モー娘。譜久村聖&小田さくら、佐藤優樹卒業で感じた変化「I WISH」に秘めるメッセージとは?<「真夜中にハロー!」インタビュー>
2022.03.18 01:10
ハロー!プロジェクトのメンバーが出演する木ドラ24「真夜中にハロー!」(テレビ東京系:毎週木曜深夜0時30分~/dTV:各話放送終了直後全エピソード見逃し配信)。モデルプレスでは出演メンバーに対しインタビューを実施。第10話放送後である今回は、モーニング娘。’22から譜久村聖(ふくむら・みずき/25)、小田さくら(おだ・さくら/22)が登場し、ドラマ撮影でのエピソードやグループの今、これからの目標について語った。<モデルプレスインタビュー>
ハロプロメンバー出演「真夜中にハロー!」
ファンクラブの男女比は女性のほうが上回り、女性芸能人のファンも多く、雑誌で特集を組まれるなど女性人気が止まらないハロプロ。同作では毎週異なるメンバーが各回のストーリーに即した楽曲でパフォーマンスを披露し、観る人にエールを送る。ハロプロの熱狂的ファン・マリコ(菊池桃子)とその娘・ミサキ(大原優乃)はゲストハウス「サンプラザ朝沼」を運営している。口コミサイトでの評判はイマイチだが、コメントの中に、「扉が、開く」という謎の言葉が。扉は、人生に悩む宿泊客の前に突然現れ、その先はハロプロの楽屋に繋がっていた。
第10話では、一人暮らしをする決心をしたミサキを送り出すも娘と離れて暮らすことへ気持ちの整理がつかないマリコの前にモーニング娘。’22が登場。「I WISH」を歌い背中を押す様が描かれた。
小田さくらが語るつんく♂の書く歌詞の魅力
― 「扉の先がハロプロの楽屋に繋がっている」という設定の今作ですが、最初に聞いたときの印象はいかがでしたか?譜久村:すごく夢のような企画だと思いました。扉を開くと違う世界が広がっているってもう「ドラえもん」の世界じゃないですか(笑)。その夢のような扉の先に私たちがいられることがすごく嬉しくて。ドラマが終わると「このドラマはフィクションです」と表示されますが、フィクションにならないようにしたいと思いました。
― 生田(衣梨奈)さんも「ドラえもん」に例えていました。
譜久村&小田:お~(笑)!
譜久村:まるで「どこでもドア」みたいですごく面白い展開ですし、例えば1話の「みかん」のパフォーマンスは普段のコンサートでは表現できないパフォーマンスの仕方だったので、私たち自身も楽しくて、撮影しながらも「夢みたい!」と思っていました。
小田:私はつんく♂さんの書いたハロプロの楽曲がドラマになったことが嬉しかったです。つんく♂さんの書く歌詞には「こうあってほしい女性」や「男性に優しい女性」ではなく、自分の人生をしっかりと生きている、ドラマの題材にもなれるような女性が多く登場すると思っていたので、それが実現したのは感動しました。あとは、ドラマにモーニング娘。’22として出演したことで、改めて私たちは“夢の扉側の人間”なんだな、と(笑)。普通に生活していたらただの女の子なのに、この撮影を通して改めて自分はファンタジーのようなことをしていたんだと思いました。
譜久村聖&小田さくらが元気付けられたいハロプロ曲は?
― もしお二人が扉に遭遇したらハロプロのどの楽曲に元気づけられたいですか?小田:私はモーニング娘。の「怪傑ポジティブA」。その歌詞が私の生き方に影響しているんです。中でも一番好きなのは「すぐ弱音吐いて 誰かのせいにしちゃう そんな奴ぁ 普通にもなれないぜ」という歌詞なんですが「かっこよくなれないよ」や「良い子になれないよ」ではなく「普通にもなれないんだ!」と思って(笑)。人によって厳しい歌詞だと思う人もいるかもしれないですが、私は“普通”の基準を高くしていたいと思うので、扉が開いた先で歌ってくれたら叩き直してくれるんじゃないかなと思っています。
譜久村:私も自分が加入する前のモーニング娘。が良いですね。元々モーニング娘。を好きになったきっかけがグループとしてのパワフルさに惹かれたことなんです。今のモーニング娘。はどちらかと言うと皆で揃えることを重視したパフォーマンスの仕方なんですけど、昔は「一番高く手を挙げた人が一番」とか「一番低くしゃがんだ人が一番」など、パフォーマンス中でもメラメラしていた印象があって。2004年辺りの「浪漫 ~MY DEAR BOY~」をコンサートで歌っている姿を観たいですね。そこでなんか「あ、モーニング娘。ってこうだよな!」と思い出して、今の活動にも生かしたいですし、絶対に元気をもらえると思います。
― 撮影していて印象的だったエピソードを教えてください。
譜久村:1話で「みかん」のサビの直前の「OH YES」という歌詞でカーテンを外したときに太陽の光がバーン!と入るシーンがすごく印象的でした。「みかん」を太陽に浴びながら歌ったことがあまりなくて、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」ぐらいかな?と(笑)。
小田:私はドラマのお仕事が初めてだったので、社会科見学のような気分で、役者さんというお仕事のすごさを体感しました。私たちの方にカメラが向いているので、自分はカメラには映らず、私たちのためにお芝居をしてくれているときも100%の力で演じてくれていたんです。本当にドラマはとんでもない人数の方々の体力が詰まった作品なんだなと思いました。
譜久村聖&小田さくら、「I WISH」への思い明かす
― 10話で披露された「I WISH」にはどのようなメッセージが込められているのでしょうか?譜久村:私自身も人生の中で沢山救われてきたんですけど、悲しいことや楽しいことも、全部をひっくるめて「人生って素晴らしいよね」と肯定してくれるような楽曲なんです。励ましてくれるわけでもなく、「大丈夫」と声をかけてくれるわけでもないんですが、「自分って存在していて良いんだ」という気持ちにさせてくれるから、他の楽曲とはまた違うパワーを持っていて、すごく大好きな楽曲です。
小田:似てしまうんですが、ポジティブなだけの曲ではなく、弱っている人を置いていきすぎない曲なんです。私の保育園の卒園式で親が歌ってくれた曲でもあって、当時は「人生って素晴らしい」というすごいワードを普通に聴いていたんですけど、大人になると、その歌詞を口にすること自体が中々難しいことだと思ったんです。「良いことあるよ」などではなく「何が起きてもいい日になる」という言い方をしているんですよ。コロナ禍の日本にもすごくマッチする部分があると思っていて、起きたことが全て無駄だったのではなく、この状況だからこそ見つけ出したものもあったと思うので、私は「晴れの日があるから そのうち雨も降る全ていつか納得できるさ」というメッセージを今歌うことに意味があると感じています。
モーニング娘。’22の楽屋で“定番化”していること
― 「楽屋」も一つのキーワードとなる今作ですが、モーニング娘。’22の普段の楽屋の様子を教えてください。譜久村:ファンの人たちが思っている以上に仲は良いんじゃないかな(笑)。コロナ禍で会えない時間が多くなってから改めて思ったんですけど、やっぱりメンバーといる時間はすごく楽しいんですよね。13人いるので楽屋は賑やかなんですが、そんな中でも「MC頑張ろうね」と言い始めてから、楽屋でも本番に持っていけるトークをすることが定番化しています。起承転結を付けて喋るので、基本的にモーニング娘。’22の楽屋でオチのない話はないです(笑)。
― すごい(笑)!
小田:試していますよね(笑)?お客さんに話す前にメンバーがどれくらい笑ってくれるかを試している節があります。あとは、ファンの方は知っているかもしれないのですが、今は上の世代が9期さん、石田(亜佑美)さん、私、12期の野中美希ちゃんなんですけど、この辺までがよく喋るんですね。大人だから静かにしていると思われがちなんですけど、若い子の方が楽屋では静かで大人の方がはしゃいで過ごしています(笑)。
譜久村聖&小田さくらの語る佐藤優樹卒業後の変化・グループのこれから
― 2021年は佐藤優樹さんが卒業されて、グループとして変化があった年だと思うのですが、今のモーニング娘。’22はどのような段階にあると考えていますか?譜久村:今は新メンバーを募集しているので、この13人でいられる期間がどれくらいなのかまだ分からない状態なんですけど、佐藤優樹ちゃんが卒業してから「ゆるく13人で頑張ろうね」というよりは「新メンバーが来るまでにまたしっかり固められたらいいね」と話していて。やっぱり佐藤自体が受け持っていたパートはすごく多くて、パフォーマンス面でもっと頑張らなきゃいけない部分が沢山出てくると思うんですけど、きっとここから12期以降のメンバーたちがもっと強く頑張って、今まで出せなかったモーニング娘。’22の魅力を出していくと思うので、そこに期待して欲しいと思います。
小田:モーニング娘。は25年間変わり続けてきたグループだと思っているんです。つんく♂さんが以前「完成しないことこそが続く秘訣」と、ピークを迎えることでゴールテープを切って終わってしまうと話されていて。今私たちは2年以上同じメンバーだけで活動しているので、だからこそファンの方からしたらすごく良いバランスに見えているのかもしれないのですが、今こそ新しいメンバーを迎え入れて、現状を壊す、練り直すときなんだと思います。佐藤さんが抜けたその穴を「みんなで埋めよう」というよりかは「新しい道でより上を目指していこう」と考えた方がモーニング娘。’22らしいんじゃないかな。
譜久村聖&小田さくら、2022年の目標は?
― それでは、2022年の目標を教えてください。譜久村:個人としてなんですが、今年は…目力?
小田:目力(笑)?
譜久村:(笑)。「歌声に艶感がある」と仰っていただくことは多いんですけど、今年はメイクを頑張って、目力と艶感のアップを目指したいです。メイクをしていると、どうしても自分のコンプレックスを沢山見つけてしまって、どうしたら良いか考えながらも気分を上げようとカラーメイクなどを楽しんでいるんですが、小田さくらちゃんは骨格や陰影を計算したメイクの技術を持っているタイプなんです。私はそういう技術が全く無いので、メイクの技術アップを頑張りたいと思っています。今までは韓国のメイクやアーティストさんのパフォーマンスなども全く見てこなかったんですよ。ですが、これからはそういう所も研究していって、メイクでもパフォーマンスでもこれまでと違う自分を見せていきたいです。
小田:私は楽しむことと、人にも楽しんでもらうことです。自分自身、「頑張らなきゃ」「ちゃんとやらなきゃ」というタイプなので、後輩にアドバイスするときもつい「頑張って」と言ってしまうんですが、「応援しているよ」や「こうやってこうやれば楽しいよ」などと言い方を変えていきたいですね。
あと私は2021年の活動でキャパシティは人それぞれだということを学んだんです。多分、私は心のキャパシティが広い方なので、自分にできることを「できると思うよ!」と周りにも言ってしまっていたんですけど、そうではなく「こうやってみたらできるかもね」などと変えていけたらと思います。もう指導者目線みたいになっているんですけど(笑)、私は先輩として、ハロー!プロジェクトの中でもいろんな時期を経験してきたメンバーだからこそ、自分たちがいなくなる前に引き継いでいかなくてはならないと思っているので、今後はそういうことをハッピーに伝えていくことが目標です。
譜久村聖&小田さくらの夢を叶える秘訣
― 最後に、夢に向かって頑張るモデルプレス読者の皆さんに向けてお二人の夢を叶える秘訣のアドバイスをお願いします。小田:好きでやっているものだと忘れないことがすごく大事だと思います。例えば、オーディションや受験となると成績のことしか見えなくなることがあると思いますが、「何でその大学行きたかったんだっけ?」や「誰に元気をもらってどういうアイドルになりたいと思ったんだっけ?」などと改めて思い直すことが大事だと思うんです。「好き」という気持ちを忘れずに楽しんでやることが秘訣だと思います。
譜久村:私は、自分を知ること。どうしても皆流行りのものを好きになりがちだと思うんですけど、服装やヘアアレンジ、メイクも自分に合うものを見つけられたら自分の魅力をもっと出していけるんじゃないかと思います。例えば、日本人は二重ではっきりとした顔立ちが好まれると思うんですけど、私は奥二重にも良さがあると思っているんです。そうやって自分に合ったものを見つけられたときがすごく輝く瞬間だと思うので、まずは自分を知ることが大事だと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
譜久村聖プロフィール
1996年10月30日生まれ、東京都出身。2011年よりモーニング娘。9期メンバーとして活動スタート。リーダーを務める。小田さくらプロフィール
1999年3月12日生まれ、神奈川県出身。2012年よりモーニング娘。11期メンバーとして活動スタート。
【Not Sponsored 記事】