モデルプレスのインタビューに応じた小嶋陽菜(C)モデルプレス

小嶋陽菜「肩書はない」 メディア仕事は1割…AKB48時代の経験生きる部分とは<「Her lip to」5周年インタビュー>

2023.07.21 07:00

小嶋陽菜(こじま・はるな/35)の手掛けるブランド「Her lip to」が設立から5周年を迎え、初となるブランドブック「Her lip to 5th Anniversary Book」(宝島社)を6月28日より発売。モデルプレスでは、2020年に「株式会社heart relation」を創業、 2022年にCCOに就任し会社のトップに立つ小嶋にインタビュー。「肩書きは無いかな」という小嶋が語る変化、「Her lip to」をここまで大きくするまでに感じた「夢を叶える秘訣」とは―。

  

「Her lip to 5th Anniversary Book」

「Her lip to 5th Anniversary Book」(C)宝島社
「Her lip to 5th Anniversary Book」(C)宝島社
「Her lip to」は2023年6月20日をもってブランド設立から5周年。初のブランドブックとなる同書では、ブランド設立から5年間の歩みや、「Her lip to」が変わらずに大切にしていること・想いを語った小嶋のロングインタビューをつづり、ブランドの世界観を余すことなく詰め込んだ一冊となっている。

小嶋陽菜、5周年迎えブランドブック発売決意

― 今回が初の「Her lip to」ブランドブックですが、これまでにもオファーはあったのでしょうか?

小嶋:はい。毎回雑誌「sweet」の付録がすごく好評だったので、そういうお話は頂いていました。今回、5周年という節目で「お客様に感謝を伝えること」がテーマだったので、宝島社さんの渡辺(佳代子/「sweet」前編集長)さんに何かできないかと相談し、今回のブランドブックが誕生しました。

小嶋陽菜(C)モデルプレス
― 付録もとても可愛らしいです。

小嶋:理想とする形のサンプルをとにかくたくさん作って、その中でも完成度の高い、日常に欲しいアイテムを2つ作りました。ワンハンドルバッグはパソコンも入りますし、社内でもすごく好評です。ポイントは素材感の違う2色を使っていることで、「Her lip to」でもバイカラーのお洋服が好評なのでそれを表現しました。

小嶋陽菜(C)モデルプレス
バニティポーチは、あまり見ない形のハーフムーンがお気に入りで、とにかくポケットが付いていて大容量なんです。1週間ぐらいの旅行だと化粧品をフルボトルで持っていくことが多いので、それがすっぽり入るサイズになっています。すでに日常や旅行先に使用してSNSでシェアしてくださってる方がたくさんいて、とても嬉しいです。

小嶋陽菜「すごく大きい出来事だった」憧れの女性の存在

小嶋陽菜(C)モデルプレス
― 今回のブランドブックもそうですが、5周年を記念して様々な試みを行われていると思います。中でも最も印象的なことを教えてください。

小嶋:今はアイドル時代に比べて同じぐらい密度の濃い日々あることに加えて、すべて自分主導なのでそれ以上に感じるくらいなんですが、5周年ではギャラリーの開催やブランドブックに、今までのクリエイティブを全て詰め込んだので「こんなことやってきたな~」と感じることができました。そんな中で印象的だったのは、憧れの女性でもある梨花さんがギャラリーに来てくださったことです。今はハワイにお住まいですし、日本に帰国されてもすごくお忙しい方だと思うので、お祝いに寄ってくださってすごく嬉しかったです。

梨花さんとは2017年にハワイで対談のような形でお会いして以来6年ぶりぐらいでした。そのときは私がちょうど30歳のときで、ブランドを立ち上げることなんて考えていなくて。女性が30歳になるときは不安も多い瞬間だと思うのですが、そのタイミングですごくポジティブな言葉をかけてくださったんです。梨花さんはこれから先の人生を楽しみに思わせてくれるような存在の方なので、そこでお話できたのはすごく大きい出来事だったんですよね。ブランドが成長した今のタイミングでまたお会いできたことが印象的でした。

小嶋陽菜、会社のトップに立つことでの変化

小嶋陽菜(C)モデルプレス
― 小嶋さん自身についてだと、2022年にCCOに就任されましたが、立場が変わったことでご自身に何か変化はありましたか?

小嶋:元々自分の会社なので大きな変化はないんですが「自分が社長で会社に人が集まる」というのは、これまでタレントとの仕事とは全く環境が違いますね。

ブランドを立ち上げる前は外部の方とのコミュニケーションはマネージャーさんがやってくれるので、私はとりあえず結果を出すことや、ビジュアルを磨くことに意識が向いていました。現在は社長として、人材を集めるところから入ったり、日々の何かを達成するために社員と話したり、お洋服作りだったらメーカーさんと日々話し合ったり…ブランドを始めたことがきっかけで、0から人とのコミュニケーションをとるようになりました。

小嶋陽菜、AKB48時代の経験が生きていること

小嶋陽菜(C)モデルプレス
― そんな中でもAKB48時代の経験が生きる部分もあるのでしょうか?

小嶋:あのときは本当にいろいろなことにチャレンジさせてもらっていました。ある種、特殊な訓練を受けている状況で(笑)本当に全てが役に立っていますし、積み重ねてきたことが今の自分だと感じることは多いです。忙しいスケジュールを乗り越える体力やストレス耐性は特に役に立っていると思っているんですが、その中でも大きいのは受け取ってくださる方の解像度を素早く把握できることでしょうか。

私は1期生なので、劇場で毎日のようにステージに立って「自分が言えばこう返ってくる」というような動きを毎日のように行っていたんです。例えば、SNSを投稿する場合も「これは2割の人にこう捉えられるかもしれない」というようなことは癖付いてわかるようになって、今もブランドのお客様がどういうことを喜んでくださるか、どういうものが今欲しいか、ということは感覚でわかります。

小嶋陽菜、経営合宿「一気に6時間ぐらいかけて話し合い」

― ちなみに今は、ブランドとメディアのお仕事の割合はどれぐらいなのでしょうか?

小嶋:9(ブランド)対1(メディア)ぐらいで、メディアはモデルのお仕事や取材、YouTubeなどです。今回のような取材もそうですが、ビジネス系の登壇も増えました。ブランドは社内やメーカーさんと外の打ち合わせがほとんどで、土日もSNS素材を撮影したり、日曜は経営合宿があって経営陣と話したり…。経営合宿は、いいアイデアを生み出せるように平日の日々の業務環境とはまた離れて、一気に6時間ぐらいかけて話し合いをすることも多いです。

小嶋陽菜(C)モデルプレス
― ファンの方には知られていないようなお仕事も多いのですね。

小嶋:そういう裏のお仕事の方が多いです。でも、たまにメディアのお仕事をやらせていただくのでそういうのはすごく楽しいですよ。例えば今年は、春にグラビアやらせてもらいました。YouTubeの企画でファンの方からリクエストを頂いたので撮ることになったんですが、それからまたオファーをいただくことはあるので、また挑戦したいです。

― 忙しい中でのYouTube更新が負担になることは?

小嶋:とんでもない企画をやっているわけではなく、日常に関係のあることや、ファッションやメイクなど自分が好きなことを発信しているので楽しくやっています。自分で編集しているわけではないんですが、撮影ディレクションなどは自分でやっています。

小嶋陽菜、現在の肩書は?

小嶋陽菜(C)モデルプレス
― 改めて今ご自身に肩書を付けるとしたら何になりますか?

小嶋:社内での肩書きはCCOなのでクリエイティブに関する全てのことを責任持って見ていますが、私自身としての肩書きは特に無いかな…。あまり意識したことがないので、 自分で考えたことがないです。無い方がいろいろなものになれるし、「肩書きが〇〇だから何かができない」とチョイスを狭めたくないんです。肩書きあった方が頑張れる人もいると思うんですけど、私は逆かな。

小嶋陽菜、SKY-HIとの対談を経て「仲間意識があります」

元々芸能のお仕事をやられていて、ここまでビジネスの道に振り切っている方は中々いらっしゃらないですよね。

小嶋:そうですね。以前SKY-HIさんのラジオに呼んでいただいたんですが、会社設立のタイミングや社員数も同じで、芸能デビューした年も年齢も近いので仲間意識があります。SKY-HIさんの会社も目まぐるしくいろんなプロデュースをしていると思うので、お会いしてから多分半年ぐらい経っているんですが、また機会があったら近況をお伺いしたいですね。

小嶋陽菜、オフィス仕事続く中での美容法

小嶋陽菜(C)モデルプレス
― では、オフィスでのお仕事も多い中で、美しさを保つためにこだわっていることを教えてください。

小嶋:会社に来るだけだったら何もしたくないんですが(笑)、基本的なケアはしっかりやりつつ、忙しくても無理やり週に2回はジムに行って、運動の習慣のベースを作るようにしています。それと、日々食べるものをなるべくヘルシーにしようと思って口にするものはオーガニック系のものを意識したり、夜ご飯には酵素玄米を炊いて食べています。

小嶋陽菜の夢を叶える秘訣

― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、「Her lip to」の5周年を迎えて、様々なことを実現させてきた小嶋さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。以前のインタビューでは「口に出すこと」とお答えされていました。

小嶋:経営者の立場になって、たくさんのメンバーがいるので、やりたいことや実現させたいことは日々口に出して共有するようにはしています。ただ「夢を叶える秘訣」としては、夢を夢だと思わないことがいいのかな、とブランドを5年やってきて思い始めました。「Her lip to」は最初から“国内最大の~”、“海外が~”など大きなことを言っていたわけではなくて、自分の好きなものを少量作って、今いらっしゃる、私の私服を好きだと言ってくださっているファンの方に届けたいという思いで小さく始めたことなんです。夢というよりは小さな目標をどんどん積み重ねていくと、それが他の人から見たら大きな夢を叶えているように見えると思います。そう遠くない目標みたいなことを積み重ねていくのが大事かな。

小嶋陽菜が怒りを乗り越えたエピソード

小嶋陽菜(C)モデルプレス
― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者に向けて、小嶋さんのこれまでの人生の中で「怒りを乗り越えたエピソード」を教えてください。

小嶋:怒りが無いわけではないんですけど、今の立場で様々な感情に繋がるものは、全て自分の責任なので、そう考えると怒らなくなりました。例えば誰かが何を起こしたとしても、全部自分の責任、経営責任だと思うんです。あとは、自分にがっかりするようなことはあっても怒りという感情は無くなりました。

やっぱり世の中の人は、人に期待している人が多いと感じるんです。特に女の子は期待値の高い生き物だと思うんですけど、そうすると裏切られたと感じたり、落ち込んだりすることが多いので、本当に期待しないことは大事だと思います。物事だったり、人だったり、推しだったり…何に対しても期待しないことですね。乗り越えたというよりも考え方が変わったという感じになってしまったんですが、会社のトップのような立場の人間なので、あまりそういう感情は表に出さないようにしていることがベースにはあります。

― 素敵なお話ありがとうございました。

(modelpress編集部)

小嶋陽菜プロフィール

小嶋陽菜(C)モデルプレス
1988年4月19日生まれ、埼玉県出身。株式会社heart relation創業者 代表取締役CCO(Chief Creative Officer)AKB48 1期生として13年間在籍。同グループ卒業後、ファンとの新しいコミュニケーションの形を模索していた流れから、自身のライフスタイルブランド「Her lip to」を設立。国内外トータルフォロワー数987万人を超えるSNS(Instagram・Twitter・YouTube・Weibo・bilibili・Douyin・RED)等でも積極的に情報を発信。自身のセンスを活かし設立した「Her lip to」は、新しいライフスタイルをトータルで提案するブランドとして成長を続けている。

小嶋陽菜プロデュース「Her lip to」

「今着たい服」日常のドラマティックな瞬間がワードローブで叶うように。普段のワードローブでありながら、生地の素材やラインにこだわり、女性たちの日常に自然と溶け込む気品と華やかさを「Her lip to」は提案。

“Her life is her art.”小嶋がプロデュースする、「Her lip to」はこの言葉が由来。創作の世界で、“今の彼女”が形になって誕生したブランド、それが「Her lip to」。
【Not Sponsored 記事】

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