【宇佐卓真インタビュー】「初めて持った夢」自信持てず俳優と名乗れなかった時期 オーディション連続不合格・1ヶ月撮影なし…将来に不安感じても心折れなかった理由とは
テレビ東京系ドラマ「聖ラブサバイバーズ」(毎週水曜深夜24時30分~)、そして3月5日にスタートしたMBSドラマフィル「女の子が抱いちゃダメですか?」(毎週木曜深夜1時29分~)に出演する宇佐卓真(うさ・たくま/25)。インタビューでは小学生からの夢であった俳優という職業への想い、将来への不安を抱えた過去から俳優人生を変えた作品に出会うまで、そして次なる目標について語ってもらった。
宇佐卓真「聖ラブサバイバーズ」「女の子が抱いちゃダメですか?」2作連続ラブコメ出演
宇佐は2作連続でラブコメに出演。大好きな推しと結婚したのにセックスゼロの新婚生活に悩む主人公(石井杏奈)と夫(上田竜也)の愛と性の冒険譚「聖ラブサバイバーズ」では、既婚者である松岡冬実(佐津川愛美)と恋に落ちる風早翔太を演じる。「女の子が抱いちゃダメですか?」は“エリート商社マンだけど抱かれたい彼”ד清楚系美女だけど抱きたい彼女”がジェンダーロールに立ち向かう、パワフルでキュートな作品。宇佐は篠宮孝之(高尾颯斗)の会社の後輩で、梶谷美月(志田こはく)のことが気になってしまう佐伯友貴哉役に挑戦している。
宇佐卓真、ベッドシーンで大切にしたこと
― 「聖ラブサバイバーズ」は宇佐さんにとって大人のラブコメという新境地ですが、難しかったことや苦労したことはありますか?宇佐:作品自体はすごく大人の雰囲気がある作品なのですが、僕が演じた風早くんは20歳前半の新人俳優で年齢が近いこともあり、意外と気負いせずに演じられて、特別難しいとは感じませんでした。原作も読ませていただいて、風早くんは不倫をしてしまってはいるのですが、すごく真っ直ぐでピュアなのが伝わってきて、心の移り変わりも分かりやすかったです。最終話ではかなり攻めたお芝居をしているので、そこもお楽しみに!
― 新ジャンルに挑戦されたということで、俳優として新たな発見はありましたか?
宇佐:風早くんは2.5次元俳優で、僕自身も2.5次元の舞台に出たことがあるので職業的には近かったですが、自分とは違う世界線だなと感じる部分もありました。でもメイクをする時間などの裏側も知っているので、今までの自分の経験が活かされて、よりリアルに演じることができたかなと思います。
― 本作はベッドシーンやキスシーンなど、ラブシーンも多い作品ですが、特別に準備をしたことはありますか?
宇佐:僕自身あまり脱ぐことに抵抗がなかったですし、元々筋肉質なので筋トレなどもほとんどやっていないんです。でも表現として意識したことはあって、ベッドシーンでも些細なところで風早くん自身が相手のことを大切に思っている気持ちが表れるなと思ったので、そういう瞬間もより丁寧に演じました。
ドキドキするシーンが多いので、ドラマを観てくださるファンの方は少し心構えが必要だったかもしれませんが、風早くんはすごく可愛らしいキャラクターですし、みなさんが楽しんで観てくださっているので、ありがたいなと思います。
宇佐卓真、涙を流す演技のこだわり
― 年下の可愛さを表現するために意識したことを教えてください。宇佐:どちらかというと可愛らしい役は得意で、リアリティやナチュラルさを持った状態で無理せずに演じられますし、風早くんも自然体で演じられていて。それは今まで可愛らしいキャラクターを演じる機会をたくさんいただいて、これまでの経験で培ってきたものがあるからかなと思います。
― 積極的にアイディアを出したり、アドリブが採用されたりしたシーンはありますか?
宇佐:原作がある作品だと特に、主人公の心情の変化は濃く書かれていても、お話の全体を盛り上げる脇役のキャラクターはどうしても心情の変化が詳しく書かれていないことも多いです。そういうところを監督の方などと話して作り上げていきつつ、そのキャラクターとして生きているときに、心情の表現に無理がないようにということを考えていました。
― 特に印象に残っているシーンは?
宇佐:最終話で感情が高ぶるシーンがあって、本番は1テイク目でオッケーが出ました。まだ僕も完成したものは見られていませんが、すごく良いシーンになったのではないかなと思います。
― 感情が高ぶるシーンを演じるのは得意ですか?
宇佐:得意ですし、どんな作品でも涙を流す自信は謎にあります(笑)。小学生の頃から俳優というものに夢や憧れの気持ちが強くて、できる範囲のことは全部自分で表現したいなと思うので、なるべく目薬などで泣きたくなくて。いつの間にか涙を流す演技も得意になっていました。
宇佐卓真、原作ある作品演じる心構え
― 「女の子が抱いちゃダメですか?」もラブコメですが、2作連続でラブコメに挑戦したことで成長したと感じることはありますか?宇佐:「女の子が抱いちゃダメですか?」は会社員のお話で、今までもオフィスのシーンや会社員を演じたことはありましたが、意外と大人っぽい世界観の作品は少なかった気がしていて。ここ最近は作品の中で前髪を下ろしていることが多かった気がするのですが、今回は前髪を上げてスーツを着て撮影しているので、そういう部分でも“宇佐卓真”として新しい一面をお見せできるのではないかなと思っています。
― 尊敬している先輩と同じ人を気になってしまうという役を演じられていて、本作でも台本には書かれていない些細な心情を読み取ることも必要になってくるかと思います。台本を読み込む際や実際に演じる際に意識していることはありますか?
宇佐:最近原作がある作品に出演させていただくことが多いのですが、台本をいただく前に何回か原作を読んでおくようにしています。そうすると実際に台本を読んだときに、全体を通しての自分の役割が見えてきて。今回は3番手のキャラクターでストーリーを進めるために重要なシーンが多いので、作品の中でどうなっていたいかを最初に決めています。例えば「主演のお2人のテンション感に合わせて自分のテンションをどのくらいにするか」や「シーン的にどうしたら面白くなるのか」などを考えているんです。
宇佐卓真の俳優人生を変えた作品
― プライベートな時間でも役に入り込むタイプですか?宇佐:僕は基本的に根暗なのですが、明るいキャラクターを演じさせていただく機会が多くて、そういうときはMBTIがIからEになります(笑)。撮影期間中は休憩中も他の共演者の方と作品内のキャラクターと近い立ち位置で話すことが多いんです。だから普段は内向的な部分が外交的になっているのかな。
― 撮影が終了したら元の性格にすぐ戻りますか?
宇佐:少し引きずります。撮影が終わってもそのキャラクターを演じていた感覚が残っているのか、他の現場やスタッフさんと一緒にいるときに自然と口が動いて明るく話しているので、すぐには戻らずにだんだん演じていたキャラクターが抜けていくイメージです(笑)。
― 2つの作品の撮影期間が被って、キャラクターが正反対の場合、切り替えに苦労しますか?
宇佐:いろいろな現場を経験して、どんな役柄でもスタッフさんと話すようになったので、2つの現場が被っている方が生き生きしているかもしれないです。前までは良くも悪くも謙虚すぎて、監督の方や共演者の方に「このシーンはこうしたいです」などと自分の意見を言うことはわがままなのではないかなと思っていました。でも「被写界深度」(FODで配信/2025)で初めてW主演を務めさせていただいてからは、監督だけではなく、カメラマンさんや照明さんなどにも相談できるようになりました。
― 「被写界深度」で俳優人生が変わった?
宇佐:そうですね。僕が初めて持った夢が俳優で、俳優という職業を崇拝して育ってきました。だからこそ上京したばかりの頃は特に、いろいろな作品に出演させていただいても、まだ自分の中で積み重ねたものが少なすぎて、自己紹介をするときに自分のことを胸を張って「俳優をやっています」とは言えなくて。でも「被写界深度」で初めて主演を経験して、自分の意見をスタッフさんに言えるようになったり、現場でいろいろな会話をするようになったりして、今までの積み重ねもあったので、ようやく俳優と名乗っても良いのかなと思えるようになりました。すごくありがたい機会でした。
今は「役者」や「芝居」という言葉に憧れています。「役者をやっています」「芝居が~」とお話される方もいますが、僕はまだそこまでは行けていないかなと思っていて。いつになるかはわからないですが、いつか自信を持って「役者」や「芝居」と言えるようになりたいです。
― 今は俳優としての第2フェーズなんですね。
宇佐:一旦小学生の頃からの夢が叶ったというか、ようやく俳優という職業になれたと言えるかなと思います。でも僕が昔から憧れてきた俳優の方やキャラクターは多くが30代で、どこか大人の魅力を持っていました。そういった意味では僕はまだまだこれからです!
宇佐卓真、下積み時代に考えていたこと
― BL作品のご出演も多く、幅広い役柄を演じられる俳優としての地位を確立されていますが、現在に至るまでには俳優として悩んだ時期もありましたか?宇佐:やっぱり自分のやりたいようなキャラクターが必ずしもできるわけではないし、上京したばかりの頃はオーディションにたくさん落ちていました。でもそういう時期でも根拠はないですが、心の中で「今上手くいっていなくてもいつかは俳優になれる」と明確に思っていたので、心が折れることはなかったです。とは言え、職業上、撮影期間中は家にいる時間や休みの日も台本と向き合って役に没頭する充実した日常を送っていますが、それが終わったら1ヶ月休みなことも少なくなくて。オーディションも受かっていないし、次いつ撮影期間に入れるかわからないというときに、自分の将来が不安や心配になったり、くじけそうになったりすることが20代前半は多かったかなと感じます。
― そのときはどのように辛い期間を乗り越えましたか?
宇佐:僕はそういう瞬間も自分の糧になると思うタイプです。俳優として「悔しい」や「虚しい」というマイナスな感情も自分のためになると思っていたので、「今日やることないな」などと悩む瞬間も少しエモーショナルに見えるというか。映画のワンシーンのように捉えられて、いつか役立つときが来ると思って生きていたので、俳優という存在自体が支えてくれました。
宇佐卓真、断ってきた写真集を今出す理由
― 4月に「36.5℃」(KADOKAWA)を発売されますが、このタイミングで初めて写真集を出すことに決めた理由を教えてください。宇佐:今までも何回か写真集のお話はいただいたことがあったのですが「需要があるかな」と思っていた時期があったんです。SNSにいいねやリプライをしてくださったり、ドラマの感想を書いてくださったりする方はいたのですが、その方たちの顔を見る機会はあまりなくて。でも去年「自分の好きなものを共有したい」という気持ちから、コーヒーショップを1日借りてカフェイベントを開催しました。そこでファンの方にコーヒーやカフェラテを飲んでいただきながらコミュニケーションを取ったことで、ファンの方が実在しているんだという実感が湧いて。初めて顔が見えたからこそ感じるものが自分の中でたくさんありました。今回写真集だけではなく、写真集のために曲を作ったのも、ファンのみなさまのことを思って、喜ばせたいなという気持ちが大きかったです。
― 楽曲制作でも俳優としての表現力が活かされていますか?
宇佐:そうですね!もちろんプライベートで受ける刺激もありますが、やっぱり仕事で感情が大きく動く瞬間が多い気がしていて。演じているキャラクターが受ける刺激イコール宇佐卓真への刺激になっているので、曲を作る上でも俳優という職業にいただいているものが大きいのかなと思います。
宇佐卓真の夢を叶える秘訣
― ONSENSEとしてアーティスト活動もされていて、俳優と両立されていますが、2足のわらじは大変なこともありますか?宇佐:僕的にはそれほど大変だと感じていません。しかも家で1日3~4時間配信することもざらで、それをほとんど毎日やっているので、2足のわらじどころではないかもしれないです(笑)。昔は「自分は俳優と言えるのだろうか」という悩みがあったのですが、「俳優」と言えるようになって、ここ1年くらいは自分のやりたいことや好きなことにもたくさん挑戦できています。配信などいろいろなものに手を出してしまった結果、「逆に今の僕は俳優なのか」という不安が新しくできてしまいました(笑)。
作品と作品の間の不安な時期は、本当にやることがなくて、僕の場合はアルバイトをしていたわけではなかったので人とも関わらなくなるし、すごく心細い思いをしていました。でもグループ活動のおかげで、そういう瞬間でもいろいろな仕事やレッスンで会えるメンバーがいるというのはすごく心強いです。何も予定がないときは家をあまり出ない僕にとっては、会える人がいるというだけで助かっています。
― 俳優、アーティストとしての目標をそれぞれ教えてください。
宇佐:今は深夜帯のドラマに出演させていただくことが多いのですが、やっぱりもっと上に行くためにはゴールデンタイムのドラマにも出たいです。個人的にはずっと映画が好きなので、「近いうちに映画で何かしらのキャラクターを演じたい」というのが今の目標なのかなと思っています。
グループとしてはONSENSEで初めて芸能活動をしたり、グループ活動が初めてのメンバーもいたり。僕は1番年上なこともあり、そのメンバーたちに今の活動の楽しさを教えたり、自分の活動を好きになってもらったりできたら良いなと思います。僕自身の目標と言われると、今までスタッフさんや周りの方の助けはもちろんありましたが、ずっと1人で活動してきた人間が急にグループ活動を始めたので、グループでの明確な目標がわかりきっていない部分があって。アーティストとしてドーム公演をすることは誰しもが一度は抱く夢なのだろうなと思いますが、僕はまだ遠すぎて見えないので、一旦はメンバーに芸能活動の楽しさを伝えることが僕の中では1番です。
― モデルプレス読者の中には、夢を追いかけている読者がたくさんいます。そういった読者に向けて、俳優という夢を叶えられた宇佐さんの夢を叶える秘訣を教えてください。
宇佐:今やりたいことがある方もやりたいことがない方も日常を大切にしてほしいです。正直未来のことなんてみなさんも僕自身もわからないけど、夢を追いかけている瞬間はすごく素敵な時間だと思います。将来的にその夢が叶わなかったり、別の夢が見つかったりしたときにも夢を追いかけた経験は絶対に役に立って、今まで培ったものは絶対に無駄になりません。
― ありがとうございました!
(modelpress編集部)
宇佐卓真(うさ・たくま)プロフィール
2000年4月11日生まれ、福岡県出身。2018年に本格的に俳優活動をスタート。その後ABEMAオリジナル恋愛リアリティーショー「太陽とオオカミくんには騙されない」(2018)で注目を集め、同年より本格的に俳優としての活動をスタートさせた。以降、映画「午前0時、キスしに来てよ」(2019)、ドラマ「パリピ孔明」(フジテレビ系/2023)などの話題作に出演。近年は「25時、赤坂で」(テレビ東京系/2024)、「25時、赤坂で Season2」(テレビ東京系/2025)、W主演を務めた「被写界深度」(2025)など。俳優業以外にも2025年8月にメンズグループ・ONSENSEとしてアーティストデビューを果たし、2026年4月には初の写真集「36.5℃」が決定している。もっと詳しくみる
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