伊藤沙莉、BE:FIRST三山凌輝の緊張ほぐした方法「ピュアで可愛い」兄・オズワルド伊藤と共演するなら?にも回答<「虎に翼」インタビュー>
2024.03.06 12:00
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4月1日から放送スタートする2024年度前期連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合・毎週月~土あさ8時~ほか)で主演を務める女優の伊藤沙莉(いとう・さいり/29)。インタビュー後編では、家族役を演じるキャストとの撮影エピソードや、伊藤の実兄であるお笑いコンビ・オズワルドの伊藤俊介と「もし共演するとしたら?」などについて語ってもらった。
伊藤沙莉、弟役・BE:FIRST三山凌輝の緊張ほぐす
― 今回ヒロイン寅子の家族役として、石田ゆり子さん・岡部たかしさんなどが肩を並べられていますが、家族撮影の雰囲気はいかがでしょうか?伊藤:すごくいいです!本当の家族のように、みんな楽しくワイワイ話す時もあれば、マイペースでふらっとどこか行って、でもどこに行ったのか気にならないような、そんな雰囲気になるのがとても早かったです。あとはありがたいことに撮影中に出てくる食べ物が本当に美味しくて、現場が食事場になっています(笑)。なので、ご飯のシーンがあるとみんなご飯を抜くか、そこで食事をしますという風になって、撮影が終わっても誰1人動かないんです(笑)。「これを食べてみよう」とみんなで話しながら家庭の食卓になっていて、楽しい時間がとても多いです。
― 寅子の弟・猪爪直明役を演じるBE:FIRSTの三山凌輝(RYOKI)さんは、出演発表時に「朝ドラ初出演への不安もある」というお話もされていましたが、伊藤さんが座長として声をかけたことは?
伊藤:凌輝くんは5歳年下なのですが、本当にピュアですごく可愛いです。撮影はまだ3日ぐらいしかしてないですが(※取材は2月下旬)、私は昔から先輩ぶることに抵抗があり「緊張しているの?」と声をかけられないので、監督から声をかけていただけるようにしました。元々監督も緊張をほぐしに行っていらっしゃったので、素敵な現場だなと思って見ていました。「頑張れ!」と思いつつも、普通の話をしていたほうが緊張もほぐれるかなと思い、この前ライブツアーで北海道に行っていたようなので「北海道のどこでなにしたの?」とか作品には全然関係のない話をしていました(笑)。真っ直ぐでとても気持ちのいい子だったので、一緒にいて楽しいです。
― 三山さんの緊張がほぐれるようアプローチをされたのですね。
伊藤:凌輝くんが現場に慣れるのは、すごく早かったですよ。突然、監督が現場に来て「あいうえお!かきくけこ!」と大きな声でやり始めて、凌輝くんもそれに乗っかり謎に「あいうえお!」がスタジオで響き渡る時間があって(笑)。そのあたりから凌輝くんの手の震えが収まり、今ではみんなとワイワイ喋っています。弟は家族で1人だけ小さい頃(子役)から始まるので、途中から入ってくることに抵抗があったのだと思いますが、今では堂々と素敵にいらっしゃいます。
― 物語では寅子の大学生活も描かれますが、家族シーンと大学シーンの撮影で演じる際に、お気持ちの違いがあれば教えてください。
伊藤:本当に“家”と“学校”という感覚です。楽しさの感覚が少し違くて、家族も仲良しですが、女子部はキャピキャピしています(笑)。例えば、桜井ユキさんが寒がりで防寒性の高い靴下をみんなに配ってくれてワイワイしたり、平紙岩さんは女子部の中でも1番年上なのでこの空気はうるさいかなと思いましたが一緒に喋ってくださったり、ハ・ヨンスさんは韓国語で何と言うかわからない日本語を教えたり、年齢や国籍など関係なくとにかく賑やかです。共学になったらまた違う空気になるのもリアルで、その空気感を楽しんでいます。
伊藤沙莉、仲野太賀との再共演に歓喜「大好きな先輩」
― 猪爪家に下宿している書生・佐田優三を演じる仲野太賀さんとは、NHK『拾われた男 LOST MAN FOUND』(2022年)以来の2回目の共演となりますが、久々に共演した印象を教えてください。伊藤:以前ご一緒した時もですが本当に頼りになる方で、お芝居を間近で見るともらうものが非常に多いです。今回も太賀さんとじゃなければ2人の空気感が出せなかったと思いますし、お芝居においても太賀さんが絡んでいる演出について相談すると、ほとんど解決してくれるので心強さがとてもあります。大好きな先輩なので、またご一緒できて本当によかったと毎日思います。
― お2人のシーンでは、台本にはないアドリブもあったのでしょうか?
伊藤:私が倒れるという演出を受けたら、太賀さんも倒れてくれるとか、そういう展開をいつもやってくださいます。「自由に動いても大丈夫」という空気感がある方なので、お互いやりたいことをやって、それに向かってくるという時間が楽しかったです。
伊藤沙莉、兄・オズワルド伊藤と共演するなら?
― これまで大河ドラマや朝ドラにはお笑いタレントの方が多く出演されています。伊藤さんのお兄さん・オズワルド伊藤さんも演技力がありますが、もし共演されるとしたらどうしますか?伊藤:以前、彼がお笑いの現場では同じボケを言うことがないから、演技の仕事で同じアドリブを何回もやるのが恥ずかしいと相談してきたので、ぜひアドリブで戦ってほしいです(笑)。最近は生意気にお芝居の仕事をしているという噂を耳にしたので、もし一緒になれたら楽しんで帰ってほしいなと思いますけど、あまり重要人物にはしたくないですね(笑)。
― もし「虎に翼」の現場にお兄さんが来たら?
伊藤:そこに関しては先輩ヅラしようと思います(笑)!
― 貴重なお話をありがとうございました。
伊藤沙莉ヒロイン朝ドラ「虎に翼」
『虎に翼』は現在放送中の『ブギウギ』に続く第110作目の連続テレビ小説。日本初の女性弁護士で後に裁判官となった1人の女性を伊藤が演じ、彼女とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子どもや追いつめられた女性たちを救っていく。情熱あふれる法曹たちの物語を描いた極上のリーガルエンターテインメントとなっている。日本史上女性として初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子さんの実話に基づく骨太なストーリーを追いながら、事件や裁判が見事に解決されていく爽快感を一緒に味わえる。(modelpress編集部)
伊藤沙莉(いとう・さいり)プロフィール
1994年5月4日生まれ。2003年にドラマ『14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜』(日本テレビ系)でデビュー。子役時代から安定感のある演技力には定評があり、数々の作品に出演。生まれ持った芝居のセンスでシリアスもコメディもこなす個性派女優として頭角を現し、2023年はドラマ『シッコウ!!〜犬と私と執行官〜』(テレビ朝日)、映画『宇宙人のあいつ』『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』『ミステリと言う勿れ』など出演作多数。2024年春には『MIRRORLIAR FILM Season5』の公開が控えている。
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