“狂気の美少女”椎名ぴかりん、「足の裏を舐められるぐらい好きって言われたい」 モデルプレスインタビュー

昨年12月、「侵略ぴかりん伝説☆」で“魔界から降臨”というコンセプトでメジャーデビュー。2ndシングルとなる新曲「とろあまちゅ」（10月16日発売）はアッパーかつメロディアスな楽曲に仕上がっている。ビジュアルは前作の“小悪魔SEXY”から一転、セーラー服にナチュラルメイクと大胆なイメチェンを図っている。

－ まもなく発売となりますが、今の心境はどうですか？

ぴかりん：待ち遠しい気持ちでいっぱいです！早く発売してほしいですね。

－ 「とろあまちゅ」というタイトルにはどんな意味が込められてるのですか？

ぴかりん：“とろとろの甘いちゅー”って意味です。ラブソングになっています。

－ 歌詞もまた独特ですね。聴いてほしいフレーズはどんなところですか？

ぴかりん：一応裏テーマがヤンデレと言って、病んでる少女に萌える人たちにむけてつくっています。なのでそれをうまく歌詞にいれました。それをストレートに入れちゃうとひかれちゃうかもしれないので、軽めに入れましたね。

－ では、少し控え目にしたと？

ぴかりん：そうですね。ヤンデレっていうのは「愛しすぎて君のことを殺しちゃう」みたいな感じの少女のことなので、やんわりにしました。たとえば「絶望的に愛してね」「ずっとずっと一緒にいようね」「君を惑わす邪魔者はまとめて消えちゃえ」というフレーズがあるんですけど、ちょっと可愛らしく歌ってはいつつも、本当は「好きな人以外はみんな死んじゃえ」って思いで歌っています。

－ 恐ろしいですね。

ぴかりん：はい。一応魔界人なので。ひかりは人間界に降臨して長いこと住んでいて、来年は2万歳になるんです。

－ 魔界人？

ぴかりん：あ、設定では。大人の事情です（笑）。

－ そうなんですね（笑）。新曲も前作に引き続き“ボカロ界の貴公子”こと八王子Pさんによるプロデュースですが、どうでしたか？

ぴかりん：二回目なので前よりもシンクロ率が上がっていて、いい感じだなって思いました。

－ 新曲のジャケットですが、1stシングルとイメージがガラリと変わりましたね。

ぴかりん：そうですね、でも魔界っていうのは変わっていません。ジャケット写真も良く見てもらうと、骸骨の手を持っていたり、目つきでイカれてる感じをアピールしていたりと、アブノーマル系のちょっと狂気に満ちた少女の雰囲気を出しています。

－ でもメイク自体はナチュラルですよね。

ぴかりん：最初は、闇の大人たちが魔界会議（※レーベルや事務所の会議）で髪の毛ボサボサで化粧も凄い濃くしたいと言っていたんですよね。でもそれは歌の世界観と合わないと思って、私がナチュラルにしたいって伝えたんですよ。それで、2曲目はアーティスト“椎名ぴかりん”を全面に押し出していくために、ちょっとナチュラルなメイクになりましたね。

－ そうなんですね。ナチュラルメイクはどうでしたか？

ぴかりん：今回のアートワークの方々と、ひかりの変態感がうまく合わさって、私の良い所をとことん引き出してくれました。新しいひかりの一面を生み出してくれて、緊張したけれども信じてよかったなって思います。

－ でもなぜナチュラルに？

ぴかりん：それはまぁ時代かな！最近ナチュラルメイクが流行ってますし、万人受けしたかったので。魔界的に言うと、ひかりは人間界に降臨して長いこと住んでいて、「人間はナチュラルが好きだ」ということに気づいたってところですかね。

－ どんな人に聴いてほしいですか？

ぴかりん：生きとし生けるものみなですね……あっ、やっぱ今のだめです！亡くなった人たちにも聴いてほしいので！えっと、ヤンデレ好きは男女問わず聴いて欲しいですね。「萌えキュンポップ系」という新しいジャンルでもあるので、時代を先取りしたい人にも聴いて欲しいです。

－ 今後はどんな活動をしていきますか？

ぴかりん：たくさんライブをやっていきます！今、ライブグッズも作っているので楽しみにしていて下さい。

－ ライブパフォーマンスについてはどうですか？

ぴかりん：好きですね。その時間だけは全部ひかりのターンっていうのが楽しいです。みんなからの愛がストレートに伝わってくるのを感じています。

恋愛観を語る 「足の裏を舐められるぐらい好きって言われたい」

－ 今回の歌詞のテーマが“ヤンデレ”ということですが、ぴかりんさん自身はどうですか？

ぴかりん：うーん、どうだろう。でもヤンデレの気持ちはよく分かります。ひかりがそれを世間にだしていくことで、ヤンデレの輪が広がってくれるといいなと思います。彼女をむしゃむしゃ食べたいとかみんなあると思うので。愛情ゆえの狂気チックな感じですね。

－ そういう経験があるんですか？

ぴかりん：そこらへんはちょっと魔界秘密で（笑）。でもつねり会をやりたいんですよ。握手会みたいに人を集めて、その人がつねってほしいところを思いっきりつねるんです、あざが残るぐらいに。そのあざを見て、「これひかりちゃんにやってもらったんだな」って思うじゃないですか。でもつねり会は、ひかりが人気者になれたらできるので、みんなファンになってくれないと困るんです。

－ ぴかりんさんは、つねられる側にならないんですか？

ぴかりん：たまにやられてもいいよって感じですね。

－ では、MかSで言ったら？

ぴかりん：「Mだと思ったら、Sかと思いきや…」みたいな。それも魔界秘密で（笑）。

－ 魔界でも人間のような恋があるんですか？

ぴかりん： 魔界の人は、魔界人じゃないとダメって子は多いですよ。でもひかりは、人間界の女子でもあるので、人間もいけちゃうんです。

－ いいですね。人間界の中で、好きな男性のタイプは？

ぴかりん：ひかりのことをすっごく好きになってくれる人なら誰でもいいかな！「ひかりの足の裏を舐められるぐらい好き」って言われたいです。あ、髪の毛はあってほしいかも。それと熱い人もいいですね。ひかりだけに熱い人ですよ、世間に対しては冷めてる感じで。

－ もしその人が世間に熱くなってしまったら？

ぴかりん：魔界刺しです。ヤンデレ発揮しちゃいますよ。

－ では、そんな素敵な男性が現れたらどうしますか？

ぴかりん：そうですね。はじめはこの魔界設定を受け入れてくれるかどうかわからないので、すべて隠しますね。とにかくノーマルぶります。それを受け入れてくれる大きい器をもっているかどうかが怖いので。やっぱり心まで踏み入れさせてくれる人がいいですね。

－ なるほど。では憧れの男性はいますか？

ぴかりん：ふなっしー様です！ふな様もちょっと病んでる感じあると思うので。あんなに狂気的な感じなのに、人を笑顔にして幸せな気持ちにさせてしまうので憧れます。もし告白されたら速攻付き合いますね。ふな様との子どもが産めるなら幸せです。うれしいなっしー。

－ でも魔界人っていう設定は大変じゃないですか？

ぴかりん：ぜんぜん！ひかりは、生まれてから今まで、ヤンキーをしていた時代だって、後悔したことは一度もないんです。やってきたことすべてを運命だと思って受け入れているので、なんでも前向きに捉えています。もし、マイナスにとらえちゃったら、私の守護霊さんたちが消えていってしまうかもしれないんです。だから、プラスなオーラをたくさん出しています。

－ 素敵ですね。ぴかりんさんはどんな夢を持っていますか？

ぴかりん：みんなと仲良くなりたいです。ギャル系、原宿系、ヲタク、サラリーマン、アイドル、選挙の人、地球外生命体、みんなが心をひとつにできるものを作りたいと思っています。ひかりを通して、みんなが友だちになれるようなものを。ぴかりんワールドを作りたいです！

－ 素晴らしい夢をお持ちですね！

ぴかりん：あとは、ポップティーンのファンも増やしていきたいです。ポップティーン＝金髪ギャルみたいなイメージを持たれがちだと思うんですけど、黒髪のアイドルっぽい子だっていっぱいいるし、ひかりがその入口になれたらいいですね。アイドルというか、アーティストというか、モデルというか、その狭間を生きているので、ひかりなら出来ると思っています！

－ 最後に、新曲を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

ぴかりん：「とろあまちゅ」はサビとか恋愛ソングっぽい感じになっているので、それを聴いて恋とか頑張ってみたらどうでしょうか。恐怖と狂気に満ちたヤンデレ少女風の椎名ぴかりんを、どうぞ存分にお楽しみ下さい。ぴかじるぶっしゃー！

－ちなみに魔界ってどうやったら行けるんですか？

ぴかりん：魔界は行こうと思えばだれでも行けるんですけど……ちょっと心を病まないと行けません！

－ ありがとうございました。

帰り際、エレベーターの扉が閉まった瞬間に「任務完了！」という声が漏れてきた。最後までぴかりんワールド全開で、今回のインタビューに応じてくれたぴかりん。魔界人とアピールしつつも、“椎名ぴかりん”という存在をしっかり自己認識している様子をうかがわせた。新曲「とろあまちゅ」の完成を迎え、これからも狂気に満ちた魔界オーラをどんどん放ち、笑顔あふれる世の中をつくっていってほしい。（モデルプレス）

■椎名ぴかりん2ndシングル「とろあまちゅ」
2013年10月16日発売
【CD+DVD】【CD】
＜CD＞
1.とろあまちゅ（アニメ映画「どーにゃつ」主題歌）
2.あでぃくとぅれんにゅー☆
3.とろあまちゅ～ARM remix～
＜DVD＞
とろあまちゅ MUSIC VIDEO

■椎名ひかり（しいなひかり）プロフィール
生年月日：1994年11月18日
身長：154cm
出身地：千葉県
血液型：A型
趣味：アニメ、ゲーム
特技：ホットココアの早飲み

中学生の頃から「Popteen」をはじめとするギャル雑誌の読者モデルとして活躍し、渋谷女子中高生からの認知度は100％（アイ・エヌ・ジー調べ）。アニメやコスプレが大好きな“ヲタ系ギャルモデル”という個性的なキャラクターで同世代の支持を獲得している。