんから夢を追いかけるモデルプレス読者に「夢を叶える秘訣」やアドバイスをお願いします!Crystal Kay:これでもかってぐらい夢のことをイメージすること。この人に会いたい会いたい会いたい会いたいって、呪文みたいに毎日思ったり、毎日自分に言い聞かせたりすると、自然と行動も変わっていくと思います。実際に私は、ジャム&ルイスやジャネット・ジャクソンのプロデューサーさんに会うことができました。それも自分の“思い”が起こしたことだと思っているので、イメージを大事にしてほしいです。
― ありがとうございました。
NY修行、LDHへの移籍と、人生の転機をいくつも迎えたCrystal Kay。彼女から発せられるパワーの源は、経験から得た確かな“自信”。どんな状況も乗り越えてきた強さは、大きな魅力になる。生まれ変わった彼女の音楽は、これまで以上に多くの人の心に届くだろう。(modelpress編集部)
Crystal Kay プロフィール
1986年2月26日生まれ。初仕事は4歳の頃、CMをングを歌ったこと。1999年、13歳の頃に「Eternal Memories」でシングルデビューを果たす。2005年にリリースした16枚目のシングル「恋におちたら」がヒットを記録。以後、数々の作品を発表し、2014年にマネージメントをLDHに移籍。9月16日には、安室奈美恵とのコラボレーション楽曲で移籍後第2弾となるシングル「REVOLUTION」をリリースする。
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