<≠MEインタビュー>冨田菜々風「ファンの皆さんのおかげでここまで来れた」 10thシングルで魅せた新たな一面と挑戦
2025.04.30 10:15
4月30日(水)に記念すべき両A面10thシングル「モブノデレラ/神様の言うとーり!」をリリースした≠ME(ノットイコールミー、通称ノイミー)。2月1日(土)には、グループ最大規模となるさいたまスーパーアリーナで≠ME 6周年コンサート「≠ME 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」を成功させ、6月からは≠ME 全国ツアー2025「We want to find "カフェ樂園"」も控えている彼女たち。モデルプレスでは鈴木瞳美、谷崎早耶、冨田菜々風、本田珠由記に楽曲の裏話やライブにかける想いを聞いた。
記念すべき10thシングルは表題曲として初のミディアムバラード
― 記念すべき10thシングルの発売おめでとうございます!全員:ありがとうございます!
― 今回は両A面シングルとなりますが、「モブノデレラ」からお聞きできればと思います。“シンデレラに選ばれなかった側”という視点が印象的でした。
冨田:表題曲がミディアムバラードになるのはグループとしては初なんです。タイトルの“モブ”というのはいわゆる主要キャラクター以外のその他大勢を意味していて、歌詞の内容も報われない恋を歌っています。
鈴木:表題初のミディアムバラード楽曲ということもあり、グループとして新たな挑戦だなとも感じました。毎回思うことなんですが、どんな衣装で、どんな世界観になるんだろうと、全てが楽しみでワクワクしました。
本田:初めて聴いた時は「主人公の子は彼がすごく好きだったんだな」という想いが歌詞から伝わってきて、胸が締め付けられて切なくなりました。
谷崎:「モブノデレラ」という言葉の意味が最初わからなくて、調べてみたんですけど出てこなくて。指原さんが今回の楽曲のために作ってくれた造語だと分かり、その上で歌詞を読んでみるとすごく感動しました。
― ストーリー性のある歌詞が特徴的ですね。
谷崎:失恋の気持ちをシンデレラの物語とかけて表現しているのがすごく素敵でした。その想いを私たちがちゃんと表現できるように頑張らなきゃいけないなという気持ちになりました。
冨田:楽曲の中に出てくる子は、主人公でもヒロインでもないキャラクター。でも、別の世界線ではきっとこの子は次に進んでいるし、ヒロインにもなっているんじゃないかなと感じました。ただ悲しいだけではなく、色々考えさせられましたね。
― 「モブノデレラ」の歌詞の中で特に共感した部分や、自分自身と重なると感じたフレーズはありますか?
鈴木:私は全体のストーリーになるんですが、1サビの最後に「選ばれないなら 主人公じゃない」という歌詞があるんですが、楽曲の最後には「あなたの中では ヒロインじゃない」に変わるんです。物語の中で心情が変化して、少しだけ強くなったような歌詞が印象的でした。
谷崎:私は「きっと ハッピーエンドは誰かの不幸と気付いて しまう」という歌詞が印象的でした。失恋の心情を描いている楽曲ではありますが、6年前のオーディションの時と重なって。私たちも選んでいただきアイドルになれたけど、過去のオーディションでは悔しい想いをしたこともありました。改めて≠MEのメンバーとして選んでいただいて嬉しかったですし、もっと頑張ろうってすごく感じました。
本田:「誰かの夢が叶うたびに 空っぽの拍手してたんだ」という歌詞があるんですが、この歌詞を読んで私も空っぽの拍手をしてた!と感じた経験があるんです。私は小さい頃に弟とスイミングスクールに通っていたことがあって、同じ時期に始めたのに弟だけどんどん進級しちゃいました。
私はお姉ちゃんなので、拍手して祝福していましたが、心の中ではやっぱり悔しかったです。あの時は空っぽの拍手だったなって、歌詞を読んで改めて気付かされました。
冨田:「あなただけ欲しかった」というストレートな歌詞に、叶わない切なさや諦めきれない気持ち、一途な想いが現れているなと感じました。ダメだと分かっていても諦めきれない気持ちは誰にでもあると思いますし、その想いが「灰 被ったまま 泣いているの」という歌詞で折れてしまったようにも感じて。
メロディーも静かになり、積み重なってきた期待感が崩れる音が聞こえるようで。色々な捉え方ができる楽曲なので、ファンの皆さんもさまざまな想像を膨らませながら聴いてくれたら嬉しいです。
モブノデレラで違う一面を表現
― 「モブノデレラ」のMVは撮影済みとのことですが、まだ観れていないそうですね。(インタビュー時)
全員:早く見たいです!
― どのシーンが楽しみですか?
本田:えー!
谷崎:うーん、どこだろう?
鈴木:他のメンバーがソロで撮影しているシーンは見ていないので、どんな感じで撮影しているのかは気になりますね。
冨田:ダンスシーンもいっぱい撮影したから気になる!
鈴木:今回はダンスシーンを夜の森と、素敵な時計のセットをバックに撮影しました。どんな風に「シンデレラ」と「モブノデレラ」が対比されているのかも楽しみです。
― ダンスは難しかったですか?
本田:難易度はすごく高かったです。楽曲の繊細さや登場人物の心情をダンスで表現していて、今まであまり踊ってこなかった振り付けでした。フォーメーションも楽曲の歌詞が際立つようなものになっています。
冨田:パフォーマンスを見てもらえると、また楽曲に対する印象も変わるのかなって思います。
― ありがとうございます。歌詞の「違う色にしてればよかった」というフレーズにちなみ、「最近、こうしておけばよかった」と後悔した瞬間はありますか?
鈴木:お休みの日が数日続くと、絶対夜更かししちゃうんです。体内時計を戻すのが大変なので、お休みが続く日があっても「早起きしていればよかったなぁ…」って毎回思いますね(笑)。
谷崎:一回体内時計が狂っちゃうとね。
本田:私はオムライスが1番大好きな食べ物なんですが、特に頑張った日にどうしてもオムライスが食べたくて、帰ってそのままの勢いで作り始めました。甘いケチャップライスが好きなのでお砂糖を入れるんですが、その時はボールに移して溶かすこともせずドバッと入れたんです。そしたらジャリって…。
冨田:お砂糖のかたまり?
本田:そう。ちゃんと混ぜておけばよかったなって後悔しました。
谷崎:最近雨の日が多いので傘を持ち歩くことがあるんですが、結局ビニール傘が耐久性もあっていいなって思うんですよ。
鈴木:わかる!
谷崎:でも良いビニール傘を、お店に置いていたらなくなってしまっていて…。良い傘が…。なので自分のものってわかるようにストラップを付けておけばよかったなぁって思いました。
鈴木:≠MEのグッズでもあるよね。
谷崎:そう。でも名前が入っているから、本人が自分の付けているのがわかったら恥ずかしいなって(笑)。今度から目印のチャームはつけようって後悔しました。
― もうすぐ梅雨に入りますしね(笑)。冨田さんは?
冨田:私は心配性で、カバンに色々入れちゃうんです。最近、一週間くらい中身を入れ替えずにいたら、米俵くらい重くなっちゃって。
全員:えー!
冨田: メガネが2つ入っていたり、ノートが3冊入っていたり。
鈴木:何用のノート?
冨田:わからない(笑)。さすがに整理しようって思いました。今度何キロか測ってみます(笑)。
MVで「みんなニコニコ」な理由とは?
― 両A面のもう一曲「神様の言うとーり!」は「モブノデレラ」と対照的で明るい恋の歌ですが、歌詞の中で特に好きな部分はどこですか?
鈴木:歌詞は全部ロマンチックなんですが、「私だけでしょう?」という歌詞が好きです。ファンの皆さんは時間が空くと浮ついちゃうので、「私だけでしょう?」って言いたくなります。
全員:(笑)。
谷崎:ひぃちゃんとちょっと似ているかもしれないんですが、「平日 休日 全部 君でいっぱい」という歌詞がすごく好きです。応援してくださるファンの皆さんが、「『神様の言うとーり!』の歌詞みたい。平日休日も全部さやちゃんでいっぱいにしたい」って言ってくれたのがすごく嬉しかったです。
本田:私は「全ての季節の 君が輝くように」という歌詞が好きです!この楽曲の主人公は自信があって、ポジティブな部分がお気に入りです。自分というより君という言葉が出てくるのが素敵だなって。純度100パーセントでピュアな部分が、愛おしいなって思いました。
冨田:私は何度も出てくる「Love or love」という歌詞は印象的でした。だって「好きか好きどっち?」ってことですよね(笑)?自分のことが好きって分かっているからこそ言える言葉だなって。だから私もファンの方に言ってみようかなって思っています。
谷崎:「Love or love?」って?
冨田:そう(笑)。きっと両思いのはずだし。
本田:ファンの方は絶対好きって返してくれるもんね。
― 可愛らしいMVも特徴的ですが、注目してほしいポイントは?それぞれのキャラ設定などはありますか?
鈴木:明確なキャラ設定を言われたわけじゃないんですが、用意されていた衣装はみんなの個性に合っているなと感じました。ワンカット撮影をした箇所もよく覚えています。(MV2:38ごろ)
谷崎:ハモリの前の部分だね。
鈴木:成功した瞬間すごい嬉しかった!
冨田:何回も撮ったもんね。
鈴木:そう。結構試行錯誤して、やっと成功しました。
― 後半のメンバーはちょっとプレッシャーですね(笑)。
本田:私は最後の方だったので、すごい緊張しました…。自分の番が回ってきたらちゃんと次に繋げないといけないので、ドキドキしつつもちゃんとMVの世界観を表現しようと頑張ったのが、思い出深いシーンです。
― その他に注目してほしいシーンはありますか?
鈴木:ダンスシーンの間奏部分で、それぞれ名前にちなんだポーズを取るんですが、そのシーンでみんな笑っちゃって。
谷崎:セットの風船が割れたんだよね。
鈴木:みんなすごいニコニコしていて、すごく好きなシーンです。(MV3:00ごろ)
谷崎:私の歌割りのAメロで、薄い私(※)が出てくるシーンがあるんです。
(※)オーバーレイ:画像や動画編集で複数枚の画像データを重ねて合成する処理
全員:薄い私(笑)。
谷崎:薄い方の私は回転しながら撮影しているんですけど、薄くない私と視線が合うように何回も撮り直しました。シンクロするように何周もして撮ったので、薄い方の私にも注目して欲しいです(笑)。(MV0:36ごろ)
― (笑)。全員で草原を並んで走るシーンも個性が出ていましたね。
本田:元気よく走ってと言われていて、私と永田詩央里ちゃんが考えた元気に走るポーズが全く一緒でした。
冨田:シンクロしてたね(笑)。
本田:そう。見返した時に笑っちゃいました(笑)。あと1番最後に河口夏音ちゃんが、あわわって転びそうになって終わるんです。≠MEの好きな部分が詰まっていて、大好きなシーンです。
冨田菜々風「きっとこれからも大丈夫」
― ≠ME 6周年コンサート「≠ME 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」はさいたまスーパーアリーナというグループ史上最大規模の会場でのコンサートでした。ステージに立ったときの気持ちを教えてください。鈴木:鳥肌がすごかったですね。オープニングの演出もすごくて、ステージから見た景色は本当にキラキラしていました!でも何よりも、大きな夢のために絶対に成功させるぞっていう気持ちが大きかったです。
冨田:登場する瞬間まですごく緊張していたんですが、奥の方までファンの方がぶわーっている景色を見て安心したんです。不思議な感覚なんですが、「ファンのみなさんがいたからこそ、ここまで来られたし、これからもきっと大丈夫」と思うことができました。
― そして6月からは≠ME 全国ツアー2025「We want to find "カフェ樂園"」が始まります。どのようなツアーにしたいですか?
本田:神奈川県のぴあアリーナMMからスタートするんですが、初日からフルマックスで駆け抜けたいと思っています。ファンの方に楽しんでもらうのはもちろん、ライブを盛り上げるために私たち自身も成長していきたいと思っています。日本全国を回るので、もっとノイミーを好きになってもらえるように頑張ります!
谷崎:「モブノデレラ」で≠MEの新しい一面をお見せできたと思うので、パフォーマンスでももっと厚みの出た私たちを見せることができるように頑張りたいです。今年で≠MEも結成から7年目になるので、これからも私たちについてきてくれたら嬉しいです!
― ありがとうございました。
一見すると“モブ”のようで、実は誰もが唯一無二の存在。そんなメッセージが込められた「モブノデレラ」は、≠MEとしても特別な楽曲になるだろうとインタビューを通して感じることができた。そして「神様の言うとーり!」は結成から誰一人として欠けることなく歩んできたからこそ、表現できる空気感がそこにはあった。(modelpress編集部)[PR]提供元:キングレコード株式会社
撮影・インタビュー:TATSUYA ITO
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