TOZアントニー「日プ2」は親に明かさず応募 猛反対されたアイドルの道「ボイプラ」どん底期から這い上がったデビュー秘話<ソロインタビュー連載Vol.4>
2023.11.17 18:00
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グローバルボーイズグループデビュープロジェクト「BOYS PLANET」に出演していた日本人練習生4人で結成された新グループ「TOZ」(ティオジー)のソロインタビュー連載。トリとなる4人目はアントニー(ANTHONNY/飯沼アントニー/19)が登場する。<ソロインタビュー連載Vol.4>
アントニー、「日プ2」「ボイプラ」愛され笑顔で支持集める
第5世代K-POPボーイズグループ・ZEROBASEONE(ZB1 読み:ゼロベースワン/略称:ゼベワン)を輩出した「BOYS PLANET」は、98人の少年たちがグローバルデビューを懸けて様々なミッションとコンテストを通して成長していくオーディション番組。韓国人参加者のみで構成されるKグループと、韓国以外の国の参加者で構成されるGグループで熾烈なデビュー競争を繰り広げた。2021年、グローバルボーイズグループ・INI(アイエヌアイ)が誕生した「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」(以下「日プ2」)に出演していたアントニーは、今回で2度目のオーディション挑戦。フィリピンと日本のミックスで、愛くるしい笑顔が印象的だ。また、可愛らしいルックスからは想像もつかないようなパワフルな歌声を披露し、一気に視線を集めた。「日プ2」時代からのファンも多く、スタークリエイター(視聴者)から支持を集めていたが、上位28人が生存できる第2回順位発表式で32位となり惜しくも脱落となった。
アントニー、涙のデビューショーケース回顧
― まずは改めて、デビューを迎えた現在の心境を教えてください。アントニー:自分が夢に見ていたアイドルというものになることができて、今まで諦めずに自分を信じてきて良かったです。
― デビューショーケースでは、アントニーさんが涙ぐみメンバーの皆さんに囲まれる姿が印象的でしたが、あのときはどのようなお気持ちでしたか?
アントニー:最初は、久しぶりに大勢の前に立つということからすごく緊張していたのですが、実際立ってみたら歓声がすごくて、むしろ緊張がほぐれてステージを楽しむことができて本当に良かったです。両親も来てくれて、やっとステージに立っている姿を見せられたことがすごく嬉しくてつい感極まってしまいました(照れ笑い)。今までオーディション番組で何度かステージは立てていましたが(両親に)見せることはできず、本当に夢の夢だったのですごく胸が熱くなりました。
アントニー、両親の猛反対から目指したアイドルへの道
― 「日プ2」を経て2回目のオーディション番組となった「BOYS PLANET」。どのような思いで臨まれましたか?アントニー:「日プ2」はただただオーディション番組やアイドルが好きだっただけの僕にデビューのきっかけをくれた最初のオーディションです。当時は自分に自信がなかったので親にも内緒にしていたのですが、ダメ元でも自分の可能性を信じて受けてみようと受けたことが本当に良かったです。それがあったからこそ、自分を信じていろいろなことに踏み出すことができ、ここまでやってこられたと思っています。
― 最初はご両親に話していなかったんですね。いつ頃打ち明けられたのですか?
アントニー:最初は「絶対落ちるだろうな」と思っていたので何も考えていなかったです。でも書類審査に合格して驚きつつ、その後の2次審査はリモートだったので自分の部屋でこっそり受けていました。そしたら受かっていて、「嬉しいけどどうしよう」みたいな…(笑)。ただ、3次審査は東京での開催で自分1人では行けないので、恐る恐る両親に打ち明けてお願いしたのですが、最初は本当に反対されました。それまでは、今まで親が支えてくれた分、大学に行っていい仕事に就いて自分も恩返ししようと考えていて、それに両親も賛成してくれていたので、アイドルという考えもしなかった仕事にすごくびっくりしていました。それでも最後には「自分の道だし自分が決めることだから、やるだけやってみて自分でどうするか決めなさい」と言ってくれて、デビューできた今までずっと親に支えてもらいました。
― 「BOYS PLANET」までの間はどう過ごしていましたか?
アントニー:「日プ2」が終わってから、ありがたいことにいろいろなところからお声がけいただき悩んでいたのですが、自分が行けるとこまで頑張ろうと思い断りました。それからいろいろなことをやっていたら時間が経ってしまい、高校も卒業して迷っていたときにちょうど「BOYS PLANET」の応募があって「これは世界に出て羽ばたけるチャンスだ」と思って、2回目のオーディション番組になるけど頑張ってみようと決心して挑戦したんです。それまでは、いろいろなオーディションを受けて落ちて挫折することもありましたが、挑戦しないと絶対後悔すると思っていました。
アントニーが悲しみを乗り越えた方法
― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。アントニーさんもこれまで様々な困難を経験してきたと思いますが、どのように乗り越えられましたか?アントニー:「BOYS PLANET」2次ミッションでBE’O「리무진(Limousine)」を歌ったとき、自分の体調をちゃんと管理できておらず、自信を持てないままステージに立ってしまったことがあったんです。それが結果に出てミスをしてしまい、それからステージに立つことが本当に怖くなってどん底に落ちていました。でも、あの経験があったからこそ今は強くなれましたし、成長できていると思います。すぐに切り替えることは難しかったですが、諦めなければ切り替えられるときが来ると思うので、そのときが来たら、また自分を信じて、辛かった壁をいいものに変えて努力し続ければなんだってできると思います。
― 落ち込んでいたときはご自身で気持ちを切り替えていましたか?それとも誰かに相談していましたか?
アントニー:本当にどん底のどん底だったので、ずっと泣きっぱなしでした。親にもずっと相談しようか迷っていて、結局耐えられなくて相談してみたのですが、吐き出すだけでも違うなと思いました。誰かに話して落ち着いた自分もいましたし、プラスでいろいろ考えることができたんです。ステージではミスがありましたが、そのミスがあったからこそ、成長できる部分がもっとあったので、全部メモして克服しようと前向きに切り替えました。切り替えられるようになるまでは時間がかかりましたが、自分の中で成長を感じた転換期になりました。「日プ2」では、上手くいっていた部分も多かったので、「BOYS PLANET」で満足のいかないステージばかりになってしまい落ち込みましたが、経験できて良かったと思います。
― 「BOYS PLANET」はまた少し違った状況だったんですね。
アントニー:そうですね。精神面が全然違いました。でも失敗をバネに逆にもっと頑張ろうという気持ちになれました。
アントニーの夢を叶える秘訣
― デビューという一つの夢を叶えたアントニーさんが思う夢を叶える秘訣を教えてください。アントニー:実現するまでに乗り越えないといけない壁もあると思いますが、初心を忘れず、自分のやりたいものに自信を持って努力し続ければ絶対に実ると思いますし、結果はついてくると信じています。
― ありがとうございました。
TOZメンバーが語るアントニーの魅力
各インタビューではメンバーの「ここがすごい!」と思うところを1人ずつ語ってもらった。<アントニー編>ハルト(HARUTO)
とにかく心が広いところを一番尊敬しています。僕、嫌なことをされたら根に持ってしまうんです。例えば、お菓子があって「一口ちょうだい」って言ってあげて、違う日に逆の立場でその人に「あのときあげたからいいよね」という感じで、お菓子をねだって「ダメ」と言われたら「え?」みたいな(笑)。それを根に持って、「もう喋らない」と思ってしまうくらい極端で、無意識に敵を作ってしまう性格なので、そこは改善するべきですが、アントニーは根に持たないしとにかく誰にでも優しくて、みんなに好かれるタイプで、憎めない人。みんなに好かれるというのは本当にアイドルに向いているなと思いますし、尊敬しています。
ユウト(YUTO)
リーダーとして慣れないことでも責任感を持って挑戦し続ける姿が魅力的です。
タクト(TAKUTO)
身長が高くて歌が上手です。教えるのも上手くて練習でもずっと歌やダンスを教えてくれます。加えて聞き上手なので、相談するといつも的確な答えが返ってきます。
こぼれ話
撮影では、指示をせずとも次々とポージングを変えており、そのバリエーションの豊かさやコロコロ変わる表情から魅せるアイドル気質。別の撮影場所に移動する前には小道具のクッションをしっかり元の場所に戻す礼儀正しさ。そしてインタビューでは「見ながらでもいいですか?」と事前に回答を用意してきたと言い、全ての質問に対してびっしりと書き込まれたメモを見ながら自分の言葉を伝えようとしてくれる誠実さ―。どこを取っても魅力に溢れており、これまでの彼の並ならぬ努力はもちろんだが、やっぱり表舞台に立つべき人だったのだと感じずにはいられなかった。(modelpress編集部)アントニー(ANTHONNY)プロフィール
2004年2月13日出身地:長野県
身長:174cm
趣味:映画鑑賞、ゲーム、歌うこと、ダンス
特技:手から汗をすぐに出せる
「ボイプラ」出身の新星グループ・TOZ
TOZはアントニー、ハルト、ユウト、タクトの日本人4人で構成。9月27日、デビューアルバム「FLARE」を発売し公式デビューを迎えたばかりのフレッシュなグループだ。グループ名は『To Our Zone』の略で、『私たちの世界へようこそ』という意味が込められている。デビュー直前には、東京・豊洲PITにてデビューショーケース「TOZ Japan Debut Showcase」を開催し、いきなりの大舞台にもかかわらず成熟したパフォーマンスと持ち前のキャラクターでファンを魅了。グローバルルーキーとして大きな注目を集めている。
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