モデルプレスのインタビューに応じた萩原利久(C)モデルプレス

萩原利久が意識しているSNSの使い方 25歳迎え“この5年で達成できたこと&これから5年で成し遂げたいこと”語る【「朽ちないサクラ」インタビュー後編】

2024.06.17 07:00

俳優の萩原利久(はぎわら・りく/25)が、映画「朽ちないサクラ」(6月21日公開)で初の警察役・磯川俊一を演じた。県警の広報職員・森口泉(杉咲花)のバディとして、彼女の親友が変死した事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察”の存在に迫っていく―――観た人によって十人十色の感想を持つだろう物語は、萩原自身にも考えるきっかけを与えた。【後編】

  

現代社会と重なる「朽ちないサクラ」の物語

萩原利久(C)2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会
本作に対し、萩原は「すごく現代の社会を表現している」と感じたという。

「基本的に一つの事件を追っていく作品ではあるんですが、視点はかなりたくさんあって、磯川の視点も他の人の視点もある。起きている事実は一つでも、立場と環境によって関わり方も見え方も全然違う。そういうふうに視点の多い作品だなと思っています。それってとても現代の社会っぽいというか。個人的にSNSやインターネットに触れる機会も多いので、それが発達して情報を容易く得られる時代な分、すごく極端な話、ニュースの見出しを見ただけでちょっと知った気になっちゃう部分もあったりして。中身を見ずともなんとなく知っている気になってしまう瞬間ってすごく多いなと思ったんです。

だから一つの出来事をとっても、その時のシチュエーションで事の重大さまで違ってくるなと。事実がどうであっても、立場によって善か悪かさえ違うというのを感じながら演じていて、当たり前に日常の中にもそういう要素ってあるなと思いました。なので大きな事件を扱っている内容ですが、物事の見方という点で言うと、自分にとってすごく遠いことでもないのかなという印象でした」

萩原利久(C)モデルプレス
撮影当時と現在で作品への印象が変わったか尋ねると、「作品そのものの印象は、今からまた演じるわけではないので演じたときのままでいいのかなと思います」と話す。「ただ僕が撮影当時見ていたものに、今改めてロケで行ったり触れたりして当時と全く同じものを感じるかと言われたら、変わっていることも全然あるだろうし。その変化にもはや違和感がないというか、それぐらい日々変わっていくし、逆にそのアップデートをちゃんとしたいなというのが僕のスタンスかもしれないです」

萩原利久がSNSで気をつけていること

萩原利久(C)モデルプレス
萩原が例に出したように、現代社会を語るうえで切っても切り離せないSNS。彼自身もInstagramなどで日々発信をしているが、SNSの使い方で気をつけていることは?

「ちゃんと自分のワードで発信しようというのは意識しています。僕のSNS一つをとっても受け手の方全員が同じ受け方をしているとは思っていないので、その分嘘はつかず、自分のキャッチしたものを可能な限りニュアンス含め100%で伝えられるように心がけているかもしれないです。もちろん極力見た人が不快にならないようにしたいなと思いますが、多分どんな投稿であっても、その時の受け取り方でよく思わない人もいる。でもそうなったときにやっぱり100%自分でちゃんと説明がつく状態にはしたいんです。なので言葉一つに対しても気をつけて、意識をしながらやっています」

萩原利久の信念

萩原利久(C)モデルプレス
本作の登場人物はそれぞれ強い信念を持っている。萩原にとっての信念を聞いてみると「なんだろう…?信念、信念……」とじっくり考えた末、「“やってみる”じゃないですか。やってみて判断する、というのは昔から割とあるかもしれないです」と答えてくれた。

「結果論なんですが、考えた末に結局最初に考えていたものを選んでいることが多いです。ただ、考えるという過程は必要なタイプ。なのでしっかり固まった信念みたいなものはないかもしれないですけど、基本的にやらずに避けることは極力しないようにはしています。やったうえで無理でした、ということはあったとしても、今まではそういう選択をしてきました」

25歳・萩原利久が語る“この5年”と“これからの5年”

萩原利久(C)モデルプレス
2月には25歳を迎え、20代も折り返しに。「25歳になって変わったことは?」という質問には「ないです(笑)!!」と即答するのがなんとも彼らしい。最後に、この5年で達成できたこと・これからの5年でやり遂げたいことを聞いた。

「この5年で達成できたことは…サンフランシスコに行ったこと。残りの5年で叶えたいのは、サンフランシスコに家を買うこと(笑)。そのくらい大きい目標があった方が働ける気がします。これってもしかしたら信念にも通じるのかも。僕にとっては良くも悪くも趣味というのは大きくて、確かに5年間を振り返るととにかく趣味に染まっていたなと思います」

萩原利久(C)モデルプレス
大好きなバスケチーム、ゴールデンステート・ウォリアーズの拠点であるサンフランシスコ。堂々と大きな目標を掲げた萩原だが、「大きい夢の前に、1個1個小さい目標を作っていくのは好きかもしれないです」とも明かす。サンフランシスコに家を買う、というゴールのためにたくさんの小さな目標を立て続け、それが目の前の仕事を頑張る理由へと繋がる。挑戦を恐れない姿とその揺るぎなさこそ、彼の信念なのだ。

インタビューこぼれ話


恒例の決め顔チャレンジでは、「もうネタがない…(笑)」と言いつつ不思議な動きを披露し、現場を笑わせた萩原。チェキにサインを入れる際には、1枚目に「モデルプレス」とカタカナで書くと、「こっちはアルファベットにしよ~」と2枚目は「modelpress」にする遊び心を見せていた。

また25歳になって変わったことは「ない」と即答していたが、「でも最近、筋肉痛が次の日に来るようになりました(笑)。今まではその日中には『なんか痛いな…』となっていたのに、次の日になったんです。あとは特に変わりない日々を過ごしている気がします(笑)」とユーモア混じりに明かしてくれた。(modelpress編集部)

萩原利久(はぎわら・りく)プロフィール

萩原利久(C)モデルプレス
1999年2月28日生まれ、埼玉県出身。2008年にデビュー。主な出演作にMBSドラマ&映画「美しい彼」シリーズ、EX「月読くんの禁断お夜食」(22)、CX「真夏のシンデレラ」、ABC「たとえあなたを忘れても」、ytv「めぐる未来」(24)、映画「キングダム 運命の炎」(23)、「ミステリと言う勿れ」(23)など。7月7日より放送スタートするytv・NTV「降り積もれ孤独な死よ」(毎週日曜よる10時30分~)へ出演予定。さらに7月12日公開の「キングダム 大将軍の帰還」に出演。現在、CX「萩原利久のwkwkはぎわランド」に出演中。また、年内に2nd写真集の発売も決定している。
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