佐野勇斗(C)NHK

佐野勇斗、朝ドラ高校球児役で「こっそり5、6キロ増量」約120キロまで球速アップ モデルにしたジブリキャラも明かす【「おむすび」インタビューvol.1】

2024.12.23 07:00

女優の橋本環奈が主演を務めるNHK連続テレビ小説「おむすび」(毎週月~土あさ8時~ほか)に出演する佐野勇斗(さの・はやと/26)にインタビュー。Vol.1では、役作りや13週の見どころなどを語ってくれた。

  

2024年度後期連続テレビ小説「おむすび」

朝ドラ第111作目となる今作は、脚本家・根本ノンジ氏が手掛けるオリジナル作品。平成時代の福岡、神戸、大阪を舞台に、平成時代、“ギャル文化”と出会った主人公・米田結(橋本)が、やがて栄養士となり“目には見えない大切なもの(縁・時代・人)”を次々と結んでいく。

佐野が演じるのは、結の恋人・四ツ木翔也(よつぎ・しょうや)。栃木県出身で、福岡西高校への野球留学中に結と出会う。甲子園出場を逃すも、大阪の星河電器に就職し、社会人野球選手としてメジャーリーガーを目指している。

佐野勇斗、念願の朝ドラ出演で丸刈り決意

佐野勇斗、橋本環奈(C)NHK
― 高校球児を演じるにあたって短髪にしていましたが、反響はいかがでしたか?

佐野:生まれてこの方、髪の毛をここまで短くしたことがなく、地元の友達からの僕と言えば“ちょっと長い髪の毛”というイメージがあったので、僕自身も切ることに関しては勇気がいりました。ただ、この世界に入ってからのずっと夢だった朝ドラということもあって髪の毛を切るということを決意しました。周りからは「意外と似合っているね」という声と、「モンチッチに似ているね」という声、2つをいただきました(笑)。

― ご自身的には似合っていると思いますか?

佐野:一部分は自分で剃ったんです。ちょっと絶望しながらだったんですけど「意外と悪くないな」という印象でした。

― 自分で剃るのは怖くなかった?

佐野:怖かったです。でも「どうしても1発目は自分でいきたい」と志願して剃りました!

佐野勇斗“ヨン様ポーズ”はご本人さまを参考

― 24話で描かれた米田家での糸島フェスティバルの打ち上げシーンで “福西のヨン様”と呼ばれている翔也が“ヨン様ポーズ”を披露していましたが、本人を参考にしたのでしょうか?

佐野:あのシーンは僕のアドリブでやったわけではなく台本に書いてあったシーンで、翔也のキャラクター的にどこまでやったらいいのかすごく悩んだんですけど、振り切った方がいいんじゃないかなって。やるからにはちゃんと調べようと思って、ペ・ヨンジュンさんの画像を何度も見返して、手はどちらが上なのか、表情、角度とかをちゃんと研究しました!

― 実際に映像を見た感想は?

佐野:ちょっとやりすぎましたかね(笑)?

佐野勇斗、球速アップのために影で増量

― 高校球児・社会人野球選手を演じるのは初ということで、今回演じてみて感じた野球の魅力を教えて下さい。

佐野:元々野球がすごく好きで。ソフトボール部に入っていたこともあり、父親と今でいうバンテリンドームによく足を運んで、中日ドラゴンズを応援していました。ピッチャーを野球の上投げでやるというのが初めてで、ソフトボールの下投げでは結構得意だったので謎の自信があったんですけど、実際にやってみるとすごく難しくて苦労しました。でも、何度も練習をさせてもらって、すごく楽しかったです!プロの方々が簡単そうに100何十キロとか投げているのは、相当な努力をされているんだなと、一ファンとして改めてプロの方々のすごさを感じることができました。

― 最終的に120キロ近くまで投げられるようになったとのことですが、ピッチングのコツはありますか?

佐野:初めから115キロ投げることはできたんですけど、そこから1、2キロ上げるのが本当に難しくて。結局スピードは、体重を増やさないとなかなか上がらないところもあるんです。翔也は高校球児なので「体重を増やすな」と言われたんですけど、こっそり5、6キロ増量して、フォームとかも直していただいて。2、3か月で119キロとか投げられるようになりました。

― 関口メンディーさん(澤田龍志役)さんなど、社会人野球チームのみなさんとは撮影の合間にどのようなお話をしましたか?

佐野:メンディーさんは、M!LKのメンバーの吉田仁人もお世話になっていたので、そういうところから話を広げさせていただきました。野球経験者なので、メンディーさんが僕のグローブを磨いてくださったりとか、「こうやって投げた方が早く見えるよ」とか色々アドバイスをくださったりしました。

佐野勇斗、翔也は「トトロ」勘太をイメージ

佐野勇斗、橋本環奈(C)NHK
― 野球の練習以外にも準備したことはありますか?

佐野:栃木弁です。方言指導の猪瀬光博さんという方についていただいて、何度も方言を練習する時間を設けていただきました。僕自身も愛知県出身で方言がある地域で育ったので、観ている人の違和感というか、クエスチョンをつけたくないという思いがあって、毎日音声を聴いて練習していました。

― 翔也を演じるにあたってどのようなところに気をつけましたか?

佐野:朝ドラ特有というか、僕自身はほぼ変わらない中、1年ぐらいの撮影期間で高校生から大人まで演じるということで、年齢の演じ分けは意識していました。初めての経験だったんですけど、声色、喋るスピード、表情、落ち着きがない感じとかは意識して演じていて、結との出会いのシーンも、かっこつけちゃう節があったりとか。僕の中では「となりのトトロ」の(大垣)勘太をイメージしました。

― 翔也と似ている部分と、逆に違うと思う部分があれば教えてください。

佐野:ほぼほぼ自分なんじゃないかなと思うぐらい似ています。考えていることとか、日記を書いていることとか。逆に違うところを探すのが難しいんですけど、1個あるとすれば、僕はあんなに長い期間、結のことを“米田結”ってフルネームで呼ばないです。もっと序盤に呼び方を決める時間を作ります(笑)。

― 日記を書き始めたきっかけは?

佐野:僕自身21、2歳で挫折した時期があって。僕は節目で人生設計をしているんですけど、自分が思う結果が全然出てなくて絶望して、自信を打ち砕かれました。「もっと頑張んないとダメだな」と思って、人生で1番頑張っていた時期はいつだろうと思い返したんです。高校3年生の時、大学受験で周りの人に心配されるぐらい勉強を頑張っていて、その時にやっていたことをやれば頑張れるんじゃないかという思考になって思い返したのが日記でした。

― 書くことで、叶えようという気持ちが強くなるのでしょうか?

佐野:「頑張ろう」「こうしよう」とか思っていても、結局1ヶ月後とかにはその気持ちが弱まって、忘れている経験が誰しもあると思うんです。そこを対策したいなと思って、毎日日記を見ることによって、自分の心に釘を刺すわけじゃないですけど、“ドームツアーに行く人の行動ができたか”というのは、毎晩絶対に振り返っています。

― “朝ドラに出る人”としては、どのようなことをしましたか?

佐野:ある俳優さんと映画でご一緒した時に「ワンカットに命をかけろ」と言っていただいたことがあって。全力でやっているつもりではあったんですけど、どうしても常にグッと上げるというのは難しく。例えば“自分が死んだ時に使われるシーン”を作ることが大事だという言葉をいただいて、そこから日々、1個1個のシーンを全力で取り組んでいます。あと口に出して言うことを続けていました。

佐野勇斗が「身を削って頑張りたい」と思えた瞬間

― 食や栄養に纏わる「おむすび」というドラマを通して、食に対しての考えに変化はありましたか?

佐野:僕は食に疎くて毎日同じものでもいいぐらいで、栄養とかも1人暮らしなので気にもしてなかったんです。ただ、本当に食事って大事なんだなというのをこの作品で学ばせていただいたので、最近は野菜を食べています!軽く筋トレもしているので、タンパク質とかは少し意識するようになりました。

― お気に入りの食べ物や、“これを食べたらパワーが出る”というような食べ物はありますか?

佐野:ラーメンです!味噌ラーメンが好きです(笑)。

― 今の時期だと温まりますね。今作は“繋がり“も大切にしていますが、佐野さんが繋がりや縁を感じている人はいますか?

佐野:ここにいる皆さん!こんなにたくさんの方に集まっていただいて、縁を感じます(笑)。あとはやっぱりM!LKのメンバーは繋がりを感じますね。先日11月24日に10周年を迎えたんですけど、MCの時にあまり堅苦しい話をしないメンバーたちが、節目というのもあって自分の思いを語ってくれたんです。すごく心にグッとくるものもありましたし、もちろん心が折れそうな時も多々ありますけど、“こいつらのために身を削って頑張りたい”と思えた瞬間で、すごくいいチームで活動させてもらえて幸せだなと感じました。

佐野勇斗、第13週の見どころは?

― 現時点(※取材は11月末)で印象に残っているシーンはありますか?

佐野:翔也が甲子園に行けなくて、いつもの海で結と会った時に言った「人生は思い通りにいかねぇ。1回や2回、いや、何度だって失敗する。でも気にすることねぇ。最終的に夢に辿り着ければそれでいいべ」(34話)というセリフがすごく印象に残っています。自分自身も1個の夢があるので、自分で言いながら自分をも励まされました。

― 第13週の見どころを教えて下さい。

佐野:この週は見どころしかないです!1番の山場の週ですね。1個のものを諦めざるを得ない状況もあり、翔也の人生の中で大きな1個の転換期になっています。

★モデルプレスではVol.4まで順次配信予定。Vol.2では、座長・橋本環奈の魅力を語ってもらった。(modelpress編集部)

佐野勇斗(さの・はやと)プロフィール

1998年3月23日生まれ。愛知県出身・岡崎市出身。A型。2015年に映画「くちびるに歌を」で俳優デビュー。近年の主な出演作は「ドラゴン桜」(TBS/2021)、「真犯人フラグ」(NTV/2021)、「おとなりに銀河」(NHK/2023)、「トリリオンゲーム」(TBS/2023)、「TOKYO MER」シリーズなど。2024年は「おむすび」のほか、「マイダイアリー」(ABC)、映画「六人の噓つきな大学生」に出演し、2025年には劇場版「トリリオンゲーム」(2月14日公開)を控える。5人組ダンスボーカルグループ・M!LKのメンバーとしても活動しており、俳優・アーティストとして多方面で活躍中。
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