モデルプレスのインタビューに応じた三原羽衣(C)モデルプレス

三原羽衣「夕暮れに、手をつなぐ」現場見学中にそのまま出演決定 インフルエンサーの肩書に葛藤も<モデルプレスインタビュー>

2023.05.15 17:00

オファーが絶えぬ“最旬女優”の1人として輝きを放つ三原羽衣(みはら・うい/20)。元々女優志望だった彼女がインフルエンサーとして知名度を拡大したことに対する本音とは。<モデルプレスインタビュー>

  

三原羽衣、人気インフルエンサーから“最旬女優”へ

三原羽衣(C)モデルプレス
三原は、小学生時代からモデルとして活動し、2020年に日本一制服が似合う男女を決めるコンテスト「第7回日本制服アワード」にて女子グランプリを受賞。高校在学中にTikTokを開始すると、圧倒的な透明感溢れるルックスで話題を集めた。そこから中高生を中心に人気が急上昇し、現在SNS総フォロワー数200万人を超えるトップインフルエンサーに成長。2022年には、SNS世代を中心に人気を誇るABEMAオリジナル恋愛番組「オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない」にも出演し知名度を拡大した。

ティーンのカリスマ的存在の彼女だが、近年では女優としての活躍が目覚ましい。2023年の主な出演作として、ドラマ「しょうもない僕らの恋愛論」(読売テレビ・日本テレビ/第5話ゲスト出演)、「夕暮れに、手をつなぐ」(TBS/第8話ゲスト出演)のほか、4月期は「俺の美女化が止まらない!?」(テレビ東京、毎週水曜深夜3時20分~/第3話ゲスト出演)、「ガチ恋粘着獣」(ABCテレビにて毎週日曜よる11時55分~、テレビ朝日にて毎週土曜深夜2時30分~/第1話ゲスト出演)、「私がヒモを飼うなんて」(TBS/毎週火曜深夜0時58分~)、「春は短し恋せよ男子。」(日本テレビ/毎週月曜深夜0時59分~)の同クール4本出演と、オファーが絶えぬ“最旬女優”の1人として視線を集めている。

三原羽衣、絶えぬオファーに抱く不安

三原羽衣(C)モデルプレス
― ドラマ出演が絶えない現在の状況について率直な心境を教えてください。

三原:実は今、本当に不安でいっぱいなんです。仕事が続いているのは今だけかもしれないのでもっともっとレベルアップしていかないと、だんだん仕事の数も減ってきて自分の好きな仕事が思うようにできないだろうなと感じています。

― オファーの嬉しさより先を見据えての不安の方が大きい?

三原:もちろん選んでいただけたことはすごく嬉しいですが、今こうして色々な作品に呼んでいただけるのは、たまたま時期が被っただけで、この先オファーをいただいたりオーディションに合格できるのかは分からないので自分の頑張り次第だと感じています。ここであぐらをかいていたら終わると思っています。

― オファーが増えたとご自身で感じた瞬間や明確な転機はありますか?

三原:転機はないです。でもリアルに話すとマネージャーさんが売り込んでくださっているお陰だと思います。作品が少しずつ増えていくにつれ、観てくださる方も増えていると思いますし、何かをたまたま観て「あ、この子いいな」と思って呼んでくださることもあると思うので、どんなに小さな役でも全力で取り組み一つひとつの積み重ねが大事だと感じています。

― これまで特に反響が大きかった作品は?

三原:今年初めて地上波連続ドラマにレギュラー出演することができ、一つの目標としてずっと言っていたので「おめでとう」「ういちゃん頑張ったんだね」と沢山のファンの方に祝福してもらえました。

三原羽衣、役作りで意識していること

三原羽衣(C)モデルプレス
― 役作りで意識していることや作品ごとに準備されたことはありますか?

三原:明るい役が多いのですが私自身は人見知りなので、現場で共演者の方とコミュニケーションをちゃんと取れていないとお芝居でも明るさを出せないタイプなんです。なので、普段から共演者の方とコミュニケーションを取って慣らすことで本番も自由にやりやすくなるようにしています。

― 普段の自分の性格と役柄にギャップがある?

三原:友達になれば明るいと思うのですが「落ち着いてる」と言われることがあって、お芝居も自分で考えながらやっていると落ち着いてしまうことが多いんです。なので、なるべく振り切って演じるよう意識しています。

「春は短し恋せよ男子。」美 少年「ガチ恋粘着獣」井上想良の印象は?

三原羽衣(C)モデルプレス
― 「春は短し恋せよ男子。」は特に同世代のキャストが多く集まっていますが撮影現場の雰囲気はいかがですか?

三原:やっぱり同世代の方でも自分より遥か先を行っていて学ぶことがすごく多いです。ですが、同世代ということもありすぐに仲良くなれました。私の役が仲良し3人組の内の1人なのですが、そのグループの2人(あかせあかり、平岡明純)ともすごく仲良くなっています。

― どんなお話をされているんですか?

三原:趣味のアニメ・漫画の話題が多いです。高校生の女の子が話しているような会話で本当に高校生に戻った気分になれます。

― 「ガチ恋粘着獣」も同世代のキャストが揃っていましたが、三原さんは井上想良さんとの共演シーンがありました。

三原:はい。井上さんから話しかけてくださって、私も人見知りですが話しかけてもらえたら返すことはできるのでコミュニケーションは取れていたと思います。撮影は1日だけでしたが、カメラセッティング中など撮影の合間でお話できて仲良くなれたので良かったです。

― お話してみて印象が変わった部分はありましたか?

三原:大人でした!それこそ「春は短し恋せよ男子。」の美 少年の皆さんもそうなのですが、お芝居に対しての考え方がすごく大人だなと思う部分があったので、そういうところは吸収できたらいいなと思っていました。

三原羽衣が見た「夕暮れに、手をつなぐ」広瀬すずの座長としての在り方

三原羽衣(C)モデルプレス
― ゲスト出演されていた「夕暮れに、手をつなぐ」は作品としても大きな注目を集めていましたが、こうした話題作に出演された感想を教えてください。

三原:実は今作に出演できたのは、事務所の先輩の黒羽麻璃央さんが出演されていたということもあり、演技の勉強したいとマネージャーさんにお願いして現場見学に行かせていただいたんです。そこで監督が役を作ってくれて出演することが出来ました!現場では、座長である広瀬すずさんの存在感がすごかったです。私にも気さくに話しかけて下さったり、スタッフやキャスト皆様と楽しそうにコミュニケーションを取っている姿がとても印象的でした。演技面はもちろんですが、演技以外の立ち振る舞いが本当に勉強になりました。人柄の良さが滲み出ていて改めて尊敬しました。

女優志望の三原羽衣、インフルエンサーのイメージ定着に対する葛藤

三原羽衣(C)モデルプレス
― 女優としての活躍が目覚ましい一方、元々SNSのフォロワーが多くインフルエンサーとして活動してたことから、“クリエイター”のイメージが先行していることも多いと思いますが、周りからの見られ方に葛藤することはありませんか?

三原:それは最近すごく考えています。私は元々女優になりたくて、高校2年生の時、毎週日曜日に地元の大阪から東京まで演技レッスンに通っていました。その時は地方という事もあり仕事ができなかったのですが、ちょうどその時にTikTokがバズってインフルエンサーの仕事が増えていきました。本当はインフルエンサーと思われたいわけではなかったですし、女優という夢がどんどん遅れをとっているように感じて不安でした。なので今は、皆さんに女優として見てもらえるようSNSの投稿を工夫してみたり頑張っている段階です。

― 具体的にどんな工夫をされているんですか?

三原:女優のお仕事が増えてきたので全部告知してアピールしています(笑)。あと、加工アプリはあまり使わなくなりました。今はほとんどノーマルカメラです。加工していた時期があったのでその顔に慣れてしまい最初はすごく違和感があったのですが、今は逆に加工した時に違和感を覚えます(笑)。

三原羽衣(C)モデルプレス
― そうした投稿の仕方はもちろん、女優としての活動に力を入れるなどシフトチェンジしていく際、周りからの反応を気にすることはありませんでしたか?

三原:インフルエンサーの三原羽衣を応援してくれている方はインフルエンサーとしての私を見たいと思うんです。なので、たまに加工した写真を載せると反応が良かったりします。最初は女優としての自分が求められていないのかなと悩んだ時期もありましたが、1回勇気を出してやってみれば「そういう羽衣ちゃんも応援してるよ」と言ってくださる方がほとんどだったので、自分の人生ですし自分の夢を叶えるために自分がやりたいようにやろうと思って最近は動いています。

― ファンの方々の反応もあってこその今なんですね。

三原:はい。でも「いいね」やコメント、フォロワーの数など反応の良し悪しが目に見えて分かるのでSNSは難しいです(笑)。

― そういったところも普段からチェックされるんですか?

三原:めちゃめちゃ気にします。

― エゴサーチをすることも?

三原:悪口が書かれていたら辛いのでエゴサはしないです。それこそ今言ったようにコメントや「いいね」の数を見ていた時期もありましたが、今はほとんどしないです。

― 気にしなくなったのには何かきっかけがあったんですか?

三原:気にしても仕方ないなと思ったからです。自分がここから女優として活躍できたら結果や反応は後からついてくるものですし、今気にして狭いところでやっているよりもっと広く動いた方がいいなと考えたので、あまり気にしないようにしています。

三原羽衣が悲しみを乗り越えた方法

三原羽衣(C)モデルプレス
― 4月から新しい環境や生活に不安を抱えている読者が多くいます。三原さんも「日本制服アワード」グランプリからインフルエンサーへ、そしてインフルエンサーから女優へと環境が変化していく中で葛藤も多いと思いますが、どのようにして悲しみを乗り越えてきましたか?

三原:友達でも家族でも、頼れる人が1人でもいれば乗り越えられると思います。私の場合は母でした。1人で上京してきているということもあり、普段私のことになるとすごく心配性で「明日何時から仕事?」「ご飯ちゃんと食べた?」「お風呂入った?」みたいなLINEが毎日来るんです(笑)。そんな母が、私が仕事で悩んで相談している時はありえないくらいポジティブになるんです。「今はしんどいと思うけど、ほんまにここ踏ん張ってたら絶対いいこと起こるから!」「神様はちゃんと見てるから!」と前向きな言葉をかけてもらえると、私も頑張ろうと思えます。そういった些細な言葉が力になって、辛いことや悲しいことも乗り越えられました。

― 特に仕事が辛いと感じたのはいつ頃ですか?

三原:去年です。お芝居をするのに思い悩んだ時期があり、頭では分かってるけど、自分でどう表現すればいいのか、自分で思ったようにできない…そういうのですごく悩んでいてお芝居をするのも少し嫌だなと思った時期がありました。自分の女優という夢なのに、大事なお芝居という要素でつまずいているのはきつかったです。

― その時、お母様からの言葉で特に印象に残っているものはありますか?

三原:その時々の言葉というのはもちろんあるのですが、実際に私のお芝居を見て「上手くなったね」「やればできるやん」と信憑性は全然ないのですが、母としての言葉にすごく勇気づけられました。話を聞いてもらえるだけでいいんですよね。話を聞いてくれる相手がいるだけで違うと思います。

また本当に悩んでいて夜な夜な泣いていた時期があったのですが、それを母に言った時、「辞めたいんやったらいつでも辞めて帰っといで。羽衣の帰ってくる場所はあるから」と言ってくれたんです。その安心感がすごかったです。あと、母の高校時代からの友達家族がいるのですが、私が実家に帰ってまた東京に戻る時、母も含め皆に「いってらっしゃい」と言われて「あ、『ただいま』って言える場所あるんだ」と実感し、“いつでも帰ってきていいよ”と言われているような気がしましたし、私の背中を押してやりたいことを全面に応援してくれるのが母だなと思いました。(少し目に涙を溜めながら)めっちゃいい話じゃないですか(笑)?今言いながらうるっときています。

三原羽衣の夢を叶える秘訣

三原羽衣(C)モデルプレス
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて最後に、夢を追いかけ続ける三原さんが考える「夢を叶える秘訣」を教えてください。2022年8月のインタビュー時には「叶うまで報われるまで努力し続けること」とお話されていましたが、新たに加わった秘訣や価値観の変化はありますか?

三原:「叶うまで報われるまで努力し続けること」はもちろんなのですが、人から学ぶことってすごく大事だと思いました。それこそ現場見学に行かせていただいた時もそうですし、最近も色々な現場に行って学ぶことが多いです。多分、皆普通にやっていることだと思うのですが、よく考えてみればすごく大事なことだと思います。

― 素敵なお話をありがとうございました。

編集後記

三原羽衣(C)モデルプレス
「悲しみを乗り越えた方法」を尋ねた際、母から勇気づけられた言葉を思い出し、少し涙目になりながら丁寧に当時のことを伝えてくれた三原。インタビュー後も「良かった~思い出して」と口にすると「もしまた思い悩んでる時、このインタビューを読んだら泣いちゃうかも」とこぼし、笑顔に。「大人っぽいって言われることが多いけど、話したらそうでもないって言われます」と自身を評していたが、一つひとつの物事に対して正面から向き合い感情をあらわにするその姿からは、芯の強さを感じた。何事にもピュアでまっすぐな彼女だからこそ、多数の作品で求められ進化し続けていくのだろう。(modelpress編集部)

三原羽衣(みはら・うい)プロフィール

三原羽衣(C)モデルプレス
生年月日:2002年9月22日
出身地:兵庫県
身長:160cm
趣味・特技:ダンス(歴7年)・カラオケ
【Not Sponsored 記事】

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