本田翼主演ドラマ「君の花になる」

本作の主人公は、ある出来事により挫折した元高校教師・仲町あす花（本田）。

あす花は突如、ボーイズグループが共同生活する寮の“寮母”になったことをきっかけに、かつての教え子・佐神弾（高橋文哉）と再会。弾がグループのリーダーとして夢に向かってまっすぐ挑戦する姿に心を打たれ、気づけば教師だった頃の情熱を取り戻し、自身の挫折とも向き合うようになっていく。30歳の節目に、恋も仕事も友情も新たなステージへ進む女性の成長と胸キュンを描いたオリジナルストーリーである。

弾のほか、8LOOMメンバーである成瀬大二郎役を宮世琉弥、古町有起哉役を綱啓永、一之瀬栄治役を八村倫太郎、桧山竜星役を森愁斗、久留島巧役をNOA、小野寺宝役を山下幸輝が演じる。

本田翼、出演決定時の心境＆役との共通点語る

今作への出演が決まった時の率直な心境を尋ねられた本田は「嬉しかった」と素直な思いを告白。「ボーイズグループをゼロから作る物語にすごく驚いた」と話しつつ、今作は「挑戦的」だと表現し「初めての試みに自分が主演として関われて嬉しい」としみじみと明かした。

また「原作がなくオリジナルなので、脚本家の吉田恵里香さんが自分のことを研究してくださったんだろうと思います」と自身の役柄について分析。「すごく新鮮でしたし、嬉しかったです。この台詞はきっと『あの番組を観てくれてたんだろうな』と思う瞬間がありました」と声を弾ませた。

そのため、「同じところが多い分、自分とあす花の違いをしっかり考えるようにしています」と本田。役との共通点を具体的に聞かれると「あす花は辛い過去があるけど、絶対に表には出さない。自分の過去を話す時も相手に押し付けないで伝えているところは、自分とも共通しているのではないかなと思います」と回答。加えて「あす花はだめなものはだめと言う。踏み込んでいるようで踏み込んでいないなど、おせっかいをしつつ、でもみんなの負担にはならないような線引きをしっかりしている」と語った。

本田翼、高橋文哉＆宮世琉弥らとの撮影裏話明かす

高橋や宮世らとの撮影については「一回り違う子がいて…ちょっとショックだったんですけど（笑）」と吐露。7人が話している話題が自身とは全く異なることから「普段どんな話をしていて、どんなことが好きなのかを観察している」と言い、「寮母とメンバーという役柄の関係だけではなく、普段の現場でも信頼関係がすごく大事だと思っているので1人1人とのコミュニケーションは意識しました」と口にした。

コミュニケーションの一環として、撮影の合間には8LOOMメンバーの人狼ゲームにも参加。「ゲーム自体は知っていたものの、まさか誘われるとは思っていなかったので（笑）。でも楽しかったです」と笑顔を見せた。

また、7人とのコミュニケーションを通して「大人になると素直になれないことが多いですが、彼らにはまだそういったところが全くない」と感心。「人狼に参加したように、『一緒にやってみよう』という積極性や勢いが大事だと気づき、彼らといるとものすごいパワーをもらえるので、そこは感謝しています」と語った。

本田翼、挫折からの乗り越え方

今作はあす花が挫折を経験したところから物語が始まるが、本田自身は挫折した時、どう乗り越えるのか。「悔しいことはもちろん今までたくさんあったんですが乗り越えるというよりは、今の自分は悔しいけどここまでしかできないと受け入れる。手を抜いて悔しい思いをしたわけではないから、後に『あの時精一杯やっていたから大丈夫』と自分の糧になるような考えにしています」と持論を展開し「その時の悔しさを受け取って、その上でどうやっていくか。その度、学んでいます」とポジティブ思考へ変換していると明かした。

本田翼、“推し活”事情明かす

今作のテーマ「誰かの花になる」には、“誰かの力になる”という意味が込められていることにちなみ、本田の“推し活”するぐらいハマっているものについて聞くと、「正直、これまで幼少期も含めて推しができたことがなかったんですよ。アイドルとか名前はわかるけど、ハマることはなくて。それは大人になってからも変わらずだったのですが、TWICEについてはYouTubeやTikTok、Instagramを調べたりしました。初めてのことだったんですが、好きになれて嬉しかったし、推しがいることで活力が湧くんだなって思いました。好きなものがちゃんとあるというのは楽しいことなんだと実感しました」と“推し”の存在の大切さを語った。

最後にはお茶目に「だから8LOOMメンバーもぜひ推してください（笑）！」と呼びかける場面も。1つ1つの質問に対して丁寧に言葉を紡ぐ様子からは、本田が同作にまっすぐ向き合っていることがわかり、その持ち前の明るさは、きっと同作を観る視聴者にも希望を与えてくれるだろう。（modelpress編集部）

本田翼（ほんだ・つばさ）プロフィール

1992年6月27日生まれ。東京都出身。「MORE」（集英社）、「SPRiNG」（宝島社）など各ファッション誌で活躍中。話題のドラマ、映画、CMなどにも多数出演。近年は、フジテレビ系「ラジエーションハウス」（2019、2021、2022年）シリーズや映画「鋼の錬金術師 復習のスカー／最後の錬成」（2022年）シリーズなどに出演している。また、10月5日からスタートしているNHK「ゲームゲノム」（毎週水曜23時～）ではMCを担当している。