<神木隆之介「らんまん」インタビュー>“再共演”浜辺美波&志尊淳へ寄せる厚い信頼「テレビの前で観てください」と言わない理由とは
4月3日より放送を開始する連続テレビ小説「らんまん」(毎週月~土あさ8時~ NHK総合※土曜日は1週間の総集編、毎週月~金あさ7時30分~ BS4K・BSプレミアム)の主演を務める俳優の神木隆之介(かみき・りゅうのすけ/29)にモデルプレスらがインタビュー。
朝ドラ主演抜擢への心境や、4年ぶりの共演となる女優の浜辺美波&公私ともに親しい俳優の志尊淳への信頼、そして夢を叶える秘訣を聞くと、その回答は彼ならではの気さくさに溢れていた。
神木隆之介主演「らんまん」
同作は、高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。幕末・明治から大正・昭和そして未曽有の敗戦へ―そんな混乱の時代の渦中で、愛する植物のために一途に情熱的に突き進んだ槙野万太郎(神木)の波乱万丈の生涯を描いていく。神木隆之介、朝ドラ主演オファーに「僕がヒロイン?」
今回のオファーを振り返った神木は「最初の感想は『え、僕がヒロイン?』でした(笑)」といじらしい笑顔。「『ヒロインじゃないんですか?』『いや、勘違いしないでください。主演です』というやりとりはしました(笑)。すごく嬉しかったですし、それと同時に朝ドラは長期に渡る撮影への忍耐と精神力がないと乗り切れない大変なイメージがあったのでプレッシャーもありました。ですが朝ドラの主演をやらせていただく機会は人生で一度あるかないかなので是非とお受けしました。発表後は親が一番喜んでくれましたし、友達や他の役者の方からもお祝いの連絡をいただけて嬉しかったです」。座長として心掛けていることは「遊び心です」ときっぱり。「長丁場でずっと真面目というのはきついと思うんです。まず僕がきついので(笑)。もちろん真面目なシーンは気合いを入れて撮影しますが、その他リハーサルやテスト、本番でもカットまでの時間が長い時は、変顔してみたりアドリブを入れてみたりと遊び心を入れています。“楽しい現場”となるきっかけ作りを意識していて、僕がやられたら嬉しいと思うことは出来るだけやっていきたいと思っています」。
神木隆之介「テレビの前で観てください」と言わない理由
激動の時代を描いた同作の見どころについては「日本の文化の中に海外の文化が入ってきて入り混じるという明治時代途中から、万太郎自身も異文化に触れながら『日本だけじゃなくて世界もこんなに広いんだ』と痛感しながら価値観が変わっていきます」とのこと。一方で「今回は『テレビの前で準備をして観てください』と言いたくない」と意外なメッセージとその理由を語る。「朝ドラは朝の準備をする時間帯に放送される作品です。だから“ながら観”でも、テレビから声が聞こえているだけでも良いので、皆さんの日常の中に溶け込む作品であってほしいんです。気楽に観てもらって自然と笑顔や楽しい気分になれるような、皆さんの心にそっと寄り添える作品になれたら良いなと思っています」。
神木隆之介、万太郎の役作り&共通点は?
植物の魅力にとりつかれ、その秘めた才能を発揮することとなる万太郎だが、「感受性豊かなところ、探究心が強いところ、人一倍強いところは演じる上で意識しています。彼が『今、何に興味があって、何突っ走っていっているのか』を表情豊かにわかりやすく演じようと思っています。何も隠せない、嘘をつけない人間というキャラクターに見せられたら良いな」と役作りの厚みは増すばかり。同時に「僕もオタクなので好きな趣味もいっぱいありますし、趣味に関して知らないことがあったら知りたいと強く思うので、そこは一緒かな?あとお調子者なところ、表情に出るところは一緒だなと思います(笑)」と共通点も明かした。
神木隆之介、高知県ロケで心境に変化
同作の舞台・高知県での撮影を経て、心境に前向きな変化が。「最初は主演へのプレッシャーもあったのですが、高知県の皆さんが歓迎してくださってその気持ちが緩和されました。この作品を通して視聴者の皆さんに少しでも高知に興味を持ってもらって、高知の皆さんに喜んでいただくことを目標に掲げたら気持ちが楽になったんです」。高知県といえば思い浮かぶのは坂本龍馬だが、その龍馬(ディーン・フジオカ)が幼い万太郎と運命の出会いを果たす。フィクションならではの演出に「僕もびっくりです(笑)。歴史的に重なっていた龍馬と牧野博士の線が重なる瞬間があるというのはロマンチックだと思いました」としみじみ。土佐弁については「慣れたはずなのですが、音程がすごく難しいです。花の説明だと、漢字がいっぱい出てくるので…楽しいですけどね、方言って可愛いですし」と話した。
神木隆之介、浜辺美波&志尊淳は「大きな存在」
万太郎の妻となるヒロイン・寿恵子役は、映画「屍人荘の殺人」(2019年)から4年ぶりの共演となる浜辺が担当。万太郎の生家である酒蔵の番頭の息子で一番の理解者として支え続ける竹雄役は、映画「フォルトゥナの瞳」(2019年)で共演してからプライベートでも親交のある志尊が務める。神木が全幅の信頼を寄せる2人が、脇を固めたのだ。「みーちゃん(浜辺)と志尊が演じるのは物語の中で常日頃一緒にいて、阿吽の呼吸じゃないといけない立ち位置の役なので、信頼している2人が近くにいてくれることが僕にとっては大きな存在ですし、実際に物語の中でも万太郎にとってその2人が大きな存在なので、そこがリンクしていて、本当にみーちゃんで良かったし志尊で良かったなと思います。あと、僕の扱いが慣れているので、近くにいてほしいですね(笑)。
(浜辺とは)今回も数多くのシーンを一緒に過ごしていくと思いますが安心して演じられますし、初々しさも失われていない気がします。『屍人荘の殺人』はコメディ寄りでラブシーンを演じている感覚がなかったのですが、今回は恋をして信頼し合って、後々結婚していく存在になるという真面目なシーンもあり、ドキドキする展開や照れのある可愛らしいところも描かれています。みーちゃんとは初めてそういうシーンを演じるので『屍人荘の殺人』では見られなかった新たな関係性、初々しさが出て楽しんでもらえるのでは、と思っています」。
神木隆之介、“4年ぶり共演”浜辺美波との揺るぎない絆
そんな浜辺と4年ぶりに再会した感想を聞くと「みーちゃんはエッジの効いた面白みのある人ですが、その感性はあまり変わっていませんでした(笑)。その感性が4年の時を経てどういう風に磨きが掛かっているのか、寿恵子にどうやって自分の感覚を取り入れていくのかと楽しみにしています」と笑みをこぼすが、2人の間には揺るぎない絆があるようだ。「『屍人荘の殺人』でも楽しかった思い出がありますし、その他もたくさん一緒に時を過ごしてきたので、この絆に距離が開いた訳ではありません。ただ、ここからより協力体制でやっていかないと乗り越えられないことも多々あるとは思うので、協定を結んでやっていこうかなと(笑)」。
また、浜辺から「尊敬する大先輩」と称される神木だが、彼女の印象については「将来が楽しみな妹」と期待も。「面白みがあってどこかしらツッコみたくなるんです。『みーちゃんそれなんで?』って(笑)。本人は普通だと思っていますが、僕の中には全くない表現方法や言葉の使い方をする方なので、『この人は誰ともかぶらない唯一無二の浜辺美波という人間になっていくんだろうな』『この人はこれからどんな道を歩んでいくんだろう』と楽しみで仕方ないですね」。
神木隆之介が悲しみを乗り越えた方法
インタビュー中、笑顔を絶やさず終始陽の空気を放ち続けた神木だが、これまでに悲しさや悔しさを感じたことはあるのだろうか?「悲しいことは…ないですね(笑)!悔しくて涙したこともありません。基本楽しくやりたいというのもありますが、悲しさや苦しみを原動力にしたことがないんです。人に対して悔しいと思うことはないですし、自分が出来なかったことに対して悔しいと思うことがあっても自分で解決するようにします。
立ち止まっている時間も大切ですが効率良く生きたいのと、クヨクヨしている時間に問題を解決へ導けるよう考えられるのに、と思うとそれどころじゃなくなってしまうんです(笑)。切り替えが早いんだと思います」。
神木隆之介の“夢を叶える秘訣”
朝ドラ主演抜擢や大作出演など、常に前進し続ける神木に“夢を叶える秘訣”を聞くと「失敗をすることです!失敗は大事です!本当に大事です!」とすぐに答えが返ってきた。「失敗はしない方が良いとは思いますが、するものであって、失敗した分だけ成功の道が見えるんです。一度失敗したら次やらないようにしようと身に染みてわかるから、ただ失敗しないで成功してきた人より危ない選択をしない。失敗した分だけ学びがあるので、失敗することに何も恐れなくて良いです。失敗した分だけ成功に近づいていると思ってもらって構わないと思います」。
神木隆之介インタビューこぼれ話
植物学者という役で日常的に植物への向き合い方に変化が出てきたという神木。「植物を見ると話しかけたくなりましたね。命の力を感じるようになって『そこの地面を突き抜けるのにどのぐらいかかった?』みたいな(笑)。(家にお花を飾るのは)多分すぐに枯らしてしまうのでやめておいています。お花が可哀想なので(笑)」。(modelpress編集部)
神木隆之介(かみき・りゅうのすけ)プロフィール
1993年5月19日生まれ。昨年はドラマ「神木隆之介の撮休」(WOWOW)のほか、映画「ノイズ」「ホリック xxxHOLiC」「GHOSTBOOK おばけずかん」、アニメ映画「すずめの戸締り」(声優)など話題作に多数出演。2023年には主演映画「大名倒産」(6月23日公開)が控えている。また、「らんまん」の舞台地である高知県で全ページ撮り下ろした、書籍「かみきこうち」(NHK出版)とカレンダーが発売中。もっと詳しくみる
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