原菜乃華「あんぱん」史上最も泣いたシーンとは「涙が止まらなかった」今田美桜へのリスペクト語る【インタビューVol.1】
NHK連続テレビ小説「あんぱん」(毎週月~土あさ8時~ほか)に出演している女優の原菜乃華(はら・なのか/21)にモデルプレスらがインタビュー。ヒロイン・今田美桜らへのリスペクト、最も泣いたシーンなど、共演者とのエピソードをたっぷりと明かしてくれた。<Vol.1>
連続テレビ小説「あんぱん」
今作は、“アンパンマン”を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった2人が、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」に辿り着くまでを描く愛と勇気の物語。ヒロインの朝田家長女・朝田のぶを今田美桜、次女・蘭子を河合優実、そして三女・メイコを原が演じる。
原菜乃華、メイコ役に感じたシンパシー
― オーディションを受けられたとお聞きしましたが、印象に残っていることを教えてください。原:「アンパンマンのマーチ」の詩を読み上げたことです。あとは、木刀を振りながら決め技のようにやなせさんの詩を読む課題があって面白かったです。何が正解なのか、何を見られているのか自分では分からないからこそ「もうやり切るしかない!」と自由にやることができました。
― メイコ役での出演を伝えられた時の心境はいかがでしたか?
原:ヒロインオーディションに落ちた数ヶ月後に、メイコ役はどうかという連絡を突然いただいたので、嘘みたいだとびっくりしました。この作品に携われる機会をいただけてとても嬉しかったです。
― ご自身が演じられるメイコには、どんな魅力を感じましたか?
原:自由奔放でふわふわしているけど、意外と周りを見ている子だと思います。末っ子って「今自分がこういうことを言ったら場が和むかもしれない」と家族全体の雰囲気を俯瞰で見ているところがあると思っていて、大事な人にはいつも明るく笑顔でいてほしいと気遣う優しさがメイコの良さだと考えています。
― 原さんにとってメイコの役柄は演じやすい?
原:演じやすいです!私自身も誰かに頼られるというよりは、周りの人に助けてもらって今までなんとか生きてこられたタイプなので、メイコにはとてもシンパシーを感じています。
― 朝ドラならではの楽しさ・やりがいを感じたことを教えてください。
原:これだけ長く同じ役をやっているので、現場のみなさんとより仲良くなれるところは朝ドラの現場ならではだと思います。お芝居をしていても自分自身なのか役なのか分からなくなる瞬間が多々あって、1年かけて役と一緒に生きていく朝ドラならではの、初めての経験でした。
― 土佐弁での演技はいかがでしたか?
原:最初はすごく難しいと感じていたのですが、今では土佐弁がないと不安なくらいです。(メイコが)結婚した後、姉妹で喋る時は土佐弁ですが、それ以外の場面では標準語で話していて、土佐弁と標準語のミックスになっていくんです。メイコという役に、土佐弁がそのままくっついている感覚だったので、方言が取れると「どういう風に演じていたっけ?」と分からなくなってしまい、どこか物足りなさも感じます。それくらい土佐弁という言葉が役作りにすごく重要な要素だったんだと最近改めて実感しました。
原菜乃華、ヒロイン・今田美桜をリスペクト「真似したくても真似できない」
― 原さんから見て朝田家の3姉妹の関係性はどのように映っていますか?原:とんでもなくバランスの良い3姉妹だと思います。妹にとって姉の姿はお手本になると思うのですが、のぶ姉ちゃんのような、家族みんなを照らしてくれて自分の夢に向かって突き進む姉がいたら、当然妹たちも強くなるだろうなという説得力があります。
蘭子姉ちゃんは第2のお母さんのようで、のぶ姉ちゃんの見えていない部分や足りない部分を裏でしっかり支えてくれている縁の下の力持ちのような存在です。
― 現場には今田さんと河合さんという2人の“姉”がいらっしゃいますが、どのような雰囲気ですか?
原:お二人にいつも引っ張っていただいています。現場に入る度に優しく声を掛けてくださって「本当にこんなお姉さんがいたらいいのに…」と思うくらい、お二人とも素敵なお姉ちゃんで大好きです。前室ではカードゲームで遊んだりしています。
― 今回の朝ドラでの経験を通じ、今後の女優業での目標や意識が変わったことを教えてください。
原:素晴らしいキャストのみなさんに囲まれている中で、今田さん、北村(匠海)さんはすごくフラットに自然体で現場にいらっしゃいます。常に周りを見て、みんながお芝居しやすいような空気感を作ってくださる姿を間近で見ていると、本当にすごいと思うと同時に、自分もこんな風になれるのか、少し怖さも感じてしまいました。今田さんが先頭に立ってキャストを引っ張ってくださり、まるでのぶ姉ちゃんそのものの太陽みたいな温かさ、眩しさは真似したくても真似できないと常々思っています。
― ちなみに、千尋役の中沢元紀さんが「あさイチ」(毎週月~金あさ8時15分~)に出演した際に、所属事務所「トライストーン」の代表・小栗旬さんが現場を訪れたというエピソードを話されていましたが、原さんも現場でお会いすることはありましたか?
原:はい。私たちがトランプゲームをしていた時に小栗さんがいらっしゃって「社長、おはようございます!」と言ったら「トランプに戻りなさい」と言われました(笑)。時々そうやって現場を覗いてくださって、すごく頼もしくて優しい社長です。
原菜乃華「虎に翼」で演じてみたい役は?
― 過去に放送された朝ドラの中で特に好きだった作品を教えてください。原:いっぱいありますが、今ちょうど配信で「虎に翼」(2024年前期)を観ています。まだ序盤ですが、すごく面白いです。NHKのドラマは全ての物事にスペシャリストがついて熱心に指導してくださるので、情報量がとにかく多いんです。だから面白いですし、つい深く見入ってしまいます。
― もし「虎に翼」の中で役を与えられるとしたら、どのキャラクターを演じてみたいですか?
原:(伊藤)沙莉さんの寅子役です。猪突猛進に突き進む強い女性に憧れがあって演じてみたいなと思いました。あとは、今まで学生服を着てお芝居をすることが多かったので、専門的な用語を使うお仕事系の作品にいつか出てみたいという願望があります。
メイコ役・原菜乃華、涙が止まらなかったシーンとは
― のぶと嵩(北村)も紆余曲折を経てようやく結ばれましたが、幼少期から近くで見守り続けてきたメイコにとって、2人への想いをお聞かせください。原:ずっと2人を見てきましたが、千尋さんの想いも知っていたので単純に応援したいという気持ちだけでもなくて…。それだけ2人の行く末は思い入れが深かったです。周りから見たら凸凹だけど、これ以上にないくらいお似合いの2人。でも、あと一歩のところで一緒になれなくて、メイコとしても私自身としてももどかしかったし、悲しみや辛さがありました。だから、2人の想いがやっと通じ合って「あ、のぶ姉ちゃんはもう大丈夫だ」という確信を持つことができてホッとしたように力が抜けました。すごく辛い思いをしてきたのぶ姉ちゃんを近くで見てきたメイコや蘭子からすると、嵩さんに任せたいという強い想いがありました。メイコとしても、2人の想いが通じ合ったシーンは涙が止まらなくて、私自身として泣いているのか、メイコとして泣いているのか分からなくなるくらい1番泣きました。
― 原さんから見た嵩の魅力を教えてください。
原:ありのままでいてくれて、強がらずに情けない姿もちゃんと晒してくれるところです。“自分よりも周りの人のために”という想いが強い人だからこそ、強いけど弱いのぶ姉ちゃんを本当の意味で抱きしめられるのは嵩さんしかいないと思いました。
★Vol.2に続く!
(modelpress編集部)
原菜乃華(はら・なのか)プロフィール
2003年8月26日生まれ、東京都出身。2009年にドラマデビューし、子役として活躍。2022年公開の新海誠監督の劇場アニメ「すずめの戸締まり」で主演に抜擢、2023年公開の映画「ミステリと言う勿れ」で「第47回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞した。近年の主な出演作は、ドラマ「どうする家康」(NHK大河/2023年)、ドラマ「【推しの子】」(2024年/Amazon Prime Video)、映画「恋わずらいのエリー」「【推しの子】-The Final Act-」(2024年)、「見える子ちゃん」「ババンババンバンバンパイア」(2025年)など。現在、日本テレビ系ドラマ「ちはやふる-めぐり-」(毎週水曜日よる10時~)に出演するほか、待機作に劇場アニメーション「不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-」(8月29日公開予定)がある。もっと詳しくみる
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