井内悠陽(C)モデルプレス

「爆上戦隊ブンブンジャー」ブンレッド・井内悠陽、事務所所属1年未満で主演に抜擢 俳優目指したきっかけは窪田正孝「衝撃を受けました」【インタビュー】

2024.07.18 17:00

テレビ朝日系スーパー戦隊シリーズ第48作目『爆上戦隊ブンブンジャー』(毎週日曜午前9時30分~)で主演を務める井内悠陽(いうち・はるひ/20)。モデルプレスのインタビューでは、俳優を目指したきっかけから主演抜擢までの道のりを語ってくれた。

  

スーパー戦隊シリーズ第48作目『爆上戦隊ブンブンジャー』

「爆上戦隊ブンブンジャー」より(C)テレビ朝日
本作は、子どもたちに圧倒的な人気を誇る“クルマ”をモチーフに、タイヤやスピードメーターをイメージしたレーシングスーツに身を包んだヒーローが、困難を知恵と技術で乗り越えていく物語。「クルマ×つくる」をテーマに掲げ、気分をブンブン、バクアゲしていく、大胆不敵で超前向きなヒーローが活躍する。7月26日には、『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』が公開される。

主人公のブンレッド/範道大也役の井内は、2023年に現在の事務所・ワタナベエンターテインメントに所属したばかり。開発と改造の達人で、自信に満ち溢れるキャラクターをフレッシュに演じている。

井内悠陽、俳優目指したきっかけは窪田正孝主演「デスノート」

井内悠陽(C)モデルプレス
― 俳優を志したきっかけから教えてください。

井内:中学2年生のときに窪田正孝さん主演のドラマ『デスノート』(日本テレビ系/2015)を観たことがきっかけです。ドラマや映画を観るタイプではなかったのですが窪田さんのお芝居に衝撃を受けました。そこから俳優という職業に興味を持って、すぐ親に「演技ってどこでできる?」と聞いた記憶があります。

― 行動力がすごいですね!

井内:自分が好きなことや、やりたいことはどんどんいけるタイプだと思います。それが演技でした。

― ドラマや映画を観てこなかったとおっしゃっていましたが、「デスノート」はなぜ観ようと思ったのでしょうか?

井内:中学1年生の終わりくらいに、それまで続けていたテニスは「なんか違う」と思って急に辞めちゃったんです。そんなときに、たまたま観たのが『デスノート』でした。昔から自分じゃない誰かになりたいとずっと思っていたのですが『デスノート』を観て、俳優だったら違う人になれるんだと思いました。

― 俳優になったことで自分に対しての気持ちの変化はありましたか?

井内:どうでしょう…?俳優をやりたい気持ちを打ち明けたのは「よく言った」と思っています。中学2年生のときは多分反抗期でもあったと思うのですが、そのときにちゃんと口に出して「俳優をやりたい」と言った自分のことは褒めてあげたいです。

― 俳優以外の道を考えたことは?

井内:テニスをやっていたときは、プロテニスプレイヤーを目指して毎日練習していました。

井内悠陽、事務所所属1年未満で主演に抜擢

井内悠陽(C)モデルプレス
― 事務所に所属してから1年経たずに主演に抜擢されましたが、オーディションで印象的だったことはありますか?

井内:私服がジャージばかりで、オーディション用の服はセットアップの1着しか持っていなかったんです。なので2次オーディションはその服で行きました。3次オーディションの審査員は別だと思っていたので、同じ服で行ってもバレないと思っていたら、審査員の方が全員一緒で、入ってすぐに「あれ?井内くん、前と服一緒じゃない?」とツッコまれて、そこから質疑応答はずっと服の話をしていました(笑)。

― ラフなオーディションだったんですね。

井内:そうですね。実技のお芝居もありましたが、質疑応答の時間はほとんど服の話で、例えば「何で同じ服なのか?」といったようなことをずっと喋っていた印象です。

「爆上戦隊ブンブンジャー」より(C)テレビ朝日
― 今まで受けてきたオーディションと比べて、手応えは感じましたか?

井内:特になかったです。3次オーディションのときは落ちたと思いました。セリフも飛んで一瞬止まってしまったあと、緊張でまた失敗して思うようにできなかったので「絶対に落ちた」と思ったのですが、通過の連絡が来て、そこである意味吹っ切れました。やることはやったし、一番楽しもうという気持ちで最終オーディションは挑めました。

― 合格ポイントとなったところはどこだと思いますか?

井内:オーディション参加者の中で一番楽しんでいた自信はあります。毎回のオーディションで意識していることですが、人前で芝居をすることが好きなので楽しそうに演じている雰囲気は出ていたんじゃないかなと思っています。

井内悠陽、ドッキリを疑った「ブンブンジャー」出演決定時

「爆上戦隊ブンブンジャー」より(C)テレビ朝日
― そんなオーディションを経て「ブンブンジャー」に出演が決まった際の心境を教えてください。

井内:自分で大丈夫かなと不安でいっぱいでしたし、最初は信じられなかったです。「いつドッキリと言われるんだろう…」「いつネタばらしされるんだろう…」とずっと思っていましたが、今はだいぶ不安もなくなりました。視聴者の方から「井内さんがブンレッドをやってくれて良かった」というコメントをたくさんいただいたおかげです。

― 演じるうえでのこだわりを教えてください。

井内:車いじりが好きなキャラクターですが、僕は免許を持っていなくて車のことを全然知りませんでした。なので、まずはボンネットの中やシフトレバーの仕組みなどを父に聞き、運転中の仕草は助手席に乗り実際に運転している人を見て勉強しました。撮影が終わったら免許を取りたいと思っています。

井内悠陽、初めての撮影で大変だったこと

「爆上戦隊ブンブンジャー」より(C)テレビ朝日
― 撮影で大変なこと、苦労したことはありますか?

井内:ドラマや映画の撮影は初めてなのですが、台本の順番通りに撮影が進んでいくわけではないので最初は特に大変でした。シーンが繋がるよう話の流れは絶対に頭に入れておこうと意識しています。台本を読んで感じたことはメモするようにしていて、それを最終確認でもう一度読んで、「ここの場面だったら、この出来事があってからこうなるんだな」ということを考えるようにしています。

― 共演者の方から刺激を受けたことはありますか?

井内:僕は切り替えが苦手なので「よーい」と言われる前からカットがかかった後も基本集中しているのですが、鈴木美羽ちゃんや相馬理くんはパッと切り替えるのが本当に上手です。僕や葉山侑樹くんはピリピリした雰囲気のお芝居をやっているときに、カットがかかってからも緊張が抜けないのですが、2人はカットがかかった瞬間にケロッとなって「今どんな感じでした?」とモニターを確認しに行くので、すごいなと感じました。

井内悠陽、“先輩”山田裕貴&綱啓永からの言葉

井内悠陽(C)モデルプレス
― 歴代スーパー戦隊で一番印象的な作品は何ですか?

井内:『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011)です。山田裕貴さんがゴーカイブルーで出演しているということもあり、高校生のときにもう一度観たので一番印象に残っています。

― Instagramには、事務所の先輩であり、スーパー戦隊シリーズの先輩でもある山田さんや綱啓永さんとのお写真も上がっていましたが、何かお話されたことはありますか?

井内:「期間は1年間あるけど本当に一瞬で、この1年間でこれからの1歩目が決まるから日々を大事に毎日成長して」ということをお話してもらいました。

― 理想の俳優像や憧れの俳優を教えてください。

井内:僕が憧れている窪田正孝さん、山田裕貴さん、松坂桃李さんの3人は、幅広くお芝居ができるので、学園モノ、ラブコメ、コメディ、シリアスな物語、サイコパスなキャラもこなせるカメレオン俳優と言われるような役者になりたいです。

― 今後どんなジャンルの作品に挑戦したいですか?

井内:一つはサイコパス。自分に近い役も楽しいですが、自分からかけ離れているようなキャラクターのほうが、難しい分いっぱい考えて、役作りも大変でありながらも楽しいと思うので、昔の時代や外国の話など、スケールの大きい作品に挑戦してみたいです。

井内悠陽の悲しみを乗り越えた方法

井内悠陽(C)モデルプレス
― 主演を掴むまでにさまざまな経験をされてきたと思いますが、井内さんがこれまでの人生の中で悲しみを乗り越えた方法を教えてください。

井内:音楽に助けられたことが多かったです。ボーカロイドが好きなので、そういったエンタメに助けられたことが多かったです。

井内悠陽の夢を叶える秘訣

― 最後に「ブンブンジャー」の主演を掴んだ井内さんが思う夢を叶える秘訣を教えてください。

井内:夢に対して誰よりも好きでいること、誰よりも楽しむことです。

― 今の夢は?

井内:趣味が読書なので、好きな小説「俺の残機を投下します」「硝子の塔の殺人」が実写化したときに出演することが今の一番の目標です。

― ありがとうございました!

(modelpress編集部)

井内悠陽(いうち・はるひ)プロフィール

井内悠陽(C)モデルプレス
2004年7月12日生まれの京都府出身。身長182cm。スポーツ歴は、バスケット・卓球・テニス(3年)・水泳(7年)・スノーボード(6年)・現代アクションと多岐にわたる。さらに趣味・特技として、ダンス、作詞作曲、弾き語り、小説執筆など、音楽や文学にも精通。渡辺高等学院を卒業の後ワタナベエンターテインメントへ所属。今作が連続ドラマ初主演となる。
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