桧山ありす「おむすび」(C)NHK

「おむすび」麻利絵役・桧山ありす、原宿でのスカウトきっかけに本格芸能デビュー 橋本環奈からの言葉に感激「すごくすごく嬉しかった」【インタビュー】

2025.02.07 08:15

連続テレビ小説「おむすび」(NHK総合・毎週月~土あさ8時~ほか)に出演する桧山ありす(ひやま・ありす/17)に、モデルプレスがインタビュー。朝ドラ初出演となった思いや主演・橋本環奈とのエピソード、夢を叶える秘訣などを語ってもらった。

  

橋本環奈主演朝ドラ「おむすび」

朝ドラ第111作目となる本作は、根本ノンジ氏が脚本を手掛けるオリジナル作品。平成時代の福岡、神戸、大阪を舞台に、平成元年生まれの主人公・米田結(橋本)が栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。

桧山は、結が働く大阪新淀川記念病院の消化器内科に入院する少女・曽根麻利絵(そね・まりえ)を演じる。

桧山ありす、朝ドラ「おむすび」でテレビドラマ初出演

桧山ありす「おむすび」(C)NHK
― 連続テレビ小説「おむすび」への出演が決まった際の心境を教えてください。

桧山:今回が初めてのテレビドラマだったので、マネージャーさんからの電話で出演が決まったということを聞いたときは本当に嬉しかったです!!ただ、ずっと目標にしていた朝ドラに出演できるなんて信じられなくて、お母さんと「今の電話録音しておけば良かったね」と言っていました。

― 過去に朝ドラのオーディションを受けたことはありますか?

桧山:過去に、ある役で最終オーディションまで呼んでいただいたことがあるのですが、決めることができなくてとても悔しい思いをしました。そのため、今回出演できて本当に嬉しかったです。

― 曽根麻利絵は過度なダイエットが原因で不健康になってしまった女の子ですが、お話を聞いたとき、どのような印象を受けましたか?

桧山:私自身、ダイエットではないのですが、食べたものの影響が肌にダイレクトに出てしまうため、大好きなスコーンやイチゴタルトなどの甘いものを制限して肌に良いものを食べるようにしているので、他人事では無いなと思いました。

― 麻利絵に似ていると感じる点はありますか?

桧山:可愛いものや流行物が好きなところが似てるかなって思いました。実際に麻利絵の病室には、ピンクのものやコスメなど可愛らしいものがたくさん置いてあり、私もすごく可愛いなって思って体調が悪い役なのにテンションがあがりそうになったので、麻利絵自身好きなものを身近に置いて入院生活中でも理想の自分になろうと思っていたのかなと感じました。

桧山ありす、橋本環奈は「画面越しで見るそのまま」

― 役作りで大変だった点やこだわった事があれば教えてください。

桧山:麻利絵は病院の方々には強くものを言っていますが本当は不安を抱えている子なので、その心情や本心をどうやって麻利絵の強い言葉の中で表現するかというのが難しかったです。あと、私は左利きなのですが、右手で食事をするシーンがあったので、撮影前はずっと右で食べるようにして右手に慣れるよう頑張りました。

― 今作では関西弁を使用しておりますが、苦労したところはありますか?

桧山:私はずっと東北に住んでいるので今まで関西弁の方が身近にほぼいなかったのと、映画やテレビなどで見聞きして自分が認識していた関西弁と今回音声でいただいた本当の関西弁が若干ですが違っていて、微妙な上がり下がりなどその差を埋めるのに苦戦しました。まずは音声を耳コピして、その後感情を入れる練習をしました。

― 撮影現場で印象に残っていること、橋本環奈さんなど共演者の方とのエピソードがあればお聞かせください。

桧山:初めてのテレビドラマで本当に緊張していましたが、現場のスタッフの皆さんも共演する方々も皆さん優しくて温かくて、その温かさで私の緊張も解れました。

橋本環奈さんは元々大好きで様々な映画で見ていましたが、実物も画面越しで見るそのままで、とっても綺麗で驚きました。また、私の名前を覚えてくださっていて、「ありすって名前本名なの?」と話しかけてくれてすごくすごく嬉しかったです。主演でとても忙しくて私が想像する何倍も大変だと思いますが、皆が撮影をしやすいように気遣いなどをされていて、私も橋本環奈さんのような人として器の大きな素敵な女優になりたいと思いました。

桧山ありす、清原果耶が女優挑戦のきっかけに

― 芸能界入りの経緯を教えてください。

桧山:私は事務所に入る前から、「ぷっちぐみ」の専属モデルをしていたので、その撮影で上京して原宿でお買い物をしていたら、今の事務所の方にスカウトしていただいて事務所に所属したことがきっかけです。

― 「ぷっちぐみ」や「ニコ☆プチ」などでモデルとして活動されていましたが、女優に挑戦しようと思ったきっかけはなんですか?

桧山:女優を目指しはじめたきっかけは明確に覚えていないのですが、清原果耶さんが出演されている映画「夏への扉 -キミのいる未来へ-」(2021)での存在感と透明感がある自然な演技を見て、さらに「女優になりたい」という気持ちが強くなったことを覚えています。また、「ニコ☆プチ」であったYouTubeドラマ撮影が楽しくてやりがいがあったのもきっかけの1つだと思います。

― 憧れている女優さんを教えてください。

桧山:私の憧れの女優さんは桜井ユキさん、夏帆さん、清原果耶さんです。この方々のような役によって雰囲気がガラッと変わる変幻自在な演技や、本当にご本人の体験でセリフを言っているように見えるナチュラルな演技、透明感のある演技ができるようになりたいです。

桧山ありすの悲しみを乗り越えた方法

― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者に向けて、桧山さんのこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」を教えてください。

桧山:絶対に決めたくて、ずっと準備を重ねてきたオーディションで決められずものすごく落ち込んだことがあって、たくさん泣いたし辛かったんですが、そこでずっと落ち込んでいても周りはどんどん進んでいって差が生まれてしまうから、その時自分に出来ることをしようと思って頑張りました。

また、私の大好きな漫画「ハイキュー」で「チャンスは準備された心に降り立つ」という言葉があり、自分にチャンスが来た時に全力をつくせるよう、いつチャンスが来てもいいよう日々頑張るようにしています。

桧山ありすの夢を叶える秘訣

― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、桧山さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。

桧山:なりたい自分や夢などは口に出したりノートに書くことで明確することが大切だと思うし、言葉にして出すことでやるべきことがわかって現実になりやすくなると思います。
またいつか辛いことは絶対に終わるし、環境も変わっていくから、あとであの時の経験はこうなるためだったんだなと思えるようにつらくても絶対に諦めないようにしています。

― そうしたことで叶った夢はありますか?

桧山:今までさせていただいたお仕事全てだと思います。辛くて心折れそうになったり焦ったりしていても、一つお仕事を決めることができたらそれを自分の自信というか心の武器にして、次の戦いに挑めるというか。そしてさらにモチベーションを上げられるという大切な糧になるので、一つ一つのお仕事が成功体験です。

― 最後に、今後の女優としての夢を教えてください。

桧山:朝ドラのメインキャストとして出られるようになりたいです。そしていつかはヒロインを務められるよう一生懸命頑張ります。また、私は感動系の映画やドラマなどが好きなのでそういう作品にも出てみたいです。あとは同世代キャストの方がたくさんいるような学園ドラマにも出てたくさん刺激を受けたい!そして観ていて、影響を受けるような、心が震えるような演技ができる女優になれるよう頑張ります!

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

桧山ありす(ひやま・ありす)プロフィール

2007年9月20日生まれ、福島県出身。「ぷっちぐみ」2015年度モデルオーディションにてグランプリを獲得し、専属モデルとして活動スタート。その後、「ニコ☆プチ」にて2020年2月号から2021年6月号まで専属モデルとして活躍していた。2024年には、いきものがかり「青の中で」のミュージックビデオやSWIPEDRAMA「最弱無敗の転校生」などに出演している。
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