なにわ男子・西畑大吾、福本莉子の芝居に感情あふれる「抑えて」監督からまさかの指示【「時給三〇〇円の死神」インタビュー後編】
10月2日公開の映画『時給三〇〇円の死神』に出演するなにわ男子の西畑大吾(にしはた・だいご/29)と俳優の福本莉子(ふくもと・りこ/25)にモデルプレスがインタビュー。後編では、役作りの裏側や撮影秘話、「もし死神のアルバイトに誘われたら?」という質問などに回答した。
西畑大吾&福本莉子W主演「時給三〇〇円の死神」
作家・藤まる氏による累計発行部数36万部突破の同名小説を実写映画化。『劇場版 美しい彼~eternal~』、『ストロベリームーン 余命半年の恋』の酒井麻衣監督と、『366日』製作陣が、切なくも美しいヒューマンストーリーを描く。物語の舞台は、未練を残して死んだ者に与えられる人生の“ロスタイム”。父が起こした事件をきっかけに希望を失った大学生・佐倉真司(西畑)が、天真爛漫な同級生・花森雪希(福本)に誘われ、“死神のアルバイト”を始める。2人は“死神バディ”として、死者たちの心残りに寄り添い、あの世へと導いていく。
西畑、福本のほか、渋谷凪咲、齋藤潤、泉谷星奈、佐津川愛美、山口馬木也、小澤征悦ら、実力派キャストが本作の世界を彩る。
西畑大吾、溢れる感情に監督から「本当にごめんなさい、抑えてください」重いシーンの裏側
― 後半の印象的なシーンや、重くなるようなシーンの撮影では、お2人で話し合ったりされたのでしょうか?福本:監督と1対1で話すことはありましたが、西畑さんと2人で重いシーンについて相談することはなかったと思います。
西畑:その場で生まれたものを大事にしていました。そういうシーンでは、僕はずっと監督から「抑えて、抑えて」と言われていました(苦笑)。花森さんが自分の中にある想いをぶつける、すごく大事で素晴らしいシーンがあるんです。福本さんにカメラが向いていて、僕は肩越しに映っている状態だったんですが、僕の中でも感情が溢れてきて泣いてしまいそうになったんです。その後、僕のほうにカメラが向くカットがあったので、監督から「本当にごめんなさい、抑えてください」って(笑)。
福本:そうそう(笑)。でも、そのシーンの撮影時は、現場スタッフを最少人数にしてくださったんです。カメラマンさん、録音部さん、メイクさんくらいで、しっかり集中できる環境を監督が作ってくださったのが嬉しかったですし、お芝居をするうえではすごく贅沢な空間でした。
あとは、セットの作り込みもすごかったです。「ここで花森さんが暮らしていたんだな」と感じられるくらい作り込まれていて刺激になりましたし、感情が高ぶるシーンで必要な技術的なことや、「飲み物をたくさん飲む」といったアドバイスもいただいたので、できることは全部やろうと。それから、私は花森さんの感情を細かくメモに書き留めていたので、シーンに入る前にそれを全部見返して臨んでいました。
― 感情の揺れ動きが非常に大きいと思いますが、その部分での難しさや、意識した部分はありましたか?
西畑:確かに、ここまで感情が揺さぶられることって、生きていてそんなに多くないですよね。しかもこの作品は、どちらかというと“負の感情”に揺さぶられることの方が多いんです。実生活ではあまり経験しないからこそ、それを突きつけられたときの感覚は大事にしました。
ある一言で、見えている景色がガラッと変わってしまう。だからこそ、当たり前にある日常が尊く見えるというか。そういった感情のスイッチが切り替わる部分は、台本やいただいた裏設定を読み込んで、監督と相談しながら作っていきました。
― 西畑さんも福本さんのように、改めて感情をメモに書いたりは…?
西畑:…次から書こうと思います(笑)。
福本:書かなくてもいいんですよ(笑)。
西畑:いや、でもやっぱり書くのって大事だなと思います。忘れちゃうから。勉強になります!
福本:いえいえ(笑)。
「作品中ずっと辛かった」福本莉子が抱え続けた“花森雪希のトラウマ”
― 花森雪希は明るく振る舞う一方で、重いトラウマを抱えているキャラクターですが、その複雑な役柄にはどう向き合いましたか?福本:花森さんは明るくて天真爛漫で無邪気で、サバサバしていてちょっと小悪魔っぽい要素もあるんです。探偵ごっこをしているシーンなどは本当に心から楽しんでやっているんですが、その裏には抱えているものがあるんですよね。「ただ明るいだけじゃない」というのは、作品に入る前から考えていました。
負の感情のきっかけを、監督が事前に見せてくださって。それを見ることができたのは、自分の中ですごく大きかったです。花森さんの抱えているものを自分の中に落とし込むことができたので、作品中は正直ずっと辛かったです。
西畑:ほんまにそうやと思う(笑)。
福本:終わったときは「やった~!解放される~!」ってなりました(笑)。それくらい抱えているものが重かったので。ずっと心の奥に抱えた状態で演じていました。
小澤征悦の“圧”に西畑大吾「ちょっと怖かった(笑)」現場に現れた“天才赤ちゃん”の秘話も
― お2人以外にも魅力的なキャストが共演されていますが、刺激を受けたことや印象に残っていることはありますか?西畑:僕は小澤さんです。小澤さんの役が持っている孤独感とか、人間に対しての憎しみみたいなものが爆発するシーンがあるんですけど、その後に哀愁を漂わせる儚い感じというか、その表現の仕方がすごく素敵だなと感じました。現場ではすごく笑わせてくださるし、先輩として心からリスペクトしています。感情の出し方、押し引きの素晴らしさを改めて見させていただきました。ただ、役柄の圧がすごすぎて、ちょっと怖かったです(笑)。
福本:私は佐津川さん演じる広岡さんのシーンが印象に残っています。想いを吐き出すシーンがあるんですが、本番になったら深く集中されていて引き込まれましたし、すごく刺激を受けました。あと、一緒にお芝居をした赤ちゃんが本当に可愛かったです! 監督のご友人の赤ちゃんなんですが、本当にいいタイミングで「えへ!」って笑ってくれたんです。
西畑:天才赤ちゃんでした!
福本:本当に天才でした!あのタイミングであんな風に笑ってくれたら、そりゃあ広岡さんも泣いちゃうよ、って思いました。
西畑大吾は「東京の一等地」福本莉子は「一生健康」!?もし“死神のアルバイト”に誘われたら
― もし現実に“死神のアルバイト”に誘われたら、お2人は引き受けますか?最後までやり遂げると願いが1つ叶うという設定ですが、どんな願いを叶えたいですか?福本:私は引き受けるかもしれないです。だって、そんな経験絶対にないじゃないですか。興味本位というか、いい人生経験になるかなと思って、受けちゃうかも。
西畑:確かに。人生経験にはなるよね。でも、その期間の出来事は全部忘れちゃうんだよね。
福本:そこがネックですよね。記憶がなくなっちゃうのがなぁ…。
西畑:…引き受けずに、願い事だけ1つ叶えてもらうっていうのはなしですか?(笑)
福本:それはちょっと…(笑)。
西畑:それはズルいか(笑)。佐倉くんも最初は藁にもすがる思いでこのバイトを始めるんですけど、時間が経つにつれて、その素晴らしさや尊さ、儚さなど、いろんなものを感じていくんです。だから、せっかくそういう経験をしたのに全部忘れちゃうっていうのは、ちょっと辛いですよね。
福本:願いを叶えてもらったこと自体も忘れちゃうんですよ。「これが当たり前」みたいな感じで、しれっと日常が始まるんですよね。
西畑:そっか。でも、未来にかけて僕はやりたいかな。願い事は…「東京の一等地の土地をもらう」。
福本:えっ(笑)。
西畑:アルバイトをしていた半年間の記憶がなくなったとしても、土地だけは残ってるわけじゃないですか。「え、これ俺のなん?ラッキー!」みたいな(笑)。そこはポジティブにいきたいと思います。
福本:それ強いな〜(笑)。私の願い事は「一生健康」です。やっぱり健康が一番だと思います!資産があっても、健康じゃなきゃ意味がないので(笑)。
西畑:確かに。土地をもらっても、相続するときにお金がかかりそうやしな(笑)。
西畑大吾&福本莉子が伝えたい“日常の尊さ”「そっと背中を押してくれる作品」
― 最後に、この作品を通して、ご自身が改めて大切にしたいと思ったことを教えてください。福本:それぞれ生きていく中で、悩みやトラウマなど、皆さんいろいろと抱えているものがあると思います。でも、その中にもきっと小さな幸せはあって、希望はどこかにあるはずです。この作品を通してもそれをすごく感じましたし、「今を生きること」の大切さも改めて感じました。「今」って一瞬で過ぎ去ってしまうし、あったことをすぐに忘れてしまうこともあるからこそ、今を生きるのはすごく難しいことだなって。でも、そんな中から希望を見つけて生きていけたら、毎日がより良くなるんじゃないかなと思います。
西畑:悩みや不安の大半って、やっぱり対人関係から来るものだと思っていて。この作品に登場する死者たちの「ロスタイム」も、すべて対人関係に未練があって生まれているものなんです。でも生きている限り、対人関係の問題はなくならないし、人は1人じゃ生きていけない。誰かを許したり、見送ったりするときって、相手のことを好きになったり、時には自分の気持ちに折り合いをつけないといけないこともありますよね。
そういった時間や、人に対する気持ちみたいなものは、すごく大事なんだろうなと感じました。生きている限り人と接しないといけないし、悩みも対人関係がほとんどやけど、「その人だけじゃないんだよ。他にももっと素敵な人がいるんだよ。そんなことで悩まないで」って、そっと背中を押してくれるような作品になっていると思います。劇場を出た後に、何気ない日常や当たり前の対人関係が、少しでも尊く感じていただけるような作品になっていたら嬉しいです。
― ありがとうございました。
インタビューこぼれ話
取材部屋に明るいヘアカラーで登場した西畑さん。記者が「明るくなりましたね!」と声をかけると、「そうなんですよ!性格は暗いままなんですけどね(笑)」とすかさずユーモアたっぷりに返し、現場は一気に和やかな空気に包まれた。さらに、「モデルプレスさんはいつも記事が出るのが本当に早くて。ありがとうございます」と、日頃のニュース配信に対してこちらを気遣う温かい言葉まで掛けてくれた。一方の福本さんとは、同じ関西出身であり、これまでもなにわ男子メンバーとの共演が多いことから、会話のテンポ感はまるで幼なじみのよう。写真撮影からインタビュー中まで、終始肩の力が抜けた自然体な雰囲気で掛け合いを繰り広げており、“死神バディ”としての確かな信頼関係と、2人の気さくな人柄がたっぷりと伝わってくる取材となった。
(modelpress編集部)
西畑大吾(にしはた・だいご)プロフィール
1997年1月9日生まれ、大阪府出身。2011年4月より関西ジュニアとして活動開始。2018年10月に結成されたなにわ男子のメンバーに選ばれ、2021年11月12日にCDデビュー。近年の主な出演作は、ドラマ『御曹司に恋はムズすぎる』(カンテレ・フジテレビ系、2025)、『マトリと狂犬』(MBS・TBS系、2026)、映画『忌怪島/きかいじま』(2023)、『劇場版ドクターX FINAL』(2024)など。現在アリーナツアー「なにわ男子 LIVE TOUR 2026 『ND⁵』」を開催中。福本莉子(ふくもと・りこ)プロフィール
2000年11月25日生まれ、大阪府出身。2017年5月公開の映画『のみとり侍』でスクリーンデビュー。近年の主な出演作は、ドラマ『ストロボ・エッジ』Season1/2(WOWOW、2025~2026)、映画『劇場版 トリリオンゲーム』(2025)、『お嬢と番犬くん』(2025)、『#真相をお話しします』(2025)、『隣のステラ』(2025)など。冠レギュラーラジオ番組『福本莉子 まったり幕間らじお』(ニッポン放送、毎週土曜17時~)でパーソナリティを務める。スタッフクレジット
<西畑大吾>ヘアメイク:suzawa(JOUER)
スタイリスト:小林美月
<福本莉子>
ヘアメイク:伏屋陽子
スタイリスト:Lim Lean Lee
もっと詳しくみる
-
【インタビュー前編】なにわ西畑、福本莉子をメンバーから事前リサーチしていた
-
なにわ西畑、菅田将暉と2人で焼肉「ごちそうさん」で兄弟役
-
なにわ西畑、ネットでの指摘に衝撃
-
キンプリ永瀬の入院中、なにわ西畑らがお見舞いに
-
なにわ西畑、キンプリ永瀬の酔った時の癖明かす
あわせて読みたい
-
なにわ男子・西畑大吾、福本莉子をメンバーから事前リサーチしていた 初共演で実感「めっちゃいい子」【「時給三〇〇円の死神」インタビュー前編】
モデルプレス
-
なにわ男子・西畑大吾、ファンクラブ更新忘れたファンの“心残り”に神対応「あなたはあなたなので」【時給三〇〇円の死神】
モデルプレス
-
なにわ男子・西畑大吾、今年やり残したことは「7人で忘年会」大橋和也に「リーダー、スケジュールよろしく!」【時給三〇〇円の死神】
モデルプレス
-
なにわ男子・西畑大吾、3年ぶり「anan」ソロ表紙 水濡れ・帝王カット…シネマティックな世界観を表現
モデルプレス
-
なにわ男子・西畑大吾「可愛いのは元から」佐津川愛美の「初心LOVE」への心残りに即反応【時給三〇〇円の死神】
モデルプレス
-
子役・泉谷星奈、なにわ男子・西畑大吾の優しさに感謝「アイドルだからお腹痛くなる時なさそう」福本莉子との再会エピソードも【時給三〇〇円の死神】
モデルプレス
おすすめ特集
-
9月のカバーモデルはKAWAII LAB.
特集
-
各種エンタメ・ライフスタイルにまつわるランキング&読者アンケート結果を発表
特集
-
業界初! 全プラットフォーム横断の大規模読者参加型アワード
特集
-
モデルプレス独自取材!著名人が語る「夢を叶える秘訣」
特集
-
モデルプレス読者モデル 新メンバー加入!
特集
-
SNS影響力トレンド俳優・女優を特集「モデルプレスカウントダウン」
特集
-
"史上最大級のファッションフェスタ"TGC情報をたっぷり紹介
特集
-
moxymill新メンバーオーディション「to the nex7」【PR】
特集
-
ディズニー作品はもちろん! 国内外の人気作がすべて見放題!【PR】
特集
-
FODでは放送中の最新作はもちろん、オリジナルの独占作品も見放題配信中!【PR】
特集
-
ニュース・恋リア・アニメ・スポーツなど多彩な番組を24時間楽しめる!【PR】
特集
-
TELASAではドラマ・バラエティなど幅広いジャンルの動画が全て見放題!【PR】
特集
おすすめ記事
SPECIAL NEWS
記事ランキング
RANKING
-
01
石原さとみ「相手役だと思っている」河合優実を共演前から徹底リサーチ 野木亜紀子氏が紡ぐ世界に「すごくワクワクします」【「ポリティカルパン」インタビュー】
モデルプレス
-
02
Netflix「ダウンタイム」景井ひな、かなぶん役は別役オーディションから急遽決定 “毎回5時間前入り”リアルな豊胸メイク裏話も【インタビュー】
モデルプレス
-
03
「GTO」生徒役・梶原叶渚、反町隆史に救われたコンプレックス 演技を褒めなかった母が「すごい良かった」と驚いたシーン<インタビュー>
モデルプレス
-
04
“次世代アイドル”Toi Toi Toi・山田せいあ、30代でアイドルを続ける覚悟「私にしか成し遂げられないアイドル像がある」【モデルプレスインタビュー】
モデルプレス
-
05
Travis Japan松田元太「いつ死んでもいい」嵐の曲にもある言葉が人生の信念に【「はだかんぼうたち」インタビュー後編】
モデルプレス