上戸彩、子どもの成長で女優業に再びスイッチ 26年の芸能生活を支えた存在とは<「シャイロックの子供たち」インタビュー>
モデルプレスのオリジナル企画「今月のカバーモデル」で2023年2月のカバーモデルをつとめたのは、映画「シャイロックの子供たち」(2月17日公開)に出演する上戸彩(うえと・あや/37)。女優業にマイナスな感情を抱いていた彼女が、楽しいと思える今に至るまでの苦悩と成長。芸歴26年、駆け抜けられた理由とは――。
上戸彩「シャイロックの子供たち」で銀行員に
累計発行部数60万部を突破した池井戸潤による小説『シャイロックの子供たち』(文春文庫)の映画化となる今作は、小説と展開が異なり、独自のキャラクターが登場する完全オリジナルストーリー。上戸は、阿部サダヲ演じる東京第一銀行の小さな支店のベテランお客様係・西木雅博と同じ支店で働く北川愛理を演じる。そして、玉森裕太演じる田端洋司とともに、銀行内で起こった現金紛失事件の裏側を探っていく内に、あるとてつもない事実にたどり着いていく。上戸彩、26年の間に感じた成長
― 芸能界入りのきっかけとなった「全日本国民的美少女コンテスト」(1997年)で審査員特別賞を受賞してから26年。本作での経験も含め、成長したと感じる部分はありますか?上戸:お芝居を楽しめるようになってきて、仕事というものにしっかりと向き合う時間ができました。昔は時間に追われちゃってお芝居を勉強する時間がなかったり、アウトプットする時間しかなかったんです。でも最近は、自分のプライベートも大事にしながらお仕事させていただいているので、責任感とか感謝の思いとか仕事に対しての色んな感情は変わってきました。
上戸彩「家族のために」から「自分のために」
― 長く芸能活動を続けている上戸さんですが、支えられた存在がいるのでしょうか?上戸:やっぱり家族は大きかったですね。家族のためにという一心でした。
― 家族の存在が仕事を続けるモチベーションに?
上戸:そうです。別に家族が「この仕事を続けろ!」とか、「忙しいのに辞めるな!」とか言っていたわけじゃないんですけど、裕福な家庭で育ったわけではなかったので、やっぱり母親にいい暮らしをさせてあげたい、幸せにしてあげたいという思いの一心でしたね。
― ご自身も母親になられて、仕事との向き合い方に変化はありましたか?
上戸:昔は母のためにという一心で働いていましたけど、今は別に自分のためにしか働いてないです。自分の楽しみや、自分のエゴでしかないのかなと思っています。
― 今の方が仕事はやりやすい?
上戸:やりやすいかって言われると、やっぱり家庭があるのでスケジュール的にも調整しないといけないことが多いですが(笑)。自分1人の身ではなくなったので。ただ、本当に仕事が息抜きの時間にもなっていたりして、苦でなくなったというか…。やっと今になってお仕事がより楽しいと感じるようになりました。
上戸彩、新たな挑戦に“スイッチ“
― 今作の「シャイロックの子供たち」含め、数々の作品に出演している上戸さん。今後の目標を教えて下さい。上戸:器用な方ではなくて子育てとかも不慣れだったので、子育てに影響しないような役とか作品を選びがちだったんです。だけど、もう一歩足を踏み入れて、ちょっと難しいような役にも挑戦して良いのかなって思えるスイッチになってきました。
― そう思えるようになったのは、お子さんの成長もあるのでしょうか?
上戸:そうですね。あとはやっぱり子育てをしながら自分が重い役とか、自分とギャップのあるような役に挑戦できる気がしなかったんです。「仕事現場にご迷惑かけるんだったらやめておこう」みたいな感じで後ろ向きだったんですけど、だんだん仕事をしている私を子どももちゃんと分かってきたし、そろそろ良いのかなって思うようになってきました。
― お子さんには、お仕事の話をしているんですか?
上戸:ママの仕事は台本というのがあって、その役になって…ということを理解してきています。「次どんな役?」「次どんな仕事するの?」って聞いてくれるようになってきたので、「ごめんママ仕事だから」って1つ言えるようになってきましたね。
上戸彩、美の秘訣は?
― 26年間変わらずの美貌を放つ上戸さん。美を保つ秘訣があれば教えて下さい。上戸:肌は遺伝のような気がします(笑)。心のストレスはあまり溜まらない方なので、身体の疲労を無くすために、マッサージとかに行くことが1番のリラックス法です。それがやっぱり心にも繋がるというか、自分の余裕に繋がっているのかなと思います。だから、いっぱいいっぱいのときはマッサージに行きます!
― マッサージも多くの種類があると思いますが、どのような施術を受けているんですか?
上戸:もうゴリゴリの(笑)。昔から遠慮されるマッサージが苦手なので、リラックスマッサージではなく、コリをほぐしてもらうゴリゴリの痛い系のマッサージに行ってます!
上戸彩の夢を叶える秘訣
― 最後に、モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、上戸さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。上戸:私は女優ではなくて、保育士になるのが夢だったんです。気づいたらもう自分が仕事に穴をあけられない立場にいてしまったというか、逃げれない生活に置かれるようになってしまって今があるので、夢を追いかけている方が羨ましいです。元々目標もなかったので、今あるものを自分のある力で精一杯出来るところまで挑戦することしかできなかったです。どちらかというと、結婚したいとか子どもが欲しいとか、家庭の方に夢があったかも。何かを追いかけている人っていうのはすごく輝いて見えるし、夢がある人が羨ましいです。
― 女優業に挑んで、大変なこともあったかと思います。
上戸:25歳くらいからやっと現場に慣れ始めて、自分の意思っていうものが伝えられるようになりました。15歳頃は大人と同じ仕事をしても認められなくて「結局子供だから」という空気がある中でずっと仕事してきたので、やっと25歳ぐらいになって「こういう芝居はどうですか?」とか自分から提示できるようなバランスが取れて、お仕事を楽しめるようになりました。
―25歳がターニングポイントになったんですね。きっかけがあったのでしょうか?
上戸:「流れ星」(フジテレビ系・2010年)という作品で、初めて私に選択肢を与えられたんです。初めて自分の意志でやるって決めたのがその時でした。現場のみんなで芝居を作り上げていくという作業を初めて経験した気がします。
― 目の前のことに一生懸命向き合ってきたからこそ、楽しいと思える今があるのかも知れないですね。
上戸:そうかも知れないです。休みなく働いてきた分、今こうして子どもが出来た時に自分のペースでお仕事させてもらえているので、頑張ってきて良かったなと思います。
― 素敵なお話、ありがとうございました。
上戸彩(うえと・あや)プロフィール
1985年9月14日生まれ。東京都出身。1997年「第7回全日本国民的美少女コンテスト」審査員特別賞を受賞し、芸能界入り。2000年にフジテレビ系ドラマ「涙をふいて」で女優デビュー。以降、TBS系ドラマ「3年B組 金八先生」(2001)、フジテレビ系連続ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(2014)、映画「あずみ」(2003)や「テルマエ・ロマエ」シリーズなど、数々のドラマ・映画に出演し、国民的女優として人気を博す。2023年2月17日に「映画シャイロックの子供たち」の公開が控えている。もっと詳しくみる
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