【Netflix「ボーイフレンド」シーズン2インタビュー/ヒロヤ編】“運命のいたずらで恋敵みたいな関係に”ボミ&ジョウブとの濃密な時間 トモアキへの感謝語る
Netflixの男性同士の恋愛リアリティショー「ボーイフレンド」シーズン2に参加したBoys10人のモデルプレスインタビュー連載。Vol.6はヒロヤ(29 ※年齢は収録開始時)が登場。【全話ネタバレあり】
「ボーイフレンド」シーズン2
日本初となる男性同士の恋愛リアリティショーとして2024年に配信開始した「ボーイフレンド」。シーズン2では冬の北海道にある“Green Room”に10人のBoysが集まり、コーヒートラックを運営しながら約2ヶ月間の共同生活を行った。アートディレクターのヒロヤは大学院生のフーウェイ(26)への片思いや海外出張を経て、帰国後は新メンバーのテホン(35)に惹かれるように。IT企業PM・トモアキ(31)との衝突など悩み抜いた日々を成長の糧に変え、最後はテホンとジョウブ(26)の恋を心から応援。晴れやかな表情でGreen Roomを出て未来へと歩み始めた。
ヒロヤ、シーズン1に心動かされ参加決意
― シーズン1が大きな話題となった本作。まずは改めてこのシーズン2に参加することを決めたきっかけ・理由を教えてください。ヒロヤ:僕は「20代は死ぬほど働け」という言葉を半分信じて、仕事一筋で20代を走ってきました。その分、恋愛や友情はどうしても後回しにしてしまった自覚があります。シーズン1を観たとき、気持ちをまっすぐ言葉にして伝える姿勢や、家族みたいに強い絆が生まれていく過程に心を動かされました。30歳を迎える前の節目として、「今の自分とちゃんと向き合ってみたい」と思い、参加を決めました。
― 世界中に配信され、海外のファンもたくさん観ています。配信前は自分のプライベートな部分を見せる怖さもあったかと思いますが、実際の反響を受けて現在のお気持ちはいかがですか?
ヒロヤ:僕は普段、アートの世界で働いていて、セクシュアリティについても比較的オープンでいられる環境にいます。そういう意味では、Green Roomでの生活は非日常というより、日常の延長線上にある感覚でした。
ただ、僕自身は感情をまっすぐ表現するのが得意なタイプではないので、「自分が恋をしている姿」を客観的に見る機会が、普段はほとんどないんです。だから反響を見ていると、どこか他人を見ているみたいで、正直ちょっとむずがゆいです(笑)。でも、みなさまから温かい言葉をいただけるのは素直に嬉しいです。
トモアキとのぶつかり合い経て今感じていること
― 共同生活を振り返って、最も記憶に残っている思い出は?ヒロヤ:運命のいたずらで恋敵みたいな関係になってしまったボミとジョウブと、3人でよく話していたことが印象に残っています。あの2人とはコーヒー研修で3人組になりました。ボミとはコーヒー好きという共通点があって、リビングで2人でコーヒーを淹れて、何気ない話をしている時間がすごく良かった。ジョウブとは一緒にゲームをしたり音楽の話をしたり、くだらないことで爆笑し合ったのも良い思い出です。
― 共同生活中にBoysから言われて印象的だった言葉は?
ヒロヤ:テホンが「ヒロヤは一人でいても大丈夫そうに見えた」と言っていたことです。僕は幼い頃から自分がゲイだと自覚していて、その時点でどこか「自分は結婚はしないんだろうな」「一人で生きていくんだろうな」と思っていました。もちろん、当時は制度のことまで理解していたわけじゃないんですが、感覚的に“自分は多数派の人生から外れる”という前提を早くから持っていたんだと思います。
だから自然と、「自分のことは自分で守る」「誰にも迷惑をかけないようにする」みたいな癖がついていって、一人で平気そうに見える部分は確かにあります。ただその一方で、誰かに頼ったり、弱さを見せたりすることが少し苦手なまま大人になってしまった感覚もあって。テホンの言葉は、そういう自分の強さと不器用さの両方を、やさしく言い当てられた気がしました。
― Boysの悩みに丁寧に寄り添う一方で、トモアキさんとぶつかってしまい涙を流すなど、自分の気持ちを言葉にするときには不器用さを見せる場面もありました。あの出来事をきっかけにご自身の考え方や価値観にはどのような変化がありましたか?
ヒロヤ:僕はどちらかというと理屈で考えるタイプなんですが、トモアキは、僕がこれまでの価値観の中で出会おうとしてこなかったタイプの人だったと思います。でも、そんなトモアキとGreen Roomの生活の中で出会い、感覚的に会話したり、笑い合ったりする時間が本当に好きだったんです。
ぶつかってしまったのは、相手を否定したいからではなくて、自分の中の硬さとか弱さが炙り出された感じでした。泣いたのも、結局一番自分に向き合わされたからだと思います。あの出来事があったからこそ、相手の考え方を理解しようとする姿勢も、自分の伝え方も、少し更新できた気がしています。その相手がトモアキで本当に良かった。いまではお互いのことを思い合い、良い友情関係を築けていることが、僕の自信にもつながっています。ありがとうトモアキ。
Boysへの想い「30歳になってこんなに仲の良い親友ができるなんて」
― 「ボーイフレンド」への参加を通して自分自身が成長したと感じること、学んだことを教えてください。ヒロヤ:視聴者の方から「ヒロヤのまっすぐ伝える姿が素敵」と言っていただくことがあるんですが、普段の僕はむしろ内向きで、面と向かって自分のことを話したり感情を言葉にするのが得意ではないです。それでも共同生活の中で、逃げずに言葉にしないと伝わらない瞬間がたくさんあって。そこで少しずつ“まっすぐ言う練習”ができたのは大きいです。上手く言えなくても、ちゃんと伝えようとする姿勢自体が関係を作るんだ、ということを学びました。この姿勢はGreen Roomを卒業した今でも、引き続き持ち続けていたいなと思っています。
― 撮影期間が終わってこれまでの生活に戻ったとき、どのように感じられましたか?また自分自身に変化はありましたか?
ヒロヤ:Green Roomを出てすぐにまた仕事の繁忙期が来てしまいまして(笑)、また仕事一筋の生活に戻りました。ただ、気持ちの面では少し変化があって。以前よりも人との距離の取り方が柔らかくなったというか、「壁を作りすぎない」ことを意識するようになりました。今年は自分の映像も見返しながら、人付き合いに前向きに、新たな出会いにもオープンでいたいと思います。
― 共同生活を終えて、みなさんで集まったり、どなたかと会ったりなどの交流はありますか?
ヒロヤ:めちゃくちゃ遊んでいます。ご飯に行ったり、ドライブに行ったり、たくさん遊んでます。スペインにいて物理的に会えないウィリアムとも、誕生日に電話をしあったりします。30歳になってこんなに仲の良い親友ができるなんて思っていませんでした。配信後にいろいろな反響があり、良いことも悪いこともありましたが、メンバーに相談して助け合える仲間がいるので心強いです。
― 撮影が終わってから時間が経っているかと思いますが、近況を教えてください。
ヒロヤ:僕はもともと「ボーイフレンド」のファンで、今回は自分が参加する側になりました。当事者でもあり、いち視聴者でもある、という不思議な感覚です。そして、地元である北海道でこの企画に参加できたということも運命のように感じています。今は変わらず仕事と制作を続けながら、自分の発信や、これからやりたいことの整理もしています。この貴重な経験を糧に、30代も突っ走れそうです!
― みなさんが揃った本日の撮影。仲の良さがすごく伝わってきましたが、久しぶりに集まってみていかがでしたか?
ヒロヤ:普段から毎日のように電話もDMもたくさんしているので、正直「久しぶり」という感じがあまりしなかったです(笑)。でも、顔を合わせるとやっぱり安心します。これからも変わらず仲良くしていきたいです。
ヒロヤの悲しみを乗り越えた方法
― モデルプレス読者には今、壁にぶつかっている方もいます。そんな方々に向けて、ヒロヤさんが思う“悲しみを乗り越えた方法”を教えてください。ヒロヤ:悩みは人それぞれ違うと思いますが、私の場合は自分のセクシュアリティについて、初めて自認した幼稚園の頃から、初めてカミングアウトした大学時代に至るまで、ずっと一人で抱えてきました。当時は誰にも相談できず、本当の自分を誰にも見せられないまま虚構の自分を演じていたので、とても苦しかったです。
初めてカミングアウトした相手は、大学の同期の女友達でした。「この人なら否定しないだろう」という強い信頼がありました。とはいえ、悩みを口にするのは怖くて、実際に伝えたときは泣きながら話していたのを覚えています。でも予想どおり、その友人は温かい言葉をかけてくれて、僕のセクシュアリティをまっすぐ受け止めてくれました。そこから少しずつ、一人、また一人と、信頼できる人を増やしていって。幸いなことに、今の僕は生きやすい環境に恵まれています。
人間は、自分たちが思っているより弱い生き物だと思います。一人で抱え続けるのは、やっぱり限界がある。だから、もし今壁にぶつかっている方がいるなら、急がずゆっくりでいいので、信頼できる人を一人ずつ増やしていってほしいです。人によってはそれ自体が難しいと感じるかもしれません。でもどうか目を逸らさず、まずは自分の気持ちと向き合って、できる範囲で一歩ずつ解決していってほしい。信頼できる仲間は、人生の宝です。
ヒロヤの夢を叶える秘訣
― 最後に夢を追いかけている読者に向けて、ヒロヤさんの“夢を叶える秘訣”を教えてください。ヒロヤ:私もまだまだ夢半ばです。これからも精進したいと思っています。そんな僕が大事にしているのは「己を知る」ことです。今の立場や他人の評価に自惚れず、視野を広く保つ。
上には上がいると言いますが、僕は「これだけは誰にも負けない」と言い切れるものは、正直まだありません。でもそれは悲観ではなくて、伸びしろがあるということ。足りないものが見えるなら、その分だけ努力できる。過去の栄光や環境に甘えず、目の前の自分を更新し続ける。その姿勢を死ぬまで忘れたくないです。そうやって積み重ねていく中で、小さな夢が一つずつ形になっていく。僕はそう信じています。
― 貴重なお話をありがとうございました。
(modelpress編集部)
「ボーイフレンド」シーズン2 参加者10人
【イザヤ IZAYA (32)】IT企業営業/出身:東京都
【ウィリアム WILLIAM (34)】
IT企業PM/出身:ペルー
【カズユキ KAZUYUKI (40)】
通信系営業/出身:大阪府
【ジョウブ JOBU (26)】
メーカーマーケティング/出身:大阪府
【ヒロヤ HIROYA (29)】
アートディレクター/出身:北海道
【フーウェイ HUWEI (26)】
大学院生/出身:タイ
【ボミ BOMI (23)】
大学生/出身:東京都
【リュウキ RYUKI (20)】
大学生/出身:大阪府
【トモアキ TOMOAKI(31)】
IT企業PM/出身:宮城県
【テホン TAEHEON(35)】
デザイナー/出身:韓国
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