松崎涼佳アナウンサーが「女子アナの“素”っぴん」に登場(C)モデルプレス

<女子アナの“素”っぴん/松崎涼佳アナ>学生トレーナー時代の経験でアナウンサー志す 負のループから抜け出せたポジティブ思考法とは【フジテレビアナウンサー×モデルプレス連載】

2022.09.16 17:00

2017年12月から2021年2月まで、約3年半にわたった「フジテレビ×モデルプレス」女性アナウンサー連載『女子アナの“素”っぴん』が、この度特別復活を果たした。今回は2022年入社の松崎涼佳(まつざき・すずか ※「崎」は正式には「たつさき」/23)アナウンサーにインタビュー。

  

「女子アナの“素”っぴん」特別復活

フジテレビ×モデルプレス連載「女子アナの“素”っぴん」 (C)モデルプレス
「才色兼備」と呼ばれる彼女たちも1人の女性。テレビ画面から離れたところでは、失敗して泣いていたり、悔しくて眠れなかったり、自分の居場所に悩んでいたり…。それでも気持ちを落ち着かせて、どうしたら視聴者に楽しんでもらえるのか、不快感を与えないのか、きちんと物事を伝えられるのか、そんなことを考えながら必死に努力をしている。ここではテレビには映らない女性アナの“素”(=等身大の姿)を2本のインタビューで見せていく。

前編はこれまでのアナウンサー人生を振り返りながらターニングポイントに迫るもの、後編は彼女たちが大切にする「5つの法則」をメイク・ファッション・体調管理といったキーワードから問う。

松崎アナは早稲田大学を卒業後、2022年に入社。現在は「S-PARK」のフィールドキャスターなどを担当している。

松崎涼佳アナ、大学時代にアナウンサーのイメージが変化

松崎涼佳アナ(C)モデルプレス
― まずはアナウンサーになろうと思ったきっかけから教えてください。

松崎:アナウンサーのインターンを受けたことです。私は大学時代陸上部の学生トレーナーに力を入れていたのですが、コロナ禍で突然部活ができなくなってしまって。生活の8割くらいを部活にかけていたので、次に何かしなければと思った時に、就活を始めようと思いました。当時募集していたのがテレビ局のアナウンサーのインターンだったので、まず飛び込んでみたというのが始まりでした。

― インターンに挑戦するまでは、アナウンサーという仕事への興味はそこまで強くはなかったということでしょうか?

松崎:アナウンサーという職業に対する憧れは小さい頃から漠然とありましたが、すごくキラキラした職業というイメージだったんです。私はどちらかというと今日も緊張してしまうくらい人前で話をするのがあまり得意ではなく…。最初にアナウンサーを少し身近に感じたのは、大学の部活の大会に取材でいらしていた時でした。他局の方でしたが、ひたむきに取材をし、撮影スタッフとチームとして動く姿を見て、キラキラしている一面だけではなく真摯に仕事に向き合われている姿に胸を打たれました。またそれまでアナウンサーは話をするという印象が強かったのですが「人の話を聞く仕事もあるんだ」と思い、興味を持ち始めました。

そこからはインターンに飛び込んでみて、「自分は人前で話すこと、パフォーマンスをすることに慣れていないな」という苦手意識はありましたが、「この苦手意識を克服したい」という思いもあって、あえて自分とは逆とも思えるようなアナウンサーを目指すことにしました。

松崎涼佳アナの就活時代

松崎涼佳アナ(C)モデルプレス
― 面接ではどのようなことをアピールしていましたか?

松崎:正直、100%素直にありのままを答えていたかというと、ある程度就活のために強がってしまったところもあるかなと思っています。ですが部活を一生懸命頑張っていたことや、試合前後のピリピリした緊張感の中の選手とコミュニケーションを取る時に気をつけていたことなど、人前で話す経験は無くても人と話す経験はあったので、その時の思いを話していました。

― アナウンサースクールには通われていましたか

松崎:はい。インターンに申し込むタイミングで「やるからには本気でやらなければ」と思い、通っていました。

松崎涼佳アナ、アナウンサーを目指す学生へメッセージ

松崎涼佳アナ(C)モデルプレス
― アナウンサーになってから、「学生時代にこういうことをやっておけば良かった」と思ったことはありますか?

松崎:人前に出る経験です。自分の見知った交友関係の中ばかりで活動していたので、それ以外の人の前では普段の自分を出すのがすごく苦手に感じていました。「素を出していいよ」と言われても、友達といる時のようには振る舞えなかったので、その塩梅を調整できるような経験をもっと積んでおけば良かったです。

― 逆に「これはやっておいてよかった」と思ったことも教えてください。

松崎:一つのことに打ち込むことです。就活している時は「どうしよう、部活しかしてきてないから他にアピールできるものがない、特技がない」ととても悩んだのですが、いざ始まってみると一つのことを熱く語れるというのもアピールポイントになりました。色々なことに挑戦するのもやってみたかったですが、私は多分マルチに色々なことをやるのはあまり向いていなかったと思うので、一つのことをまっすぐやってきたのは良かったのかなと思っています。

松崎涼佳アナ(C)モデルプレス
― では、今アナウンサーを目指している学生へアドバイスをお願いします。

松崎:私はとにかく就活中自信がありませんでした。就活する中で「自分は特別な経験をしていないな」「アピールできることがないな」と思うこともありますが、上手く言語化すれば伝わることも多いと思うので、「就職活動を始めるから新しくこれやらなきゃ」と考えるのではなく、何か自分の中でちょっと人と違うことや人よりも熱く話せることを探してみるのがいいのかなと思います。

松崎涼佳アナが悲しみを乗り越えた方法

松崎涼佳アナ(C)モデルプレス
― 実際に入社して約半年が経ちましたが、「フジテレビに入って良かった」と感じた経験はありましたか?

松崎:色々な方にお会いすることで、「これまでの自分の世界はすごく狭かったな」と感じることができました。色々な業種の方にお会いできるのはテレビ局ならではだと思うので、良かったなと感じています。

― 入社後に悩んだり挫折してしまった・失敗してしまったという経験はありましたか?

松崎:毎日失敗しているので、「もっとああすればよかった」とすぐに1人反省会をしてしまうタイプです(笑)。

松崎涼佳アナ(C)モデルプレス
― そういう悲しみはどのように乗り越えてきましたか?

松崎:学生時代は何かあった時にグッと落ち込む時間があったのですが、今は色々な仕事をさせていただいている中で「落ち込んでいる暇がない」と感じています。なので、とにかく反省点は反省点として受け止めて、「次は気を付けよう」「次に生かそう」と思っています。落ち込む気持ちは、もうたくさんご飯を食べてたくさん寝て忘れるしかないですね(笑)。

― この半年間で、特に悩んでいた時期というのはありましたか?

松崎:研修中でしょうか。毎日始まるのも終わるのも同じ時間だったので、今よりもあれこれと考える、ある意味落ち込む時間があって、ちょっと自信を失くしかけていた時もあったように思います。

その時はもちろん自分のスキル面に対して落ち込むこともありましたが、私はコンプレックスが多いので、そのコンプレックスにつまずいて余計な時間を消費したり、疲れたりしている自分が嫌で…という負のループがありました。自分のコンプレックスにつまずかないようにするというのが、1番乗り越えるのが大変だったかもしれないです。

― それはどのようにポジティブに切り替えることができたんですか?

松崎:根性論のようになってしまうのですが、「嫌いな自分を卒業しなきゃ」と気合いを入れました。今も気を抜くと自分の嫌なところばかり目についてしまうので、ちょっと気を張って“自信のある自分”を演じている感じです。

佐久間みなみアナからのアドバイス

松崎涼佳アナ(C)モデルプレス
― よく相談をする先輩はいますか?

松崎:今一緒に「S-PARK」をやっている佐久間みなみアナにはよくお話を聞いてもらっています。原稿読みやスタジオでの立ち振る舞い、取材先でどうしたらいいかなど、やってみないとわからないこともあるので、経験してみた後に「こうだったんですけど…」と毎週聞いています。

― 特に参考になったアドバイスや印象に残っている言葉はありますか?

松崎:初めの頃は緊張して「何から準備したらいいですか?」「あれはどうしたらいいですか?」と事細かに聞いていたのですが、「まずは自分なりにやってみたらいいよ」と言ってもらいました。スポーツニュースは基本的に明るい話題を取り上げることが多いので、「まずは自分が楽しんで、興味を持ってやっていけばそれがきっと画面にも伝わるから」と言ってもらって、少し気が楽になりました。

「S-PARK」フィールドキャスターとして心がけていること

松崎涼佳アナ(C)モデルプレス
― 「S-PARK」を担当して約2ヶ月が経ちましたが、やりがいに感じていることを教えてください。

松崎:色々な方のお話を聞けることがすごく楽しく、「こういう立場の人はこういう考えがあるんだ」と毎回取材に行く度に勉強になります。

― 取材において心がけていることはありますか?

松崎:インタビューで画面に映っているのは私と取材相手の方だけですが、その前のスタッフの下調べや事前の取材があって成り立っているので、なるべくそれを壊さないように、なおかつ私が取材する意味を見つけないとなと感じています。取材相手の方を1番よく知っているのはずっと取材をしてきたディレクターなので、最後にインタビューの部分だけ私が行って、ただ話を聞くだけでは良くないと思うんです。あえてそこで私が行く意味というのを毎回どこかに見出せたらいいなと思ってやっています。

― 確かにスポーツはジャンルごとに全く異なりますし、事前に勉強しなければいけないこともたくさんありますよね。

松崎:そうですね。私自身もスポーツは好きですが、自分がやってこなかった競技に対して詳しいかと言われると自信が持ちきれないところがあったので、毎回基本的なことからしっかり勉強しています。本番に「どうしよう、わからない」となるよりは、どんなに基本的な質問でも事前に恥を忍んでディレクターに聞いておいた方がいいと思っているので、質問して勉強して、という繰り返しです。

松崎涼佳アナ「ラフ&ミュージック」で大役に抜擢

松崎涼佳アナ(C)モデルプレス
― 9月10日・11日の「FNSラフ&ミュージック2022~歌と笑いの祭典~」では、進行お疲れ様でした!大役としての抜擢に緊張やプレッシャーもあったかと思いますが、実際にやってみていかがでしたか?

松崎:初めて生放送のバラエティ番組に挑み、かなり緊張しましたし戸惑うこともたくさんありましたが、一緒に進行を務めた同期の存在にも助けられ、なんとか終えられました。とても豪華な出演者の方々と共演させていただき、計9時間、怒涛のように貴重な経験をし続けた忘れられない2日間になったと思います。

― 生放送ならではの様々な出来事が巻き起こりましたが、特に印象に残っている出来事を教えてください。

松崎:初日の序盤で間の悪いところで、トークにカットインしてしまったことです…。その場は皆さんに面白くしていただきましたが、思い返すとひどいタイミングで入った自分に鳥肌が立ちます。そのあと震えそうな声を抑えてカンペのゲスト紹介を読んだことと、スタジオの皆さんの優しさと心配の混ざった視線は鮮明に覚えています…。

松崎涼佳アナ(C)モデルプレス
― 「ラフ&ミュージック」で学んだことで、今後の業務で活かしていきたいと思ったことはありましたか?

松崎:すべての瞬間が今後の業務に生かせると思います。正直、今はあの濃密な2日間をまだ消化しきれていません。まだ圧倒された余韻が形を成さずに残っているような感覚です。これから一つずつ自分なりに言語化して、経験や感情に輪郭をつけたうえで自分自身に生かしていけたらと思います。一方で、終わった直後から様々な方に「大役を務めあげたことを、今後の自信に変えていってほしい」とねぎらいの言葉をかけてもらいました。仕事内容については冷静に見直し反省をしながらも、今回の経験を糧に今後どんな現場でも臆せずに役割を全うしたいと思います。

松崎涼佳アナ、夢はオリンピック関連の取材

松崎涼佳アナ(C)モデルプレス
― 今後担当したいジャンルややってみたい番組はありますか?

松崎:スポーツには引き続き関わっていきたいと思っています。テレビ局での仕事を目指したのも、「報道の側面からオリンピックに関わっている人はどんな仕事をしているんだろう」と興味を持ったところからだったので、オリンピックに向けた取材や、選手に深く話を聞いていくことができたらとても楽しいだろうなと思っています。スポーツ選手に限らず、色々な方のお話を深く聞いてみるというのは、機会があったらぜひチャレンジしたいです。

― 松崎アナが「ここは誰にも負けない」と思うポイントや今後出していきたい個性を教えてください。

松崎:今絶賛悩んでいるところです(笑)。特技を聞かれて上手く答えられないのが今の1番の悩みかもしれないですね。

― ですが大学時代に選手のサポートをずっとやられていたというのは、スポーツ番組に携わる上で大きな武器になりそうです。

松崎:そう言っていただけると嬉しいです。ですが4年間の経験だけではまだまだ知らないことも多いですね。それぞれの現場によって空気感や選手のメンタル面などでも個性が出ると思うので、毎日勉強中です。

松崎涼佳アナの夢を叶える秘訣

松崎涼佳アナ(C)モデルプレス
― 最後に、モデルプレス恒例の質問でもある“夢を叶える秘訣”を教えてください。

松崎:「ちょっとだけ頑固になること」だと思います。何かにチャレンジしようとすると、周りから「もっとこうした方がいいよ」とアドバイスをいただくことやお叱りを受けること、マイナスな言葉を受けることもあると思いますが、どんな言葉でも「そうなんだ」と全部受け入れてしまうと何が正解かわからなくなってしまったり、自分がやりたいことがわからなくなったりしてしまうので、助言は受け止めつつも、受け入れるタイミングや内容は自分で選んでもいいのかなと思います。ずっとではなく、たまには頑固になってもいいのではないでしょうか。

― 自分の芯を持つことはすごく大事ですよね。松崎アナが実際に「ちょっとだけ頑固になること」で夢が叶った経験というのは?

松崎:正直、周りから「ちょっと無理じゃない?」と思われるほど大きな夢を持ったのは、今回のアナウンサー試験が初めてでした。これまでは「頑張ればここまでいけるかもしれないけど、まぁこんなところだろう」と妥協で選んでしまったことも多かったので、自分の実力以上のものを目指して叶ったというのは、アナウンサーが初めてです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

松崎アナのとあるスケジュール

5:30 起床・準備

7:00 宿泊先を出発

8:00 取材開始

松崎涼佳アナ(提供写真)
17:00 取材終了→そのまま会社へ

19:30 会社に到着、その日のオンエアの項目表などを確認しながら夕食

20:00 着替え・メイク

21:00 打ち合わせ

22:00 原稿の読み合わせ、ナレーション収録

松崎涼佳アナ(提供写真)
23:15 「S-PARK」の生放送に出演

24:30 「S-PARK」終了・反省会

松崎涼佳(まつざき・すずか)プロフィール

松崎涼佳アナ(C)モデルプレス
生年月日:1999年7月4日/出身地:神奈川県/出身大学:早稲田大学/血液型:A型/入社年:2022年

「フジテレビアナウンサーカレンダー2023~Aurora~」

「フジテレビアナウンサーカレンダー2023~Aurora~」表紙:(1段目左から)杉原千尋&佐久間みなみ、小澤陽子、小山内鈴奈(2段目左から)渡邊渚&新美有加、宮司愛海、海老原優香(3段目左から)竹俣紅、永島優美、堤礼実&鈴木唯(4段目左から)松崎涼佳&岸本理沙、井上清華&小室瑛莉子、藤本万梨乃(C)フジテレビ
本カレンダーは、入社9年目の永島優美アナを筆頭に、後輩女性アナ全員が参加。総勢17人の女性アナウンサーが華やかに登場する。

今回初めてプロデュースを担当したのは、入社7年目の鈴木唯&堤礼実アナの同期コンビ。カラフルな色合いの表紙でスタートする今年のカレンダーのサブタイトルは『Aurora』。見る場所や時間によって見え方が異なるオーロラのように、ページをめくるたびに色々なシーンと出会うことができ、12通りの表情を楽しめるカレンダーに仕上がっている。

「夜空を照らすオーロラのように、このカレンダーが少しでも皆さんの日々を照らす存在になれたらという思いを込めた」と語る鈴木アナ。堤アナは「アナウンサーが仕事で見せる表情とは異なる表情をたっぷり詰め込みました。それぞれのアナウンサーのこだわりと輝きを、是非感じていただけたらうれしいです」と、作品に自信を見せた。

また、プロデューサーの2人がこだわったのが各月に登場する小物などのアイテム。それぞれのページを印象付けるアイテムにより、まるで1冊の雑誌のようなカレンダーを、ファッション誌「JJ」と共に表現した。

販売価格:2300円(税別)
発売日:10月5日(水)
販売場所:フジテレビショップ、フジテレビ公式通販サイト「フジテレビe!ショップ」、全国書店他
※「フジテレビe!ショップ」、kokodeブックスで、9月9日(金)12時より予約受付開始
※「フジテレビe!ショップ」、kokodeブックスでは、限定版も販売
制作:光文社JJ編集部
撮影:佐々木大輔<SIGNO>

【Not Sponsored 記事】

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