瀧本美織「歌いたい」歌手活動再開への想い―“二足のわらじ”LAGOONが描く夢 モデルプレスインタビュー
2015.05.27 08:00
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女優の瀧本美織(23)がボーカルを務める5人組ガールズバンド「LAGOON(ラグーン)」が、モデルプレスのインタビューに応じた。ソニー・ミュージックレコーズが企画する「女性の夢を叶える応援プロジェクト」として、2014年秋にデビューを果たしたLAGOONは、それぞれ異なる職業を持つ“音楽したい女子”たちにより「二足のわらじをはくガールズバンド」として結成。今回のインタビューでは、結成当時から現在までの活動を振り返ってもらうとともに、知られざるその素顔に迫った。
瀧本美織率いるLAGOONとは?
瀧本は、「MIORI」名義でバンドに参加。このほかメンバーは、キーボード担当のカフェ店員「YUKINO」(20)、ギター担当の一児のママ「RINO」(28)、ドラム担当の学生「yuri」(20)、ベース担当の救急救命士「NANA.」(23)。何の接点もなかった5人が、オーディションによって出会い、今、“夢”に向かって音楽を鳴らしている。デビューシングル「君の待つ世界」(2014年11月26日発売)から半年。5月27日には2ndシングル「KNOCKED-OUT BOY」をリリース。新曲は、高橋久美子(ex.チャットモンチー)とMIORIの共同作詞曲で、浮気性の彼氏に一撃をお見舞いするという痛快な内容となっている。
現在は女優として活躍しているMIORIだが、デビュー当時はボーカルダンスユニットの一員として活動。2008年に女優に転身したと同時に歌手活動を休止し、2011年、主演ドラマ「美男ですね」(TBS系)で演じたバンドA.N.JELLとして番組限定ながら一時活動を再開。歌唱力に定評のある彼女が、今回のプロジェクトによって、歌手としてさらなる扉を開いた。
全く知らない5人が夢のために集結―それぞれの印象は?
― 「二足のわらじ」をコンセプトに集まった5人ですが、お互いの印象を教えてください。RINO:まず救急救命士っていう職業があまり分かってなかったので、色々聞きました(笑)。
NANA.:確かにあんまり聞かないよね。救急車に乗ったときにしか会わないしね。
MIORI:なかなかレアですよ。あとね、(RINOが)ママって言うのにもびっくりした~。
NANA.、YUKINO、yuri:私も!
MIORI:オーディションのときは、全然知らなくて…。デビューが決まってから、実はママなんだって知ったんです。「RINOちゃん子どもいるの!?」って驚きまくりました(笑)。
YUKINO:びっくりしたよね。
NANA.:嘘だと思ったもん。
― みなさん、昔からの知り合いなのかなと思うほど、仲が良いですよね。
一同:ありがとうございます!
MIORI:そう言ってもらえると、嬉しいです。
― オーディションから選ばれたということですが、全く知らないメンバーとバンドを始めるということに戸惑いなどは感じましたか?
MIORI:私は、バンドの音楽というものをあまり聞いたことがなかったので、その点で少し。バンドというものがどういうものか分からずに、活動が始まりました(笑)。
YUKINO:MIORIがボーカルっていうのは、本当にびっくりしました。MIORI以外の4人がオーディションだったんですけど、そこで「ボーカルが瀧本美織です」って資料の紙にさらっと書いてあって、「ん?瀧本美織って同じ名前の違う人かな?」って思いました(笑)。
MIORI:わけ分からないよね(笑)。
NANA.:うん、しかもみーちゃん(=MIORI)がオーディション会場に来たんですよ。来るなんて思ってなくて。
RINO:そうそう、本物見れる!って興奮しました(笑)。
yuri:最初は、音合せだけだと思ってたから、本当にびっくり。実際会ったらどんな感じなんだろうって思ってたんですけど、輝きが違った。
一同:(笑)
― なるほど。みなさん、普段はどんなお話しを?
MIORI:他愛もない話から、二足のわらじのもう一個の方の話まで…。
RINO:昨日はジェットコースターの話をしてました!
MIORI:乗れる乗れないって話題で盛り上がったんです。私とyuriちゃんしか乗れないんですよ。
NANA.:どっち!?みたいな感じでね。そういう何でもない話をしてます。
RINO:ステージを降りると勝手にスイッチが切り替わるんで、普段は本当にワイワイやってますね。
MIORI、歌手活動再開への想いを明かす「歌いたいなっていう気持ちがあった」
― 本当に楽しそう!パフォーマンスとのギャップが素敵です。5月27日にリリースされる新曲「KNOCKED-OUT BOY」も、普段からは全く想像できないような刺激的な歌詞で驚きました。MIORI:よく驚かれます(笑)。パンチのある歌詞ですし、イメージにないみたいです。
― 今回の歌詞は、高橋久美子(ex.チャットモンチー)さんとMIORIの共作ということですが、どんな想いを込めて書いたんですか?
MIORI:最初は、「草食男子に物申す」ってテーマで考えてたんです。でも、歌詞考えてたら、草食男子に言いたいことってそんなにないなって思って。なので、彼女と彼氏の2人に登場人物を限定して、世間でもよく聞く恋人の日常を書いてみました。彼が浮気した、とかありえそうなことを切り取っていって、結果的に刺激的な歌詞になりました。過ちを犯してしまった男の子をノックアウトするっていう。
― そうなんですね。MIORIさんはアーティストとしてデビューされ、女優の道へと進み、またこのタイミングで歌手活動を再開されることになりましたが、その点についてはご自身でどう感じていらっしゃるんですか?
MIORI:女優をやらせてもらってるときも、どこかで音楽やりたいな歌いたいなっていう気持ちがあったんです。なので、こういった形でまた始められてすごくありがたいなと感じています。実は私、最初のグループも5人だったんです。5人グループでスタートして、また新しい5人が集まってバンドをしてるってことで、縁があるのかなって思うこともあります。形はダンスユニットとバンドで全然違いますけど、今までの経験がこっちにも活かせたらいいなと思います。
― ファンの方も、またMIORIさんの歌声が聞けて、嬉しいと思います!“二足のわらじ”がテーマということもあり、みなさんお忙しい日々を過ごしていらっしゃっているかと思いますが、そんな毎日を乗り切るための秘訣を教えてください。
RINO:私は隙があれば寝ます。睡眠不足になると、機嫌が悪くなっちゃうんで(笑)。
NANA.:元々新体操をしていたっていうのがあって、柔軟はよくします。身体がだるいなって思ったら、柔軟してすっきりさせます。あと、踊るのも好きなので、暇ができたら踊りに行きます。やりたいことをやってると、発散するので、それがいいのかもしれません。
YUKINO:私は、休みの日にはカフェに行きます。何をするというわけではないんですけど、コーヒーを飲んで帰るだけでリフレッシュできるので。
yuri:実は、専門学校を3月で卒業したので、私だけ今一足なんです。バンドに集中しつつも、やれることを広げていきたいなと思っています。今は模索中なので、色々経験できる今は忙しくても、今後のためと思うとがんばれます。
MIORI:私、元々体力には自信があって、すごい体温も子どもみたいに高いですし、代謝がめちゃくちゃいいので、すごい食べるんですよ。やっぱり、食べることがエネルギーになっているのかなと思います。お肉も大好きだし、深夜にステーキだとかもいっちゃいます(笑)。
RINO:それすごいよね。
NANA.:もたれちゃうよ…。
MIORI:全然平気なの。すぐ消化しちゃうみたいで。
「夢を叶える秘訣」を語る
― それぞれのリフレッシュ法があるんですね。では、今も夢を追いかけているみなさんから、夢に向かってがんばっている人々に向けて「夢を叶える秘訣」やアドバイスをいただけますか?MIORI:まだ夢を持ってなかったり、夢が見つかってない人もいると思うんですよ。10代だと、悩んでいる人も多いと思うし。実際、私がこの世界に入ったのは、人に進められて受けたオーディションがきっかけだったんです。自分で選んだ道じゃなかったけど、やってみたら楽しくて、やりたいって気持ちも生まれて、自分に合ってるなって感じて…。だから、誰かに「合ってるんじゃない?」って言われたこととか、「やってみない?」って誘われたこととか、飛び込んでみてほしいです。何かのきっかけになるかもしれないので。
RINO:何かをやりたいって思ってる人はいっぱいいると思うんです。ただ、それを実行に移すか移さないかってことで差がつく。だから、「やりたい」じゃなくて「やる」っていうのが大事かなと思います。
yuri:続けてみるのが大切かなって思っています。楽器の練習とかも、基礎練を1日やらなくても周りは分からないと思うんです。でも、自分の中ではその1日が後々響いていく。だからこそ、続けていれば絶対夢に近づけていけるのかなって。
YUKINO:私も続けることは大事だと感じています。高校のときからバンドを始めたんですけど、LAGOONをはじめるまで、何度も辞めようと思ったことがあったんです。バンドはもう一生やらないって決意した時期とかもあって…。それでも辞めなかったから今LAGOONのメンバーになれて、続けてたら夢は叶うのかなって思いました。
NANA.:やりたいと思ったことはやっぱり実行するべきだと思うし、やりだしたものは途中で投げ出さないっていうのが私の中にはあります。私は、救急救命士になるって決めたあとに、バンドを始めたんです。ベースは趣味みたいな感じでやろうかなって始めたんですけど、どんどん本気になっちゃって。それで、今度は救急救命士を辞めようかなって思ったんですけど、やっぱりそれもちゃんとやらなきゃって。どっちをとるのか、すごく悩んだ時期もあったんですけど、今は両方できる環境になって、本当にありがたいなって感じています。いつどんなチャンスが巡ってくるか分からないので、やり始めたことは徹底的に追いかけるべきだと思います。
― 最後になりますが、モデルプレス読者に向けてメッセージをお願いします。
MIORI:デビューシングルとイメージが変わって、ポップで可愛らしいLAGOONを見せることができるのかなと思います。みんなで盛り上がることのできる楽曲なので、ライブはもちろん、カラオケでも歌ってほしいです!
― ありがとうございました。
5人の仲の良さに、撮影現場は終始和やかムード。YUKINO、RINO、yuri、NANA.は昨年11月に活動をスタートさせたばかりとあって「緊張する」と何度も口にしていたが、カメラの前に立てば、それを感じさせない堂々の立ち振る舞い。一方、MIORIは圧倒的なオーラを放ち、さすがのポージングでメンバーはそれに感嘆の声を漏らしていた。違ったフィールドにいた5人が1つになって生み出す音楽は無限大だ。まだまだ走り出したばかりのLAGOONが、この先どんな音でファンを楽しませていくのか、目が離せない。(modelpress編集部)
LAGOON プロフィール
ソニー・ミュージックレコーズが企画する「女性の夢を叶える応援プロジェクト」として始動し、2014年11月26日発売のシングル「君の待つ世界」でデビュー。女優の瀧本美織が「MIORI」名義でボーカルを務め、キーボードにカフェ店員「YUKINO」、ギターに一児のママ「RINO」、ドラムに学生「yuri」、ベースに救急救命士「NANA.」がそれぞれオーディションで選出。違ったフィールドで働く“音楽したい女子”たちが「どうしても叶えたい夢がある」「いつだって始められるんだ」という想いの元集結し、今後も二足のわらじで音楽活動を行っていく。
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