松田元太「人事の人見」第1話(C)フジテレビ

Travis Japan松田元太、当て書きで発見した新たな自分「本当に変な人だなという自覚」【「人事の人見」インタビューVol.1】

2025.04.01 12:00

フジテレビ系火9ドラマ「人事の人見」(4月8日スタート/毎週火曜よる9時〜)で主演を務めるTravis Japan松田元太(まつだ・げんた/25)にインタビュー。Vol.1では、地上波ドラマ初主演としての心構え、当て書きだという役の解釈など作品について語ってもらった。

松田元太主演「人事の人見」

「人事の人見」ポスタービジュアル(C)フジテレビ
「人事の人見」ポスタービジュアル(C)フジテレビ
本作は“人事部”に焦点を当てた、痛快オフィスエンターテイメント。古い熱血体質の残る大企業を舞台に、おバカでピュアすぎる主人公・人見廉(松田)と、会社を変えたいと願いながら日々奮闘する真野直己(前田敦子)が、個性豊かな人事部の面々と共に会社の中で巻き起こる社員のさまざまな問題と向き合いながら、「現代人の悩み」に立ち向かっていく。松田は、地上波ドラマ単独、およびゴールデン帯ドラマ初主演を務める。

松田元太、主演としての心構え

松田元太(C)フジテレビ
松田元太(C)フジテレビ
― 地上波ドラマ単独初主演としての心構えはいかがですか?

松田:すごくありがたいことですし、もちろん感謝はたくさんしていますが、背負いすぎず、大先輩がたくさんいらっしゃるので、分からないことは人見と同じようにたくさん聞いて、学んで、スタッフさんを含めてチームとして、アドバイスをいただきながら、全力で向き合っていきたいです。撮影合間の休憩にみんなでワチャワチャしてご飯を食べることもすごく楽しみで、いろいろなお話を聞けたら良いなと思っています。(※インタビューはクランクイン前に実施)主演でも主演じゃなくても、お芝居をすることは変わらないという精神です。「今夜のラインナップは〜」「今夜のフジテレビは〜」というのをさっき収録してきたんですが、ずっとしてみたかったので主演として嬉しかったです。

― 人事部、オフィスエンターテイメントといったテーマについてどのように考えていますか?

松田:正直、人事部というものを詳しく知らなくて、人見自体も知らない部分があって、脚本を読みながら知っていける楽しさもありましたし、より深く知っていくと「こういう業務やお仕事もなさっているんだ」と今まで以上に人事部の大変さ、楽しさ、いろいろな部分を知れました。「こんなことまでするんだ」とびっくりする部分もあれば、こういった悩みを持っている人はリアルにも絶対いるだろうなと感じました。若い世代の人たちや、おじいちゃま、おばあちゃま、過去にいろいろな思いをした方たちを少しでもポジティブに、良い方向に持っていけるきっかけになったら良いなと。僕自身も企業で働いたことがないので新鮮ですし、自分が思ったこと、吸収したものを人見を通して、どんどん伝えたいと思う脚本でもあるので一番ワクワクしています。

松田元太、当て書きが完成するまで 脚本家がヒアリング

松田元太「人事の人見」第1話(C)フジテレビ
松田元太「人事の人見」第1話(C)フジテレビ
― 今回、台詞は当て書きだとお聞きしました。

松田:「ガチっすか」「マジっすか」といった言葉が台詞にあって、言い回しも含め自分の言葉のように書いてくださったので、すごく楽しく読めました。演じるときも楽しみながら、アドリブもどんどん入れまくって共演者を困らせたいと思っています(笑)。あとは、作り込みすぎず、素ですごいと思ったことは人見を通してもすごいと思えたり、聞きたいことは台本に書いていなくてもどんどん聞いて、会社でいろいろなことを思っている人たちの思いも背負いながら、代表して全部ストレートに聞いていきたいです。

― 脚本の冨坂友さんが直接松田さんにヒアリングしたとのことですが、どのような会話をされましたか?

松田:打ち合わせというか他愛もない会話をして、ちょっとしたオーディションみたいな(笑)。そのような形式で、スタッフさんがいて、自分がいて、話をしました。多分審査員の方々は口調だったり言い回しだったりを見ていて、「こういうことがあったらどう対応する?」「こういう人がいたらどう思う?」みたいなことを、いろいろ聞いてくださって、それに答えるという会話をしたくらいです。そこでいろいろ書いてくださって、当て書きのすごさ、ありがたさを感じますし、台本を読んでいるだけでもワクワクして、温かいなと思いながらたくさんの人に松田や人見を通して「人事の人見」の良さを届けていきたいです。

― 松田さんの意見が反映されたことは?

松田:あります。それこそさっき言った「マジっすか」「ガチっすか」みたいな台詞を入れていただいて、真剣な会話の中でもたまに登場します(笑)。もしかしたら変な日本語を使っていると思われてしまうかもしれないですが、人見がいろいろなことに向き合っていく姿は同世代の人たちにも刺さる、分かりやすい感じになっているのかなと思います。台詞にない部分を自分なりに付け足したり、逆に引いたり、できることがあればその場の感情で監督とも相談しながら演じることも現在の楽しみです。

松田元太、当て書きで発見した自分自身

― 自分が投影された脚本を読んで、新たな気づきはありましたか?

松田:自分って本当に変な人だなという自覚がより生まれました(笑)。人の話を聞かない…。いや、聞いているつもりなんですが、聞けていない。いや、聞こえていない。その人の話が好きだったら聞こえているんですが、少しでも「ん?」となると本当に話が入ってこないというストーリーもあったので、僕は改善しないといけないですが、人見はそこが良さでもあるのかなと思います。登場人物たちに助けてもらいながら、アドバイスをいただきながら、いろいろな環境で成長できる人なので、僕も学べると思いました。

― 人見について「面白い人だな」とコメントされていましたが、どんなところを面白いと感じましたか?

松田:相談しに来てくれる社員さんに対してマイナスに感じないような提案をするなど、エンタメ感満載で面白くてまっすぐなところが個人的に素敵だなと思う部分です。そういう人が会社に1人でもいたら助けられるなという印象を受けたので、そういうキャラクターにしたいです。

― それを踏まえてどう表現しようと考えていますか?

松田:人見はすごくストレートでピュアな性格だと思いますし、当て書きしていただいて、より自分らしい口調、言い回しになっていて印象的な台詞がたくさんあります。相手に真っ向からぶつかって思ったことを伝えたり、でもどこか人見なりの優しさで、そっと寄り添ったり、人見なりにその人が前向きになれるような改善策を出せる人なので、優しさもありながら、ストレートに熱くぶつかっていけるお芝居ができたら良いなと思っています。

― ストレートに言っても嫌味にならないキャラクターですよね。

松田:そうですね。寄り添いながらそのバランスを大事にしたいです。会社のルールも知らないことが多いので、お互いに知りながら伝えていけたら良いなと思っています。1個1個の言葉で人生がガラッと変わることもあり得ると思うので、そこは人見と松田も成長して、勉強しながら楽しく前向きに向き合っていけたらと思います。

松田元太、役への共感ポイント

松田元太「人事の人見」第1話(C)フジテレビ
松田元太「人事の人見」第1話(C)フジテレビ
― 自分に似ている部分、共感できる部分はどこでしょうか?

松田:相手に物事や感情をストレートに伝えるという部分はすごく共感できて、似ている部分です。伝え方は人見と松田で違う部分もありますが、根本で思っているものは一緒なので面白いですし、今、人見が好きです。だから多分僕も僕が好きです(笑)。

― 愛されポイントになりそうですね。

松田:そう思ってもらえたら嬉しいですね。人見は、多分素でおバカさんの部分がありますが、相手に真剣に伝えるときはちゃんと伝えて、その人のより良いライフスタイルになるように寄り添っていくので、いろいろなギャップがあって、そこは人としても会社員としても温かくて素敵です。

― 難しさを感じる部分は?

松田:台詞には僕自身も分からない言葉が多いですし、人見にも分からない言葉だったり、いろいろな会社のシステムというのも知らないことがたくさんあって、人見と松田もお互い一緒に成長して、解決に向けてトライしていきたいという思いもありますし、キャストの方々とも人見としてコミュニケーションが取れたら良いなと思っています。

(modelpress編集部)

★Vol.2、3、4も配信中。

松田元太(まつだ・げんた)プロフィール

1999年4月19日生まれ、埼玉県出身。2022年10月28日にTravis Japanのメンバーとして全世界配信デビュー。近年の主な出演作は、映画「君が落とした青空」(2022年)、「ライオン・キング:ムファサ」(2024)、「結婚予定日」(2023/MBS)、「ゼイチョー〜『払えない』にはワケがある〜」(2023/日本テレビ)、「東京タワー」(2024/テレビ朝日)、「ビリオン×スクール」(2024/フジテレビ)など。「ぽかぽか」(フジテレビ系)月曜レギュラーや、「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(フジテレビ系)などバラエティーでも活躍している。

「人事の人見」第1話あらすじ

大手文房具メーカー『日の出鉛筆』は、体育会系気質が色濃く残り、営業部などの現場の声が最優先の社風だった。人事部のオフィスでは、労務担当の真野直己(前田
敦子)が、会社の現状を憂い、正しい労働環境に変えようと奮闘している。部長の平田美和(鈴木保奈美)は、部署間のパワーバランスなど無視して問題点を訴える真野にハラハラしていた。そんな人事部は、カラオケ好きの社長・小笠原治(小野武彦)の発案で始まった社内カラオケ大会の準備に追われていた。須永圭介(新納慎也)が堀愛美(松本まりか)、森谷詩織(桜井日奈子)、ミン・ウジン(ヘイテツ)らに発破を掛けるが、自分では何もしない。まとまりのない人事部だが、常務取締役の里井嘉久(小日向文世)が海外から抜てきした人事のスペシャリストが中途入社でやってくるといううわさがせめてもの希望だった。

するとそこに一人の男がやってくる。待ち望んでいた人材だと平田が迎え入れると、その男は退職代行サービスだった。マーケティング部2年目の将来有望な社員・瀬沼優(田中洸希)の退職届を届けにきたのだ。退職届は断れないが突然の事態に苦悩する一同。するとそこに「本日からお世話になります、『人を見る』と書いて人見、人見廉です!」と“何も知らない”人見廉(松田元太)がやってきた。この男、うわさと違い、会社勤めの経験がなく、ビジネスマナーも社会常識もないが、とにかく素直でピュアすぎる男で…。
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