森口瑤子&高橋大輔、長く活躍し続ける2人の夢を叶える秘訣 着物は「敷居が高いもの」「伝統的な着方をしないと」を変える魅力発信に意欲【インタビュー】
新しく進化するこれからの「キモノ」を着て欲しい著名人に贈られるアワード「KIMONOIST (キモノイスト)2024」。モデルプレスは10月8日、都内にて行われた授賞式にて、同賞を受賞した女優の森口瑤子(もりぐち・ようこ/58)、プロフィギュアスケーターの高橋大輔(たかはし・だいすけ/38)にインタビューを実施し、この日着用した着物の魅力や、長く活躍し続ける2人の夢を叶える秘訣を聞いた。【モデルプレスインタビュー】
「KIMONOIST(キモノイスト)」とは
4回目を迎える「KIMONOIST(キモノイスト)2024」。「KIMONOIST」は、「着物」が好きな方や似合う方に限らず、「未来のキモノ」を示唆し「キモノ」を最新のスタイルでありモードとして発信を担うスタイリストとして、実行委員会にて選考する。新しく進化する日本の「伝統や文化」をその生活様式に写し取る新時代の生き方、楽しみ方を提案できる方々に称号が贈られる。本アワードを通じて、時代と共に変わりゆく美意識や価値観の中で、日本の民族衣装である「キモノ」が、大人の嗜みとして愛されるファッション文化として、サスティナブルかつグローバルに定着することを目指している。授賞式にて、森口はワインレッドを基調とした着物にパステルカラーの袋帯と鮮やかなブルーの帯揚げ・帯締めを合わせた個性的なスタイル、高橋はシックな柄の着物に白の羽織とピンクヘアが映えるスタイルでランウェイを飾った。森口の着物と高橋の羽織は、クオリティー・カラー・デザインにこだわった絞り染めが生地全てにわたって施された「総絞り」が特徴的な「藤娘きぬたや」より、森口の帯は色にこだわった独特のコーディネートを楽しむブランド「キモノイキモノ」より提供された。
森口瑤子&高橋大輔「KIMONOIST(キモノイスト)」受賞に喜び
― 「KIMONOIST(キモノイスト)2024」を受賞したご感想を教えてください。森口:私は仕事で着物を着る機会がとても多くて、自分では「とても着物が素敵でした」「こんな着物を着せていただきました」とよくお話ししているのですが、それを上手に伝えることができていなくて「伝えたいけどどういう形で伝えたらいいかな」とずっと思っていたので、こういう機会をいただくことができてとても嬉しいです。
高橋:錚々たる受賞者の中で「僕でいいのかな」とも思ったのですが…。僕自身、普段は着物に触れ合う機会がとても少ないのですが、今回受賞させていただいて、本当にとても着やすくて、これからどんどん着ていきたいと思えるくらい、本当に素敵なお着物だと思いましたし、このような貴重な機会をいただいて嬉しく思います。
― 授賞式で、高橋さんはランウェイが初めてで緊張されているともおっしゃっていましたが、お互いのお着物やランウェイを観ていかがでしたか?
森口:(残念そうな顔で)見れなかったんですよ…。
高橋:先程Instagramのストーリーに載っていたので拝見しました!
森口:そうなんですね!観たかったです。
高橋:初めてだったので、羽織りの脱ぎ方も教えていただきました。森口さんは綺麗に歩いていらっしゃったので「着慣れていらっしゃるんだな」と思いました。
森口:高橋さんは着物をあまり着られないとおっしゃっていましたが、とてもお似合いで。普段からご趣味で着られているのかなと思ったくらいでした。
高橋:着物を着るのは2回目くらいだったのですが、デザインもスタイリングもとても自分好みに作ってくださったので、よりしっくり来たのだと思います。
森口瑤子&高橋大輔、着物の魅力語る
― 森口さんがご着用されている着物と高橋さんがご着用されている羽織は生地全体にわたって絞り染めされた「総絞り」が特徴的な「藤娘きぬたや」のものになります。改めてご着用されてみていかがですか?高橋:先程ちらっと高価なものだとお聞きしました。羽織をバサッと脱ぐ仕草もあったのですが、ランウェイを歩く前に聞いていたら緊張してできなかったと思うので、聞いていなくて良かったです(笑)。本当に素敵ですし、見た目は重厚感があるのですが着心地がとても軽いです。撮影で動きを出した時に自分にマッチするような感覚がありました。スーツの上に着てもかっこいいですよね!
森口:是非着こなしてください!裏地もとてもかっこいいですし、モールを織り込んだ帯がキラキラでお似合いです。私の着物もとても軽くて着心地が良いのに、見た目も本当に綺麗です。最初お写真で拝見した時は「とても渋いお着物だな」と思ったのですが、実物を拝見すると豪華で、着物全体に可憐さがあるので素敵です。
― また森口さんの帯は、色使いが特徴的なブランド「キモノイキモノ」のものになりますが、色合わせも意外で本当にお似合いです。
森口:この合わせ方は素人には難しすぎると思ってしまいました(笑)。「こんなにポップな可愛らしい柄が来るんだ」と思って。さらに(帯揚げ・帯締めが)このブルーですよ!全く想像がつかなかったです。でも着てみたらヘアメイクさんと2人で「可愛い!」と感動しました。
森口瑤子&高橋大輔が語る「着物」のこれから
― 日本の伝統的な民族衣装である着物ですが、なかなか現代では着る機会も少なくなってきています。この受賞をきっかけに、広めていきたいと考えていることはありますか?高橋:僕は、SNSで若い方々が着物を組み合わせて着ているのを見ていて素敵だなと思っていたのですが、自分としては少し勇気がありませんでした。でも今回「KIMONOIST」を受賞させていただいて「もっと身近に取り入れていいものなのだ」と感じたので、僕自身もどんどん取り入れていきたいと思いました。また海外の方々には様々なルールがあって敷居が高いものという雰囲気があるのかもしれませんが、より身近なものに感じてもらえるように、まずは僕がどんどん取り入れていきたいです。勉強したいと思います!
森口:私もお着物が好きだけれども「伝統的な着方をしないと品がなくなるのではないか」「少し若ぶっていると思われてしまうのではないか」という人が友人でも多いんです。ただ、今日のこういったコーディネートもキラキラの半襟を身に着けていますが、これだけ品良くとてもファッショナブルに見える素敵な着こなしになっていて。やはり「お着物が好きで昔から集めているけれどもなかなか着こなせていない、頑張れない」という同年代の女性は割と多いと思うので、こういった新しい着こなしを私自身が提案していけるといいなと思いました。
森口瑤子&高橋大輔の夢を叶える秘訣
― お2人はそれぞれ俳優、フィギュアスケーターとして長く活躍を続けていらっしゃいます。夢を追いかけているモデルプレスの読者に向けて、是非お2人の「夢を叶える秘訣」をお伺いしたいです。森口:もう思い込むしかない気がします。私は今、俳句の永世名人になって是非このお着物を着たいと思っているのですが「着るぞ」「永世名人になるぞ」と思い込んで突っ走ることが大切だと思います。
高橋:僕自身は色んな方に導いてもらったことが多かったのですが、もちろん行動しないと何も起きないとは思っています。どこでチャンスが転がっているか分からないので、常にアンテナを張って色んなものを見て知って触れ合うことが自分自身の発見にも繋がるのかなと思います。
― ありがとうございます。最後にお2人を応援しているファンの皆さんにお伝えしたいことなど、メッセージをお願いいたします。
高橋:昨年初めてアイスショーをプロデュースさせていただいて、僕自身さらにプロデュース面の方に興味を持ってどんどん広げていきたいと思っています。来年の3月に広島県で「滑走屋」というアイスショーを再演するのですが、同じ演目を行う上で、その中でも今新たに経験したことをまた出していけたらと思いますので、是非来ていただけたら嬉しいです。
フィギュアスケートは洋の文化ではあるのですが「なんでフィギュアスケートって『~オン・アイス』といったローマ字表記の名前になりがちなのだろう」と考えて、「滑走屋」という日本らしい名前をつけました。今後もそういった新しい挑戦をどんどんしていきたいと思っているので、今回こういった形で新しいことに挑戦されている方ともお会いできてとても光栄です。
森口:私は、10月16日からスタートしている「相棒 season23」に出演しています。その中でも、今日とは少し違うタイプですが毎回着物を着ております。その着物にも注目して欲しいと思いながら撮影しているので、是非楽しみにしていてください。
― ありがとうございました!
(modelpress編集部)
森口瑤子(もりぐち・ようこ)プロフィール
1966年8月5日生まれ、東京都出身。1983年、ドラマ『男はつらいよ・口笛を吹く寅次郎』でデビューを果たす。その後は、「やまとなでしこ」(フジテレビ/2000)、「インディゴの夜」(フジテレビ/2010)、「温泉(秘)大作戦」(テレビ朝日/2016)、「silent」(フジテレビ/2022)、「ラストマンー全盲の捜査官ー」(TBS/2023)、「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」(NHK/2024)など数々の作品で活躍。「UNloved」(2001)、「八日目の蝉」(2011)、「万引き家族」(2018)、「いのちの停車場」(2021)、「梅切らぬバカ」(2021)など映画作品にも多数出演している。2020年からはテレビ朝日系ドラマ「相棒」シリーズに小料理屋「こてまり」の女将・小手鞠役として参加し、現在「相棒 season23」が放送中。
高橋大輔(たかはし・だいすけ)プロフィール
1986年3月16日生まれ、岡山県出身。7歳でスケートを始め、2002年、日本人男子として初めて世界ジュニア選手権で優勝。その後も、日本のエースとして国内外の大会で活躍し、2008~2009シーズンに右膝前十字靭帯断裂という大きな怪我を負うも約1年で復帰し、2010年のバンクーバー冬季オリンピックでは日本男子初のメダルとなる銅メダル、同年の世界選手権で日本男子初の金メダルを獲得した。2014年10月に引退、プロフィギュアスケーターとして活動をスタートしたが、2018年に再び競技への復帰を表明し、2020~2021シーズンでは村元哉中をパートナーにアイスダンスへ転向。2022年に四大陸選手権銀メダルを獲得し、2023年5月に競技会より引退。現在はプロフィギュアスケーターとしてアイスショーに多数出演するほか、2025年3月には自身がプロデュースするアイスショー『滑走屋』の再演を控えている。
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