時任勇気、町田啓太に憧れる理由「誰よりも一番…」5kg絞った役作りも語る<「テッパチ!」インタビュー>
2022.07.27 23:14
views
フジテレビ系水10ドラマ「テッパチ!」(毎週水曜よる10時~)に出演する俳優・時任勇気(ときとう・ゆうき/30)。27日放送の第4話では、時任演じる丸山栄一の過去が明らかとなり、主演・町田啓太をはじめとした第一班メンバーに支えられながら成長していく姿が描かれた。モデルプレスのインタビューでは、役作りで意識したことや初共演となった町田の印象、不安を乗り越えたエピソードなどを語ってもらった。
町田啓太主演「テッパチ!」
完全オリジナル企画となる今作は、陸上自衛隊を舞台に青年たちの成長と熱き思いを描いた物語。未熟な若者たちが、現実の厳しさ、夢や希望、友情や恋愛、汗と涙など、日々壁にぶつかりながら、「誰かのために命をかけられるのか」「自分がやりたい本当のこととは…」と悩みながらも奮闘していく。町田は、28歳の“やけっパチ”な自衛官候補生・国生宙を演じ、宙の所属する第一班メンバーには、佐野勇斗、佐藤寛太らが出演。教官として白石麻衣、北村一輝が登場する。
時任演じる丸山は、宙と同じ自衛官候補生で第一班メンバーの1人でシューティングゲームが得意という理由で陸上自衛官の道へ進む。元SE(システムエンジニア)をしていた経歴を持ち、自己肯定感が低いという役柄だ。
時任勇気、丸山栄一役への共感「割と素で演じられる」
― まず、今作のオファーを受けた時のお気持ちを教えてください。時任:陸上自衛隊の話ということで、僕が小学生の頃、友達の親が自衛官や警察官だったこともあり、当時を懐かしく思ったのと、その頃から自衛隊というものに親近感を持っていました。国を守る仕事であるのは知っているけれど、その内容というのは何も知らなかったので、今回自衛官の方の仕事について知る機会になると思い、とても楽しみにしていました。
― 今回、熱血青春ドラマになりますが、台本を初めて読んだ時、どんな印象を持ちましたか?
時任:『熱いな』って(笑)。王道の青春群像劇で、それぞれのキャラが濃く、友情も熱いし、恋も…(笑)。だから、『熱いな』と感じました。
― ご自身の役の魅力はどんなところですか?
時任:丸山は元々SEとして会社で働いていたのですが、その会社で上手くいかず自分の人生を変えようと陸上自衛官を目指します。性格は、オタク気質で自己肯定感が低いキャラクターなので、自分に似ているなと共感できる部分もあり、割とすんなりと役に入ることができました。
― ご自身と近い部分があったんですね。
時任:今まで演じてきた役の中でも、今回の丸山という役は自分に近いなと感じました。僕も趣味や好きなものに熱中してしまうタイプで自分にあまり自信がないので、そういう性格の部分も丸山っぽいなと思います。
時任勇気、第4話で印象的だったことは?
― 丸山の過去が明らかになった第4話で、一番印象的だったところや難しかったところを教えてください。時任:丸山はミリタリー通でシューティングゲームが得意という役です。なので、他の人より射撃が上手いという設定なのですが、僕自身は慣れていないので、演じるのが難しかったです。自衛官の方に、力の抜き方やきつい姿勢をいかにキープできるかなどを実際に教えていただきました。
あとは、丸山のダークな部分に入り込まないといけないので、メンタル的にもその闇の部分に潜るという作業が大変でした。
― メンタル面で役に近づけるためにしたことはありますか?
時任:例えば、家を出る前に『今日は良い日になりそうだな』とか、つま先をぶつけて『今日は悪い日になりそうだな』といった気持ちになることがあると思うのですが、それを無理やり『今日は一日悪い日だな』というマイナスな気持ちで一日をスタートさせるようにしていました。天気に左右されやすい性格なので、天気が悪いともっと効果があります(笑)。
時任勇気、初共演・町田啓太の印象明かす
― 主演の町田啓太さんは初めての共演になられると思うのですが、初めてお会いした時の印象はいかがでしたか?時任:年齢も近いので親近感があったのですが、やはり近くで見てかっこいいなと思いました(笑)。本当に憧れる存在です。
― どんなところがかっこいいのでしょうか?
時任:すごく真面目な方ですし、町田さんの演技に関する発言が、納得させられることばかりなんです。あと、佇まいがかっこいいなと思います。
時任勇気、町田啓太の“筋肉への熱”を絶賛
― 町田さんとは撮影が進んでいると思いますが、どのように絆を深めていますか?時任:みんな、日々トレーニングをしているのですが、町田さんとは割と体格が似ていたり、町田さんの筋肉に対する熱量みたいなものを僕も共感できる部分があるので、一緒に現場でトレーニングをして絆を深めています。
― 現場でトレーニングをされているんですね。
時任:現場には、ダンベルセットが一個しかないのでみんなで奪い合ってやっています(笑)。可変式のダンベルで一番軽い負荷にすると重りを外せるので、その外れた重りも使ってトレーニングしています。第一班のメンバーは、年齢はバラバラですけど、みんなすごく仲が良いです!
― メンバーの中で見るからに体つきが変わった方はいらっしゃいますか?
時任:元々が分からないので比べられないですが、やっぱり町田さんはストイックだなと思いますね。誰よりも一番筋肉に対する熱量が高いです。
時任勇気、今作のために5kg絞る…体作りでの意識
― 時任さん自身も以前13kg減のダイエットに成功していましたが、今回の体作りではどんな意識をされていますか?時任:僕は体重の増減が激しくて、今回の作品のお話をいただいた時は少し増えていた状態からスタートしたので、トレーニングして4、5ヶ月で5kgほど絞りました。過去に13kg落とした時は、期間は1ヶ月ほどだったため、体への負担も大きかったので、今回は体重を徐々に落としながら筋肉をつけていくようにしました。
― 筋肉を落とさずむしろ付けながら体重を絞っているんですね。
時任:どうしても体重を落とすと筋肉も落ちてしまうので、そのバランスは考えながら体作りをしています。
時任勇気が“不安を乗り越えたエピソード”
― 今作が未熟な若者たちが壁にぶつかりながら成長する物語ということで、時任さん自身が壁にぶつかったと感じたエピソードをお伺いしたいです。役者デビューから振り返って、不安や悲しみを感じたタイミングはありますか?時任:役者を始めてから、何かすごく大きな事件があった訳ではないのですが、役者を始める時は不安だらけでした。
― 何に対しての不安が大きかったですか?
時任:知らない世界に飛び込むというのは、おそらくみんなが不安に感じることだと思います。ですが役者業では、作品が始まる毎に新しい場所に飛び込むので、そういう意味では毎回不安を感じています。
― どのようにその不安を乗り越えていましたか?
時任:新しいことって、不安の向こうに楽しいことがあると思うんです。だから、不安でやりたくないというよりは、試したくなる好奇心から前に進んでいました。僕は好奇心が強いのかもしれないです(笑)。
時任勇気“二世俳優”へのプレッシャーは?
― 父・三郎さんがいらっしゃることもあり、役者デビューの際は周りから期待の声も大きかったと思います。その時にプレッシャーを感じることはありましたか?時任:小さい頃から役者の父がいることに対しての周りからの声にはもう慣れていて。僕には普通のことだったので、同じ職業をやるからプレッシャーを感じるということは特にありませんでした。ただ自分がやってみたいからやる、というシンプルな気持ちでした。
― 普段から、周囲の目など意識することはあまりないですか?
時任:もし階段で転んだら、周りを意識してしまって恥ずかしいですけど(笑)、それ以外だとそんなに意識していなくて、逆に見てもらえるだけでありがたいと思っています。
― “二世俳優”と呼ばれることについては、どう捉えていますか?
時任:あまり“二世俳優”という実感がなくて、特段意識していません。どういう職業でも、自分の親の職業には一度興味を持つと思うので、そういう意味ではみなさんがそれぞれ抱いている親の職業への意識と変わりはないと思います。
時任勇気「かっこいい役が苦手」その理由とは
― 今までの作品の中で、演じてみて難しかった役はありますか?時任:僕はかっこつけるのがすごく苦手なのですが、「運命から始まる恋~You are my Destiny~」(2020年/フジテレビ)ではかっこいい役をいただいたので、少し苦手意識がありました(笑)。
― かっこいい演技が難しいということですか?
時任:かっこよくするのが難しいというか、かっこつける方法がわからないんです。きっと、そういう風に生きてこなかったからかなと(笑)。
― 苦手な役を演じるために、努力したことや取り組んだことはありますか?
時任:「テッパチ!」の丸山役と少し通ずることがあるのですが、僕は自己肯定感が低いタイプの人間なので、まず自分を好きになろうという努力をしました。あとはその時、筋トレが趣味だったのでトレーニングをして、自分を好きになるために色々試してから、かっこよく見せることを学んでいきました。
― かっこいい演技をするために、自分の意識を変えるようにしたんですね。
時任:自分のことをかっこいいと思ったことがないし、周りから言われてもこなかったので、そんな中でかっこつけるというのは、すごく難しい部分でした(笑)。かっこつけられる人というのは、多分ですけど自信があったり、自分のことを好きだと思うので、そういう部分を身につける作業が大変でした。
時任勇気の“夢を叶える秘訣”
― では、最後に時任さんの夢を叶える秘訣を教えてください。ちなみに、2020年のインタビューでは「強く願うこと」とお話しされていました。時任:実は「強く願うこと」から変わっていないです。強く願うことで勝手に体が動いて、自分が自然と夢に向かって突っ走れるのかなと。なので僕は、気持ち先行で強く願うことが大事だと思います。
強く思っていれば後になにかのきっかけやチャンスがあって、自分の夢につながることがあると思うので、強い気持ちを持っていればそんなに焦らなくてもいいと思います。
― 時任さんが今追いかけている夢はありますか?
時任:僕はあまりにも先のことを考える時間が勿体ないなと思ってしまうので、目の前のことを一つずつ突破して夢を叶えていく集中型です!
― 貴重なお話ありがとうございました!
(modelpress編集部)
HAIR&MAKE:高山ジュン
STYLING:野上翔太
衣装:ジャケット・パンツ…ウィリー チャバリア(ジェットンショールーム)
時任勇気プロフィール
生年月日:1991年10月2日/出身地:ニュージーランド/身長:186cmニュージーランドで生まれ、幼少期を日本、カナダ、ニュージーランドで過ごす。11歳で日本に帰国し、高校時代に2年間カナダ留学を経験。2017年より俳優として活動中。主な出演作は、2020年にドラマ「24JAPAN」(テレビ朝日)、「運命から始まる恋~You are my Destiny~」(フジテレビ)など多数。2022年はNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で朝ドラ初出演を果たした。今後、映画「HiGH&LOW THE WORST X」(2022年9月9日公開)や話題作への出演を控え、活躍の幅を広げている。
【Not Sponsored 記事】