松本旭平の新しい挑戦　舞台経験重ねて見えた手応えと課題＜モデルプレスインタビュー＞

松本旭平出演「MY ROOM IS MINE！！」

演劇ユニット「ストスパ」を主宰し、脚本家としても活躍する白鳥雄介氏が台本・演出を手がける同作は、「メタバース」を取り入れた超主張シンクロナイズドコメディ。松本演じるアサイ・シンジが、ライブハウスでのアルバイトを終えて帰宅すると、自分と同じ部屋に住んでいると言い張る人が現れ、非日常的な状況下、複数の人間が言葉の通りシンクロしていく。

「セリフを同時に合わせないといけないのは他の舞台でもあったのですが、あっても一言二言。今回はページをめくってもめくってもそれが続いたので衝撃でした」と語る松本だったが、この日の稽古では辻凌志朗・秦健豪と息ぴったりのシンクロ劇を展開。「『あっ』『えっ』ですら1つでも違うと全部ズレていくので、相手を信用したうえで自分も発信しなきゃいけない」と稽古を重ねる中で難しさも感じつつも、「結局最後は蓋を開けてみないとわからないというか、お客さんあってのものなので、劇場に入ってみてからが楽しみですね」と本番に向けて胸を膨らませた。

松本旭平「全員一体になって舞台を作り上げられる感じ」

今作は、白鳥氏のラブコールを受けての出演。松本は「感情をぶつけてもすごく聞いてくれるというか、『ここで立ってほしい』っていうことに対して『ちょっとここでは立ちづらいですかね』っていう相談をしても丁寧に寄り添って聞いてくれるので、全員一体になって舞台を作り上げられる感じです」と嬉しそうに語っていた。

経験を重ねる中で…松本旭平の“今”

そして、ここ数年で一気に舞台出演が増えたことで得た手応えについて聞くと、「全然まだまだではあるんですけど、昔よりは言われたことに対して『こっちかな』『これかな』って解釈するヒントが出やすくなったかなと思います。あとは、先輩や共演者の方を観て『ここは盗めるな』『こういう芝居してみたいな』と次に活かせることを見つけて挑戦できるようになってきました」と回答。

一方で、出来なくなったこともあるそうで「ピュアっぽさ（笑）。がむしゃらさを見直さないといけないなと自分の中で葛藤していることでもあります」と数を重ねたからこその悩みも。「一昨年は10本以上舞台をやらせてもらったのですが、もう手一杯というかセリフと段取りを覚えて、出来上がっているところに合流して本番をやって、また新しい作品に合流して…っていう繰り返しで、こなすことに精一杯になってしまって良くなかったので昨年から見直しています」と打ち明けた。

松本旭平からメッセージ

最後に「今回みたいに一癖あるコメディはあまり経験がないので、テンポ感や声の出し方は新しい挑戦だと思います」とも。読者にむけては「今回はチケットが他に比べるとお求めやすいので、舞台を観にきたことがない人も来やすいかなと思います。特に、学生は2000円で観られるのでこれから役者を目指す方のきっかけになれればより嬉しいです」とメッセージを送った。（modelpress編集部）

『MY ROOM IS MINE!！！』 公演概要

作・演出：白鳥雄介

出演：松本旭平、辻凌志朗、秦健豪、阿久津京介、小槙まこ、武藤友祈子

連動スペシャルイベント出演者：村上ロック（9／6 20：30）、林家きよ彦（9／7 18：30）

※ほかチケット等の詳細は公式サイトに掲載