iKON(提供写真)

“全員で移籍”iKONが再出発「第2章」に期待できる5つの理由

2023.05.04 21:12

大手YG ENTERTAIMENTから143 ENTERTAINMENTへ全員で電撃移籍したiKONが5月4日、3rdフルアルバム「TAKE OFF」で約1年ぶりにカムバック。非凡な再スタートを切ることとなったiKONに今だからこそ期待できる理由とは。


iKON、全員で移籍後初カムバック 第2章スタート

iKONがデビューしたのは2015年。“BIGBANGの系譜を継ぐ”の形容詞のもとYGから華々しくデビューした。

グループの結成物語は2013年のサバイバルオーディション番組「WIN:WHO IS NEXT」まで遡る。その後2度目のサバイバルプログラム「MIX&MATCH」(2014)で正式にデビューが決定し、新人歌手としていくつものタイトルを手にした。

iKON(C)モデルプレス
iKON(C)モデルプレス
当時新人として異例の成功を遂げたiKONは、多忙な海外スケジュールやBIGBANGの弟分というプレッシャーに耐えながら2018年の爆発的ヒットソングとなった「LOVE SCENARIO」で再び伝説を作り上げる。

華々しいデビュー、「LOVE SCENARIO」のヒットという2回の黄金期をデビューから3年間で経験した彼らだったが、2019年の突然のリーダー脱退を経て、グループの空白期間も増えていった。

同事務所の後輩BLACKPINKが異次元の歴史を作り出し、TREASUREがメインストリームを駆け上がる中、ジェットコースターのように波乱万丈な8年間を過ごした彼らが、“YGグループ”のブランドを手放し全員一緒に再出発することを決めたのは2022年末だ。

YGとの契約満了後、2023年1月1日新鋭プロダクションである143との専属契約締結を発表したiKON。完全体の活動を優先し、大手所属会社から全員で他事務所へ移るという異例の決断をした彼らが、いよいよ移籍後初のカムバックを迎えた。

【1】空白期間の縮小で再びの黄金期に期待


まず期待したいのは、グループの空白期間の縮小だ。これまでさまざまな事象が重なり、1年以上新曲を発表しない空白期間が繰り返されていたiKON。しかしiKONの楽曲の質の高さはデビュー以前から大衆に知られ、どれだけ久々のカムバックになろうとiKONだけのエネルギーとグルーヴで魅了する作品を発表し、彼らの音楽の才能は変わることがないとファンを安心させてきた。

今回iKONが移籍した143は、YG時代からiKONを知る元ラッパーのDigital Mastaプロデューサーが2020年に設立した新プロダクションで、所属するグループはiKONと若手ガールズグループのLIMELIGHTのみ。

所属会社が彼らのために柔軟に動くことができる環境なのであれば、頻繁なカムバックも可能になるだろう。デビュー曲「MY TYPE」からYG時代最後の曲「BUT YOU」まで、アルバム収録曲を見ても捨てるべき曲はないというほど良質な楽曲を自身らで作って来たiKON

今後彼らの新曲がコンスタントに発表されていくのであれば、新たな黄金期を迎える可能性も無視できないだろう。

【2】自身最大規模のワールドツアーを開催

iKONの魅力は“百聞は一見に如かず”。あれこれ言葉で説明されるよりもライブを観に行ってリアルに彼らを感じるのが一番早いと考えるファンも多いのではないだろうか。

iKONの生のステージパフォーマンスは、(記事で魅力を伝えようとするには皮肉にも)文章だけでは決して表現しきれない情熱と自信に満ちている。アイドルがやるべきことの常識や枠組みを取っ払い、公演会場をまるでクラブハウスやナイトクラブのように揺らし、観客を興奮させ、MCでは笑いまでかっさらうのがiKONだ。

複数のアーティストが出演するイベントにiKONが出演すると、SNS上には「初めて見たiKONのファンになった」と、他アーティストのファンによる書き込みが多数見受けられるようになる。それだけiKONのライブは、K-POPの価値観を変えるかもしれないほどのエネルギーに満ちており、それは実際に生で彼らのステージを見た人にしか分からない。

そんな彼らの自身最大規模となるワールドツアー「2023 iKON WORLD TOUR TAKE OFF」が、5月5・6日のソウル公演からスタートする。5月26・27日には東京、7月8・9日には大阪で日本公演が控えており期待を高めている。

なお5月14日には幕張メッセで開催されるKカルチャーフェス『KCON JAPAN 2023』にも出演する。

【3】大衆への露出増加で人気再上昇なるか

活発なグループ活動やワールドツアー実施に関連し、大衆への露出の機会が増えることも期待できる。一時はBTSやTWICEらと共にK-POP第3世代をけん引するグループとしての知名度を持ちながら、メディア露出は比較的少なかったiKON

新たな事務所に移ったことで、音楽番組への頻繁な参加、テレビ番組や、今若者たちの娯楽の中心となっているYouTube番組等への出演はもちろん、多様なイベントへの参加も期待できる。

先述した通り、良質な楽曲、初見の人々をも興奮させる情熱的なステージ、そしてライブ中のMCの面白さでも知られているiKON。YG時代どこか孤高のイメージを持たれがちだった彼らも、大衆へ魅力をアプローチする機会が増えれば、話題性の再上昇、新規ファンの獲得にもつながるだろう。

【4】ソロ活動の多様化

再スタートにあたってもう1つ注目すべきなのはソロ活動の多様化だ。特にHIPHOP界のスターでもあるBOBBY(バビ)は、グループのカムバックに先駆け3月にいち早くソロカムバックを果たした。さらに現在、自身初の試みとなる日本でのソロツアーを敢行中だ。YG時代から自身が望む音楽性が確立されていたBOBBYだけに、大型事務所から移籍した今さらにフレキシブルにアーティスト活動を行えるようになったのではないだろうか。

またHIPHOP、クラブミュージックの色が強いYGの中で、R&Bやバラードを選好するメンバーも多かったiKON。実力重視のYG出身だけにそれぞれの歌唱力と声色の個性はK-POPグループの中でも抜きん出ており、多様なソロ楽曲の誕生も期待される。実際に「TAKE OFF」の収録曲はBOBBY、DK(ドンヒョク)、JU-NE(ジュネ)が中心となって制作しており、SONG(ユニョン)、DK、JU-NEのソロ曲も含まれている。

また音楽活動だけでなく、俳優活動にも積極性を見せ始めているiKON。子役出身のCHAN(チャヌ)はもちろん、最近ではJU-NEもドラマデビューを果たし、JAY(ジナン)もミュージカルで活躍するなど多領域での個人活動、それによる新たな才能の開花や新規ファンの獲得にも期待が高まる。

【5】所属会社を超えた柔軟なコラボレーション

移籍によって、他会社所属グループや歌手との事務所の枠を超えたコラボレーションもしやすくなった点も、期待値を高めている。

実際にBOBBYの新曲「Drowning Feat.SOLE」のMVには、「Kingdom:Legendary War」で親睦を深めたTHE BOYZのソヌとSF9のフィヨンがカメオ出演。「TAKE OFF」の先行公開曲「Tantara」は振り付けを人気ダンスクルー・HOOKが手掛け、MVにも出演するなどしている。

音楽の相乗効果という意味ではもちろん、SNSや動画サイトでの拡散が成功の鍵を握る今、バイラルヒットのためにも柔軟なコラボレーションは欠かせない。TikTokではBOBBYとJO1メンバーのコラボダンス動画等も公開されており、国内外アーティストとのコラボにも関心が高まっている。

以上のことから今後iKONがより活発に、自由に、多彩に輝きを放つことが期待される。最年長のJAYは1994年生まれで近く軍入隊も想像せざるを得ないが、全員での事務所移籍でむしろ持続可能性を高め、更なる絆を証明したiKONの第2章が楽しみだ。(modelpress編集部)

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