JUNG KOOK(ジョングク)、Jack Harlow(ジャックハーロウ)/Photo by Getty Images

BTSジョングク「3D」ジャック・ハーロウの歌詞が議論もアルバム「GOLDEN」に収録へ

2023.10.16 20:03

BTS(ビーティーエス)のJUNG KOOK(ジョングク)が11月3日にリリースする初ソロアルバム『GOLDEN』のトラックリストが公開され、「3D(feat. Jack Harlow)」を含む全11曲が収録されることが分かった。

  

「GOLDEN」トラックリスト公開 豪華制作陣

『GOLDEN』は、BTSの“黄金の末っ子”であり、ソロアーティストJUNG KOOKの黄金に光る瞬間たちをモチーフにしたアルバム。10月16日、公式SNS等で公開されたトラックリストによると、同作にはタイトル曲『Standing Next to You』を始め、新曲8曲に加え、7月にリリースされた『Seven(feat. Latto)』のExplicit Ver.とClean Ver.、9月にリリースされた『3D(feat. Jack Harlow)』が収録される。


制作に参加しているミュージシャンはエド・シーラン(Ed Sheeran)、ショーン・メンデス(Shawn Mendes)、DJ SNAKE(DJスネイク)、メジャー・レーザー(Major Lazer)、『Dynamite』を手掛けたソングライターのデイビッド・スチュワート(David Stewart)や『Seven』を手掛けたアンドリュー・ワット(Andrew Watt)とサーキット(Cirkut)などタイトルの『GOLDEN』にふさわしい豪華な顔ぶれだ。

「3D」ジャック・ハーロウの歌詞に相次ぐ指摘

1番目のトラックとなる『3D』は、10月29日にリリースされて以降ジャック・ハーロウのパートの歌詞に関する議論が続いているが「(feat. Jack Harlow)」のバージョンのまま収録されることが分かった。

「3D(feat. Jack Harlow)」MVカット(提供写真)
特に議論となっているのはジャックの「All my ABGs get cute for me(全てのABGsは俺のために媚びるんだ)」というフレーズから始まるパートで、女性蔑視、アジア人差別的であるとの指摘がオンライン上で相次いでいる。

「ABG」は“Asian Baby Girls(Gangster)”の略語であると予測され、派手でセクシーな雰囲気のアジア系の女子を指す。数年前からファッションやメイクアップのトレンドとして海外インフルエンサーの間で流行しており、アジアでもポジティブなイメージで流通していた言葉でもあるが、複数の女性を弄ぶ男性の自信を誇示するような文脈で用いられており、当事者のアジア人女性であれば差別的であると感じて当然だろう。MVでは該当歌詞のシーンで、ジャックが何人もの女性を並べ、手をつなぎながらラップしている。

Jack Harlow(ジャックハーロウ)/Photo by Getty Images
彼が意識的にアジア女性を蔑もうとして「ABG」を用いたとは断定しづらいが、白人男性という特権的アイデンティティを持つ人物による“無意識の差別”であればより危険さを感じさせる。なお、ジョングク本人は同曲の作詞には関与していないようだ。

この歌詞をめぐり、一部ファンの間では所属レーベルBIGHIT MUSICや親会社HYBEに謝罪と公式声明を求める署名活動、ハッシュタグデモなども行われているが、未だ制作側からの対応はとられていない。

JUNG KOOK(ジョングク)/Photo by Getty Images

女性蔑視・アジア人差別解決のため寄り添ってきたBTSだが…

RM/Photo by Getty Images
女性蔑視とアジア人差別についてはBTSが長年向き合ってきた問題であることから、今回の議論に悲しみを隠せないファンも多いようだ。活動初期、リーダーRMらが作詞に参加した「ホルモン戦争」などの歌詞がミソジニー的だと議論になり、所属事務所は2016年、長文の謝罪声明を発表。その後RMは実際に女性学の教授に教えを受けたり、フェミニズムについて勉強したりしながら問題解決に寄り添う努力を経て、国連でジェンダーの多様性にも言及したスピーチを行うまでになった。

BTS/Photo by Getty Images
2021年に米アトランタでアジア系人女性が銃殺されるヘイトクライムが起きた際には、自身らも「アジア人として差別に直面した瞬間」を例に挙げながら人種差別と暴力を非難する声明を発表したBTS。翌年にはアジア人差別撲滅のためホワイトハウスでスピーチも行った。

2016年の謝罪時に所属事務所は「指摘事項と問題点を今後創作活動を行う上で持続的に参考にしていく」と真摯な対応を取っており、「社会での女性の役割や価値を男性的な観点にて定義しようとすることも正しくない可能性があることを知りました」とまで述べている。

その後彼らは「有害な男らしさ」を排除し、成功した男性たちという立場となってからも弱者と連帯する姿勢を示すことで世界的な共感を得てきた部分も大きい。

JUNG KOOK(ジョングク)/Photo by Getty Images
今回のジョングクのソロプロジェクトは、HYBE AMERICAのCEOであるスクーター・ブラウンとの協力体制も大きく関与しており、ターゲットとする市場規模もかつてのBTSとは全く異なるが、当時「より努力する姿でファンと社会の助言に耳を傾ける」とコメントしたBIGHITは今誰の声に耳を傾けるのだろうか。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】

もっと詳しくみる

あわせて読みたい

  1. BTSジョングク&SEVENTEENウォヌ・ミンギュ・スングァン&ASTROチャウヌ、豪華交友関係明らかに 驚きの声続出

    モデルプレス

  2. BTSジョングク「どんなことが起きるか分からないけど…」“最優先は皆さんとグループ”ソロ活動中の心境吐露

    モデルプレス

  3. BTSジョングク「家の住所みんな知ってるでしょう?僕の宿命」深刻な私生活侵害に言及

    モデルプレス

  4. BTS“黄金の末っ子”ジョングク、初ソロアルバム「GOLDEN」決定 全11曲収録

    モデルプレス

  5. BTSジョングク「彼女いません」本音の訴えに反響

    モデルプレス

  6. 入隊中BTSジン「J-HOPEと1日300件ずつメールする」ジョングク生配信中に“出没”

    モデルプレス

おすすめ特集

  1. 【エントリー受付中】モデルプレスの読者モデルを募集

    特集

  2. 11月カバーモデルはドラマ&映画『【推しの子】』齋藤飛鳥

    特集

  3. アパレル業界を覗いてみよう!おしゃれスタッフ&求人情報もチェック

    特集

  4. 「2024年ヒット予測」発表 エンタメ・ライフスタイルなどトレンド完全予測

    特集

  5. フジテレビ × モデルプレス Presents「"素"っぴんランキング」

    特集

  6. グルメや歴史、豊かな自然に包まれる癒しの旅「鳥取女子旅」をご紹介!

    特集

  7. インフルエンサー影響力ランキングを発表!「モデルプレスカウントダウン」

    特集

  8. モデルプレス読者モデル 新メンバー加入!

    特集

  9. 国民的推しランキング!各種エンタメにまつわる読者ランキング、読者アンケート実施中

    特集

  10. モデルプレス独自取材!著名人が語る「夢を叶える秘訣」

    特集

おすすめ記事

SPECIAL NEWS

記事ランキング

RANKING

  1. 01

    Stray Kidsスンミン&アイエンが後輩グループに大量差し入れ「マンネ組がお兄ちゃんしてて尊い」と反響

    モデルプレス

  2. 02

    LE SSERAFIM、“5人で初”日本国内テレビCM出演 ツッコミ&掛け合いでチームワーク発揮

    モデルプレス

  3. 03

    BLACKPINKロゼ、ブルーノ・マーズとピザ頬張る2ショット公開「ジェニも行ったお店?」「変装してないの驚き」の声

    モデルプレス

  4. 04

    KARAスンヨン、純白ウエディングドレス姿披露「美しすぎる」「びっくりした」と反響

    モデルプレス

  5. 05

    BIGBANG再集結 G-DRAGONにSOL&D-LITE合流の伝説級ステージに京セラ興奮【2024 MAMA AWARDS DAY2】

    モデルプレス