坂本太郎と同じように寝そべってくれた目黒蓮(C)モデルプレス

Snow Man目黒蓮、自身の“二面性”分析「確実に違う顔になっている」瞬間とは 守り続けたい存在も明かす【「SAKAMOTO DAYS」インタビュー後編】

2026.04.08 07:00

映画『SAKAMOTO DAYS』(4月29日公開)で主演を務めるSnow Man目黒蓮(めぐろ・れん/29)。“伝説の殺し屋”と“平凡な店主”という2つの顔を持つ主人公・坂本太郎のように、彼自身の中にも“二面性”は存在するのか。自身が大切にしていることから、その素顔に迫る。【インタビュー後編】

  

目黒蓮主演「SAKAMOTO DAYS」

「SAKAMOTO DAYS」(C)鈴木祐斗/集英社 (C)2026 映画「SAKAMOTO DAYS」製作委員会
2020年11月より集英社「週刊少年ジャンプ」にて連載を開始し、現在までに単行本は26巻刊行、全世界累計発行部数は1500万部(デジタル版を含む)を突破する同名コミック。目黒演じる、全ての悪党が恐れる凄腕の殺し屋だった主人公・坂本太郎は、ある日コンビニで働く女性に一目惚れをしてあっさり殺し屋を引退。結婚、娘の誕生を経て、ふくよかな体型になった彼は「坂本商店」を営んでいたが、突如懸賞金が懸けられたことで、次々と悪党が迫り来る。愛する家族との平和な日常を守るため、次々と襲い来る客と戦う【日常×非日常】のソリッドアクションストーリーである。メガホンをとるのは、コメディの鬼才・福田雄一監督だ。

目黒蓮、戦闘シーンで自らアイデア提案

高橋文哉、目黒蓮、小手伸也(C)鈴木祐斗/集英社 (C)2026 映画「SAKAMOTO DAYS」製作委員会
― 福田雄一監督とは今作で初タッグとなりますが、“福田組”に飛び込む当初の心境はいかがでしたか?

目黒:ウキウキでした。自分がチャレンジしたいと思っていたアクションやコメディといったジャンルに飛び込めるというウキウキ、ワクワク感でいっぱいでした。

福田監督といえば、コメディのイメージが強いと思うのですが、僕は監督の美的センスが素敵だなと感じていて。各キャラクターを一人ひとり作り上げていく過程で見えてくるセンスがすごいなと思ったんです。撮影に入る前、アクション練習や衣装合わせ、特殊メイクの確認などで監督とご一緒する時間があったので、その時に直接お伝えしたら、監督は「そんなこと、まだ誰にも言われたことがない(笑)」とおっしゃっていました。そんな監督とご一緒できることがとにかく嬉しかったので、不安よりもワクワクした気持ちが大きかったです。

― 作品をより面白くするために、福田監督やキャストのみなさんと相談することはありましたか?

目黒:はい。福田監督から「このシーンはこういうイメージで」といったお話をいただくのですが、ただ言われたことだけをなぞるのではなく、そこにプラスアルファで、自分なりに足してみたりしました。

― 目黒さん自らアイデアを出したシーンで、具体的に覚えているものがあれば教えてください。

目黒:鹿島(塩野瑛久)との戦闘シーンです。戦い真っ最中に、葵さん(上戸彩)から電話がかかってきて、バチバチに戦っている中で坂本がその電話に出るんです。そこからのやり取りは、相談しながら作っていきました。他にもいろいろなシーンで話し合いを重ねました。

目黒蓮が語る坂本太郎の魅力

目黒蓮(C)モデルプレス/ヘアメイク:宮川朋子(est un)、スタイリスト:金順華
― 坂本は肉体的な強さに加え、家族のために生きる姿も魅力的ですが、目黒さんから見て父親、夫としての坂本の素敵だと思うところを教えてください。

目黒:元々、坂本は殺し屋として“キル”する世界に身を置いていましたが、葵と出会ったことで、人を殺さない“ノーキル”を貫くようになります。それほど葵との出会いは衝撃的で、坂本にとって大きな出来事だったんだと思います。それ以来、坂本は「すべては家族が第一」という信念を持って生きていきます。その姿はキャラクターとしてすごく魅力的ですし、一人の男性としても素敵だなと感じました。

― 葵さんには少し尻に敷かれているような関係性も微笑ましいですが、お二人の夫婦像はどう感じていますか?

目黒:坂本は、外では圧倒的な強さを誇っているからこそ、そのギャップがすごく素敵です。家族とのコメディチックな掛け合いと戦う時のかっこいい姿、というギャップがキャラクターとしても作品としても大きな魅力だと思っているので、今お話しいただいたような夫婦の関係性は魅力の一つだと捉えています。

― 家族とのシーンで印象に残っていることや楽しかった撮影を教えてください。

目黒:たくさんあるのですが、家族で食卓を囲むシーンでは、見たこともないような“漫画盛り”のご飯が出てきました。片手で持つのも重いくらいの量で(笑)。坂本にとってはそれが日常の光景なのですが、撮影しながらふと「これ、すごいな」と思わず笑ってしまうような面白さがありました。

あと、葵さんとの掛け合いは面白いシーンが多いです。坂本を含めた数人が葵さんに叱られる場面があるのですが、上戸さんのお芝居がすごく振り切っていらっしゃいますし、僕たちが怒られている時の空気感が、本当に面白いので楽しみにしていてほしいです。

― ちなみに、目黒さんご自身は怒られた時、素直に「ごめんなさい」が言えるタイプですか?

目黒:実際にその状況になってみないと想像できないですが、言えるタイプだと思います(笑)。

Snow Manメンバーとの絆を感じる瞬間

― 本作の実写化について、Snow Manのみなさんの反応はいかがでしたか?

目黒:全員とにかくびっくりしていました。まず『SAKAMOTO DAYS』が実写化されるということ自体への驚きもありましたし、僕が坂本を演じるということにも相当な衝撃を受けていたみたいです。でも「すごいな!」と自分のことのように喜んでくれました。

― 特に印象に残っている言葉やリアクションはありますか?

目黒:(向井)康二のリアクションです。康二はもともとリアクションがすごく大きいのですが、今回も「えっ、すごいな!」と驚きながら喜んでくれる様子が印象に残っています。

― 目黒さんご自身がSnow Manのみなさんに家族のような温かさや絆を感じる瞬間は?

目黒:例えば、佐久間(大介)くんは「俺がお前を笑わせるよ」というような感じで、いつも僕のことをいっぱい笑わせてくれます。それに対して僕も「いや、俺もそっち(佐久間)を笑わせるよ」と(笑)。佐久間くんは、たとえ深夜だろうがどんな時間だろうと、本当にテンションが変わらなくて、いつもたくさん笑わせてもらって、元気をもらっています。

― お互いに笑わせ合ってパワーをチャージして、また次の仕事に向かわれるのですね。

目黒:はい。あ、でも佐久間くんには絶対勝てないです(笑)。元気をもらえるという意味では本当にその通りで、いつも楽しく過ごせています。

“相棒”高橋文哉からの刺激「シンが文哉くんで良かった」

(C)鈴木祐斗/集英社 (C)2026 映画「SAKAMOTO DAYS」製作委員会
― シン役の高橋文哉さんとご一緒するシーンが多かったと思いますが、仲を深めるために取り組んでいたことがあれば教えてください。

目黒:文哉くんとは特に、坂本とシンというキャラクターの関係性を大切にしたいと考えていました。この2人の信頼関係は『SAKAMOTO DAYS』において大事な核となる部分なので、良い関係を築いていけたらと思い、会話を重ねるようにしていました。実際に文哉くんとお芝居をしていて、僕はものすごくやりやすくて、心地良く演じさせていただいたという印象です。それは文哉くんの相手に合わせる力や、現場の隅々まで見て状況を把握する力があったからこそ。文哉くんはすごく真面目でしっかりされている方なので、文哉くんとだったから築けた坂本とシンの関係性は確実にあったと思います。撮影中も、今振り返ってみても、シンが文哉くんで良かったと感じています。

― 俳優として刺激を受ける部分も?

目黒:そうですね。今回、一緒に作品を作ることができてすごく嬉しかったです。

― 共演を通して感じた、高橋さんの魅力的なお芝居について教えてください。

目黒:全てが魅力的でした。アクションもそうですし、坂本とシンが戦うシーンも、文哉くんとだったからこそお互いの呼吸やテンポがぴったり合ってできたんだろうなと感じています。あとは、僕が現場にいない時の文哉くんのアクションシーンも映像で見せていただいたのですが、本当に素晴らしかったです。

目黒蓮が大切にしている時間・普段と異なる“顔”とは?

目黒蓮(C)モデルプレス
― “最強の殺し屋”という地位を捨てて、家族との平和な日常を選んだ坂本。目黒さんご自身も、坂本のように自身にとって大切なもののために、これまでの習慣を変えたり、守り続けていたりすることはありますか?

目黒:愛犬との時間です。僕は積極的に外に出るタイプではないので、仕事がない時はできるだけ早く帰って、少しでも長く撫でてあげたいなと思うんです。だから、少しでも早く帰宅したい、家で過ごす時間を大切にしたいと思うのは、ワンちゃんの存在が理由の一つかもしれません。劇的な変化ではないかもしれませんが、自分の人生の中で坂本の信条に近いものは何かと聞かれたら、その時間なのかなと思います。

― 坂本には“伝説の殺し屋”と“平凡な店主”という二面性がありますが、目黒さんご自身の中に“2つの顔”を感じる瞬間はありますか?

目黒:人間って、家族や友達、職場の人など、接する人によって無意識に少しずつ違う自分を出している気がするので、二面性というと難しいです。ただ、ワンちゃんと遊んでいる時の自分は結構違うかもしれません。そこに関しては、あまり詳しくお話ししたくないです(笑)。見られても全然大丈夫ですが、自分の中では確実に違う顔になっているなと思います。

「SAKAMOTO DAYS」お気に入りバトルシーン

目黒蓮(C)鈴木祐斗/集英社 (C)2026 映画「SAKAMOTO DAYS」製作委員会
― 『SAKAMOTO DAYS』のベストバウト投票にて、目黒さんは「坂本vsボイル」の戦いを挙げられていました。他にも候補があって迷っていたとのことですが、どの対決と迷われたのでしょうか?

目黒:たくさんあります。今連載されている原作漫画の最新エピソードの中にも魅力的な戦いがいっぱいありますし、逆に初期の頃まで戻って、坂本商店の中でのシンとのやり取りもいいなと思ったり…。本当に迷います。

― その中でボイルとのバトルを選んだ理由は?

目黒:観覧車に突っ込んでいくシーンがすごく好きなんです。あとは、ボイルの渋いキャラクター性。ボイル側からすれば、結果として負けはしたけれど、戦い終えた2人はどこか清々しくて気持ちよさそうに見えて。そういった清々しさを感じるような戦い方が、個人的にすごく好きでした。

― 原作では数々の魅力的な対決が描かれていますが、個人的に「もっとこの戦いを見てみたい」と思うキャラクターを教えてください。

目黒:「ORDER」のメンバーは、いろいろなパターンで見てみたいです。あと、坂本とスラーの戦いはもっと見てみたいなと思います。

― 目黒さんが本気モードに切り替わるスイッチやタイミングはありますか?

目黒:自分では全く意識していないのですが、周りから言われてたしかにと思ったのは、めちゃくちゃ腕まくりをしてしまうことです。これくらい(手首あたり)なら普通だと思うのですが、気づくとここまで(肩に近いところまで)上がっている時があって(笑)。周りから言われて、たしかに上げてるなと自覚しました。

― 今後、袖が上がっているのを見かけたら、“本気モードだ”と思って間違いなさそうですね。

目黒:たしかに(笑)。自分でも、その方が動きやすいのか、無意識に「よし、勝負だ」という気持ちになっているのかは分からないのですが、もうこれ以上は上がらない、というところまで上げてしまうことはあるかもしれないです。

アクション挑戦を経て得た自信

目黒蓮(C)鈴木祐斗/集英社 (C)2026 映画「SAKAMOTO DAYS」製作委員会
― 本作への出演は「新しい自分」や「これまでにない自信」に出会えたきっかけになったとお話されていましたが、どのような手応えを感じられましたか?

目黒:アクションに関しては、これだけのものを体につけて動けたという経験が大きな自信になりました。「これだけの負荷があっても動けたのなら、今の自分の生身だったらもっとできるかも」と思えました。

コメディに関しては、正直に言うと、人を笑わせるということに対して「よし、これは笑ってもらえるだろう」という確信めいた感覚は、僕の中に全くないんです。ただ、その瞬間は、真剣に一生懸命やるしかない。その結果として、観に来てくださった方が笑ってくれたら嬉しいな、という想いで取り組んでいました。だから、コメディとしての自信がどれくらいつくのかは、みなさんに作品を観ていただいた後に分かることなのかなと思っています。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

目黒蓮(めぐろ・れん)プロフィール

1997年2月16日生まれ、東京都出身。2020年1月にSnow ManとしてCDデビュー。俳優としては、2022年にドラマ「silent」(フジテレビ系)で難聴を患う難役を演じ脚光を浴び、同年公開の映画「月の満ち欠け」では日本アカデミー賞の優秀助演男優賞、新人俳優賞を受賞した。待機作に、FXのドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」シーズン2(Disney+)がある。
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