ITZYで分かるK-POP衣装のすごさ　ブランド服大胆リメイク・“学ラン風”も…「WANNABE」衣装を徹底分析

ITZY新曲「WANNABE」がホット

「誰が何を言おうと私は私よ！私はただ“私に”なりたい！」と、今回も揺るがない“私は私”マインド全開でクールにカムバックしたITZY。ボブヘアにバッサリとカットしたリュジンの新髪型や、仁王立ちで揃って肩をふる振り付けも「かっこよすぎる！」と日々話題となっている。

さらに今回注目が集まっているのが、5人のパフォーマンス衣装。新曲を出して音楽界にカムバックすると、毎日のように有名歌番組でパフォーマンスを披露するK-POPアイドル。番組ごとに変わるITZYの衣装も、SNS上で反響が殺到中だ。

ITZYのスタイリングで分かるK-POPアイドル衣装の凄さ

ITZYのスタイリングは、これまでTWICEの衣装も数多く手掛け、今年1月8日に行われた「GAONCHART MUSIC AWARDS 2020」でスタイリスト賞を受賞したチェ・ヘスン氏が担当している。

ITZYはデビュー当時からTWICEと差別化され、クールでやんちゃなイメージ。「誰に何を言われても自分の道を貫いていく」というエネルギッシュなコンセプトが、ビビッドで、パンクで、ストリートな衣装で体現されている。

また、デビュー後すぐにハイブランドアイテムを駆使し、ファッションアイコンとしてのイメージも確率したITZY。

さらにボディラインを見せることでスター性を見せつけつつ、10代の健全なイメージは決して損なわない線引きも絶妙だ。

そして、ステージのコンセプトやアーティストの体型に合わせて既製服を“改造”してしまうのもK-POP衣装のすごいところ。ブランド服だろうとハサミを入れ、より体にフィットするように、よりステージで映えるよう、さらに踊りやすさも考慮し作り変えてしまう。

楽曲のイメージにも、激しいダンスを繰り広げるメンバーの体にもぴったりとフィットする技あり衣装は、見ているだけれ驚かされるもの。印象的なルックをチェックしてみよう。

メインビジュアルはチェック柄がポイント

今回カバー写真にもなっているコーディネートは、チェック柄が新鮮。脚や腹筋を出しつつも、はつらつとしたティーンの魅力たっぷりのスタイル。

リュジンのプリーツスカートは、IZ＊ONE『FIESTA』のMVにも登場し話題のロンドンブランド「CHOPOVA LOWENA」のもの。ブルガリアの民族衣装的デザインとロックスタイルが合わさったハンドメイドキルトのスカートは、ファッション関係者の間で熱狂的な人気を集めている。

ユナ、チェリョンのノースリーブミニワンピはどちらも、「PROENZA SCHOULER」「GANNI」のオリジナルデザインをバッサリとカット。

「JEREMY SCOTT」のモノトーンロゴが映える

MVにも登場するモノトーンで統一したコーディネートは、「JEREMY SCOTT」のロゴプリントデザインがメインに。

リアのワンピースには、本来のデザインにはないブラックのチュールが。またリアはその後の音楽番組で、このワンピースのトップス部分が生かされたタンクトップ×パンツ姿に。

ベルベッド×パールのゴージャスルックが印象的

同じくMVに登場し、カムバック後初の『M COUNTDOWN』でも披露したゴージャスなも印象的。

ベルベットのカットソーにビジューを絡ませたようなリュジンのトップスは、番組用ではおそらく動きやすさを考慮しMVとは少し違う仕様に。

チェリョンの印象的なオープンニットは、最近BTSも御用達の「Ann Demeulemeester」のデザイン。ハイウエストのレザーパンツは「MAISON MARGIELA」。

イェジのボリューミーな「GANNI」のトップスの着こなしもさすが。

イエロードレスの大胆アレンジがすごい

同様にMVに登場したビビッドなルックは、「ICEBERG」のアイテムを多様。

リアは「For Love & Lemons」のフェミニンなイェロードレス。MVではオリジナルのデザインのまま登場しているが、番組でのパフォーマンス時にはスカートが切り落とされ、チューブトップ風に大胆アレンジされていた…。

Tシャツをカットしまくりでアレンジ

ブルー・ピンク・黄色を基調にしたビビッドな3月15日『人気歌謡』での衣装。

セットアップにも見えるリアのスタイルは、「MSGM」のTシャツを切ってアレンジしたもの。

リュジンが着ているトップスは、実は「DOLLS KILL」のボディースーツ。「DOLCE & GABBANA」のスポーティーなインナーをあわせている。

イェジは、「ALANUI」のオーバーオールの胸元に大きなフリンジを付けアレンジ。

淡いクラッシュデニムの統一感がフレッシュ

淡いクラッシュデニムで統一した3月20日『Music Bank』のルック。

ユナは「ZILVER」のカットアウトジーンズにジャラジャラとチェーンのフリンジをつけるなど、ここでも技ありリメイクが。

イェジは「Natasha Zinko」のデニムコルセットに、足元も「OFF-WHITE」のデニムカウボーイブーツを合わせるなど、統一感のある衣装で魅せるこだわりが光る。

リアのフローラルプリントのトップスは、「Collina Strada」のボディースーツ。

ブリーフをブラトップに？奇抜な技ありリメイクがさすが

3月26日『M COUNTDOWN』での衣装は、リメイク術が大きな話題に。世界中のアーティストに大人気の「MARINE SERRE」のブリーフ（ユニセックス）を、ブラトップにしてしまったのだ。着崩れが許されないステージ衣装で、この大胆アレンジは本当に見事。


ソウル発の新進気鋭ブランド「YOUSER」のフーディーを、これまたバッサリカットしてしまったイェジのコーディネートもさすが。

“学ラン”がかっこよすぎ！レアな制服シリーズも話題に

また今回注目されているのが、ITZYの衣装には珍しい制服風シリーズ。


オリジナルで作られたと思われる全員おそろいのピンクブレザー×プリーツスカートのコーデは、これまでになかったテイストで大きな話題に。

キュートな制服コーデでも、インナーはスケーターブランドのミニトップスなどでかっこよくお腹見せするのがITZYスタイル。

紺ブレザーにチェックスカートの王道制服スタイルも、大胆なミニ丈でスタイルアップ。

そして今回最も注目を浴びたのが、“学ラン”風ルック。バギーパンツにショート丈の詰め襟風ジャケットを合わせた姿がとにかくカッコイイ話題に。冒頭の仁王立ちでパンチする振り付けの箇所がキャプチャーされ、「こんなに学ランが似合う女性アイドルがいるのか…」とネット上がざわついたほど。




老舗ブランドから最新鋭のブランドまで、徹底的なアイテムリサーチと斬新なスタイリングで魅せるK-POPアイドルの衣装。ただ服を組み合わせるだけでなく、大胆なリメイクを加えたり、メンバーの体にフィットさせるため再縫製したり、1からアイテムを作り出したりと、1つの衣装が出来上がるまでには多くの手間と費用が投入され相当なこだわりが。

楽曲、ダンスだけでなく、衣装にも常に注目が集まるK-POP。メンバー全員揃ってパリコレに出席するなど精力的なブランディングを行っているITZY。今後さらにグローバルな関心を集めそうだ。（modelpress編集部）