渡邊圭祐が感じた“実写化の意義” Hey! Say! JUMP山田涼介に素朴な疑問「電車とか乗るのかな」<「鋼の錬金術師 完結編」インタビュー>
2022.06.23 07:00
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』(復讐者スカー:公開中/最後の錬成:6月24日公開 ※二部作連続公開)に出演する俳優の渡邊圭祐(わたなべ・けいすけ/28)が、モデルプレスのインタビューに応じた。もともと原作のファンだったという渡邊が、続編にして完結編となる今作で挑んだのは“一人二役”。主演・Hey! Say! JUMP山田涼介との初共演や、本格アクションへの挑戦、そして漫画原作を実写化することへの本音に迫った。
映画「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成」
今作は、2001年に月刊『少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載を開始し、ベストセラーとなった漫画『鋼の錬金術師』が原作。錬金術が存在する架空の世界を舞台としたダーク・ファンタジーで、連載開始20周年新プロジェクトとして発表された実写二部作では、エドとアル、兄弟の物語の最終章を、原作のままに映像化することにこだわった。国家錬金術師の抹殺を誓う男スカーとの対決を描く『復讐者スカー』、国家を揺るがす巨大な陰謀に導かれていく『最後の錬成』で、物語の壮大なラストを描く。主演は前作に引き続きHey! Say! JUMPの山田が務め、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多らが続投。そして今作から登場する新キャストには、渡邊のほか、内野聖陽、新田真剣佑、舘ひろし、黒島結菜、山本耕史、栗山千明、山田裕貴ら豪華俳優陣が名を連ねる。
「ハガレン」ファン・渡邊圭祐が感じた“実写化することの意義”
2018年放送の『仮面ライダージオウ』(テレビ朝日系)でドラマ初出演を果たした渡邊は、前作『鋼の錬金術師』公開時は、まだ俳優デビューする前だった。学生時代から原作のファンだった彼にとって、続編出演の喜びもひとしおだが、そもそも漫画原作を実写化することに対し、“ファンとして”渡邊の目にはどう映ったのか。「好きな作品で、好きなキャラクターだったので、続編に出演するお話をいただいた時は『いいんですか?』と恐れ多い気持ちが1番最初に来ました。もちろん前作が実写化された当時、ファンとして作品を観たのですが、その数年後にこうして続編に出演できるなんて考えてもみなかったです。
僕もやっぱり原作ファンなので、原作への愛が深いがゆえに、自分が抱いているイメージや世界観を崩されたくなくて。だからと言ってそんなに頑なに拒む必要はないと思っていて、配役を見て『このキャラクターをこの人が演じるんだ』とか、映像として出来上がった時に『このシーンはこうなるんだ』と感じることができるので、僕はむしろワクワクします。生身の人間が演じるからこそ、漫画やアニメでは描ききれない、間の感情や動きを表現することができるし、作品に対する解釈がより広がる。それが実写化の魅力なんじゃないかなと。
僕もこの仕事を始めて、こうして実写化作品に関わることで、より“実写化することの意義”みたいなものを見つけることができたので、この素晴らしさをもっと広めていけたら最高だなと思っています」。
渡邊圭祐、本格アクション挑戦で10kg増量 一人二役演じた思い
渡邊が今作で演じたのは、シン国の皇子リン・ヤオ、そしてもう一つの人格であるホムンクルスのグリードの“一人二役”。リンはホムンクルスの生みの親である“お父様”に賢者の石を注入され、グリードに体を乗っ取られた状態で、舘演じるアメストリスの最高権力者キング・ブラッドレイと最後の戦いに挑むシーンが描かれる。本格アクションに挑戦し、スピード感溢れる見事な剣術を披露しているが「体力的に一番大変なシーンだった」という。「今回は一人二役ということで、台本を読んでいる段階で『このセリフはどっちが言ってるんだろう』ということが何度かあったんですけど、そういう疑問も監督とディスカッションしながらゆっくり進めさせていただいたので、現場で混乱することはなかったです。一人二役と言っても、グリードはリンに憑依しているので見た目は一緒で区別がつかないため、声の出し方やトーンを変えることで別人であることを意識して演じました。
僕が演じたキャラクターはわりと肌の露出がある役柄だったので、身体づくりはしっかりやりました。筋トレで体重を10kgくらい増やしたので、それなりに変わったんじゃないかなと思います。今回共演したキャストの方が、筋肉に対してストイックな方が多かったので、僕も頑張りました(笑)。アクションシーンは大変ではあったんですけど、これだけ豪華なキャストの方とご一緒させていただけたこともあり、楽しみながらやれたので良かったです。
舘さんは、男からすると“こうなりたい”と思う要素しかないくらい本当に素敵な方で、すごく憧れているので、僕からはなかなか話しかけることができず、眺めていました(笑)。ついつい見ていたくなってしまう魅力があるんですよね。でも舘さんから気さくに話しかけてくださって嬉しかったです」。
渡邊圭祐、同い年・山田涼介との共演秘話「電車とか乗るのかな」
主演の山田とは同い年であり共演シーンも多かったことから、仲が深まったよう。「僕は93年生まれの同い年の人とここまで濃く一緒に仕事をすることがおそらく初めてだったので、そういう意味でも楽しかったですし、何より山田さんの人柄がすごく素敵なので仲良くなれたんじゃないかなと思います。同い年ではあるんですけど、学ぶこともとても多かったです」。
山田とは現場で具体的にどのような話をしていたのか尋ねると、「これまでの話からくだらない話まで、本当にいろいろな話をしました。電車とか乗るのかなと気になって聞いたら、15歳くらいから乗っていないと言っていました(笑)」と貴重なエピソードも。渡邊自身は電車に乗るようで「全然バレないです(笑)。背が高いから目立つかと思いきや、今はマスク社会なので、周りに溶け込んでいるんじゃないかなと思います。あまり声をかけられることはないです」と語った。
渡邊圭祐がリラックスできる瞬間
ドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)にも出演中と多忙を極める渡邊。どのようにして気持ちを保っているのか、リラックスできる瞬間を聞いた。「忙しい時って、もはやそういうことを考えていないかもしれません。でもお風呂に入っている時が1番リラックスできる瞬間なのかなと思います。長風呂は苦手なんですけど、サクッと入ってさっぱりして、リフレッシュしています。僕は特別に何かをするタイプではないので、休みの日に全力で休んで、遊べる時に全力で遊んで、仕事の時は全力で仕事をする、そんな感じの生活が理想です」。
「スケールが大きくて見応えがあり、原作への愛が詰まった作品なので、原作ファン、アニメファン、キャストファン、もちろんそれ以外の方にも観ていただいてハガレンという作品が盛り上がったら嬉しい」と、最後まで渡邊の“ハガレン愛”が途切れることはなかった。キャストでありながら、一ファンとして作品を愛するその姿が、スクリーンを通じて多くの人々の胸を打つことだろう。
(modelpress編集部)
「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成」作品紹介
国家錬金術師ばかりを狙った連続殺人事件が起きる中央(セントラル)を訪れたエドとアル。犯人は正体不明ながら、額に十字傷を持つことから”傷の男(スカー)”と呼ばれていた。兄弟も命を狙われ応戦するものの、圧倒的な強さの前に機械鎧(オートメイル)を破壊され、絶体絶命となる。果たして二人はこの危機を乗り越え、元の身体を取り戻すことができるのだろうか。隠されたこの国の秘密と“約束の日”、そしてエドとアルの父親の過去。幾重にも重なる謎と真実が解き明かされ、物語は圧巻のフィナーレへ。最後に兄弟が出した答えとは…?原作の最終話まで描き切った“完結編”―伝説は二部作で完結する。
渡邊圭祐(わたなべ・けいすけ)プロフィール
生年月日:1993年11月21日出身地:宮城県
趣味:読書・映画鑑賞
身長:182cm
地元・仙台のモデル事務所でモデルとして活動したのち、アミューズに所属。主な出演作として『仮面ライダージオウ』(テレビ朝日系、2018)、『MIU404』(TBS系、2020)、『推しの王子様』(フジテレビ系、2021)など。現在放送中のドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系、毎週木曜よる10時)に出演中。
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