福田麻貴＆八木勇征「婚活1000本ノック」

福田にとってドラマ初ヒロインとなる「婚活1000本ノック」の原作はこれまで“女子会”や“婚活”といった女性目線の作品を多く手がけている南綾子の同名小説。新型コロナウイルスでの自粛期間を経て、“婚活”をする男女が増え始めたと言われている昨今。「合コン」や「婚活パーティー」だけでなく、「婚活アプリ」や「オンラインデート」など出会う方法も時代とともに変化しており、今作はそんな今の時代を描いた婚活エンターテインメントドラマとなっている。

ある日、売れない33歳の小説家・南綾子（福田）の前に、かつて「クソ男・オブ・ザ・イヤー」の栄冠を与えたクソ男・山田（八木）が幽霊となって目の前に出現。自らが成仏するために、綾子のバディとなって彼女の婚活をサポートすることになる。

福田麻貴、ヒロインオファーに驚き

― まずはドラマ初ヒロインの福田さんから、率直な今のお気持ちをお聞かせください。

福田：ヒロインと言われてもう2ヶ月くらい経つんですけど、未だに「自分は何してんのやろ？」と思います（笑）。例えば今日みたいな取材日など「なにこれ？」と感じたり、恐れ多く思う日々です。でも脚本や原作も読んで、南綾子というキャラクターがすごく自分のパーソナリティに似ていて「そういうことなら、納得かな」と思ったので頑張ります！

監督からも「普段の福田さんの標準語版でいけるくらい」と言われたので、逆に「綾子と自分の違うところはどこなんやろう」と探してもあまり出てこなかったです。だから役作りするにも、違うところがそんなにないなと。原作を読んでいても、半分俯瞰で見ているところやあまり女の子らしくないところがすごく自分っぽいなと思ったので、あまり役作りの仕方がわからないくらいでした。

― 一方八木さんは幽霊役というオリジナリティ溢れるキャラクターを演じられます。

八木：幽霊役も初めてですが、“山田クソ男（お）”という名前がめちゃくちゃインパクトありますよね（笑）。「え、クソなの！？」と名前に引っ張られそうな感じだと思うんですが、原作や脚本を読み進めていくうちに、クソだしチャラチャラしているけど、ピュアで憎めなくて裏表のない、すごく魅力的なキャラクターだと思いました。

まだクランクイン前ですが、やっていくうちに綾子さんとの掛け合いも盛り上がって見どころになると思いますし、どこかニヤニヤしながら観てしまうような作品になると思います。友達と観ても1人で観ても笑えて、共感するところはしっかりと共感できて…そんなドラマを全スタッフの方々、キャストの方々と作っていきたいので、しっかりスーパーポップ幽霊を演じられるように、山田になれるように、僕もたくさんの方に支えていただきながら頑張りたいです。

福田麻貴、FANTASTICSメンバーから聞いていた八木勇征の“事前情報”

― お二人は今作が初共演となりますが、お互いにどのような印象をお持ちですか？

福田：FANTASTICSメンバーの中島颯太くんと知り合いなんですけど、事前情報として「天然なので話噛み合わないかもしれないです」と聞いていて（笑）。

八木：そんなこと言うなよ…（笑）。

福田：まだ今のところ話は噛み合っています（笑）。それからすごくフラットで人見知りをしないというか、飾らない自然体な感じでいつもいらっしゃるので、めちゃくちゃ喋りやすいです。でも読み合わせをしていて、まだ私が翻弄されている段階のシーンでは、顔が見慣れないというか（笑）。しっかり顔を見ると「わぁ、やっぱりかっこいいな」と思ってしまいます。

八木勇征、福田麻貴の“心の声”エピに「面白かった」

― 八木さんは福田さんにどのような印象をお持ちでしたか？

八木：僕も颯太から話を聞いていましたし、以前共演した三浦翔平さんと少し前にご飯を食べに行った時に「こういうドラマやるんですよ」とお話して、その時に麻貴さんと仲が良いことを聞きました。「近いうちに皆で一緒にご飯行ければいいね」とも話していたんですけど、僕の中ですごく覚えているのは、麻貴さんが翔平さんのいる打ち上げに来た時に「おい、イケメンいないんかい！」と言ったエピソードです（笑）。面白かったです（笑）。

福田：いやいやいや、それは後日トーク番組で言ったんです（笑）！その時はもちろん声には出さなかったですよ！翔平さんから「ここの焼肉屋でご飯食べてるよ」と連絡が来て、私はその時もうご飯食べ終わっていたので時間的にもちょっと行こうか迷ったんですけど「行ったら、多分かっこいい人おんねやろうな」と思って行ったら、おばたのお兄さんとEverybodyの（かわなみ）choyだったんですよ。メイク直して行ったけど「芸人かい！」と思って（笑）。その時はまさに綾子のように心の声として言って、後日トーク番組で話させてもらいました。

福田麻貴、八木勇征マネージャーに伝えておきたいこと

― 撮影がこれから始まるということで、今のうちにお互いに伝えておきたいことがあれば教えてください。

福田：本人ではなく八木くんのマネージャーさんに言っておきたいんですけど、プライベートで恋愛対象として手を出そうとか全く思っていないので安心してください（笑）。

八木：あはは（笑）。

福田：というのは、多分番組のせいだと思うんですけど、なぜか「イケメンを見たら誰でもアピールしにいく」というパブリックイメージがあって。ちゃんとそこは自分のポジションというか「さすがにわきまえています」とマネージャーさんに伝えておきたいなと（笑）。

★現場の雰囲気の良さが伝わるエピソードや、婚活相手に求める条件など、2人の素に迫った後編も公開中。


（modelpress編集部）

「婚活1000本ノック」あらすじ

南綾子（みなみ・あやこ）は、数年彼氏もいない33歳独身。小説家だが小説の仕事1割、アルバイト9割の生活をしている。ある日、自分を遊び捨てた山田クソ男（お）が幽霊となって突如出現。彼は死ぬ前に果たせなかったとある“約束”を果たさなければ成仏できないということを綾子に打ち明ける。

そんな矢先、同期の売れっ子作家から「いい年して、真剣に南さんのこと好きだって言ってくれる人がいない時点で、実際の見た目に関係なく、ブス確定ですから！」とバッサリ言われてしまう…。それをきっかけに、綾子は「誰かと一緒にいたい！誰かに愛されたいし、愛したい！」と思いはじめ、結婚に向けて歩み出すことを決意。気付くと傍らに居て、芯を喰ったアドバイスを入れてくる幽霊の山田クソ男（お）とともにあっちこっちへ行ったり来たりの婚活を始めることに―。

福田麻貴（ふくだ・まき）プロフィール

1988年10月10日生まれ、大阪府出身。「女芸人No.1決定戦 THE W 2019」のチャンピオンに輝いたお笑いトリオ・3時のヒロインのリーダー。芸人としてバラエティー出演や司会進行を担うほか、自らのライブやイベントの構成、アイドルのライブ演出や脚本の提供も行っている。女優としては「いいね！光源氏くん」第五絵巻（NHK総合／2020）でドラマデビューを果たし、「危険なビーナス」（TBS系／2020）で連ドラ初レギュラー出演。2023年は「月読くんの禁断お夜食」（テレビ朝日系）「ラストマン－全盲の捜査官－」（TBS系）にゲスト出演した。

八木勇征（やぎ・ゆうせい）プロフィール

1997年5月6日生まれ、東京都出身。2017年「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5 ～夢を持った若者達へ～」で約3万人の応募者の中から勝ち上がり、ボーカルとしてFANTASTICSに加入。個人では俳優としても活躍し、主な出演作にドラマ＆映画「美しい彼」シリーズ（MBS）、ドラマ「ホスト相続しちゃいました」（カンテレ・フジテレビ系／2023）「１８／４０～ふたりなら夢も恋も～」（TBS系／2023）「ハイエナ」（テレビ東京系／2023）など。