吉岡里帆「御上先生」生徒役キャストから刺激 間近で見て驚いた“圧巻の芝居”明かす【インタビューVol.3】
TBS系日曜劇場「御上先生」(毎週日曜よる9時~)に出演する女優の吉岡里帆(よしおか・りほ/32)に、モデルプレスらがインタビュー。生徒役との撮影やコミュニケーション、刺激を受けたキャストなどについてたっぷりと語ってもらった。【Vol.3】
松坂桃李主演「御上先生」
本作は子供が生きる「学校」、大人がもがく「省庁」という一見別次元にあるこの2つを中心に展開。未来を夢見る子供たちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実に1人の官僚教師・御上(松坂桃李)と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く大逆転教育再生ストーリーだ。御上が担任を務めることになるのは隣徳学院の3年2組。吉岡は、御上の前任で3年2組の副担任・是枝文香を演じる。
吉岡里帆、生徒役キャストに“愛おしさ”感じる瞬間
― 現場での生徒たちの雰囲気を教えてください。吉岡:教室のシーンは、センシティブな内容の問題提起があり、それを聞いている生徒や発言をする生徒がいるリアルな学校生活を描いているのですが、そこでのリアルさと控室でリラックスしているときのリアルさ、両方が違う側面の学生らしさがあります。実際の年齢は高校生よりも上の子たちが多いのですが、教室でも控室でも18歳にしか見えなくて、大人たちがみんなで温かく見守っています(笑)。
― 生徒から刺激を受けたことはありますか?
吉岡:たくさんあります。生徒たちのお芝居を間近で見ていて、なんて瑞々しいのだろうと感じます。多感な時期である今しかできないお芝居をされているので、きっとこれから大人になっていったときに「あの時間ってすごい貴重だったんだな」と思うであろう、特別な瞬間に立ち会っているのだという感情になりますね。
― アドバイスをされることも?
吉岡:こちらが勉強させてもらうぐらいの気持ちで向き合っているので、全然です。ただ、時々悩み相談をしてきてくれたり、「こういうときどうしたらいいと思いますか?」と聞いてくれたりします。作品の中で生徒と先生の関係であるとはいえ、嬉しいし可愛いなぁと思い、とても愛おしいです(笑)。
吉岡里帆、椎葉役・吉柳咲良から受けた刺激
― 「勉強させてもらう気持ち」とのことですが、具体的に生徒役のキャストから学んだことや刺激を受けたことを教えてください。吉岡:7話では吉柳咲良さん演じる椎葉さんがメインとなるのですが、椎葉さんの抱えているものを吐露するシーンは圧巻のお芝居です。1番そばで見ていたのですが、「椎葉がそこにいる」という感覚になりました。初めの顔合わせの日に、キャストもスタッフも一言ずつ、自分はどういうテーマを持って、どんな目標を持ってこのドラマに挑むか、どんなことを届けたいか、みたいなことを話す時間があったのですが、そこで吉柳さんは椎葉としてみんなの前でご挨拶をされていました。そのときのお話がすごく好きだったし、自分の人生や大切な時間を懸けて役に挑むことはなかなかできないことなので、本当に素晴らしい方だと感じました。そのパワーと繊細な心には、刺激をたくさんもらいました。
普段の人柄も素晴らしく、みんなに気を遣い、明るく話しかけて、面白い話をたくさんして、礼儀正しくて筋が通っているという、「そんな子がいるのか」と驚くぐらいすごいです。歌も上手ですし、パワーを感じました。
吉岡里帆、第7話は「希望を見出せる回に」
― 毎話センシティブな内容が取り上げられていますが、第7話は貧困や生理など、特に繊細な話題が多く取り上げられています。台本を見たときの率直な感想を教えてください。吉岡:1話から最終話を通して、生徒たち個人が抱える問題が社会的な問題と通じているという「The personal is political」を体現していくのですが、その中でも7話で出てくる椎葉さんは全ての社会問題を凝縮したようなキャラクターです。生理、格差、貧困…問題が山積みで、それを小さな体で1人で背負うにはあまりに大きいなと思いました。観ている方の中にも椎葉さんが抱えている問題のどれかに当てはまっていたり、自分自身が戦っていたりする人がいるはずなので、そういう人にとって少しでも救いになる、彼女が1人ぼっちにならないような希望を見出せる回にしなければいけないと感じました。
― 第7話の放送に向けて、視聴者のみなさんにメッセージをお願いいたします。
吉岡:7話では、1話から比べると生徒たちがすごく成長していて、人の気持ちを考える力や考えていることをみんなの前で発言する力、主体性が育まれた姿を見ることができます。そんな御上先生によって成長していったみんなが、椎葉さんの抱える社会問題が詰まった家庭環境とどう対峙していくのかという様が本当に素晴らしいですし、吉柳さん自身が顔合わせのときからずっと抱えて取り組んできたお芝居が、本当に心の奥に刺さるような素晴らしいものなので、椎葉さんにはやはり注目していただきたいです。そして、是枝はまたヘマをします(笑)。なかなか凝り固まった大人で成長が1番遅いのではないかと思うくらいですが、椎葉さんとの話で失敗してしまい、考えさせられるシーンが出てくるので、みなさんも一緒に考えていただけたら嬉しいです!
― ありがとうございました!
(modelpress編集部)
吉岡里帆(よしおか・りほ)プロフィール
1993年1月15日生まれ。京都府出身。NHK連続テレビ小説「あさが来た」(2015)に出演し注目を集める。映画「正体」(2024)で第49回報知映画賞助演女優賞、第48回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。近年の主な出演作はフジテレビ系「レンアイ漫画家」(2021)、NHK BSプレミアム「しずかちゃんとパパ」(2022)、カンテレ・フジテレビ系「時をかけるな、恋人たち」(2024)、ディズニープラス スター「ガンニバル」シリーズ(2022、2025)、映画「ハケンアニメ!」(2022)、「Gメン」(2023)、「怪物の木こり」(2023)など。主演映画「九龍ジェネリックロマンス」が今夏公開予定のほか、2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」への出演も決定している。「御上先生」第7話あらすじ
ヤマトタケルから3通目のFAXが届き波紋を広げる中、文科省では、津吹(櫻井海音)に悲劇が訪れる。目の当たりにした槙野(岡田将生)は…。一方、椎葉(吉柳咲良)の問題行動が判明し、学校は退学処分を下す。心配する生徒たちに御上(松坂桃李)は、椎葉の問題が、社会問題とも通じていることを提起する。問題に向き合った生徒たちは、思いもよらぬ行動に出る。
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