【WINNER「WE」インタビュー全文】MINOの涙の理由、兵役控える心境…「悩みやつらいことが、ステージに立つと流されていく」
2019.08.07 10:00
8月7日に日本で約10ヶ月ぶりとなる新ミニアルバム 「WE」をパッケージリリースする4人組ボーイズグループ・WINNER(ウィナー)が、来日に合わせ取材会を実施。新アルバムや開催中のアリーナツアー、未来についてなど、インタビューの詳細をお届けする。
現在、自身初のアリーナツアー『WINNER JAPAN TOUR 2019』の真っただ中でもあるWINNER。同ツアーや、新アルバム「WE」について語る中で垣間見えたのは、WINNERらしい温かく、真剣で切なる思いだった。
インタビューが終わり写真撮影の後にも、メンバーが報道陣に「久しぶりで緊張してしまいました。すべての質問に答えきれずすみません。これからもよろしくお願いします」と挨拶。自分たちの音楽、そしてファンのために真摯に進んで行こうとするWINNERの姿があった。
YOON:僕は2016年の「KCON」の時、「こんなに大きいステージで、僕たちだけのライブをやりたい!」という言葉を、マネージャーさんに話しました。そのステージでライブができて、公演の最初から感動をもらって、全体的に興奮しすぎたライブだったのではないかなと(笑)。感動的な瞬間でした。それでMINOくんが涙を見せちゃったね?
MINO:そうです。僕は泣いちゃった。
一同:(笑)。
MINO:久しぶりにファンのみなさんの前で、大きいステージで、一緒に「GO UP」など思い出がたくさんある曲を歌って、感動をもらって泣いてしまいました。そしてDVD収録だったから…。
YOON:演技(笑)!?
MINO:演技じゃないんですけど…(笑)。
一同:(笑)。
─「WE」に収録された7曲のうち5曲が初披露され、初のバンドセット、4人がぶっ通しでステージに立ち続ける今回のツアー。挑戦的なステージですが、準備で大変だったことやこだわった点は?
HOONY:この前のツアーから、次はバンドと一緒にステージをやりたいと思っていました。バンドの皆さんとリハーサルなどをして、アレンジした曲もあるし、面白いポイントもあります。そして今回はソロ曲がないんです。
YOON:今まではソロやユニットステージがたくさんあったのですが、今回のツアーでは4人で全曲歌いたいと思ったんです。パフォーマンスもそうですし、音楽により集中したツアーでもあります。HOONYさんが言ったようにバンドもありますし。今までと比べても、音楽的にもパフォーマンス的にも、僕らが見せられる一番のテンションを見せたかったんです。頑張って練習して作ったツアーなので注目してほしいです。
― 今回のツアーを通して感じたメンバーの成長、新たに発見したメンバーの魅力は?
YOON:今回は特にパフォーマンスに時間をかけて準備をしました。これまでは全体の画や舞台上でのファンの方々とのつながりなどに焦点を合わせてきたのですが、今回はさらに照明だったり動線だったり、音楽に入れるソースだったり、MCだったり、といった細かいところに気をつけて準備してきました。心構えが、成長した部分だと思います。それはメンバーみんなそうだと思います。
MINO:今回のツアーは今までで一番パフォーマンスが多いです。本当に死にそうでした(笑)。でも、ファンのみなさんのために、体は死にそうですけど、心が成長したと思います。体力的にはキツいですが、見せたいと思う気持ちがあったので、そこに重点を置きました。
―これからライブを訪れる方への注目ポイント、後半戦への意気込みを聞かせてください。
HOONY:僕やJINUさんはもうすぐ兵役に行くかもしれないので、毎回毎回のライブが最後のライブだと思って準備しています。だから毎回のステージにより感謝の気持ちがあります。そしてバンドの皆さんと一緒にステージをするので、予想できないアドリブなど、面白いことがたくさんあって、よりフリーな感じが見どころだと思います。
YOON:やっぱりバンドの皆さんと一緒にするので、音楽的には今まで僕らの元々の曲では感じなかったようなポイントがあります。そういうポイントが面白いと思います。
JINU:僕もそう思います!
MINO:一番はバンドの皆さんと一緒なこと。皆さんと一緒に作っていくライブです。
YOON:今まで僕らがやって来られたのは、“僕たち(=WE)”だったから可能だった、という意味を込めました。そして音楽を聴いてくれる方がいなければ、不可能なことでした。ファンの方やメンバー、スタッフ、僕たちの中にあるそういった思いを込めて作りました。
―アルバム全体の聞きどころは?
YOON:このアルバムは、アルバム全体なメッセージというより、僕たちが今まで見せていなかったことを見せることに集中したアルバムだと思います。タイトル曲『AH YEAH』は明るく夏っぽいダンス曲ですが、ほかにもいろんなスタイル、ジャンルの曲が入っているので、そこが注目ポイントです。5曲が全曲違う色で作った、今までWINNERの曲にはなかったスタイルだと思うので、そこが一番のポイントだと思います。
―日本語バージョンの制作時のエピソードはありますか?
HOONY:これまでは「レコーディングは難しくなかったですか?」と聞かれても「思ったより大丈夫でした。歌いやすいです。」と答えていたのですが、今回はとても難しかったです。担当の方が、最初は僕たちのために簡単な単語を使ってアレンジしてくださっていたのですが、発音とか単語が本当に難しくなって、ラッパーにとってはとても難しいです。ちょっと「無理かな~」と思うほど難しかったです(笑)。
MINO:共感します。こんなに難しいのは初めてでした。今まではライブの時やレコーディングの時も難しいと思ったことはなかったし、自信があったのですが、難しいですね。
YOON:ラッパーたちの作詞の実力が上がったから、日本語の翻訳もより難しくなるんだと思います。
MINO:それを言おうとしたんだけど…。
YOON:ごめんなさい(笑)。
HOONY:自分の口でいうより、他のメンバーが言ってくれる方がいいですよね。
─アルバムの中で、自分のお気に入りの楽曲は?
MINO:僕は「ZOO」です。僕が作った曲なのですが、それが理由というわけではなくて、ステージ上ですごく楽しいんです。パフォーマンスが面白いのが注目ポイントです。制作はあまり大変ではありませんでした。でもパフォーマンスが難しいので、振り付けを覚えるのに時間がかかりました。
歌詞は、面白い表現がたくさんあります。恋について、愛について共感を得られる歌詞になっています。そこに関して、面白い比喩を使ったり、男性のさびしさや、片思いについてなどを歌いました。
HOONY:僕は「MOLA」です。僕たちのタイトル曲はいつも明るい感じの曲で、恋や青春を歌いましたが、この曲はSEXYなパフォーマンスがあるし、致命的な歌詞があるので、今までWINNERが見せていなかった姿を見せられます。パフォーマンスは、1人ずつ出てきて、ダンサーさん達といろいろなパフォーマンスをしています。YOON君は女性のダンサーさんと、MINO君は男性のダンサーさんと出るし、雰囲気が違うので、一人一人の魅力があると思います。
JINU:僕は「BOOM」です。「BOOM」は振り付けが難しいです。ライブの時は特に…(笑)。
YOON:僕は全曲いいと思います!WINNERというグループを考えると、今までタイトル曲は明るい、夏っぽい雰囲気だったのですが、今回のタイトル曲「AH YEAH」は、明るい曲ですが歌詞は寂しいところがあって、ギャップがポイントだと思います。そして「ZOO」はパフォーマンスがやっぱりポイントですね。本当に面白くて、僕たちもステージで楽しめる曲です。「MOLA」は、これまでWINNERにダークな感じの曲はなかったんですが、ダークでSEXYなステージができる曲だと思うので、ファンのみなさんには今まで見せていなかった僕らの姿をお見せできると思います。「BOOM」は振り付けが本当に難しいんです。タイトルのように、僕たちも踊るときに本当にBOOM!する曲だと思います。
─「AH YEAH」「MILLIONS」のミュージックビデオの見どころは?
HOONY:韓国の南楊州のスタジオで2つとも撮影しました。南楊州に有名なアーティストがたくさん誕生するスタジオがあるんです。今まで僕たちのMVにはディレクターさんの意見がたくさん入っていたのですが、この2曲は僕たちの歌詞の内容の通りに、僕たちのアイディアが一番たくさん入っているビデオになっています。「AH YEAH」のMINO君のカニのシーンとか、僕がゲームするシーンとか、一人一人のアイディアがあって、WINNERらしい、自分らしいストーリーがある面白いMVだと思います。
そして映画館のYOON君のシーンは、もともとYOON君のパートなのですが、ほかのメンバーが目立ちたくて、JINUさんがメガネを後ろにかけたり、僕が帽子をかぶったりしています。
YOON:確かに僕のパートなんですけど、僕は見えないです!後ろのメンバーのほうが目立っていて面白いポイントです(笑)。
HOONY:このパートは2倍速にして撮影して、僕たちがスローにしたらもっと強調されると思って、急遽そんなアイディアも監督と取り入れました。
MINO:一番面白いポイントはJINUさんのVRだと思います。ぜひ注目してください。僕の一番好きな場面です。
JINU:そうだと思います。
JINU:コンサートツアーを今までやってきましたが、以前と比べてコミュニケーションが真実、本当ということが伝わってくるし、“僕たちが”というよりも“ファンの方と一緒にする”という思いが感じられました。なのでファンの方にもっと良くしてあげたいという気持ちです。
MINO:僕たちがだんだん余裕もできてきて、ファンの皆さんとの関係も深くなってきて、ステージの上でファンの方々の声を聞くとき、歌うときに求め合えていると感じるポイントがあるのですが、そういうポイントで感動をもらいます。僕が涙を流したのもそういったことからなんです。
HOONY:ステージの上で、僕たちは日本語がまだまだだから、知らない単語があったらファンの皆さんから習ったりもします。そんな瞬間は、ファンのみなさんが先に気づいてくれて、僕たちもそれをすぐキャッチすることができて、長く続いた僕たちとファンのみなさんのチームワークを感じることができます。
― メンバーのみなさんの仲の良さの秘訣を教えてください。
MINO:1週間に1回喧嘩をすること!冗談です(笑)。
一同:(笑)。
YOON:感謝の気持ちです。やっぱり僕たちが今6年くらいやってきて、いろんな瞬間があったんですけど、その思い出にはメンバー達への“ありがたい”という気持ちがあるので、それが一番重要な秘訣だと思います。
HOONY:みんなそれぞれ個性とか、実力があるから、いつでも僕たちのステージは自信があります。目を見ただけでMINOくんが今何を考えているのかな?と。あ、今は分からないですけど!ステージの上ではほぼ当てることができます(笑)。
YOON:時計を集めることにはまっています。もともと写真を撮るのも好きなのですが、最近の趣味はただ時計を見ていることです(笑)。以前から時計が好きだったんですけど、最近時計の勉強まで始めました(笑)。いろいろと機械的な部分にはまってしまって、最近は時計を見ながら、僕たちの姿と一緒だなと思うんです。僕たちもファンの皆さんがいないと前に進めないし、メンバーがいないと前に行けない、そして僕も存在しないので、そんな姿が似ているなと思ってはまりました。本心を話しましたけど、恥ずかしいですね(笑)。
JINU:僕はただテレビを見ながらひとりでお酒を飲むことです。ツアー中のホテルでもです。ストレスが発散されます。
HOONY:僕はテニスにはまっています。まだ2回目ですけど(笑)。早くコートに出たいですね。まだ2回目なので、もっと頑張ります。
MINO:僕は、宇宙の真理…。
会場:(ざわつく)
HOONY:もともとNASAとか宇宙に興味がとてもあって、僕たちにも教えてくれます。
MINO:でも、レベルが合わないので深くは話しません。とっても難しそうにするんですよ。
YOON:一生懸命走ってきました。僕自身、メンバーを誇りに思うし、どうやってこんなに一生懸命やってきたのか、不思議なくらいです。拍手を送ってあげたいですね。今みたいにずっとできるか、どこまで行けるかはわからないけれど、僕たちの中で頑張っていきたいと思います。
HOONY:長く活動する先輩方がたくさんいらっしゃるので、僕たちも長く音楽をやりたいと思います。
YOON:HOONYさんがコンサートで言った名言があります。
HOONY:「一人だと早く行けるけど、一緒に行けば遠くまで行ける」です。
YOON:一緒に行こうぜ!
─ファンの方へメッセージを。
HOONY:今まで6回ツアーをやってきて、つらいことも、幸せなことも沢山ありました。でも、今が僕たちの音楽人生の中で、序盤だと思うようにしています。みんな一緒に活動するから、60歳、70歳まで、家族になって“一生一緒”に行きたいです。
― MINOさんのキメ台詞ですね。
MINO:一生一緒だよ。
― ライブの中で、観客の皆さんのエネルギーをダイレクトに感じるとおっしゃっていましたが、ファンの皆さんの熱気はどうだったか、感じたことはありますか?
YOON:歌手として僕たちが生きていく中で、ステージというのはとてもありがたい瞬間です。ステージに立つと「僕って歌手だったんだな」と思うし、エネルギーをたくさんもらいます。例えば、アルバムのことや、苦労したこと、悩みやつらいことが、ステージに立つと一回で流されていくようなんです。そういった感情をファンの皆さんに伝えたいのですが、伝えようとすると、うまく伝わっているのかな、という気持ちになります。いつも一日苦労して、シャワーをするような気持ちです。
― 幕張公演では、「GO UP」に関して「今日は100パーセントみなさんのために歌いました」とおっしゃっていましたが、どのような思いがありましたか?
HOONY:「GO UP」は久しぶりなので、歌詞のミスがあったらだめだと思って歌いました(笑)。でも、ファミリーコンサートの時に「GO UP」を歌ったことを思い出して、胸が熱くなりました。
YOON:練習生の時は「デビューできる!」という気持ちで、「上に行きましょう」という気持ちを乗せて作った曲だったのですが、今は歌手として活動しているし、幕張メッセという大きなステージでライブもできるし、この瞬間の「GO UP」はちょっと意味が違ったと思います。デビューしたときはグループの名前がWINNERだから、僕らの音楽を聴いてくれる方たちがWINNERになってほしいという思いを込めて歌っていましたが、その感情がこの「GO UP」のステージの本当の意味じゃないかなと思って、幕張メッセのライブで、今日は100パーセントみなさんのために歌いましたと言いました。僕たちはファンのみなさんのために「GO UP」を歌ったけれど、逆にファンの皆さんもこのメロディを歌ってくれました。そういうことがあったので、感動をもらって、MINOくんも泣いてしまったのではないかと思います。
MINO:「GO UP」について考えてみたのですが、幕張のライブを思い浮かべると、頭の中のイメージで言うと、多様な色が混ざり合わさって、黒と言うよりかは白だったんです。いろんな記憶とか、喜びとか、つらいことだったりが入っていて、そんな深い意味があったのかなと思います。今回「REALLY REALLY」が終わって、アンコールで「GO UP」を歌ったのですが、その時から不思議な感覚になったというか、ファンの方たちが喜んでいる姿、歌っている姿を見て涙してしまいました。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
2019/8/7 RELEASE (7/1 ON DIGITAL)
<CD>
01 AH YEAH
02 ZOO
03 MOLA
04 BOOM
# BONUS TRACK
05 EVERYDAY [REMIX]
06 FIRST LOVE (2019) ―KR Ver.-
07 MILLIONS
<DVD>
(※CD+DVD+スマプラムービー&ミュージック形態のみ)
■MUSIC VIDEO
・AH YEAH
・MILLIONS
■MAKING FILM
・AH YEAH ―KR Ver.―
・MILLIONS ―KR Ver.―
■PERFORMANCE VIDEO
・AH YEAH ―KR Ver.―
・MILLIONS ―KR Ver.―
※2019年8月10日(土) オリンパスホール八王子 開場:17:00/開演:18:00
※2019年8月31日(土) 静岡市民文化会館 大ホール 開場:17:00/開演:18:00
※2019年9月1日(日) 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール 開場:17:00/開演:18:00
※2019年9月14日(土) ロームシアター京都 メインホール 開場:17:00/開演:18:00
2019年9月16日(月) マリンメッセ福岡 開場:13:00/開演:14:00
リーダーであるYOONをはじめ、メンバー自身が音楽、ライブ制作に携わり、彼らの作曲能力、パフォーマンス能力の高さは韓国 国内外音楽関係者の多くから注目されている。
インタビューが終わり写真撮影の後にも、メンバーが報道陣に「久しぶりで緊張してしまいました。すべての質問に答えきれずすみません。これからもよろしくお願いします」と挨拶。自分たちの音楽、そしてファンのために真摯に進んで行こうとするWINNERの姿があった。
「WINNER JAPAN TOUR 2019」のこだわり MINOの涙の理由とは?
─初のアリーナツアー「WINNER JAPAN TOUR 2019」が開催中ですが、前半戦を終えてみていかがですか?7月28日の幕張公演で、MINOさんが涙を流された理由は?YOON:僕は2016年の「KCON」の時、「こんなに大きいステージで、僕たちだけのライブをやりたい!」という言葉を、マネージャーさんに話しました。そのステージでライブができて、公演の最初から感動をもらって、全体的に興奮しすぎたライブだったのではないかなと(笑)。感動的な瞬間でした。それでMINOくんが涙を見せちゃったね?
MINO:そうです。僕は泣いちゃった。
一同:(笑)。
MINO:久しぶりにファンのみなさんの前で、大きいステージで、一緒に「GO UP」など思い出がたくさんある曲を歌って、感動をもらって泣いてしまいました。そしてDVD収録だったから…。
YOON:演技(笑)!?
MINO:演技じゃないんですけど…(笑)。
一同:(笑)。
─「WE」に収録された7曲のうち5曲が初披露され、初のバンドセット、4人がぶっ通しでステージに立ち続ける今回のツアー。挑戦的なステージですが、準備で大変だったことやこだわった点は?
HOONY:この前のツアーから、次はバンドと一緒にステージをやりたいと思っていました。バンドの皆さんとリハーサルなどをして、アレンジした曲もあるし、面白いポイントもあります。そして今回はソロ曲がないんです。
YOON:今まではソロやユニットステージがたくさんあったのですが、今回のツアーでは4人で全曲歌いたいと思ったんです。パフォーマンスもそうですし、音楽により集中したツアーでもあります。HOONYさんが言ったようにバンドもありますし。今までと比べても、音楽的にもパフォーマンス的にも、僕らが見せられる一番のテンションを見せたかったんです。頑張って練習して作ったツアーなので注目してほしいです。
― 今回のツアーを通して感じたメンバーの成長、新たに発見したメンバーの魅力は?
YOON:今回は特にパフォーマンスに時間をかけて準備をしました。これまでは全体の画や舞台上でのファンの方々とのつながりなどに焦点を合わせてきたのですが、今回はさらに照明だったり動線だったり、音楽に入れるソースだったり、MCだったり、といった細かいところに気をつけて準備してきました。心構えが、成長した部分だと思います。それはメンバーみんなそうだと思います。
MINO:今回のツアーは今までで一番パフォーマンスが多いです。本当に死にそうでした(笑)。でも、ファンのみなさんのために、体は死にそうですけど、心が成長したと思います。体力的にはキツいですが、見せたいと思う気持ちがあったので、そこに重点を置きました。
―これからライブを訪れる方への注目ポイント、後半戦への意気込みを聞かせてください。
HOONY:僕やJINUさんはもうすぐ兵役に行くかもしれないので、毎回毎回のライブが最後のライブだと思って準備しています。だから毎回のステージにより感謝の気持ちがあります。そしてバンドの皆さんと一緒にステージをするので、予想できないアドリブなど、面白いことがたくさんあって、よりフリーな感じが見どころだと思います。
YOON:やっぱりバンドの皆さんと一緒にするので、音楽的には今まで僕らの元々の曲では感じなかったようなポイントがあります。そういうポイントが面白いと思います。
JINU:僕もそう思います!
MINO:一番はバンドの皆さんと一緒なこと。皆さんと一緒に作っていくライブです。
新アルバム「WE」でお気に入りの曲は
― タイトル「WE」に込められた意味は?YOON:今まで僕らがやって来られたのは、“僕たち(=WE)”だったから可能だった、という意味を込めました。そして音楽を聴いてくれる方がいなければ、不可能なことでした。ファンの方やメンバー、スタッフ、僕たちの中にあるそういった思いを込めて作りました。
―アルバム全体の聞きどころは?
YOON:このアルバムは、アルバム全体なメッセージというより、僕たちが今まで見せていなかったことを見せることに集中したアルバムだと思います。タイトル曲『AH YEAH』は明るく夏っぽいダンス曲ですが、ほかにもいろんなスタイル、ジャンルの曲が入っているので、そこが注目ポイントです。5曲が全曲違う色で作った、今までWINNERの曲にはなかったスタイルだと思うので、そこが一番のポイントだと思います。
―日本語バージョンの制作時のエピソードはありますか?
HOONY:これまでは「レコーディングは難しくなかったですか?」と聞かれても「思ったより大丈夫でした。歌いやすいです。」と答えていたのですが、今回はとても難しかったです。担当の方が、最初は僕たちのために簡単な単語を使ってアレンジしてくださっていたのですが、発音とか単語が本当に難しくなって、ラッパーにとってはとても難しいです。ちょっと「無理かな~」と思うほど難しかったです(笑)。
MINO:共感します。こんなに難しいのは初めてでした。今まではライブの時やレコーディングの時も難しいと思ったことはなかったし、自信があったのですが、難しいですね。
YOON:ラッパーたちの作詞の実力が上がったから、日本語の翻訳もより難しくなるんだと思います。
MINO:それを言おうとしたんだけど…。
YOON:ごめんなさい(笑)。
HOONY:自分の口でいうより、他のメンバーが言ってくれる方がいいですよね。
─アルバムの中で、自分のお気に入りの楽曲は?
MINO:僕は「ZOO」です。僕が作った曲なのですが、それが理由というわけではなくて、ステージ上ですごく楽しいんです。パフォーマンスが面白いのが注目ポイントです。制作はあまり大変ではありませんでした。でもパフォーマンスが難しいので、振り付けを覚えるのに時間がかかりました。
歌詞は、面白い表現がたくさんあります。恋について、愛について共感を得られる歌詞になっています。そこに関して、面白い比喩を使ったり、男性のさびしさや、片思いについてなどを歌いました。
HOONY:僕は「MOLA」です。僕たちのタイトル曲はいつも明るい感じの曲で、恋や青春を歌いましたが、この曲はSEXYなパフォーマンスがあるし、致命的な歌詞があるので、今までWINNERが見せていなかった姿を見せられます。パフォーマンスは、1人ずつ出てきて、ダンサーさん達といろいろなパフォーマンスをしています。YOON君は女性のダンサーさんと、MINO君は男性のダンサーさんと出るし、雰囲気が違うので、一人一人の魅力があると思います。
JINU:僕は「BOOM」です。「BOOM」は振り付けが難しいです。ライブの時は特に…(笑)。
YOON:僕は全曲いいと思います!WINNERというグループを考えると、今までタイトル曲は明るい、夏っぽい雰囲気だったのですが、今回のタイトル曲「AH YEAH」は、明るい曲ですが歌詞は寂しいところがあって、ギャップがポイントだと思います。そして「ZOO」はパフォーマンスがやっぱりポイントですね。本当に面白くて、僕たちもステージで楽しめる曲です。「MOLA」は、これまでWINNERにダークな感じの曲はなかったんですが、ダークでSEXYなステージができる曲だと思うので、ファンのみなさんには今まで見せていなかった僕らの姿をお見せできると思います。「BOOM」は振り付けが本当に難しいんです。タイトルのように、僕たちも踊るときに本当にBOOM!する曲だと思います。
─「AH YEAH」「MILLIONS」のミュージックビデオの見どころは?
HOONY:韓国の南楊州のスタジオで2つとも撮影しました。南楊州に有名なアーティストがたくさん誕生するスタジオがあるんです。今まで僕たちのMVにはディレクターさんの意見がたくさん入っていたのですが、この2曲は僕たちの歌詞の内容の通りに、僕たちのアイディアが一番たくさん入っているビデオになっています。「AH YEAH」のMINO君のカニのシーンとか、僕がゲームするシーンとか、一人一人のアイディアがあって、WINNERらしい、自分らしいストーリーがある面白いMVだと思います。
そして映画館のYOON君のシーンは、もともとYOON君のパートなのですが、ほかのメンバーが目立ちたくて、JINUさんがメガネを後ろにかけたり、僕が帽子をかぶったりしています。
YOON:確かに僕のパートなんですけど、僕は見えないです!後ろのメンバーのほうが目立っていて面白いポイントです(笑)。
HOONY:このパートは2倍速にして撮影して、僕たちがスローにしたらもっと強調されると思って、急遽そんなアイディアも監督と取り入れました。
MINO:一番面白いポイントはJINUさんのVRだと思います。ぜひ注目してください。僕の一番好きな場面です。
JINU:そうだと思います。
ファンとのコミュニケーション&チームワークについて
― ハイタッチイベントもこれから開催しますが、ファンの方たちとのコミュニケーションで心がけていることは?JINU:コンサートツアーを今までやってきましたが、以前と比べてコミュニケーションが真実、本当ということが伝わってくるし、“僕たちが”というよりも“ファンの方と一緒にする”という思いが感じられました。なのでファンの方にもっと良くしてあげたいという気持ちです。
MINO:僕たちがだんだん余裕もできてきて、ファンの皆さんとの関係も深くなってきて、ステージの上でファンの方々の声を聞くとき、歌うときに求め合えていると感じるポイントがあるのですが、そういうポイントで感動をもらいます。僕が涙を流したのもそういったことからなんです。
HOONY:ステージの上で、僕たちは日本語がまだまだだから、知らない単語があったらファンの皆さんから習ったりもします。そんな瞬間は、ファンのみなさんが先に気づいてくれて、僕たちもそれをすぐキャッチすることができて、長く続いた僕たちとファンのみなさんのチームワークを感じることができます。
― メンバーのみなさんの仲の良さの秘訣を教えてください。
MINO:1週間に1回喧嘩をすること!冗談です(笑)。
一同:(笑)。
YOON:感謝の気持ちです。やっぱり僕たちが今6年くらいやってきて、いろんな瞬間があったんですけど、その思い出にはメンバー達への“ありがたい”という気持ちがあるので、それが一番重要な秘訣だと思います。
HOONY:みんなそれぞれ個性とか、実力があるから、いつでも僕たちのステージは自信があります。目を見ただけでMINOくんが今何を考えているのかな?と。あ、今は分からないですけど!ステージの上ではほぼ当てることができます(笑)。
WINNERのプライベートに迫る
─ 最近、はまっていることは?YOON:時計を集めることにはまっています。もともと写真を撮るのも好きなのですが、最近の趣味はただ時計を見ていることです(笑)。以前から時計が好きだったんですけど、最近時計の勉強まで始めました(笑)。いろいろと機械的な部分にはまってしまって、最近は時計を見ながら、僕たちの姿と一緒だなと思うんです。僕たちもファンの皆さんがいないと前に進めないし、メンバーがいないと前に行けない、そして僕も存在しないので、そんな姿が似ているなと思ってはまりました。本心を話しましたけど、恥ずかしいですね(笑)。
JINU:僕はただテレビを見ながらひとりでお酒を飲むことです。ツアー中のホテルでもです。ストレスが発散されます。
HOONY:僕はテニスにはまっています。まだ2回目ですけど(笑)。早くコートに出たいですね。まだ2回目なので、もっと頑張ります。
MINO:僕は、宇宙の真理…。
会場:(ざわつく)
HOONY:もともとNASAとか宇宙に興味がとてもあって、僕たちにも教えてくれます。
MINO:でも、レベルが合わないので深くは話しません。とっても難しそうにするんですよ。
WINNERの未来像とは
― 5周年を迎えましたが、どんな5年間でしたか?WINNERの未来像は?YOON:一生懸命走ってきました。僕自身、メンバーを誇りに思うし、どうやってこんなに一生懸命やってきたのか、不思議なくらいです。拍手を送ってあげたいですね。今みたいにずっとできるか、どこまで行けるかはわからないけれど、僕たちの中で頑張っていきたいと思います。
HOONY:長く活動する先輩方がたくさんいらっしゃるので、僕たちも長く音楽をやりたいと思います。
YOON:HOONYさんがコンサートで言った名言があります。
HOONY:「一人だと早く行けるけど、一緒に行けば遠くまで行ける」です。
YOON:一緒に行こうぜ!
─ファンの方へメッセージを。
HOONY:今まで6回ツアーをやってきて、つらいことも、幸せなことも沢山ありました。でも、今が僕たちの音楽人生の中で、序盤だと思うようにしています。みんな一緒に活動するから、60歳、70歳まで、家族になって“一生一緒”に行きたいです。
― MINOさんのキメ台詞ですね。
MINO:一生一緒だよ。
― ライブの中で、観客の皆さんのエネルギーをダイレクトに感じるとおっしゃっていましたが、ファンの皆さんの熱気はどうだったか、感じたことはありますか?
YOON:歌手として僕たちが生きていく中で、ステージというのはとてもありがたい瞬間です。ステージに立つと「僕って歌手だったんだな」と思うし、エネルギーをたくさんもらいます。例えば、アルバムのことや、苦労したこと、悩みやつらいことが、ステージに立つと一回で流されていくようなんです。そういった感情をファンの皆さんに伝えたいのですが、伝えようとすると、うまく伝わっているのかな、という気持ちになります。いつも一日苦労して、シャワーをするような気持ちです。
― 幕張公演では、「GO UP」に関して「今日は100パーセントみなさんのために歌いました」とおっしゃっていましたが、どのような思いがありましたか?
HOONY:「GO UP」は久しぶりなので、歌詞のミスがあったらだめだと思って歌いました(笑)。でも、ファミリーコンサートの時に「GO UP」を歌ったことを思い出して、胸が熱くなりました。
YOON:練習生の時は「デビューできる!」という気持ちで、「上に行きましょう」という気持ちを乗せて作った曲だったのですが、今は歌手として活動しているし、幕張メッセという大きなステージでライブもできるし、この瞬間の「GO UP」はちょっと意味が違ったと思います。デビューしたときはグループの名前がWINNERだから、僕らの音楽を聴いてくれる方たちがWINNERになってほしいという思いを込めて歌っていましたが、その感情がこの「GO UP」のステージの本当の意味じゃないかなと思って、幕張メッセのライブで、今日は100パーセントみなさんのために歌いましたと言いました。僕たちはファンのみなさんのために「GO UP」を歌ったけれど、逆にファンの皆さんもこのメロディを歌ってくれました。そういうことがあったので、感動をもらって、MINOくんも泣いてしまったのではないかと思います。
MINO:「GO UP」について考えてみたのですが、幕張のライブを思い浮かべると、頭の中のイメージで言うと、多様な色が混ざり合わさって、黒と言うよりかは白だったんです。いろんな記憶とか、喜びとか、つらいことだったりが入っていて、そんな深い意味があったのかなと思います。今回「REALLY REALLY」が終わって、アンコールで「GO UP」を歌ったのですが、その時から不思議な感覚になったというか、ファンの方たちが喜んでいる姿、歌っている姿を見て涙してしまいました。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
リリース情報
JAPAN NEW MINI ALBUM『WE』2019/8/7 RELEASE (7/1 ON DIGITAL)
<CD>
01 AH YEAH
02 ZOO
03 MOLA
04 BOOM
# BONUS TRACK
05 EVERYDAY [REMIX]
06 FIRST LOVE (2019) ―KR Ver.-
07 MILLIONS
<DVD>
(※CD+DVD+スマプラムービー&ミュージック形態のみ)
■MUSIC VIDEO
・AH YEAH
・MILLIONS
■MAKING FILM
・AH YEAH ―KR Ver.―
・MILLIONS ―KR Ver.―
■PERFORMANCE VIDEO
・AH YEAH ―KR Ver.―
・MILLIONS ―KR Ver.―
ツアー情報
【WINNER JAPAN TOUR 2019】 ※追加公演※2019年8月10日(土) オリンパスホール八王子 開場:17:00/開演:18:00
※2019年8月31日(土) 静岡市民文化会館 大ホール 開場:17:00/開演:18:00
※2019年9月1日(日) 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール 開場:17:00/開演:18:00
※2019年9月14日(土) ロームシアター京都 メインホール 開場:17:00/開演:18:00
2019年9月16日(月) マリンメッセ福岡 開場:13:00/開演:14:00
WINNER
YG ENTERTAINMENT所属の練習生11名がTEAM AとTEAM Bの2チームに分かれ、デビュープロジェクト『WIN:Who Is Next』で対決。その模様はテレビで数か月にわたって放送され、最終バトル、及び視聴者投票による最終投票によってTEAM Aが見事勝利し、”WINNER”としてデビューを勝ち取った。リーダーであるYOONをはじめ、メンバー自身が音楽、ライブ制作に携わり、彼らの作曲能力、パフォーマンス能力の高さは韓国 国内外音楽関係者の多くから注目されている。
【Not Sponsored 記事】