THE RAMPAGE吉野北人、心折れた時期に救われた“自分の意志”「LDHっぽくない」を新たな武器に<「MY (K)NIGHT マイ・ナイト」インタビュー連載Vol.1>
2023.11.14 17:00
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映画「MY (K)NIGHT マイ・ナイト」(12月1日公開)のモデルプレスインタビュー連載。Vol.1は吉野北人(よしの・ほくと/26)。
「MY (K)NIGHT マイ・ナイト」
同作の物語の舞台は横浜。ある夜、3組の孤独な男女に訪れた、たった一晩の小さな冒険を描く完全オリジナルストーリー。プロのデートセラピストとして一夜限りの恋人を癒していく刹那(せつな)を川村壱馬、イチヤをRIKU、刻(とき)を吉野が演じる。刻のデート相手は、42歳の主婦・沙都子(安達祐実)。夫の浮気を知るも追及することができず、せめてもの憂さ晴らしに刻とともに時間を過ごすことに。しかしそんな自分に嫌気がさし帰ろうとする。刻が「さっちゃんが本当に今したいこと、俺が叶えるよ」と微笑むと沙都子は「あなたになってみたい」と呟く。煙草を吸う、ニンニク増しまし大盛りラーメンを食べる──刻の日常を2人でなぞっていくうちに、沙都子の表情は明るくなっていく。
吉野北人、テーマは「演じない」
― まずはオファーを受けた時のお気持ちから教えてください。吉野:ボーカル3人が主演と聞いて、シンプルにどういう作品になるのか楽しみでした。また3人だからこそ何かを表現できる作品になるだろうと思ったので、ファンの皆さんにも喜んでもらえると感じました。実際に台本を読んでみて、それぞれ3人のストーリーがあって作品としても面白かったです。最初はキラキラしていて胸キュンゼリフがある感じなのかなとイメージしていたんですけど、想像とはまた違った深いストーリーになっていたので、すごくワクワクした気持ちでした。
― 刻は3人の中でも1番素を見せてくれるキャラクターだと感じました。役作りではどのような部分を意識されましたか?
吉野:今回はそんなに役作りをしていないんです。監督が「自分らしく、自分のままでいいよ」とおっしゃってくれて。台本を読んでいても、刻は背景があまり見えないんです。過去を出していなくて、今を生きている感じ。なので性格はもちろん刻に寄せたんですが、それ以外の気持ちの部分は、安達祐実さんとキャッチボールをして作っています。今回のテーマは「演じない」でした。
― ご自身と似ている部分も多かったのですか?
吉野:刻は、仕事はしっかりこなしてプライベートはプライベートというタイプです。古びた家に住んでいたり、がっつりラーメンを食べていたり。僕もとてもキラキラした職業ではありますが、プライベートはそんなことなくて普通なんです。仕事とプライベートで切り替えて分けているところはとても似ているなと思います。
― 逆に「ここは自分とは違うな」と感じた部分はありましたか?
吉野:少し抜けている…いや、僕も抜けてるな(笑)。たまに抜けてしまうところも似ています(笑)。
吉野北人、川村壱馬&RIKUパートとの対比を意識
― 安達さんと共演した印象はいかがでしたか?吉野:安達さんはほかの作品でもご一緒して、その作品が終わってすぐこの作品に入りました。色々な話もして、気さくでとても優しかったです。大女優の方ですが近寄りがたい空気感はなく、親しみやすいように接してくださって。余裕があって、安心感と頼りがいのある方でした。
― 川村さん・RIKUさんのパートを観てどう思われましたか?
吉野:2人とも違う世界観で過去に色々あって、重たくて深い印象でした。刻との違いがあって、三者三様なところも楽しめたというか。RIKUさんと壱馬がやっているストーリーは深い部分に入っていくシーンが多かったので、自分は明るい方に持っていきたく、台本を読んだ時に違いを見せたいと思い、刻は明るめに作っていきました。
吉野北人、心折れた時期に救われた“自分の意志”
― 「救う」「救われる」というのが本作のキーワードになると思うのですが、吉野さんがこの活動をしていて、救われた経験や救ってくれた人物を教えてください。吉野:結局、自分ですね(笑)。誰かに相談することもありますし、解決のきっかけを作ってくれたのは親が多いのですが、自分次第だなと振り返って思います。「辞めたい」と思った時期もありましたが、「負けたくねえ」「このまま辞めても何もないし」というハングリー精神のような、そういう自分の意志が全部救ってくれました。
吉野北人、“LDHっぽくない”を新たな武器に
― THE RAMPAGEではお三方はもちろん、ほかの方もそれぞれ個人やユニットで活躍の幅を広げられていますが、メンバーの活躍を見てどう感じていますか?吉野:すごいなと思います。自分にはできないところで活躍していたり、自分の好きなことで色々やっていたり、それが刺激にもなりますし「自分も頑張ろう」と思います。16人もいるので、皆それぞれ頑張っているのを見ると「負けていられない」「自分ももっとできることをやろう」という気持ちになります。
― それぞれが力を発揮されている中で、吉野さんの16人の中での役割は何だと思われますか?
吉野:良い意味でLDHっぽくない部分が色々なところで発揮されているかなと思います。例えばコスメの仕事だったり、今までメンズがやった例もあまりなかったこと、LDHが攻めにくいところに自分が行けるのかなと思っています。
吉野北人「世界観にどっぷり浸かりながら観ていただきたい」
― 最後に、映画を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。吉野:予告を観ていただいたら「キラキラした映画なのかな」と思われる方もいらっしゃると思いますが、とても深い内容になっています。悩んでいる女性たちに対して3人がそれぞれどのように対応していくのか、その女性たち、3人がどう変化・成長していくのか…面白いストーリーになっているので、世界観にどっぷり浸かりながら観ていただきたいです。個人的には中川(龍太郎)監督の編集が好きで、光の加減など映像美も含めてとても綺麗な世界観になっているので、そういうところも注目していただけると嬉しいです。
― 貴重なお話をありがとうございました。
インタビューこぼれ話
<刹那・イチヤ・刻の中で、一夜限りの恋人を選ぶなら?>吉野:刻です。良い意味で気を遣わなさそうだから。刹那は寄り添う系で、イチヤはクール系でおとなしい。刻は懐に入るのが上手いので、一緒にいて1番楽そうな人を選びました(笑)。
チェキにサインを入れる際、「modelpress」は英字・カタカナのどちらの表記でも大丈夫であることを伝えると、1枚は英字、1枚はカタカナで記載してくれた吉野。直前にRIKUも全く同じことをしていたと伝えると「ええ~~!なんか被るのは嫌じゃないですか…」と茶目っ気たっぷりに反応し、スタッフたちを笑顔に。終了後には記者のネイルにまでしっかり注目するなど、美意識の高さものぞかせていた。(modelpress編集部)
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吉野北人(よしの・ほくと)プロフィール
1997年3月6日生まれ、2014年開催の「VOCAL BATTLE AUDITON 4」を経てTHE RAMPAGEの正式メンバーに。2017年1月、1st SINGLE「Lightning」でメジャーデビュー。2018年、日本テレビ系ドラマ「PRINCE OF LEGEND」以降、俳優としても活躍。近年の主な出演作は、映画「HiGH&LOW THE WORST」(19)「私がモテてどうすんだ」(20)「HiGH&LOW THE WORST X」(22)、ドラマ「魔法のリノベ」(22/カンテレ・フジテレビ系)「スタンドUPスタート」(23/フジテレビ系)など。
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