BTS・SEVENTEENら所属HYBE、東方神起・NCTら所属SM Entertainment買収へ「両社のグローバルな力量を結集」
2023.02.10 12:21
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BTS(ビーティーエス)やSEVENTEEN(セブンティーン)らが所属するHYBEが2月10日、東方神起やNCT(エヌシーティー)らが所属するSM Entertainmentの創設者であり元総括プロデューサーであるイ・スマン氏の保有する株式を買収することを発表。これにより、HYBEはSMエンターテイメントの単独大株主となる。
HYBE、SM買収へ
HYBEは10日、SM Entertainment創業者であるイ・スマン元総括プロデューサーが保有している持分14.8%を4228億ウォンで買収する契約を締結したことを発表。これにより、HYBEはSM Entertainmentの単独大株主となる。また、HYBEは少数株主が保有しているSM Entertainment株の公開買付けを実施するという。HYBEのSM Entertainment買収は、両社のグローバルな力量を結集させ、世界の大衆音楽市場のゲームチェンジャーに跳躍するためのもの。SM EntertainmentはBoA(ボア)の日本アルバムチャート1位を皮切りに、日本、中国、東南アジア、中東などにK-POP産業を拡大させた立役者。HYBEは世界的なスーパースターBTSを起爆剤にK-POPが全世界で現在のような人気を享受するのに核心的な役割を果たしており、2社はK-POP産業の開拓者として業界をリードしてきていた。
HYBE「Weverse」に全世界のK-POPファンを結集
特にファンダム・プラットフォーム「Weverse」を運営するHYBEはSM Entertainment株式買収を通じて、全世界のK-POPファンを一つのプラットフォームに結集し、より大きなシナジー効果を生み出すことを期待。HYBEの創業者であり筆頭株主である議長のパン・シヒョク氏とイ・スマン氏は、今回の契約締結に先立ち、K-POPの未来に対するビジョンと課題を分かち合い、その解決策を共に模索していくことに合意。その結果の一つが、今回の株式譲受渡契約(SPA)締結で、2人は今回の契約締結を契機にK-POPグローバル化という夢を実現させることを共に目指しているという。パン・シヒョク氏は、イ・スマン氏がK-POPを一つの産業として築き上げた功績に尊敬の念を示すとともに、イ・スマン氏が描いてきたグローバルビジョンを現実化するという意志も表明。パン・シヒョク氏は、日頃より「HYBEは、イ・スマン氏が開拓し、きれいに舗装してくださった道を歩かせていただいている」と言及するほど、イ・スマン氏と尊重と尊敬の相互関係を結んできた。
その中で、パン・シヒョク氏はイ・スマン氏が今年初めに宣言した「Humanity and Sustainability」キャンペーンに深く共感し、一連の出来事で表舞台から遠ざかっていたイ・スマン氏と一緒に持続可能なK-POPの影響力の活用に取り組んでいくことを提案。これに対しイ・スマン氏は、パン・シヒョク氏が音楽家として文化の価値を理解しており、K-POPの未来に対する同じ哲学を持っていると判断し、積極的に支援することを決めた。パン・シヒョク氏は「HYBEはイ・スマン氏が推進してきたメタバースの実現、マルチレーベル体制の確立、サステナブルビジョンキャンペーンなどの戦略的な取り組みに全面的に共感している」とし「HYBEの力量を活用し、グローバル市場でK-POPの地位をさらに拡大していきたい」とコメントした。
イ・スマン氏、HYBEに持ち分譲渡で「全面的に協力することに同意」
HYBEは1月にSM Entertainmentが発表した「SMグローバルコーポレートガバナンス体制」と連動し、SM Entertainmentのコーポレートガバナンスの改善に注力していく予定。HYBEは取締役会を中心とした経営を通じて、最高水準のコーポレートガバナンスを整備することに加え、戦略的なマルチレーベル運営やファンダムプラットフォームの開発など、業界全体の先進化を主導してきた立場として、SM Entertainmentのコーポレートガバナンスの改善にも積極的な役割を果たすことを目指している。イ・スマン氏は、自身の個人会社であるLike Planning CompanyとSM Entertainmentとの契約を解消するという大きな決断を下している。今回のHYBEとの合意過程では、Like Planning CompanyとSM Entertainmentとの契約終了日から3年間の手数料を受け取らないことを表明した。また、個人で保有していたSM Entertainment関係会社の持分もHYBEに譲渡し、コーポレートガバナンス改革措置に全面的に協力することに同意。HYBEも系列会社の持株を整理をすることで、コーポレートガバナンス改革に追加財源を投入して応えている。
HYBE、SM株式公開買付け「資金調達などの手続きはすでに完了」
HYBEは、少数株主の利益を向上させながら、SM Entertainmentの株式を取得する予定。その取り組みの一環として、HYBEは筆頭株主と同じ価格で、少数株主に公開買付けを開始することを決定。公開買付けのための資金調達などの手続きはすでに完了しているという。1株当たり12万ウォンで行われる公開買付けは、筆頭株主が享受することになる経営権プレミアムを少数株主と共有するという点で意味がある。イ・スマン氏は、自身が享受することになる経営権プレミアムを少数株主と共有するため、今回の公開買付けを支持している。
HYBE「SM Entertainmentと戦略的なシナジーを発揮する」
HYBEはグローバルエンターテインメント業界における競争力を高めるために、持続的なイノベーションを創出。主要音楽市場である韓国、米国、日本に拠点を置いてグローバル経営の基盤を確保し、またマルチレーベル戦略を実行することで、独立的な権限を持つ多様なレーベル法人の運営に成功している。HYBEはその力量とネットワークを基盤に、3大事業軸であるレーベルとソリューション、プラットフォームのすべての分野においてSM Entertainmentと戦略的なシナジーを発揮することを目指す。グローバル市場を先導するファンプラットフォームをさらに拡大し、世界中のファンがより多くのアーティストとつながり、K-POPを楽しむことができるよう尽力して、プラットフォームを通じた協業はもちろん、SM Entertainment傘下の多様なソリューション事業とHYBEの既存ソリューション事業間でもシナジーを追求していくとしている。(modelpress編集部)
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