井上祐貴、“他薦”きっかけで芸能界入り 「ウルトラマン」抜擢の裏で乗り越えたもの「周りは何も見えていなかった」<モデルプレスインタビュー後編>
今、いくつもの話題作で存在感を放つネクストブレイク筆頭格の俳優・井上祐貴(いのうえ・ゆうき/26)。2022年はNHKドラマ「卒業タイムリミット」で主演、社会現象を巻き起こしたフジテレビ系木曜劇場「silent」では佐倉想(Snow Man目黒蓮)と戸川湊斗(鈴鹿央士)の同級生役を演じ、2023年はテレビ東京系ドラマ25「花嫁未満エスケープ 完結編」でヒロインと恋に落ちるシングルファザー、NHK総合ドラマ10「大奥」では大奥の美男子・柏木役を好演。端正な顔立ちとそれぞれの役柄に染まる繊細な演技で作品ごとに全く違った表情で魅了している。モデルプレスでは、ファースト写真集 「いま」の発売に際しインタビューを実施。芸能界入りのきっかけとなった「第42回 ホリプロタレントスカウトキャラバン」でのエピソードや“夢を叶える秘訣”から、井上の素顔に迫った。<モデルプレスインタビュー後編>
ファースト写真集 「いま」の撮影は地元・広島で敢行。とある日の休日をテーマに、キャンプやサイクリングなどアクティブな趣味を生かした井上の素顔に迫るショットから、採石場や夜景、海でのエモーショナルなショットまで、さまざまなシチュエーションのスチールを凝縮。26歳、等身大の井上をたっぷりと楽しめる一冊となっている。
井上祐貴、進路葛藤中に“他薦”で「ホリプロタレントスカウトキャラバン」挑戦
― 改めて俳優になるまでの経緯についてお伺いします。大学3年生のときにご友人が応募したのがきっかけで芸能界に入られたそうですが、それまで芸能界に興味は?井上:それまで興味はなかったです。自分の性格上、人前で何かをするということを考えられなかったので全く考えていなくて、そのときはなんとなく美容師になろうかなと。美容師は中高生くらいからずっと頭の片隅にあったんですけど、高校を卒業するとき専門学校に行くほど気持ちが固まっていなかったので、他にやりたいことが見つかるかなと思って大学に行きました。でもやっぱり見つからなくてすでにちょっと焦っていて、大学を卒業したらすぐ自分のお金でちゃんと美容学校に行こうと思っていたんです。でも「ホリプロタレントスカウトキャラバン」が当時他薦と自薦があるコンテストで、友達の応募きっかけで挑戦することにしました。
― ご友人が応募した後、事後報告がどのように来るんでしょうか?
井上:「あなたは書類審査に通過しました。次に大阪のここで最初の対面審査があります」といったメールが来るんです。その友人には、就職活動の相談もしていたので「やりたいことが決まってないならやってみれば?」と言ってくれて、最初は半分ノリでしたね。
井上祐貴、ウルトラマンになって強くなった覚悟
― コンテスト中に気持ちが決まりましたか?井上:そうですね。オーディションの課題ができないことが多すぎて「もっとできるようになりたい、悔しい」とか「できるようになったら面白そうだな」とか。そういう感情から本気になっていきました。
― 一生俳優としてやっていく、と決意したのはどのタイミングですか?
井上:やっぱりウルトラマンになったときです。その前から覚悟はもちろんしているし、本気だったんですけど、やっぱりウルトラマンの歴史に名前が刻まれたと思うと、責任感がグッと上がって「本気でやろう」と思いました。
井上祐貴が悲しみを乗り越えた方法 ウルトラマン抜擢の裏に亡き祖母への想い
― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者に向けて、井上さんのこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」もしくは「怒りを乗り越えたエピソード」を教えてください。井上:乗り越え方としては、何かに没頭する、集中するのが一番だと思います。忘れられるくらい没頭できることがなければ寝るしかないんですけど。
僕の場合、心配しつつもいつも応援してくれていた祖母が、ウルトラマンが決まるちょっと前に病気で亡くなってしまったんです。芸能界デビューしたものの祖母にとっては何もわからない状態だったので僕としては早く何かの作品の報告をしたかったんですけど、そのタイミングで亡くなってしまったので、直接報告はもうできないけど、そのときの自分は悲しさよりも「受かるためなら何でもしてやろう」「どんな形でもこれをものにしておばあちゃんに報告するぞ」という気持ちが強くて、周りは何も見えていなかったことを、今言われて思い出しました。そのタイミングが結果的に良かったのか悪かったのか分からないんですけど、僕は何かにブワーッと没頭しているときは他のことが入ってこなくなるタイプなので結果的に良かったかなと今は捉えています。
井上祐貴の夢を叶える秘訣 オーディション最終審査で得たこと
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、井上さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。井上:一言で言うと、諦めずに努力すること。こうやって思えるようになったのは「ホリプロタレントスカウトキャラバン」の最終審査のために努力した経験があるからです。1人ずつの数分間の自己アピールで、僕はメンバーの中で一番できないダンスをやることになって、ド素人が不得意なことを大人たちの前でやるなんて心臓が飛び出るくらい嫌だったんですけど、1ヶ月間の練習期間の中で、当時の自分からしたら「もうこれ以上やっているやついないでしょ」と自信を持てるくらい練習をしたんです。それで、本番ではめちゃくちゃできていなかったときの映像と、1ヶ月後の映像を一緒に見せる形の自己PRタイムにしました。付いてくれていたダンスの先生には「うまく踊ろうとすんなよ」「うまく踊ろうとしているだけのやつってすぐバレるから」と途中めちゃくちゃ喝を入れられて「自分がこの業界に入ってどうしたいか、何を見せたいか、何を伝えたいかを今一度考えてやってみろ」と言われて「俺うまくもないのにうまく踊ろうとしていたんだ」と気付かされて、ガーンとスイッチが入りました。終わったときには本当に何の悔いもなくて、時間をかけてやればどんな苦手なことでも自信を持つことはできると思えるようになってそのときの感覚をずっと軸としてやっているので、「時間さえ貰えれば俺はやれますよ」という感覚でいれているし、本気でまずはやって欲しいなと思います。
― 最後に、今回の写真集はどういった方に見て欲しいですか?
井上:子どもの頃からやっているサッカーも、昔から家族で毎年恒例で行っているキャンプも今でも乗っている自転車も、広島といえばのお好み焼きもそうですし、自分の「やりたかった」を詰め込ませていただきました。この写真集をきっかけで知って下さる方はもちろんなんですけど、今までもずっと応援して下さっている方々に対して見せられなかった部分が全部詰まっていて「井上祐貴ってこういう顔もするんだ」と新たな僕の発見ができるし、今の僕の中にあるものを最大限引き出していただいた写真集だと思うので、ぜひそういう気持ちで手に取ってほしいなと思います。
― ありがとうございました。
★各作品での役作りや、俳優として大切にしていることを聞いたインタビュー前編も配信中。
(modelpress編集部)
井上祐貴ファースト写真集 「いま」
撮影は井上の地元・広島で敢行。とある日の休日をテーマに、キャンプやサイクリングなどアクティブな趣味を生かした井上の素顔に迫るショットから、採石場や夜景、海でのエモーショナルなショットまで、さまざまなシチュエーションのスチールを凝縮。26歳、等身大の井上をたっぷりと楽しめる一冊となっている。井上祐貴(いのうえ・ゆうき/26)プロフィール
1996年6月6日生まれ、広島県出身。2018年、ミュージカル「ピーターパン」で海賊マリンズ役で俳優デビュー。2019年、特撮ドラマ「ウルトラマンタイガ」でテレビドラマ初主演を果たす。主な出演作にMBS・TBSドラマ「ホリミヤ」(2021)、ABC・テレビ朝日「痴情の接吻」(2021)、NHK総合「群青領域」(2021)、NHK総合夜ドラ「卒業タイムリミット」(2022)、テレビ大阪・BSテレ東「イケメン共よ メシを喰え」(2022)、フジテレビ系「silent」(2022)、テレビ朝日系「やっぱそれ、よくないと思う。」(2023)、テレビ東京系「花嫁未満エスケープ 完結編」(2023)、NHK総合「大奥」(2023)、映画「NO CALL NO LIFE」、(2021)、映画「Bittersand」(2021)、映画「明け方の若者たち」(2021)など。もっと詳しくみる
-
【写真】「大奥」柏木・垣添・玉英…あの美男子は誰?次世代を担うイケメン3人
-
【写真】井上祐貴・小西詠斗・駒木根葵汰らホリプロ若手俳優が夢の共演 “12歳”新人のお披露目も
-
【写真】「silent」最終回、目黒蓮の“口元”に注目集まる
あわせて読みたい
-
「silent」「大奥」話題作で存在感放つ井上祐貴の素顔に迫る 想(目黒蓮)との“裏設定”も明かす<モデルプレスインタビュー前編>
モデルプレス
-
井上祐貴、写真集撮影で発揮した“驚きの特技” バレンタインチョコの数問われ困惑「なんかやだなあ」<いま>
モデルプレス
-
「大奥」柏木・垣添・玉英…あの美男子は誰?次世代を担うイケメン3人<プロフィール>
モデルプレス
-
「silent」などで注目・井上祐貴、1st写真集決定 肉体美&素顔披露
モデルプレス
-
視聴総合ランキング
2025年07月16日 06:30時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。
-
01
19番目のカルテ
1話 その医師が、人を、医療を、変えていく──総合診療医を描く新医療ドラマ
7月13日(日)放送分
TVerで見る -
02
レプリカ 元妻の復讐
2話 整形サレ妻 復讐スタート
7月14日(月)放送分
TVerで見る -
03
明日はもっと、いい日になる
第2話 万引き少年の目的と少女の無賃乗車の謎
7月14日(月)放送分
TVerで見る -
04
僕達はまだその星の校則を知らない
#1 臆病なスクールロイヤー、男女共学化高へ
7月14日(月)放送分
TVerで見る -
05
月曜から夜ふかし
あなたの身の回りで起こった騒動は何?
7月14日(月)放送分
TVerで見る
最新ランキングはこちらPowered by -
-
IMPACTors佐藤新・井上祐貴・石川恋、川口春奈主演「silent」出演決定
モデルプレス
-
井上祐貴・小西詠斗・駒木根葵汰らホリプロ若手俳優が夢の共演 “12歳”新人のお披露目も<Horipro Actors Live~episode 1~>
モデルプレス
おすすめ特集
-
7月のカバーモデルはLE SSERAFIM
特集
-
“日本一かわいい中学一年生“を決める「中一ミスコン2025」開催中!
特集
-
“日本一のイケメン中学一年生”決める「中一ミスターコン2025」開催中!
特集
-
国民的推しランキング!各種エンタメにまつわる読者ランキング、読者アンケート実施中
特集
-
モデルプレス独自取材!著名人が語る「夢を叶える秘訣」
特集
-
インフルエンサー影響力トレンドランキングを発表!「モデルプレスカウントダウン」
特集
-
モデルプレス読者モデル 新メンバー加入!
特集
-
"史上最大級のファッションフェスタ"TGC情報をたっぷり紹介
特集
-
国内作品見放題数2位!アニメ・お笑い・ドラマ・映画が充実!オリジナル作品も!
特集
おすすめ記事
SPECIAL NEWS
記事ランキング
RANKING
-
01
「誘拐の日」プロデューサー、多言語操る子役・永尾柚乃に感嘆 Snow Man深澤辰哉の起用理由も明かす「ご本人のお人柄と全く逆」
モデルプレス
-
02
磯村勇斗「想像していなかった」俳優人生の転機に強い思い 生徒の心情に共感する理由とは【「僕達はまだその星の校則を知らない」インタビュー】
モデルプレス
-
03
磯村勇斗、“再共演”稲垣吾郎の新たな一面に驚き「より好きになりました」ヒロイン堀田真由との印象深いシーンも明かす【「僕達はまだその星の校則を知らない」インタビュー】
モデルプレス
-
04
長濱ねる“バブみボディ”の秘密 ジム・ピラティス・肌管理…「1st写真集より痩せすぎない」ボディメイク術【2nd写真集インタビュー】
モデルプレス
-
05
西山智樹&前田大輔「タイプロ」結果発表時には正反対の表情 今の率直な思いと“未来の仲間”に求めるもの【モデルプレスインタビュー】
モデルプレス