喉の手術を乗り越えて復活 結成11年目の2人組ユニット・MAY’S、集大成の作品を語る モデルプレスインタビュー

2013.02.12 20:14

結成から11年目を迎え、さらに精力的に活動を続ける男女二人組ユニット・MAY’Sが“誕生”から“今”までを詰め込んだコンプリートベストアルバム「BEST」を2月13日にリリース。モデルプレスインタビューにて、発売を直前に控えた心境から、ベストアルバムへの想い、直前に迫ったバレンタインの思い出などをたっぷりと語ってくれた。

結成11年目、活動休止という最大の難関を乗り越えたMAY’S

― アルバムリリースおめでとうございます!リリースを控えた今の心境を率直にお聞かせください。

片桐舞子(Vocal、以下片桐):ベストアルバムという一つの集大成が出せるということはアーティストにとって嬉しいことだなという気持ちと、早くみんなに聞いてもらいたいという気持ちでいっぱいです。

河井純一 a.k.a NAUGHTY BO‐Z(Produce/Composer、以下河井):オリジナルアルバムと違って、これまでの曲を集めるだけだったので、実はあまりやることがなくて…(笑)。発売が直前になってやっと実感が湧いてきました。曲をリリース順に並べたので、最初から順番に聞いてMAY’Sの成長を感じていただきたいです。

― 昨年で結成10周年、11年目を迎えた早い段階で“ベストアルバム”をリリースされたことに、何か意図的なものを感じました。

インタビューに応じてくれた片桐舞子(Vocal)/MAY'S
片桐:ベストアルバムを出すなら今かなっていう気持ちはありました。加えて昨年は活動休止といったこともあったから。復帰して約1年、私が思っていたベストアルバムを出すタイミングとスタッフの思いが一致、すごくいいタイミングで出せてよかったなと思っています。

― 今お話にも出ましたが、一昨年の10月に片桐さんの声帯結節により活動を休止、昨年の3月9日に復帰ライブ「THE FACTORY presents MAY’S RETURN LIVE “39”」を開催されました。10年を振り返ってみて、やはりこの時期が一番つらかったですか?

片桐:そうですね。喉の手術をして休止したときはこの10年で最大の難関でした。それまでハイスピードでずっと走っていただけに止まるということが怖くて…。どうしてこのタイミングなんだろう?ってずっと思っていました。でもそれを乗り越えて迎えられたのが今回のベストアルバム。とても嬉しいです。

― 逆に嬉しかったことは何ですか?

片桐:2009年にファンクラブができたことですね。インディーズのときはSNSもなかったしブログとかも流行ってなかったので、ライブに来てくれるファンしか存在を実感することができなかった。でもファンクラブができたことで、みんなの存在を近くで感じられるようになりました。

― なるほど!ファンとの距離がグッと近づいた瞬間だったわけですね。そんなMAY’Sさんがこれまでの集大成としてリリースされる、ベストアルバムへのこだわりを教えてください。

片桐:Disc1はシングルやアルバムのリード曲といったいわゆる代表曲が入っていて、初回盤にはそれにプラスしてDisc2が入っています。それにはインディーズの曲やアルバムの人気曲を収録しているのでさらにMAY’Sを知っていただけるはずです。

その中でもぜひ聞いていただきたいのがDisc1の7曲目に収録された「永遠」。シングル曲を集めたDisc1で、この曲だけカップリング曲なんですけど、ものすごく人気のある曲で、ファンクラブの中で投票してもらったランキングでも上位。ファンの後押しで存在が大きくなっていき、Disc2からDisc1へ昇格した曲なので、思い入れもとても強いです。

河井:僕のオススメは、Disc2の3曲目「Roots Of Mine」。これは僕らのルーツという意味で、好きな洋楽やアーティスト、テレビ番組などを歌詞に散りばめています。曲調もニュージャックスイング、僕らの自己紹介的な曲に仕上がっていて、最近ファンになった方はほとんど知らないと思うので、ぜひ聴いて欲しいですね。

― ありがとうございます。ジャケット写真にはどのような意図が込められていますか?

強い絆で結ばれるMAY’S/左から:河井純一 a.k.a NAUGHTY BO‐Z(Produce/Composer)、片桐舞子(Vocal)
片桐:ベストアルバムということで今回は特別に衣装を作っていただきました。赤、青、白という王道なカラーリングが可愛くてかっこ良くて元気な印象を与えていませんか?個人的にこの配色が大好きなので、この3色でお願いしました。あと王冠もベストアルバムには必要かなって思ってかぶってみました。借り物ですが本物の王冠なのですごく重くて、支えていないと落ちてしまいます(笑)。

河井:実は僕がジャケット写真に写ったのって初めてなんです。今までは帯の裏とかだけ…(笑)。最初の頃はライブなども(片桐)舞子だけで行なっていて、僕は完全プロデューサーという立ち位置。2008年にメジャーデビューして、2009年頃から僕もステージに上がるようになったのですが、ジャケット写真などはなぜかその後も舞子一人でした。やっと2ショットになれて嬉しいです!(笑)

バレンタインの思い出~恋する女の子にメッセージ

― 2月13日のベストアルバムリリースの翌日14日はバレンタインですね。ポジティブな恋愛ソングを多数生み出しているMAY’Sさんがオススメする、バレンタインにピッタリな楽曲を教えてください。

インタビューに応じてくれた河井純一 a.k.a NAUGHTY BO‐Z(Produce/Composer)
片桐:“告白”という意味ではDisc2の「あなたが好きです。」。あなたが好きという気持ちを可愛く歌っているので、そういう思いが伝わりやすいかなって思います。“ラブラブな2人”なら、Disc1の「ダイヤモンド」。映画「今日恋をはじめます。」のテーマソングに起用された曲でもありますし、結婚とか未来を考えている人、付き合いたての2人、どちらにも共感できる内容になっています。

― お二人はバレンタインに思い出がありますか?

片桐:高校生のときに付き合っていた彼氏にチョコと手編みのマフラーを渡したら、すごく喜んでくれました。マフラーも毎日身につけてくれて嬉しかったですね。

河井:高校生のときに付き合っていた彼女が14日ではなくて、毎年13日にくれました。理由は「1番にあげたいから」。学校が違ったので14日だと、僕が他の誰かにチョコを貰う可能性がある、チョコを渡すのが最後になっちゃうのが嫌だったみたいです。

― 思わずニヤけてしまう素敵なエピソードですね。ちなみに片桐さんは毎年、河井さんにバレンタインチョコレートは渡しますか?

片桐:今年は番組の企画で手作りケーキをあげましたよ。

河井:そうですね。でもここ数年でもらった記憶がないです(笑)。

片桐:ここ2年ぐらい誰にもあげてないかも(笑)。毎年どれくらいの量を作ったらいいのか、誰に渡せばいいのかわからなくなるんですよね。作ってもタイミングが悪いと誰にも渡せないし、タイミングが良すぎるとたくさんの人に会って足りなくなるし…。だから一切作るのを止めました(笑)。でも番組で作ったケーキが上手くいったので、今年は作りたいなって思っています。

― 恋する女の子へメッセージをお願いします!

片桐:恋愛も仕事も何ごとも楽しんでやっている女の子がすごく輝いて見えると思います。私は笑っている顔が好きなので、そういう自分でいることを大切にして毎日を過ごしています。それは好きな人に笑顔を向けることで、気持ちは伝わりやすいのかなって思うから。笑顔を絶やさないようにポジティブに頑張ってみて!

「BEST」を引っさげて5月からツアースタート

片桐舞子(Vocal)/MAY'S
― 話は変わりますが、5月からライブツアーが始まりますね。ライブに向けて普段からされている体力づくりなどはありますか?

片桐:数年前からダンサーを絡めたパフォーマンスを始めたので、リハーサルで体力づくりができてしまっているという感じです。でも今年はマラソンをしたいなと思っています。

河井:僕は特にしていないですね。モチベーションを保つためにラーメンは週3で食べに行っていますが(笑)。

― では体調管理で心がけていることはありますか?

片桐:加湿と半身浴。半身浴はお風呂にいろんなものを持ち込んでドラマを見たり、作りかけの歌詞を考えたりしています。だいたい1時間くらいかな。

河井:体調管理も特にしていないかな(笑)。変に構えるのは苦手なのでナチュラルでいることを心がけています。

― 最後に今後の目標を教えてください。

片桐:やはり5月のツアーですね。2人が5月生まれという、MAY’Sのユニット名の由来でもある、5月にベストアルバムを引っさげてスタートするので、メモリアルなツアーにするという意味でも必ず成功させたいです。

河井:実は最近新曲を徐々に作っていて、これがなかなかいい曲に仕上がっています。ベストアルバムをリリースしたことでMAY’Sの第一章は完結。これから新たに面白いことをどんどんやっていきたいと思います。

― ありがとうございました。

11年10月、片桐の喉の治療で一度は活動休止という窮地に立たされたMAY’S。それでも翌年3月の復帰ライブで完全復活を宣言、さらに楽曲の訴求力は凄みを増した。数々の困難を乗り越えた彼らだからこそ伝えられるものは必ずあるだろう。さらにインタビューを通じて気づかされたのは、2人をつなぐ強い絆とファンを大切にする気持ち。結成11年目、これらが揃ったMAY’Sのさらなる飛躍に、期待せずにはいられない。(モデルプレス)

MAY’S/左から:河井純一 a.k.a NAUGHTY BO‐Z(Produce/Composer)、片桐舞子(Vocal)
■MAY’S「BEST 2005-2013」
発売日:2013年2月13日

<DISC1>
MAY’S「BEST」初回盤(2CD+DVD)/2月13日発売
1.My Everything
2.Daydream
3.KISS ~恋におちて…冬~
4.I WISH
5.I LOVE YOUが言えなくて
6.ONE LOVE ~100万回のKISSでアイシテル~
7.永遠
8.星の数だけ抱きしめて
9.遠くへ ~Spread Your Wings~
10.SUPER SONG
11.君に届け…
12.WONDERLAND
13.BONDS
14.今宵、月の下で feat.上妻宏光
15.SKY
16.Smiling
17.ダイヤモンド

<DISC2>※初回盤のみ
1.Sha la la…
2.REAL
3.Roots Of Mine
4.Appreclation
5.Teddy’s Story
6.LOVE SONG ~今なら言えるよ~
7.梢
8.さよなら、ありがとう。
9.MaMa(2009)
10.線香花火
11.あなたが好きです。
12.JULY(Album Version)
MAY’S/左から:片桐舞子(Vocal)、河井純一 a.k.a NAUGHTY BO‐Z(Produce/Composer)
13.LOVE(New Version)
14.せつなさをとめて
15.True Love Story
16.I Remember You
17.日曜日の歌

<DVD>※初回盤のみ
1.REAL
2.My Everything
3.Daydream
4.KISS ~恋におちて…冬~
5.I WISH
6.I LOVE YOUが言えなくて
7.ONE LOVE ~100万回のKISSでアイシテル~
8.恋をしてた ~Say Goodbye~with May J.
9.星の数だけ抱きしめて
10.遠くへ ~Spread your Wings~
11.君に届け…
12.WONDERLAND
13.BONDS
14.SKY
15.Smiling
16.ダイヤモンド
17.君に届け…(片桐舞子 1 Shot バージョン)
18.せつなさをとめて
19.True Love Story ※パッケージ初収録

■MAY’S プロフィール

○片桐舞子 Vocal
誕生日:5月31日
血液型:A型
出身地:群馬県桐生市
趣味:読書、買い物、ゲーム
特技:寝言で会話、日本舞踊、民謡
夢:「アリエルになること。でも、魔法使いになる夢も捨てられません。。。」

MAY’S/左から:河井純一 a.k.a NAUGHTY BO‐Z(Produce/Composer)、片桐舞子(Vocal)
○河井純一 a.k.a NAUGHTY BO‐Z Produce / Composer
誕生日:5月7日
血液型:O型
身長:173cm
出身地:埼玉県入間市
趣味:ドライブ、ゲーム、ガンダム集め
特技:バスケ、バック駐車、しゃっくりを一回で止める
夢:「美味しいご飯をお腹いっぱい食べたいです。」

ボーカルの片桐舞子は群馬県出身、片桐会片桐流民謡の家元。両親ともに師範という、唄と日本舞踊のサラブレッドである。本格派R&Bの一面と極上POPSの一面を兼ね備えた、類い稀なユニット。トラックメイカーの河井純一がこだわる「本物の真似事ではなく、あくまでも“日本人のための音楽”」というテーマは、ジャンル・性別・世代を超え、日本人の心の琴線を振るわせている。飾らずに直球で伝える片桐舞子の歌詞は、全世代の女性層から圧倒的な支持を受けている。

■MAY’Sオフィシャルサイト http://www.clubmays.com/
■片桐舞子オフィシャルブログ http://ameblo.jp/clubmays/

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