池田エライザ、義足での演技は「嫌だってくらい考えました」過酷な撮影期間振り返る< 「DORONJO」インタビュー後編>
女優の池田エライザ(26)が主演を務めるタツノコプロ創立60周年記念「WOWOWオリジナルドラマ DORONJO/ドロンジョ」(毎週金曜23時〜)が10月7日より放送・配信スタート。モデルプレスのインタビュー後編では、繊細な役作りや共演者とのエピソードについて語ってもらった。
池田エライザが演じる“令和のドロンジョ”
「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」の人気キャラクター・ドロンジョの過去を全く新しい視点から新解釈し、ドラマ化した同作。正義の味方:ヤッターマン1号・2号と対峙する、キュートでセクシー、そして少し間抜けで憎めない敵役として知られるドロンジョの知られざる過去や壮絶な生きざまを通して「正義と悪」という永遠の命題を描く。池田が演じるのは、貧しく過酷な環境下で自分を勝負の道具のごとく酷使していく主人公のボクサー・七音。自分の存在価値を唯一見出せるのが、肉体同士が激しくぶつかり合う真剣勝負の闘いの場。そんな彼女の左脚には、武骨な作りの機械式の“義足”を装着されている。
池田エライザ、義足での演技は「もう本当に嫌だってくらい考えました」
― 七音が左脚に付ける個性的な“義足”に対してどのような印象を持ちましたか?池田:なぜあのメカニックな見た目なのかっていうことは、ストーリーにも関係してくるんですけど…。七音はボクシングを続けて、ボクシングに執着しているというか。生きている瞬間を感じる人にとって、脚を失ってしまうっていうことがどういうことなのかっていうのは、もう本当に嫌だってくらい考えました。
現場にも実際に義足を付けてらっしゃる方が指導しに来てくださったりとかして、何が不便なのか、どういうことが起きるのかっていうようなことも教えてくださいました。どのぐらい痛いのか、義足を初めてつけた時のことも教えてくださったので、どんどん学びながら体に馴染ませていきました。
― 義足で演技するにあたって気をつけたことはありますか?
池田:もう(脚が)ないと思って生活していました。ずっと右脚に体重が乗っているような状態で歩いていましたね。左脚を義足で送り流す方法があるんですけど、なるべく左脚に力を入れないで、ただ歩くっていうだけのシーンでも(脚が)ないと思って芝居をしていました。
池田エライザ、共演者との撮影エピソード明かす
― シリアスなシーンが多かったと思いますが、共演者とはどのような交流がありましたか?池田:きっと作品だけ見ると(出演者を)すごく嫌いになる人も出てくると思うんですけど、本当に皆さん人間味が素晴らしい方ばかりでした。(山崎)紘菜ちゃんはすごいタフで疲れを見せないというか、怪我しない方法を徹底するのもすごいプロだなって思いましたし、明るい方でした。正治役の平山(祐介)さんもすごくハンサムな身なりで、怖く見えるんだけれどもお優しい、穏やかな方でした。ボヤッキー(飛悟役・矢本悠馬)とトンズラー(匠苑役・一ノ瀬ワタル)もそんな感じです(笑)。
池田エライザが悲しみを乗り越えた方法
― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者に向けて、池田さんのこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」を教えてください。池田:落ち込むことが向いている人と向いてない人がるので、それぞれ自分で判断した方がいいと思います。1回落ち込むことによって、例えば気持ちがエモーショナルになって、浄化される人もいるじゃないですか。落ち込む時間を取ることがケアとなる人もいるけど、落ち込む状態が続くと段取りが悪くなって、ただそのゾーンに入っているだけで自分に返ってくるものが何もないっていう人は、落ち込むことが向いていないって思った方が良いと思います。
私もそんなに落ち込むのが向いていなくて、落ち込むよりも目の前に壁が現れたらこれを一体どう越えていくのが最善だろうかってピコピコ考える方が向いていて、そしたら落ち込む間もなく、そこに挑んでいるというか。だから、自分はどっちかなって考えて「私は落ち込むの向いていないタイプだしな」と思ってあげたら案外楽かもしれないです。
― 落ち込むのは悪いことではなく、人それぞれということなんですね。
池田:全然悪いことじゃないです!落ち込むことで豊かになる人もいるし、落ち込みたいホルモンバランスの可能性もあるから、それも「今はホルモンバランス的なやつかな」って思うのもいいかも!
池田エライザの夢を叶える秘訣
― また、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、池田さんの「夢を叶える秘訣」も教えてください。池田:立ち打ちできないなら調べないと。でも攻略を見るんじゃダメだと思います。検索エンジンを使って調べると「あまり楽しくない」っていう人はアナログに本を読んだ方がいいと思いますし、「本を読む習慣はない」「全然好きじゃない」「興味ない」っていう人は、検索エンジンを使って調べまくればいいし。目の前に立ちはだかることとか、すごく遠くに感じることに対して立ち打ちができない時は、調べる!考える!だって行動できないから。それに尽きるなって年々思います。
夢に向かっている過程が1番楽しいから、手に入れたらまた責任も伴うし、あの時もうちょっとやっとけばよかったって思うし。だから(夢がある)今は超幸せな状態だと思うんですね。夢がある人って苦しいと思うけど、最大限努力することを楽しむ人となれるように、ある程度お気楽に物事を捉えたりする力も必要かもしれないです。深刻すぎ、真面目すぎっていうのは、今の日本の問題ですよね。
― 真っ直ぐ向かうというよりは、肩の力を抜いたほうがいい?
池田:時代が変われば真っ直ぐの方向なんて変わっちゃいます。真っ直ぐ行った先に自分が望まないものがあったら、その子は真っ直ぐ行く方法しか知らないからすごく苦しいと思うんです。だから、明日には違う時代が来るって思った方が良いです。右って言われて、右ってパパってできる反射神経がある方が今の時代に向いているかもしれないです。
― 最後にモデルプレスの読者に向けて「DORONJO/ドロンジョ」の見どころをお願いします!
池田:「DORONJO/ドロンジョ」は絶望の最中にあった1人の女の子がドロンジョに成り行くまでのお話です。ドロンジョはドロンジョなりの正義感を持っていて、1つの感情を貫いているかっこいい女性でもありますし、“令和のドロンジョ”っていうぐらいですから、きっとエネルギーを感じていただいて、希望を感じていただける作品になっていると思います。配信もされるので自分の好きな時に自分の好きな場所で見ていただいて、あとはボクシングやアクションをすごく頑張ったので、ヒリヒリして見ていただければ嬉しいです!
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
池田エライザ(いけだ・えらいざ)プロフィール
1996年4月16日生まれ、福岡県出身。2011年に映画『高校デビュー』でデビュー後、映画、ドラマと活躍の場を広げる。主な出演作に、映画『億男』、『騙し絵の牙』、『真夜中乙女戦争』などがある。2020年には、映画『夏、至るころ』で映画監督も務めた。2021年にELAIZA名義で歌手として1stアルバム『失楽園』をリリース。2022年9月14日に最新曲『META』をリリース。2022年10月7日放送・配信スタートの「WOWOWオリジナルドラマ DORONJO/ドロンジョ」ではWOWOW連続ドラマ初出演にして初主演を務める。
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