防弾少年団 (左から)V、SUGA、JIN、JUNG KOOK、RM、JIMIN、J-HOPE/photo by Getty Images

BTS(防弾少年団)、壮大な“夢”明かす NHK「SONGS」出演で世界中から反響

2018.04.29 07:33

韓国の7人組ボーイズグループ・BTS(防弾少年団)が、28日放送のNHKの音楽番組「SONGS」(よる11時~)に初出演。ファンからの様々な質問に彼らが回答した。

  

BTS(防弾少年団)出演、NHK「SONGS」がワールドトレンド1位に

番組では、「DNA -Japanese ver.-」「Not Today -Japanese ver.-」「MIC Drop」という彼らの圧巻のパフォーマンスを堪能できる3曲を全てフル・コーラスで披露したほか、世界中のファンから11000万件以上寄せられたという中から選ばれた質問に、彼らが答えていった。

その中には世界中から称賛を浴びる彼らが『楽曲作りで最もこだわっていること』、『質の高いパフォーマンスを届けるために毎日何をしているのか』、そして『今の夢』などBTSの軸に迫るようなものも多く、放送時から「貴重な番組だ」多くの反響が寄せられた。

BTS_SONGSのハッシュタグは放送後1時間が経過してもTwitter上のワールド・トレンドで1位を獲得するほどで、注目度の高さを見せつけた。

BTS(防弾少年団)が曲作りで1番こだわること

メンバー自身が曲作りに参加し、世界トップレベルのアーティスト達からも評価を得る楽曲を生み出しているBTS。曲作りに関して「僕らが今何を感じているかが最も重要です」というリーダーのRM。最も楽曲制作に関わっている彼は、「それを元に同年代の若者たちに伝えたいことや僕ら自身に言い聞かせたいことを考え、そこからインスピレーションを得て作っています」と続けた。

最近自身のミックステープをリリースしたラッパーのJ-HOPEは「僕の場合は自分のありのままを曲に込めようと努力しています。『本当の僕』を伝えることで聞く人の感動が生まれると思うので。ありのままの感情を音楽に込めて、同時にトレンドも意識して研究しながら作業をしています」。

RMとともにデビュー前から曲作りに関わってきたSUGAは「歌詞で多くの人たちに共感や感動を与えたい気持ちが強いので、メンバー同士でもそれについてよく話し合います」と真剣なまなざしで語る。さらに彼は「音楽はトレンドがとても重要なので、トレンドに合わせるということもよく考えています」と明かした。

質の高いパフォーマンスのため毎日何をしている?

『質の高いパフォーマンスを届けるために毎日どのような事をしていますか?』という質問では「練習だけです」と即答したRM。JINは先日行われた日本でのファンミーティングに関して「3週間前から1日も欠かさず一緒に練習してきました」と明かした。


さらに「練習期間中は他のスケジュールを入れません」というJIN。さらに彼は「そうやってアルバムやコンサートの準備をするので、良いものができるんだと思います」と考えを述べた。

J-HOPEは「『ベストを尽くすこと』と『努力』の2つだけだと思います」と話す。彼は「僕らも人間なので、デビュー前と今とでは身体的な面で全く同じではいられません」とはにかみながら打ち明け、「それでも、デビュー当時の感じでいられるようベストをつくし、共に努力して練習するんです」と真剣な顔を見せた。

さらに末っ子のJUNGKOOKは「メンバーは永遠のライバルであり、パートナーであり、お互いの存在がモチベーションになっているんです」とその関係性を明かしていた。

BTS(防弾少年団)の“夢”とは?

『今の夢はなんですか?』という壮大な質問に対し、「“僕らの存在そのもの”が作品になればそれが1番です」と真摯に向き合ったRM。これにはJIMINが「ハートを撃ち抜かれた(笑)」と反応する一幕も。

RMは「最終的に、BTSというグループとその歴史が1つの作品になればそれが夢であり、ベストだと思います」と続け、彼らが世界中を巻き込んで、ミュージシャンという次元を超えた大きなストーリーを作り上げていることを感じさせた。

メンバーそれぞれの役割・キャラクターは?

番組ではほかにも、メンバーたちの素顔に迫る様々な質問が。

『メンバーそれぞれのグループでの役割やキャラクターを詳しく教えてほしい』という質問ではJUNGKOOKが「仕事面でのリーダーはRM」と回答。RMが「プライベートでは何もしないけど」と謙遜すると、JUNGKOOKは「プライベート面ではJ-HOPEさんかな」と続けた。JINによれば「チームで動くときはRMが面倒を見てくれて、プライベートでは6人でRMの面倒を見てます(笑)」とのこと。

するとRMは「焼き肉のときはSUGAさんがリーダー」と言い、「みんな〇〇担当、みたいなのがあるかな」とJUNGKOOK。「旅行の計画を立てるのは?」とJIMINが投げかけると、RMが「V」と答え、J-HOPEは「JIMINは遊び担当」と明かす。さらにRMは「J-HOPEは振り付け指導係」と話した。

最後のJINは、J-HOPEに「“ご飯食べよう”担当」言われ「ご飯を食べるときにはお呼びします!」と笑っていた。

共同生活をしていてよかったことは?

デビューからずっと同じ家に住むことを続けているBTS。共同生活をしていてよかったことを聞かれJIMINは「この7人が出会ったからここまで来られたと思うし、1人では本当に孤独でつらい道のりだと思うんですが、メンバーが一緒にいたから幸せな時間の方が多かったです」と話した。

ここでJINが「昨日RMの部屋に遊びに行きました」と切り出し、「RMはいなかったけど、とても不思議な物があったんです。中に入れると服のシワを取ってくれる家電が。昨日実はこっそり使わせて貰ったんだ。今日空港で着ていたシャツにね。ごめん!」と突然の告白。RMは「お金、お願いします」とスマートなつっこみで返し、息の合ったやりとりで仲の良さをうかがわせた。

さらに「1日を一緒に過ごせるからいいです」とVがつぶやくと、RMは「感動」と目頭を抑える仕草。JINは「Vはおととい僕の部屋に来て、朝起こしていってくれたよ」とエピソードを明かした。

SUGAは「一緒にゲームをしたりして、宿舎の中にいるだけで落ち着きます。家族みたいで、特別何かしなくても居心地が良くて頼りになる、そんな感じです」と思いを伝えた。

続けてJUNGKOOKは「デビュー前は良く喧嘩して怒られたりしたんですが…兄さんたちが教えてくれたことを考えなら生活していると、性格も変わってきてケンカもあまりしなくなったんです」とメンバーとの共同生活で自身が変わったことにも言及。

さらにJ-HOPEは「このメンバーは悩みがあるとか、つらいんだなとか、長く一緒に暮らしてきたので分かるようになりました」と少し嬉しそうに話す。するとJINが「ぼくが今どういう気持ちかわかる?」とすかさず合いの手を入れ、JIMINが「早く家に帰って寝たいんですよね?」と推測。JINは「よくわかったね!(笑)」と笑わせていた。

BTS(防弾少年団)、SNSで大切にしていることは?


BTSといえば、SNSでのファンとのコミュニケーションも話題だ。JIMINは「唯一ファンを身近に感じられる場所ですし、ファンと直接コミュニケーションができるので、いつしかファンと話したい気分になったらSNSにアップするようになりました」と話す。

JINは「それぞれ個性が出たツイートだと思います。JIMINの場合は自分の名前をハッシュタグで入れてツイートしているし、僕は普段、言葉は入れず、写真だけ投稿しています」と説明。


Vが「僕はいろんなアングルで(写真や動画を)撮るようにしています。(今日)飛行機でも撮りました」と明かすと、JIMINは「僕たちは今日日本に来て、出発前にもSNSにアップしたんですが、みんな飛行機に乗ったとたんに(一斉に)アップしてました」と楽しそうに話した。

ダンスが練習してもうまく踊れない時

『ダンスが練習してもうまく踊れない時、BTSの皆さんはどうしていますか?』というファンからの質問を聞き、「うまくできない振り付けがある時に、僕らが言う“言葉”があるんです」とV。「先にできる人が『やってみようか~』って言う」とJIMINに「それはお前がよく言う言葉じゃん(笑)」とつっこまれる。しかしVは「ジャンプすら辛いときだって…僕も死ぬ気で頑張ってるんだ。そうすれば皆も自分が頑張ろうと思えるでしょ」と必死に伝えていた。

JINは「僕と RM以外のメンバーは振り付けを始めると1日でできてしまうんです。僕とRMは3日くらいかけないとできないので、すみっこで練習するんですけど、そうするとJ-HOPEとかJIMINとかJUNGKOOKとかVが来て『これはこうだよ』『こうやってやれば簡単だよ』と教えてくれるんです」とチームワークの良さをあらわにした。

メンバーの中で特に努力家として知られるJIMINは「限界を決めずに挑戦します。だからこそステージで最高のパフォーマンスを見せるために努力し続けられたし、もし最初から『やってもダメだ』と思ってしまったらパフォーマンスを届けるグループとは言えないと思います」と真剣に語り、J-HOPEは「僕もそう思います」とうなずいていた。

韓国語の曲が愛されるということ

最後には『韓国語の曲が世界中から愛されていますが、それを誇りに思っていますか?』という質問が。

JINは「BTSがきっかけでハングルを勉強していますというファンレターが沢山届きます。それを読むたび僕らが文化を伝えているんだと嬉しくなります」と微笑み、J-HOPEは「僕は本当に誇りに思います。韓国語で僕らのメッセージを表現し、僕らの思いを込めた歌詞で世界中の人たちに感動を届けられること自体、とても光栄だと思います。多くの人たちが僕らを愛してくれる度に自信が生まれてきます」と笑顔。

ラストはRMが「音楽は言葉の上にあると思います」とリーダーらしく締めくくった。

豪華生パフォーマンスも


番組では、昨年11月のアメリカン・ミュージック・アワードでもパフォーマンスを披露し、会場を熱狂させた「DNA」のJapanese verを披露したほか、「Not Today -Japanese ver.-」では、MVにも登場する30人のバック・ダンサーが「SONGS」の収録のためだけに来日。広大なスタジオ空間で、全員が完璧にシンクロしたダンスを見せた。さらに「MIC Drop」はオリジナル・バージョンを披露。彼らの母国語である韓国語の響きとサウンドで魅力を表現した。(modelpress編集部)

情報:NHK
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