Snow Man向井康二、監督一同唸ったアドリブ・俳優としての凄みとは―関西ジュニアぶり共演のプロデューサーが語る<「リビングの松永さん」萩原崇PインタビューVo.2>
2024.03.26 08:00
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Sexy Zoneの中島健人が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系火ドラ★イレブン『リビングの松永さん』(火曜よる11時~)が26日にいよいよ最終回を迎える。モデルプレスでは、プロデューサーのカンテレ・萩原崇氏にインタビューを実施し、共演のSnow Manの向井康二の魅力、俳優の藤原大祐と現場で話し合ったことについて語ってもらった。<インタビューVo.2>
中島健人主演「リビングの松永さん」
人気コミックを原作に、さまざまな世代の男女が共に暮らすシェアハウスが舞台となる本作。恋に不器用なカタブツのアラサー男・松永純(中島)と、ピュアで一生懸命で恋愛偏差値「3」の女子高生・園田美己(通称:ミーコ/高橋ひかる※「高」は正式には「はしごだか)が、時に衝突し、時に助け合う事で互いを認め合い成長していく、ドキドキ年の差ラブコメディー。向井は、松永と“男の友情”で結ばれているバーテンダー・鈴木健太郎、藤原は、松永の恋のライバルにもなる医大生・北条凌を演じる。
ほかにも個性豊かなシェアハウスメンバーとして、大久保桜子、黒川智花が出演している。
プロデューサーが驚いた健太郎(向井康二)への反響
― 深夜枠でありながら初回の世界トレンド1位をはじめ、毎週トレンド入りの反響を呼んでいますが、その反響を実感されることはありますか?萩原:私も毎週リアルタイムで視聴者のみなさんの感想をチェックしながら観ていますが、自分たちが全然予想していなかったポイントにすごく反応をいただけて、「このシーンはこういう風に思うんだ!」と驚くことが多いです。ときめくシーンではないと思っていたところが意外に反応が良かったり、自分たちとは違う目線を視聴者の方から教えていただけるので、楽しく見ています。
― 特に意外だった反響は?
萩原:健太郎が恋愛上級者であるというキャラクター性は、原作にきちっと書かれていたので、その設定は変えずに恋愛相談をする重要な相手として健ちゃん(健太郎)を作っていましたが、向井さんもバーテンダー役として、グラスの持ち方から立ち振る舞いまで、知り合いのバーテンダーさんに聞いて細かいところも勉強してくださっていて、現場で見ていてもかっこよかったのですが、予想以上の反響をいただいて驚きました。
また第8話で、松永さんが痔について熱弁している場面にも反響があって「なるほど。たしかにこれだけ熱く語ってくれたら『痔の経験者なんだろうか?』とか思うかも」と感じました。この真偽は明らかにはしていないので、何も言いませんが(笑)、 そうやって意外なところで楽しんでいただけて嬉しいです。
向井康二のキャスティング理由・現場で見せた“凄み”
― 向井さんは、グループではムードメーカー的存在でバラエティでの活躍がパブリックイメージとしても強く、ご本人も「初のラブコメ作品」とお話されていましたが、健太郎役にキャスティングしたきっかけは?萩原:健太郎は原作だとセクシーでアダルトな魅力が前に出る印象があったのですが、ドラマ版においての健太郎は明るくて、どちらかというと三枚目路線のキャラクターとして、頑固でカタブツな松永さんと対をなすような立ち位置から、みんなのムードメーカーとしての魅力を強めようと話していました。その中で向井さんのバラエティでのご活躍はもちろん拝見していたのと、すごく昔、大阪で活動していた向井さんが出演した深夜ドラマ『誰も知らないJ学園』(2010)で助監督としてご一緒したこともあり、「あれから今どんな感じなんだろう?」と気になり声を掛けさせていただきました。
― 久々にお会いしてみて、向井さんに対して改めて感じたことやプロデューサー視点から見た俳優としての魅力を教えてください。
萩原:そうですね。俳優としての魅力という意味では、本当に瞬発力がすごい方だと思います。向井さんは「お芝居そんなやってないので…」とおっしゃっていましたが、健ちゃんという役柄をすぐ掴んで、誰よりもアドリブを打ち込んでいました。それが使われたかどうかで言うと、全部は使っていませんが(笑)、向井さんのお芝居で現場に笑いが起きてカットがかかる場面がすごく多かったので、そういうアイデアが浮かぶ発想力はすごいですよね。セリフというより自分の中でそれぞれの掛け合いを昇華させて、そこから独自に思いついた言動で展開を作ったりアドリブを入れたりすることを、その場ですぐ出していてすごい頭の回転力だと思いました。
― 思わず「これいいな!」と唸ったアドリブはありますか?
萩原:実際にドラマでも使われている松永さんのモノマネは、元々台本には「同じセリフを繰り返す」と書いていただけだったところを、向井さんがモノマネという形で入れてくれました。監督も「向井さんの一言で笑いが起きて、編集時に綺麗にそのシーンが終わりやすくなる」とよく言っていました。
中島健人&向井康二は“悪友”?プロデューサーが目撃した現場裏話
― 中島さんと向井さんは15年来の友人ということで、お二人の仲の良さが撮影や現場の雰囲気作りで活かされている部分はありますか?萩原:現場にセットを立てていて、そこでキャストの皆さんが待ち時間を過ごすことが多いのですが、じゃんけん大会やUNOをやっていたり、ボードゲームで遊んでいたりと、お二人を中心に常に何か遊びながら皆さんで楽しい時間を過ごしています。中島さんがクリスマスツリーを差し入れてくださり、クリスマスプレゼント交換会をしたり、向井さんは自分で買った差し入れを持ってきてくれたりと現場への愛がすごく溢れていました。よく2人で「次これやったら面白そうだね」とコソコソ話して現場で盛り上がることもあって、“悪友”という感じがしました(笑)。
“松永の恋のライバル”凌役・藤原大祐が意識した声・視線での演技
― 藤原さん演じる凌は、原作でも人気のあるキャラクターだと思いますが、藤原さんとはどんなお話をされましたか?萩原:凌くんは本当に原作で大人気のキャラクターで、ご本人もクランクイン前にすごくプレッシャーを感じていて「発表された時、反応が微妙だったらどうしよう…」と心配していました。
凌くんは恋の三角関係における大事な存在であり、松永さんがライバルだと認める存在感が必要なキャラクターなので、藤原さんとは「絶対負けない気持ちで臨みましょうね」ととにかく話し合っていて、クールだけど不器用で、口数は少ないけど優しくて守ってくれているような、松永さんとは違う魅力をどう出していけばいいかということは現場で相談していました。松永の誕生日パーティーシーンでは、みんながワイワイ盛り上がる中で、凌くんの目線の先にはミーコがいて、「離れていても常にミーコの気持ちを心配するさりげない優しさをしっかり出していこう」と監督とも話したり、声の低さや出し方などに気をつけながら作っています。藤原さんは笑顔が印象的な役がイメージとしてあって、ご自身もクールで寡黙なキャラクターを演じることは「自分の中でもチャレンジなんです」と燃えていました。
― 最後に、最終回に向けての展開や視聴者に注目してほしいポイントを教えてください。
萩原:前回の11話は衝撃的な結末になっていますが、最終回では一番のラブ展開で盛り上がっていますので、体調を万全にして観てもらえたら嬉しいです。松永さんと美己が別れてしまったところから、どんな風にお互いの気持ちと素直に向き合っていくのか、ぜひ楽しみにしていただきたいです。また、もう1組の重要なペアである健太郎と朝子にも大きな進展があります。そして凌くんの美己を想う気持ちに大きな決着がつきます。最後に一番楽しめる素晴らしい最終回になっていると思いますのでぜひご覧ください。
― 貴重なお話をありがとうございました。
(modelpress編集部)
「リビングの松永さん」最終話あらすじ
「ミーコとはもう会えない」と衝撃的な一言を残し、松永(中島健人)がシェアハウスを出て行った。あまりに突然のことにショックを受けながらも、健太郎(向井康二)や朝子(黒川智花)、凌(藤原大祐)の前で気丈に振る舞う美己(高橋ひかる)。しかし、無理をしていることは一目瞭然で、見るに耐えられなくなった健太郎は、松永が出て行った本当の理由を打ち明ける。それは、いかにも松永らしい理由だった――。松永の本当の気持ちを知った美己は、ますます会いたい気持ちを募らせ、一人、松永がいなくなった部屋で涙をこらえる。しかし、追いかけてきた凌の前でついに涙があふれ出し、その姿を見た凌もまた、胸の奥に隠していた美己への気持ちがあふれ出てしまう。一方、朝子との関係がギクシャクしたままの健太郎も、ある覚悟を決めていた。カクテルをごちそうするという名目で、朝子を自分のバーへと誘った健太郎は…。
その頃、シェアハウスを出た松永は、仕事に没頭しながらも、美己たちと過ごした楽しい時間を思い出していた。そんななか凌に呼び出された松永は、美己について重大な話を聞かされて…。
はたして、松永が美己の元を去った本当の理由とは?松永の思いを知った美己に、再び笑顔が戻る日は来るのか…。シェアハウスを舞台に繰り広げられた、恋に不器用なカタブツのアラサー男子と、ピュアで一生懸命な女子高生の恋の行方は?
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