囲み取材に応じた山下美月、永瀬廉(C)カンテレ・フジテレビ

King & Prince永瀬廉、山下美月は「ずっとプロ」互いに初めて知った一面とは【「御曹司に恋はムズすぎる」インタビュー前編】

2024.12.16 17:00

2025年1月7日にスタートするカンテレ・フジテレビ系火ドラ★イレブン「御曹司に恋はムズすぎる」(火曜よる11時~)で主演を務めるKing & Prince永瀬廉、ヒロインの山下美月にインタビュー。前編では役作りや互いの印象について語ってもらった。

  

永瀬廉主演「御曹司に恋はムズすぎる」

本作は、大手アパレルメーカーの会長の孫として自由奔放に生きてきた御曹司・天堂昴(永瀬)が、真逆の環境で生まれ育ってきたド庶民女子・花倉まどか(山下)と同僚になり、ともに子ども服作りに取り組みながら、初めての挫折と本気の恋を知るロマンティックコメディー。永瀬と山下は今作で初共演となり、脚本は過去に永瀬主演ドラマ「東京タワー」(テレビ朝日系/2024)も手掛けた大北はるか氏が務める。

永瀬廉&山下美月、大北はるか氏の脚本の魅力とは

― 永瀬さんは大北はるかさんとは「東京タワー」以来2度目のタッグとなりますが、大北さんの書く脚本の魅力はどのような部分だと考えていますか?

永瀬:前回は結構内容もハードめではあったんですが、台本の一つ一つの言葉が詩的で小説を読んでいるかのような感覚になりました。今回はそれにプラスしてラブコメにがっと振り切っているものなので、言葉選びや2人のやり取りでくすっと笑えるような感じもあって。色々なものを1番よく書いてくださるのはさすがだなと感じますし、今回は僕の普段の感じをイメージして書いてくださったそうなんです。「大北さんは普段、俺のことこう思ってるんだ~」と思いながら読みました(笑)。でもそれも含めて僕にとって挑戦になるので、大北さんの脚本ではいつも挑戦させてもらっています。

― 山下さんはいかがですか?

山下:私も大北さんの書かれた作品はいくつか拝見させていただいたことがあるんですが、色々な世界観を独自に書いていらっしゃる方というイメージです。今回の作品も割と今の時代には珍しいザ・ラブコメで、毎話ドタバタと展開が変わっていくところが本当に面白くて、毎週飽きないように作られているなと感じました。それからキャラクター性が本の中でしっかりはっきり書かれていたので、役の特徴を捉えやすいように作ってくださっているところも素敵だなと思いました。

昴&まどかと通ずる部分

― 演じる役についてどういう印象を持たれたか、またご自身と似ている部分を教えてください。

永瀬:自分と似ている部分は服が大好きというぐらいですかね…。でもなんて言うんだろう、確かに僕をだいぶ誇張したら、行き着く先は多分昴(笑)。方向性は一緒かもしれないですね。昴は無茶苦茶な部分もあり、おバカな部分もあり、でも一つ一つの言動に愛しさを感じてしまったり。本人は多分全く自覚がないけど、やっぱり天性の人を惹きつける何かを持っているなと思います。あと仕事をやると決めたら中途半端に終わらせずに、ちゃんと自分の納得がいくところまでやり遂げる。そういう男らしい部分もあって、根は素直で良いヤツなんだなとすごく感じますね。

― そんな昴ですが、「ここだけは俺とは違う」と否定しておきたいところはありますか?

永瀬:いや、胸張って否定できる部分はないですね…(笑)。でもあそこまで自己愛が強いのは素直に尊敬というか、羨ましい部分ではあります。

― 山下さんが演じるまどかはいかがですか?

山下:まどかはとても真面目で一生懸命で、仕事に一筋。でもやっぱりちょっと固すぎるところがあって、あまり柔軟には見られないような人です。私自身もお仕事のためだったら色々なことを犠牲にできちゃうタイプなので、その思考の固さや不器用さみたいなところはすごく共感できるなと思いました。仕事以外の部分だと、まどかはおうちで家庭菜園をしたりと節約にすごく気を使っているキャラクターで、私はプチトマトを育てたりするほどではないんですけど、割とそういう節約のことを考えて自炊をしたりするので、まどかのおうちでの暮らしを楽しむ姿や家庭的なところは尊敬しつつ、ちょっと重なる部分もあるなと思います。

永瀬廉、役作りは「日々美しくいること」

― 役を演じるにあたっての工夫や努力をそれぞれ教えてください。

永瀬:まぁ、僕は日々美しくいることですね(ドヤ顔)。やっぱりそういう役なので……はい、美しくいることです(笑)。でもそのために何をやっているかと言われると難しいんですけど、ただ普段からこういうお仕事ではあるので、ちゃんと体調には気を遣って日々過ごすようにしています。

山下:私はまどかの役柄的に(芝居を)受けることがすごく多いので、私もしっかり昴の発言や行動に対して受けられたらいいなと思っています。時には鋭いツッコミを入れたり冷淡に言葉を投げかけたりしますが、すごく温かく慰めるときもあるので、ちゃんと永瀬さんのお芝居を体当たりで受けにいきたいなと思っています。

昴&まどかのファッションにも注目

― ビジュアル面や衣装選びでのこだわりはありますか?

永瀬:僕は御曹司ということで衣装もすごく楽しみにしていたんですけど、想像以上の素敵な衣装を持ってきてくださっていて。今着ている衣装も劇中で使われる予定なんです。衣装合わせでは僕好みの素敵なアイテムがいっぱいあったので、久しぶりにすごくテンションが上がって30着くらい着たんです。アイテムによっては自分が幼く見えちゃうものもあるので気を付けつつ、年齢に合った服、プラスちょっと人とは違う派手めなものやゴージャスなものを意識して選びました。

― 普段のご自身のファッションとは似ていますか?

永瀬:シンプルなアイテムの中には似ているものもあります。

― 昴とご自身の好みが重なる部分も?

永瀬:そうですね。僕は結構ワイドめサイズのものが好きなので、そういうアイテムも多めに取り入れさせていただきました。

― 山下さんはいかがですか?

山下:まどかは昴に比べてお金に余裕はないんですが、アパレル会社に勤務しているということもあって毎日オシャレに色々な服を着こなしています。上手く着回していて、同じトップスでも違うパンツや靴、小物を合わせて違うコーディネートにするなど、そういう工夫を見せています。

ビジュアル面だと、今朝「前髪分けようかな、おろそうかな」「髪の毛先はねさせようかな、内巻きにしようかな」とか色々考えていたのですが、やっぱりまどかは朝からしっかり準備をして、ブランドイメージも大事にしながらセットしていく子だと思いました。なのでヘアメイクさんと色々相談しながら、ネイルの色などもすごくこだわってやらせてもらっています。

永瀬廉&山下美月が思う“昴&まどか”像

永瀬廉、山下美月(C)カンテレ・フジテレビ
― 永瀬さんはまどかという人物をどう思われていますか?

永瀬:いや~堅いですね(笑)。でも、そういう人ほど解いていくのが楽しいというか。僕は割とどういう人にでも自分が興味を持ったらグイグイ話しかけちゃうタイプなので、どんどん時間を重ねるにつれて気を許してくれているなと感じていく日々が楽しいです。だから話しかけに行っちゃうと思います。

― 堅いから逆に気になっちゃう?

永瀬:そうですね。それこそ昴みたいにめげないかもしれないです。

― 山下さんは昴をどう思われていますか?

山下:怖いですね(笑)。

永瀬:(笑)

山下:まどかは役柄的に割と昴に対してずばっと言えるのですが、私はそんなにはっきり言える自信がないので一線引いちゃうかもしれないです。でもすごく面白い人なので「わ~、今日もすごいな」みたいな感じで見守りはすると思うんですけど、仲良くなれるかは自信がないです(笑)。まどかくらい自分でもグイグイ言えて距離が深まったら、「みんなが知らないだけで本当はいい人なんだ」と思えると思いますが、私自身は“女性社員2”くらいの立ち位置になっちゃう気がします(笑)。

永瀬廉、山下美月は「ずっとプロ」

― 対面するのは今日で2回目とのことですが、初対面のときからのお互いのイメージに変化はありましたか?

永瀬:良い意味でずっと「やっぱしっかりしてるな」というイメージがあって、それは今も変わらずなんですけど…なんだろうな…。

山下:めっちゃ言葉選んでる(笑)。

永瀬:ずっとプロなんですよね。

山下:ええ~、ありがたいです。

永瀬:僕は体勢も含めリラックスしながらこういう取材を受けたりするんですけど、ずっと(背筋を伸ばした山下の姿をモノマネ)みたいな。

山下:いやいやいやいや、そんなことない(笑)。

永瀬:そこは今日初めて知った部分でしたね(笑)。

山下:私はお仕事柄的にやっぱりもっとクールな感じで、「あんまり喋らない方なのかな」「結構壁を作るような方なのかな」と思っていたんですけど、すごく気さくでとても面白くて、色々お話をしてくださる方でした。あとはすごく気遣いをしてくださる方なんだなとも思いました。こうやって質問を受けたときにも先にお話してくださいますし、色々周りを見て動いていらっしゃる方なんだなと。これは今日の取材で初めて発見したことです。

永瀬廉&山下美月、王道ラブコメに期待

― 今回は正統派の胸キュンシーンもすごく多い“ザ・ラブコメ”ですが、楽しみにしているシーンや撮影を教えてください。

永瀬:僕は「今日も俺は美しい」とか結構特徴的なセリフが多いので、それをどう言うかが昴という役にとって一つの大事なポイントだと思っています。そこを試行錯誤しながら、どんなふうに消化して作品の楽しめるポイントにしていくかは、難しさも感じつつ楽しみな部分ではあります。

山下:昴とまどかは本当に正反対なキャラクターなので、そのちぐはぐだけどスピード感のある掛け合いに注目していただきたいです。でもその2人の様子もどんどん話を重ねるごとに変化していく。どちらもちゃんと歩み寄っているんだなと毎話成長を感じられると思うので、2人の関係性の変化や、それぞれ人間性が変わっていく姿を観ていただけたらいいなと思います。

★後編では永瀬&山下が感じる“小さな幸せ”や過去の運命的な出会いを明かしてくれた。

(modelpress編集部)

永瀬廉(ながせ・れん)プロフィール

1999年1月23日生まれ、東京都出身。2018年5月23日にKing & Prince のメンバーとしてCDデビュー。近年の主な出演作はドラマ「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」(日本テレビ系/2022)、「夕暮れに、手をつなぐ」(TBS系/2023)、「ラストマン−全盲の捜査官−」(TBS系/2023)、「厨房のありす」(日本テレビ系/2024年)、「東京タワー」(テレビ朝日系/2024)、映画「法廷遊戯」(2023)「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」(Netflix/2024)など。

山下美月(やました・みづき)プロフィール

1999年7月26日生まれ、東京都出身。2016年、高校2年生で「乃木坂46 3期生オーディション」に合格してデビュー。センターを務めるなどグループの中心で活躍し、2024年5月に卒業。近年の主な出演作は連続テレビ小説「舞いあがれ!」(NHK/2022)、ドラマ「下剋上球児」(TBS系/2023)「Eye Love You」(TBS系/2024)「降り積もれ孤独な死よ」(日本テレビ系/2024)、映画「六人の嘘つきな大学生」(2024)など。2025年3月28日に主演映画「山田くんとLv999の恋をする」が公開予定。
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