モデルプレスのインタビューに応じた吉沢亮(C)モデルプレス

吉沢亮、兄役・高良健吾への本音「ちょっと寂しかった」7年前の“夢を叶える秘訣”もアップデート<「東京リベンジャーズ2」インタビュー連載Vol.5>

2023.06.12 18:00

モデルプレスのオリジナル企画「今月のカバーモデル」で2023年5月のカバーモデルを務め、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』(前編:-運命-、4月21日より公開中/後編:-決戦-、6月30日公開)に出演している俳優の北村匠海・吉沢亮・山田裕貴・眞栄田郷敦・永山絢斗・高杉真宙のソロインタビュー連載。

Vol.5には、“東京卍會”総長で“マイキー”こと佐野万次郎役の吉沢亮(29)が登場。

  

北村匠海主演「東京リベンジャーズ2血のハロウィン編 -運命-/-決戦-」

「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-」(C)和久井健/講談社 (C)2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会
原作は「週刊少年マガジン」で連載されたコミックス「東京卍リベンジャーズ」。2021年7月に劇場公開した映画『東京リベンジャーズ』は、花垣武道(タケミチ)を演じる北村をはじめ、山田・吉沢・眞栄田らが集結したことでも大きな話題に。タケミチが仲間のため、そして自分の人生のために命を懸けてリベンジしていく“胸アツ”ストーリーが人気を呼び、最終興行収入45億円、観客動員数335万人を記録した。

吉沢が演じるマイキーは、異常な喧嘩の強さとカリスマ性を併せ持つ東京卍會の伝説の総長。一見飄々としているが仲間への想いは誰より強く、場地圭介(永山絢斗)と羽宮一虎(村上虹郎)が起こした事件に激しい葛藤を抱えている。

吉沢亮、続編クランクイン前に感じていた不安

吉沢亮(C)モデルプレス
― 3月に行われた決起集会イベントでは続編にプレッシャーがあったというお話もされていましたが、どのような点で不安を感じられていたんでしょうか?

吉沢:1の時は一度撮影が止まって、そういう逆境を乗り越えようという熱量もあったり、公開前にアニメが放送されて実写化だけではない“リベンジャーズブーム”みたいなものがあったりして、色々なものが良く作用してあのヒットになったなという印象がありました。なので「あの時と同じ熱量でもう1回やれるのか?」というプレッシャーや不安を感じていました。

― その不安をどのようなモチベーションで乗り越えていきましたか?

吉沢:撮影が始まったら結局やることをやるだけだったので、現場に入ってから悩むことはあまりなかったです。

吉沢亮(C)和久井健/講談社 (C)2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会
― 今回は前作以上にマイキーの素顔が見えてきますが、吉沢さんがマイキーに共感できる部分、逆に羨ましいと感じる部分をそれぞれ教えてください。

吉沢:共感できる部分はないかな(笑)。でもちゃんと自由に生きているし、自由に生きてはいるけど、あれだけ大きい組織の真ん中にいる責任感もちゃんと背負える人間。男としてシンプルにかっこいいなと思うので、そこが羨ましい部分です。

永山絢斗&村上虹郎ら新キャストは「さすがだな」

吉沢亮(C)モデルプレス
― 今回から登場する場地を演じる永山絢斗さん、一虎を演じる村上虹郎さん、千冬を演じる高杉真宙さんも発表時から大きな話題になっていました。お三方の姿を初めて現場で見た時はどのような印象でしたか?

吉沢:「(原作の)まんまだ!」と思いました。ビジュアルももちろんですが、雰囲気というか、生き様みたいなものが漫画のままでちゃんと実写化の意味もある。より人間らしくなっている感じがして、素晴らしいなと思いました。

― 場地と一虎は、10年前よりも過去の段階からマイキーと深い繋がりがある関係性ですが、実際の登場は今作からとなりました。結成メンバーで過ごしてきた時間を表現するために、お二人と相談されたことはありますか?

吉沢:特にありませんでした。もう本当に各々がやることをやっていた感じで、あんまり現場で相談することはなかったです。合間は楽しくやって、撮る時は撮って、みたいな感じでした。

吉沢亮、山田裕貴(C)和久井健/講談社 (C)2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会
(左から)山田裕貴、村上虹郎、眞栄田郷敦、吉沢亮、永山絢斗、堀家一希(C)和久井健/講談社 (C)2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会
― 永山さんと村上さんも最初から結成メンバーとして馴染まれている感じだったのでしょうか?

吉沢:僕は、こういう一度出来上がってるものに途中から入るのは苦手なんですが、すごく自然にやられていて「さすがだな」と思いました。

― 今回は結成メンバーの過去から現在まで時系列が複雑に分かれていますが、吉沢さんの中で特に印象に残っているシーンを教えてください。

吉沢:色々ありますが、やっぱり過去の結成メンバー6人のシーンでしょうか。そこが原因でマイキーも色々背負うことになりますが、前半の6人のシーンはこの作品の中で唯一と言っていいぐらいわちゃわちゃした明るいものになっています。

マイキー自身も、1の時と比べたら2は全体的にシリアスで背負っているものが大きいけど、過去編ではそういったことは関係なくただただ自由に過ごしました。なので演じていて楽しかったなという印象があります。

高良健吾と兄弟役も「ちょっと寂しかった」

吉沢亮(C)モデルプレス
― 真一郎役の高良さんとは「青天を衝け」の従兄弟役から、今度は兄弟役となりました。何かお話はされましたか?

吉沢:本当はもっと共演したり話したりしたかったんですけど、現場で1回も会ってないんです(笑)。

― 連絡を取られたりなどは?

吉沢:ちょくちょく一緒にご飯に行っているので、そういう時に「兄貴役やるよ~」と聞いて、「マジっすか!?」みたいな会話をしました。

― 初めて聞いた時はいかがでしたか?

吉沢:嬉しかったです。(真一郎に)ぴったりだなと思ったし、また共演できるんだと思ってすごく楽しみにしていたんですけど、共演しなかったので…(笑)。それはちょっと寂しかったです。

吉沢亮の夢を叶える秘訣

吉沢亮(C)モデルプレス
― 東卍メンバーはお互い“命を張ってでも守る存在”ですが、吉沢さんが“絶対に守りたいもの”を教えてください。

吉沢:休みです(即答)!休みを確保するのは今後もしっかりやっていきたいなと思います。

― 休みはいつも充実させるタイプですか?

吉沢:充実はさせないんですよね。特に何かやるとかもなく、ひたすらベッドの上で漫画読んだり、 ちょっとゲームしてみたり。「何かしよう!」「どっか行こう!」というわけでもなく、何もしない時間ってやっぱりすごく大事だなと思います。

吉沢亮(C)モデルプレス
― モデルプレス恒例の“夢を叶える秘訣”もお伺いしたいです。ちなみに2016年には「他のものを犠牲にすることじゃないですかね。その夢だけに集中できる環境を作る」と答えてくださっていました。

吉沢:良いこと言ってますね(笑)!でも7年経った今、それはあまりにもしんどいと思うんです。それだけを思い続けるって、それほどの覚悟がないとできないし、そう語っていた僕も多分やれていないので。なので周りに話す。「俺はこれをやりたいんだ」と人に喋りまくることかなと思います。誰かに話して言葉にすることによって、より夢の存在が自分の中で大きくなるというか、「自分はこう思ってるんだよ」と自分の中での確認作業にもなるので、そうやってより明確にしていく。

また人に言うことで、自分の夢についてきてくれたり、協力してくれる人が現れたりする可能性もあると思います。大抵のことって1人じゃできないことだったりするので、仲間を集めるという意味でも人に言いまくるのがいいんじゃないかなと。

― 吉沢さんは、近い距離の人だけではなく誰にでも自分の夢を話せるタイプですか?

吉沢:僕はそんなに言えないのですが、近いところから言っていくって感じです。

吉沢亮(C)モデルプレス
― 最後に、映画を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

吉沢:1で知ってくれた方もたくさんいると思いますが、まだ1を観ていない方にはぜひ1から観ていただきたいです。もちろん2から観ても面白いですが、「1を超える熱量で」という想いで皆で撮った作品なので、絶対面白いと感じていただけるものになっていると思います。

― 貴重なお話をありがとうございました。

(modelpress編集部)

吉沢亮(よしざわ・りょう)プロフィール

吉沢亮(C)モデルプレス
1994年2月1日生まれ、東京都出身。2019年、『キングダム』で第43回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞などを受賞。2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』、2022年のフジテレビ系月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』、映画『ブラックナイトパレード』では主演を務めた。近年の出演作は、『キングダム2 遥かなる大地へ 』(22)、『ファミリア』(23)など。7月28日には『キングダム 運命の炎』が公開。


モデルプレスのオリジナル企画「今月のカバーモデル」2023年5月表紙/(左上から時計回りに)高杉真宙、眞栄田郷敦、永山絢斗、吉沢亮、北村匠海、山田裕貴(C)モデルプレス
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