「ばけばけ」板垣李光人、初出演で感じた朝ドラの魅力 ヒロイン高石あかりの佇まいから得たもの【インタビュー】
俳優・板垣李光人(いたがき・りひと/23)が、ついに朝ドラの世界に足を踏み入れた。2012年に俳優デビューを果たして以来、映画やドラマをはじめ、数多くの作品で存在感を放ってきた。特に第48回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞したことは、記憶に新しい。
そんな板垣が、これまで3度の大河ドラマ出演を経て挑むのが、連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・毎週月~土あさ8時~ほか)。インタビュー前編では、長期にわたって同じ役を演じる朝ドラならではの魅力や、ヒロイン・高石あかり(※「高」は正式には「はしごだか」)から受けた刺激について語ってもらった。
2025年度後期 連続テレビ小説「ばけばけ」
本作は、外国人の夫・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語。板垣は、主人公・松野トキ(高石あかり/※「高」は正式には「はしごだか」)と、その家族を陰日向で支える雨清水家の三男・雨清水三之丞を演じている。武家の三男の悲哀を持ち、明治になり大きく時代が移り変わる中で、その流れに翻弄されていく役どころだ。
板垣李光人、初出演の朝ドラで役と向き合う
満を持して朝ドラ初出演となる板垣。「大河ドラマはこれまでに3回出演させていただきましたが、朝ドラと大河は特別な存在です。通常のドラマは3か月、映画でも1~2か月程度で撮影が終わりますが、同じ役に長く向き合えるのは朝ドラと大河だけだと思うので、とても貴重な機会をいただきました。平日の朝15分という放送枠は幅広い世代の方々に観ていただける時間帯でもあるので、出演できることが本当に嬉しいです」と喜びを語る。クランクインして感じた朝ドラならではの魅力は“役を深めていけること”。「通常の撮影だと、役を理解してきたところで撮影が終わってしまうことも多いですが、朝ドラはさらに掘り下げられます」。
板垣にとって初となる大阪制作の作品。撮影も大阪で行われている。「スタッフの皆さんも関西の方が多く、とても愉快で楽しい雰囲気です。東京とはまた違った空気感があって、和気あいあいとした現場です」と撮影は順調に進んでいるという。
板垣李光人、高石あかりの座長姿から刺激
今作でヒロインを演じる高石の座長姿に、刺激を受けることも。「高石さんが演じるヒロインのトキは、チャーミングでユーモラスな面を持ちながら、しっかりと1人の人間として自分の足で立っている感じが素敵だと思います。トキと三之丞が関わる場面も多いですが、高石さんがヒロインとして真ん中に立っていることで、そこから派生するものや、三之丞の芝居としてもらうものもあります」。そんな高石との印象深いエピソードとして、「高石さんが『ババンババンバンバンパイア』を観てくださったそうなんです。そこで共演した吉沢亮さんも今回『ばけばけ』に出演されることもあり、映画の感想を言ってくれました。『すごく面白かったけど、どう接していいか分からない』と言っていました(笑)」と明かす。インタビュー時点では、まだ吉沢と同じシーンがないそうだが「いつも一緒にゲームをやっているので、再会という感じはしないです(笑)」と微笑んだ。
自身の経験から模索した役作り
三之丞は、本作において最も感情が内側にこもった役どころ。自身も「内に秘めていることばかりです(笑)」と普段から感情をあまり表に出さないタイプだそうで「自分で考えるのが好きというのもあります。哲学とかも好きなんです」と語った。三之丞と共通点がある一方、「やっぱり時代ものだと今の価値観と全く違うので、完全に共感するのは難しいです」という。「自分の経験から似たような感覚を引き出して、役に重ねています。共感とも言い難いですが、近づけやすさはあったかなと思います」と教えてくれた。
★なお、印象的なシーンの裏に込めた思いなどを語ってくれた、インタビュー後編も後日配信予定。(modelpress編集部)
板垣李光人(いたがき・りひと)プロフィール
2002年1月28日生まれ。2012年に俳優デビュー。映画「八犬伝」「はたらく細胞」「陰陽師0」で第48回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。2021年放送「カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。」で連続ドラマ初主演、2025年放送「秘密~ THE TOP SECRET ~」でゴールデン帯連続ドラマ初主演を果たした。さらに、映画『ペリリュー-楽園のゲルニカ-』が12月5日公開。俳優業の傍ら、アートの分野でも個展を開催したり、初めての絵本「ボクのいろ」を11月6日に発売など多方面で活躍。もっと詳しくみる
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